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黒猫虎 コメディ寄り

理想の超美少女から○゜ッキーゲームに誘われた日。

作者: 黒猫虎

今日という『○゜ッキーの日』に間に合えっ

「○゜ッキーゲームをしよう?」



 自分の部屋から見える、どこまでも真っ青な空を見上げてぼうっとしていると、突然に見知らぬセーラー服姿の超美少女から、そう声を掛けられた。



 ――えっ? 不法侵入? 犯罪者?



 いやいや、もしかしたら、記憶喪失なだけなのかも。

 こんな超カワ美少女に、知り合いいたかな?



 むむむ、思い出せない。

 ぼくは、女友達どころか男友達も1人もいない、ぼっちだったはず。



「○゜ッキーゲームをしよう?」


 くぅっ、誰だかわからないが、下から見上げてくるから、色々セーラー服の隙間からみえちゃいそうじゃないか。


 ぼくは、慌てて視線をそらした。



 一旦、ぼくが記憶喪失な事も考慮して、話を進めるしかない――ここは。



「と、とつぜんなんで○゛ッキーゲームなんだよ?」



   ビシィっ



 そういったぼくは、彼女のチョップを喰らう。



当店(丶丶)は下ネタ現金(丶丶)だよ? それに、濁点『゛』じゃなくて半濁点『゜』だっつーの」


「ちょ、厳禁(丶丶)の字が字が。てか、当店(丶丶)もマズくない?」



 ――なろう的に。おっと。この発言の方がマズいか。



「説明しよう。今日は『○゜ッキーの日』だからです」


 いや、それは知ってる。

 なぜ、キミとぼくは○゜ッキーゲームをするのかが知りたいんだけど。

 ていうか、ぼくとキミは、いったいどういうカンケイなのだろう。



 ――聞くか。



「あ、っ、あ――。おほん。どうして、キミとぼくは、○゜ッキーゲームをいたすのかね? そもそも、キミはぼくとどういう関係なのかね?」


「なんか、話し方キモーイ」



   ぐさぁっ



「それは、『こういう事をするカンケー♡』に決まってるジャン?」


「そ、そうなの……か?」


「よし、時間も無いよ。躊躇っている場合じゃないよ。さぁ、いっくよ――――っ。こっちの端っこくわえて♡」


「う、うん」



 彼女の細くて白い指が、ぼくの頬や唇にかすかに触れて、それだけでぞくっとなる。


 彼女から漂ってくる、女の――少女の香りを嗅いで、ぼくの脳みそはクラクラして、思考するのを止めた。




「先に、口を放したり、顔をそらしたりしたら負けだかんね♡」


「わ、分かった」




 このコは本当に誰なのか、解決しないでいいのだろうか。


 このコはもしかして、ぼくの生み出した幻想なのだろうか。


 イマジナリーフレンドなのだろうか。


 どうしよう、生き別れの妹だったとしたら。


 それとも、購入した超高額なアニメ顏の○゛ッチワイフに魂が宿ったのだろうか――ぼくの覚えている限りでは、値段が高すぎて手が出なかったはずなのだが。





 そういえば、あのサイトで見まくった、アニメ顏の○゛ッチワイフに似ているかも。

 はっきり言って、理想な顔である。

 性格も。

 ちょっと暴力的なところも、強引なところも。




「はい、スタートっ♡」


「よ、よし、うむっ」





 か、彼女のピンクのプルプルの唇が、迫ってくる。


 わ、ぼくの、息が彼女にかかっちゃう。



 彼女の、息が、あまいっ


 ちょっと、弾力のある胸が、ぼくの肘にあたっているって!







「アタシ、ぜったい負けないよぅっ♡」


「ぼ、ぼくだってっ」














「あ、っ、あン♡」


 こ、これがリア充しか味わえないという、○゜ッキーゲームの味……。


 初めてのキスはチョコレートとクッキーの味。


 なんというか、かたつむりの交尾ってこんな感じなんだろうか。


 唾液の交換。


「○゜ッキーの味……だねっ♡」


 ……○゜ッキーの味。


 超美少女の唾液って、いつまでも味わえそうな甘さ……。

























「――ご、ごふぅっっ、ごほっ、ゴホっっ」


「ふぅ、息を吹き返したぞっ」



 ぼくは、どうやら、呼吸が止まっていたようだった。


 そんな、ぼくに、人工呼吸をしてくれていたのは、ムキムキ筋肉なタンクトップお兄さんだった。


 胸筋の弾力ありそう(白目)。


 ――そして、お兄さんの傍らには、封が開けられた○゜ッキーの箱が。





 ぼくは、どうしてあんな、○゜ッキーゲームの夢(?)を見たのか。


 その理由については、明確な答えを求めたくない。







 ~fin~








(作者より)

お見苦しいモノを申し訳ないっ(><)

お口直しは、どうぞ、下の方(ランキングタグ欄)にある『吸血伯爵令嬢×巨大ロボモノ』のリンクからどうぞ!

美少女吸血鬼14歳が下着姿で待っています。

(*´ω`*)




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― 新着の感想 ―
[一言] きゃー!こういうのに免疫ないんですー!(典型的な、なろう病)
[良い点] いきなりの○゜ッキーゲーム ですが、導入が自然でよかったです。 「彼女の細くて白い指が~」辺りの表現がどきどきしていいですね。 それにしても、お兄さんの胸筋 が……。持ち物が……。オチが…
[良い点] Σ( ̄。 ̄ノ)ノ だからオマケが豪華なのか……
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