13話
「そうそう。そんな奴ホントに浮気できるのー?」
女子たちのことは知らないがありもしないことを沙希に言われて本当かを疑っているように見えた。
俺は校舎裏でちょっとギャルっぽい3人組に絡まれている。
俺は、面倒ごとはごめんなので嘘をつかずに、といっても浮気などしてないから誤解を解くだけなんだが…
正直、ギャルは苦手だ。だから早く話を終わらせて帰りたい。
なぜなら、家に帰ったら梨花が手料理をご馳走してくれるからだ。
絶対遅れるわけにはいかない。
「おーい、浮気男?」
「顔真っ赤にしてどうしたんだ?気持ち悪いぞー」
あ、やべ。梨花のこと考えてるから顔が赤くなってしまっていた。
「俺は大丈夫だ。それより、浮気男ってどういうわけだ?」
「そのままだよ。君みたいな陰キャ君が浮気なんてしたからだよ」
「俺は、浮気なんてしてないぞ」
「「え?」」
3人そろって「は?」って顔をしていた。
「浮気男君それって本当かい?」
3人は一気に態度を変えて話してきた。
「俺が浮気したなんて誰が言い始めたんだ?」
俺は、半分分かっていながらも3人に聞いた。
「沙希が私らに言ってきたんだ」
1人がそう言うと続いて
「じゃあ、沙希のやつあたしらを騙したってこと?」
「陰キャ君、どういうことか説明してくれ」
俺は、なぜ沙希を振ったのか沙希と潤貴の関係性まですべてを彼女たちに話した。
話し終わると彼女たちは皆涙を流していた。
「じゃあ、俺用事あるから帰るわ」
「うん、さようなら」
「沙希は、私たちが潰しとくから大丈夫だよ!!!」
俺は、沙希に何をしてくれるのか期待を少ししていた。
校門を出て時計を確認すると…………
やべぇぇーーー
もう夕方の6時30分になってる!!!
行き同様重たい足をゆっくり動かそうとしたが、そんなことはできない。
俺は重い足をとにかく頑張って走った。
もし、家の前で梨花が待っていて風邪でも引いたらどうしよう。
もし、知らない人に連れていかれてたらどうしよう。
不安で心臓が破れそうになりながらも精一杯走った。
はぁはぁはぁ
「やっと、マンションに着いた」
エレベーターに乗ろうとすると…13階に止まっていた。
どうしてこんな時に限って13階にいるんだよ!使えないな!
「こんなもん待ってられるか!」
俺は、家まで走ってきたが、階段を8階まで登った。
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