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衝突 ― 光と影の戦場
空が裂けた。
幾筋もの光が降り注ぎ、魔法少女たちが一斉に降下する。
鮮やかな光の軌跡。
きらめく変身のエフェクト。
それは、まるで流星群のようだった。
「帝国兵、確認!」
「攻撃開始ッ!」
光弾、炎、氷、風。
多彩な魔法が一斉に放たれ、結界の内部を染め上げる。
地面が揺れ、空気が焼ける。
轟音と閃光が重なり、世界が白く歪んだ。
だが――
その中心で、帝国兵たちは盾を構えたまま、一歩も退かなかった。
「防御陣形、維持!
絶対に突破させるな!」
グランの声が、結界内に響く。
魔法が次々と直撃する。
しかし、パープルクリスタルの結界と重ねられた盾が、それらを確実に受け止めていた。
(……攻撃してこない?
どうして……?)
かなでの胸がざわつく。
彼らは反撃しない。
剣も銃も向けず、ただ――守っている。
それでも、妖精たちの声が上空から叩きつけられた。
「油断するな!
奴らは策を弄している!」
その叫びに押されるように、
魔法少女たちはさらに攻撃を強めていく。
空は爆ぜ、地面が割れ、
光と炎が激しく交錯する。
それは、祈りでも救済でもない。
戦争という名の、眩い舞踏会だった。




