表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/11

プロットって必要?不必要? 後編

 お題「プロット」の後編です。


 前回はプロットを作る際のデメリットを書きましたので、今回はプロットを作るメリットについて記述したいと思います。


 筆者もプロットを作る派の物書きなので、偏りがあるかも知れませんが知りません。


 プロットを作るメリット

 ・描きたい物語やメッセージ性を常に意識しておける。

 ・描きたい世界観や設定、キャラクターのブレが起きづらくなる。

 ・物語を作る際に、起承転結を始め見せ場やオチを分かりやすく出来る。

 ・物語をある程度先に決めておくため、途中で詰まっても続きを書きやすく出来る。

 ・伏線張りやその回収を多用する事が出来、読者の感情を揺さぶるギミックが楽に用意出来る。


 メリットだと沢山浮かび歯止めが利かなくなりそうなので、いったん以上をメリットとさせて頂きます。

 これは大きなメリットだから入れて欲しい! というものがありましたら連絡頂ければ追記します。


 それではそれぞれのメリットについて解説致します。


・描きたい物語やメッセージ性を常に意識しておける。


 重要です。小説を書く際は後述の世界観や設定などに目が行きがちかも知れませんが、小説という一本の物語を描く上で、何を伝えたくてその作品を書いているのか。意外と読者はそこを見ている事が多いです。(夜葉調べ)

 喜劇を書いて読者を笑わせたいのか、英雄譚を書いて成長や熱い戦いの日々を描きたいのか。ミステリーや恋愛でドキドキやハラハラといった感情を与えたいのか。他にも色々と物語には込められたメッセージがあると思います。

 本エッセイを読んでいる読者の方にも好きな作品があるのではありませんか。

 その作品のどこが好きなのか、なぜそこを好きになったのか。突き詰めて考えてみると、このメッセージ性に繋がっていると思います。

 それぐらい、作品とは込められたメッセージ性を受け取るものだと、夜葉は考えております。


・描きたい世界観や設定、キャラクターのブレが起きづらくなる。


 次にこちら。前述のメッセージ性を補うように、各種の設定などがブレたり矛盾したりしないよう支えとなる役目が、プロットにはあります。


・物語を作る際に、起承転結を始め見せ場やオチを分かりやすく出来る。


 起承転結。あるいは序破急など聞いた事がある方も多いのではないでしょうか。

 まず出来事が起き、それに関する情報や依頼を承り物語が動き出す。そして転機となる展開が訪れ、最後に締めて結末となる。物語を描く上での基礎、基本と呼ばれるものの事です。

 それぞれに見せ場やオチ、展開を補助する出来事などをどのように入れるか決めておく事で、読んでいて物語が分かりやすくて読みやすい作品を書く事が出来ます。


・物語をある程度先に決めておくため、途中で詰まっても続きを書きやすく出来る。


 執筆中に続きが書けなくて連載が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。

 プロットでどのような物語を書くか決めておくと、必然とその流れになるような展開が必要になったり、あるいは結末が分かっているためその方向へ持って行けるように書く内容が自然に浮かんで来たりします。


・伏線張りやその回収を多用する事が出来、読者の感情を揺さぶるギミックが楽に用意出来る。


 私の一押しポイントです。あらすじに載せてある筆者の作品を読んで頂けると分かるのですが、非常に多くの伏線が使われていると思います。

 しかも露骨に伏線と分かってしまうのではなく、物語が進む上では自然な出来事なのに読み進めると後々重要な出来事だったりするなど、読者に驚きと興奮を与える事が出来る。それが伏線を利用したギミックとなります。

 そしてプロットによって流れを決めておくと、自然と伏線を張る場所を決める事が出来て、見せ場となるシーンを大いに盛り上げる事が出来るのです。

 プロット無しの作品に比べてプロットありの作品は、この出来事の繋がりが強く結ばれ、物語としての完成度が格段に向上します。


 以上がプロットを作るメリットになります。


 とはいえ、プロットを書くのも一つの技術ではありますし、なにより準備に時間をかけていては物語も始まりません。


 難しい話を書きたい時や、ミステリーや恋愛などで華々しいシーンを描きたい時、あるいはバトルもので熱い対決になるように運命の巡り合わせと思えるような展開にしたい時など、プロットを用意するという事はキャラクターから世界まであらゆる事象の過去を作る事にも繋がります。


 プロット作りが得意になれば、勢いだけでは書けない手の込んだ作品が書けるようになると私は考えております。


 プロットを作るというメリットとデメリットを聞いて、読者の方はどちらの作者タイプだと思ったのでしょうか。

 あるいはどちらの書き方も出来るようになると、この群雄割拠なweb小説界隈で、人一倍輝ける作品が書けるようになるのかも知れませんね。


 つまり、プロットに対する夜葉の意見としては。



「あっても無くてもどっちでもいいよ!」



 というのが答えになります。


 物語を書きながら、プロットが必要なのか不必要なのか、作者や作品にあった選択を取ってみて下さい。

 どちらが正解というのはありません。どっちだっていいのです。


 ちなみに、筆者の作品はプロットをがっつり書き込んで作っておりますので、プロットをこれでもかと使った場合の作例として読んで頂けると参考になるかもです。

 あらすじ欄に貼ってあるので是非是非。


 という事で、結局は自作の宣伝がしたい夜葉でした。

 それではまた、次は別のお題でお会いしましょう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ