14話
「こんなもん待ってられるか!」
俺は、家まで走ってきたが、階段を8階まで登った。
「やっと部屋に着いた」
着いた頃には俺は汗だくになっていた。
よかったー。俺は心の底からそう思った。
急いでシャワーを浴びてきれいな服に着替えてから、梨花の部屋へと向かった。
その足はまったく重くなくものすごく軽い足をしていた。
ピンポーン
俺は梨花の家のインターホンを押した。
「はーい!」
梨花は、かわいらしい声で返事しながら出てきた。
声は可愛かったのに顔がムスーっとしていた。
怒ってるというより不安そうな顔になっていた。
「そ、その…どうしたのかな?」
少し分かっていたが反応が楽しみなので聞いてみることにした。
「そんなのも分からないの!?」
あ、やらかした。これカンカンになってる。
やばい。
「ご、ごめんて」
俺は素直に謝った。
「帰ってくるのが遅かったからでしょ」
そう言うと梨花はパッと目を開いた。
「よろしい!」
「じゃあ、ご飯作りに行くね!」
「ありがとう!」
俺は、梨花を部屋へと招き入れると早速エプロンに着替え始めた。
と思ったら服を脱ごうとしだした。
「な、何やってんのぉ?」
「着替えているんですけど…」
平然と梨花が言い出した。ちなみに俺はまったく平然を保てていない。
「向こうの空いてる部屋で着替えてください」
「えー?」
「ハイハイ、向こうの部屋に行こうねー」
ガチャ
ドン
はぁはぁはぁ
どんだけ無意識なんだよ!
ガチャ
「おかえりなさい!」
「た、ただいまだけど」
「どうしたの?メイド服なんか着て…」
彼女はニコニコしながら
「今日は大樹君のことは、ご主人様と呼ばせていただきます!」
日間ランキング落ちてきてる...
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