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19話
「まだ」っていったぞ。俺、もしかしたら脈ありなんじゃないか!
てか、なんで俺連れてこられたんだ?
もう用がないから帰ってもいいのかな?
「すいません。もう俺に用がなさそうなので先に帰っててもいいですか?」
俺がそう聞くと社長と南条さんが慌てて止めに入った。
「大樹君、もうちょっとだけ話をしたいんだ。まだ君にはたくさん頼みたいことがある」
頼みたいこと?
俺なんか頼まれたってなんにもできないぞ...
そう思っていると社長が急に笑顔になった。その笑顔に恐怖を覚えたのは内緒である。
「大樹君、うちの事務所に入ってくれないか?」
えぇぇ???
特技もないし、顔もよくない俺が?
何かの間違えじゃないのか?
「あの、人違いでは?」
俺がそう聞くと、社長たちは梨花のほうを見た。
「梨花さん、この人がデビューさせたい人だよね?」
梨花がコクリと頷いた。
えぇぇ???
俺は、今日なんかい驚かされればいいんだ?
驚きに驚きを重ねて、俺はもう理解不能だ。
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