1話
俺は高校1年生の佐藤大樹。名前は『大』と書くのにあだ名は「もやし男」だ。
そして今、目の前にいる子は幼馴染でもあり彼女の戸井田沙希と大親友の道田潤貴だ。
俺たち三人は今話し合いをしている。どちらかと言うと話し合いってより言い合いみたいなものだ。その理由も簡単なことだ。
浮気だ
俺は薄々気づいていた。最近一緒に帰るように沙希を誘うと大会前だからと言っていつも断られていた。怪しいと思った俺は部員に話を聞きに行った。しかし、沙希は3か月前に部活をやめたとのことだった。
じゃあなぜ俺に嘘をついているんだ?
その時俺は浮気を疑った。そして俺は幼いころからずっと一緒にいた大親友の潤貴に相談をするためにカフェに誘った。
俺は相談を聞いてもらう側なのでコーヒーとケーキを奢った。
「大樹相談ってなんだ?」
潤貴はケーキを食べながら聞いてきた。
「潤貴、その相談なんだが、沙希が浮気しているかもしれない」
「は、はぁ?何言ってんだ大樹。沙希がそんなことするわけないだろ!」
潤貴は、慌てながら答えた。
「本当に知らないのか?」
「そんなこと俺が知ってるわけないだろ!」
なぜあんなに慌てているんだ?
「そ、そうか。知らないならいいぞ」
「じゃあ、俺用事思い出したから帰るわ」
「あぁ、相談乗ってくれてありがとな!」
「また明日」
俺は潤貴と沙希の関係性について疑った。
二人は同じクラスだ。俺一人だけクラスが違う。
潤貴と沙希の関係について疑った俺は二人のクラスメイトに話を聞くことにした。
このときあんなことになるなんて思いもしなかった。
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