表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼女の選んだ世界  作者: taka
蒼の門
67/74

渇望の刃


 暗闇を裂いて、魔力の閃光が通路を貫いた。


 反射的に、ほのかが時間をわずかにずらす。

 魔力弾は彼女の横を掠め、岩壁を砕いた。


 「……見つけた。“裏切り者”」


 闇の中から、三人の魔法少女が姿を現す。

 紅く濁った瞳。歪んだ光の翼。


 「青の葉は、あたしたちの願いを叶える力……

 特別な誰かだけに、渡すわけにはいかないの」


 かなでが前に出る。

 「待って! そんなつもりじゃ――」


 返ってきたのは、容赦のない攻撃だった。


 クロが唸り、ほのかが銃を構える。

 銃弾が魔法の弾幕を縫い、光を弾き飛ばす。

 焦りが胸を締め付ける。


 「黙って! こいつら、本気で殺しに来てる!」


 父の顔が、一瞬だけ脳裏をよぎる。

 焦りが引き金を引く指に力を与えた。


 ヒカリは胸のネックレスを握りしめる。

 その熱に呼吸が浅くなり、胸の奥が締めつけられる。


 「……分かるよ。でも、

  それで誰かを壊したら、願いまで壊れる」


 少女の一人が嗤った。


 「綺麗事を言える余裕があるの?

 私たちは……もう後戻りできないの!」


 光が炸裂する。

 ほのかは時間を止め、背後へ回り込み――

 一人の手首を正確に撃ち抜いた。


 残る二人が怯む。

 その身体を、黒い靄が包み込む。


 崩れ落ちる少女たちを見送りながら、クロが低く呟いた。


 「……強化の代償、だ。欲望が抑えられなくなっている」


 ヒカリは小さく首を振った。

 「……止めないと。これ以上、誰も傷つかないように」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ