10話
「あれぇ?梨花の家どこらへんなの?というかどこに住んでるの?」
「もう少ししたところで曲がったところのマンションだよ!」
え?俺の家もそっちのほうなんだけど…
「俺の家もそっちのほうだよ」
「へー、そうなんだ」
「どこらへんだ?」
「ここだよ!」
「ええぇぇぇぇぇ!?俺とおんなじマンション!!!」
「ええぇぇぇぇぇ!!!!」
「と、とりあえず何階だ?」
「8階だよー!」
同じだ…
「俺と同じ階だ」
「もしかして隣かもよー!」
「そんなことはないだろ多分」
「私は803だよ!」
「俺は804なんだけどぉぉ!!!」
「隣じゃん!!!なら今日の夜お邪魔するね!」
別に親がいるし問題ないか。とか思ったのが間違いだった。
親がいないぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
「ごめん梨花。親いないから…」
「なんか手紙とかあったの?」
・・・今日から少しの間2人で世界一周旅行をしてきます。仕送りはきちんとするので、お願いします。あと隣に大樹と同じ高校1年生の子が引っ越してきたからお願いね!・・・
「あの親すっごい身勝手な奴らだな」
「それだったら何時まで起きてても私がいても何も言われないじゃん!!!」
「それはだな、ほかにもいろいろ問題があるんだが…」
「どんな問題なの?」
梨花はいたずらっぽく俺に聞いてきた。
「俺は知らないからな。俺が猛獣になっても知らないぞ!!!」
「大樹はそんなのにならないって信じてるよ!」
初めて名前を呼ばれた。
ん?
「なんで俺の名前知ってるんだ?」
「さっきの手紙に書いてあったから」
「そうか。まぁ、気軽に下の名前で呼んでくれ」
「それじゃあ聞かせてもらおうかな?」
感想ありがとうございます!引き続きいいねと評価のほうもお願いします。
ごめんなさい。番外編は土日のどちらかに投稿したいと思います。
作者も休憩したいので毎週金曜日の投稿は基本的に行わない予定なのでお願いします。