番外編1後編
「じゃあ、作るから待っててね」
「ありがとう」
俺は彼女に感謝の言葉を伝えリビングへ戻った。
「大樹できたよー!」
「はい!」
俺は急いで机に向かった。
そしてテーブルを見ると、ものすごい量のハンバーグが置いてあった。
食べきれない量だった。
「ごめ~ん!!いつも1人分しか作らないから」
それにしても作りすぎじゃない?
「ま、まぁ俺は、梨花の料理がたくさん食べれてうれしいよ!」
俺がそう言うと彼女は顔を赤らめて
「そ、そっか。ありがとう!」
「じゃあ、食べるね!」
「「いただいきます」」
「う~~~~~~~ん、おいし~~~~~い」
これは、お世辞とかではなく本当においしかった。
「ありがとう!」
「じゃあ、明日も作りに来るから!」
えぇぇぇぇぇぇ!!!
と言いたいような顔をしていると
「いやなの?」
あぁぁぁぁぁ!!!反則だろ!!!また上目遣いされた!!!こんなもの断れるわけないだろぉぉぉぉぉ!!!
「そんなわけないだろ!明日もよろしくお願いします」
「うん!よろしい!明日も来るから!」
はぁ、平凡な生活がなくなった…
「一旦、お風呂行ってくるね!」
一旦!?
「い、一旦ってどうゆうことだ?」
「髪の毛、大樹に乾かしてほしいから!」
「なんで俺なの?」
「あなたに拒否権はないよ!だって国民的アイドルの斎藤梨花様のハンバーグを食べたんだよ!」
もしかして貸しを作っちゃった?
「私の料理をタダで食べたんだから」
俺は何も言うことができなく
「は、はい!分かりました」
「じゃあ、大樹もお風呂入っててね!」
1時間後
「ただいまー!」
ここ俺の家だけど!
「お、おかえり」
「じゃあ、髪乾かしてね!」
ウィーン
「乾いたよ!」
「うん!ありがとう!」
彼女はえへへって顔をしてた。
「じゃあ、もう遅いしそろそろ寝るから部屋に戻ろうか」
彼女は不満そうな顔をした。
「どうしたの?梨花?」
「あ、その。一緒に寝ない?」
「引っ越してきたばかりで怖いから」
俺は、断ろうと思った。けどあんなに美味しい料理を作ってもらって髪の毛も乾かさせてくれたし、しょうがないか。
「いいよ!」
彼女は顔を上げ嬉しそうな顔をした。
「ほんとにいいの?」
「梨花と寝れるなんて嬉しよ!」
少し彼女も恥ずかしそうな顔をしていた。
「俺はもう寝るぞ」
俺がそう言うと彼女は俺のパジャマの裾を掴んでついてきた。
「じゃあ、おやすみ!」
「私のほう向いて寝てくれないの?」
「向いて寝てもいいの?」
「は、恥ずかしいけど、大樹だったらいいよ」
そういって俺と梨花は向き合うように眠った。
まるでカップルのようにだ。
最近日間ランキングでトップ30入り多くなってきた!
皆様のおかげです。今後ともよろしくお願いいたします。
応援の感想いただけると嬉しいです!
評価といいね、ブックマーク登録もお願いします。