16話
「ごはんできたよー」
梨花は元気な声を上げた。
「今から行くねー!」
今日のご飯はオムライスだった。
しかも、ケチャップで「LOVE」と書いてあった。
俺は、きれいすぎてオムライスを食べるか迷ったが、俺は食べた。
昨日みたいに梨花は
「おいしい?」
と聞いてきた。
俺らがご飯を食べ終わり狭い台所で一緒に洗い物をしていると、隣の部屋から鳴り響くインターホンの音がした。
梨花の部屋だ。
梨花が部屋に戻ろうとするがもう8時だ。
外も暗くて一人で部屋に戻るのは危ないと思ったので、付いていくことにした。
しかし、メイド服のまま外に出てほしくない。
というかほかの人にメイド服姿の梨花を誰にも見られたくなかったのでとりあえず着替えさせることにした。
「大樹、着替え終わったよ」
俺と梨花は、部屋を出て梨花の部屋へと向かった。
梨花の部屋の前に行くと梨花の顔が曇った。
「梨花、知り合い?」
梨花は、ギクッとした。多分、図星だ。
「そ、その、わ、私のマネージャーさん...」
梨花のマネージャーさんか、挨拶をしないといけないな。
「こんばんわ、いつも梨花にお世話になっています!」
マネージャーさんの顔も曇った。
マネージャーさんは咳ばらいをして口を開いた。
「私の名前は、南条剛史です。斎藤梨花さんのマネージャーを務めさせていただいてます」
明日からまた学校だ...大変だ。
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