18話
「まぁ、大丈夫でしょ!」
土曜日
俺は南条さんの車に乗って事務所に向かった。
事務所に着くとスーツを着た偉そうな人が出てきた。
「こ、こんにちわ」
俺は緊張しながらとりあえず挨拶をした。
するとその男性は、明るく挨拶を返してきた。
梨花は少し暗い表情をしていた。
俺たちは事務所の会議室に招き入れられた。
梨花は震えていた。
俺は、梨花の手をつなぐことにした。
ひゃっ
少し驚いた表情をしていたがすぐに握り返してきた。
偉そうな人が重い口を開いた。
「僕は梨花さんが所属している事務所の社長をしています」
しゃ、社長!?
「その、君は梨花さんとはどういう関係なのかな?」
「僕の名前は、佐藤大樹。梨花さんとは………隣人です」
「隣人???」
社長さんは、ものすごく驚いていた。
「な、なぜ手をつないでいるのかな?それは、恋人同士がするものじゃ、、、」
俺たちは手を離した。
なんか恥ずかしかったからだ。
「その!私たちはまだ恋人ではありませーん!」
”まだ!?”
「まだ」っていったぞ。俺、もしかしたら脈ありなんじゃないか!
ギリギリセーフ!
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