誰も知らない場所 水の中に入っちゃダメ
「みなさんおはようございます、今日もやってまいりました鷹村スペシャル!電話で指示を飛ばせるからいいんですけどもうかれこれ10日以上も店を留守にしております、おかげで花井ちゃんもガイドはしばらくお休みしないといけないわリールやらロッドのメンテナンスに修理の依頼は今は受けられない…これらによる損失を一体テレビ局はこれをどう補填してくれるのでしょうか?
まあいいんですけどね、修理とメンテナンス、それとガイドによる儲けは微々たるものですし、主な収入源はほぼ毎月売り切れてすっからかんになるルアー等、それとちょこちょこ売れていくハイエンドですからね。
あ、リールとロッドのメンテナンス、まあ手入れですね、リールは分解するので1台3000円、ロッドの傷消し300円ガイドの錆取り500円グリップの汚れ取りは無料でやってます。
次に修理、リールが壊れたーって時は壊れた部位によって変わります、早々壊れませんけど場所的に比較的壊れやすいブレーキ部分、遠心かマグネットか電子制御で変わりますけど、基本的には取り寄せて交換になるので時間がかかる事があるのと、電子だとそれ単体で1万から2万くらいかかるのでそこが壊れた場合は覚悟をしておいてください。
まあ、単にスプールの間に何かが噛んでいて動作不良を起こしてるだけで分解したら直るということもありますので、なんかブレーキの利きが悪い、なんか聞きすぎていて飛ばない、という場合は一度信頼できるお店に持って行ってバラして貰ってみてください、その過程で極稀に極小の金属片やプラスチック片、それらが出てきた場合はメーカーに送り返せば初期不良として無償で交換してくれる可能性があります、あくまでも可能性ですよ?
ロッドの修理、吹っ飛んだガイドを付ける場合は1ヶ所200円、ガイドを無くしている場合それプラスガイド代、グリップやリールシートの破損は交換になるのとちょっとばらさないとダメなので4000円、折れた場合は1ピースは諦めてください、2ピースにワンアンドハーフ、その他継竿に振り出し、これは折れた部分の交換で取り寄せですね、折れた部分以外は使えるのでその折れた部分だけを交換すれば何の問題もなく。
ですが、2ピースでティップを折るのと5ピースでティップだけを折るのだと5ピースの方が安いです、場所によって値段は変わりますけど2ピースのティップからベリーまでの1本が25000でベリーからグリップエンドまでの1本が30000だとすると、5ピースの場合は1ヶ所辺り8000円で交換出来ると思ってください、一応メーカーのサポートでこれのこの部分の交換はこれくらい掛かりますよーって価格表があります。
新品でなくてもいいならお店だともっと安く交換できる可能性もありますよ?折れた時お店に持ち込んできてこれ交換になりますよーっていうと手放して新しいのを買う人もいまして、その持ち込まれた物を交換用としてストックしてたりしますので、いわゆるニコイチでーって場合は中古品での交換になるので結構安く元通りに出来たりします、そしてうちはそれをやってますし、結構な量を抱えていますのでまずは公式ホームページなり電話でのお問い合わせなりでご確認を、ホームページのサポートのところにこのリールのこのパーツ、このロッドのこのパーツと抱えている在庫を全部載せてます、追加し忘れたり消し忘れてたりする物もありますけど、まあ古いものから新しい物まで、メーカーのサポートが終了した物でもお店に在庫がある物であれば修理やパーツ交換する事が出来ますのでお気軽にどうぞ。
ブランクスやリールの側を買って作るオリジナルリールとロッドの作成代行はやってません、昔はやってましたけど、今は自分で選んだ物で作ってくれるサービスをやってるところが有りますからね、追加料金とられますけど。
オリジナルリールもやろうと思えば出来ますけど、既製品と比べても正直スプールの色が違うとかハンドルの長さとか素材とかの部が違うってくらいで、別に既製品を買ってからちょっと交換してみるかーって感じで交換するのと何も変わりません、なのでうちではやってません。
と、不在にした事により稼ぎがちょっと減ってるお店の宣伝をしつつ尺稼ぎをしたところで…今日はこちら、特に名前も何もない川というか用水路、場所が場所ならバスが繁殖してたりライギョがいたり、ナマズがいたりとするんですが、ここにいるのはこちら!
はい、ヤマメとアマゴとニジマスとブラウントラウトです、別に誰かが持ち込んで放流したとかそういう事はなく、この用水路の上でヤマメとアマゴとニジマスの養殖をしてるんですよ、そこの養殖場から脱走、主に水害ですね、洪水まではいかなくても養殖場の水が溢れて他の河川に流れ込む、その時にこちらの用水路に流れ込んできて繁殖して増えたって感じです。
で、この用水路に住んでいた魚は元々居なくて、どこかから流れ込んで来たりして住み着いた生物で構成されていますので、ニジマスやブラウントラウトによる食害で在来種の減少がどうのこうのという話はお門違いです、何なら駆除する意味も必要もないです、また増水してどこかの川が溢れたり養殖場の水が溢れたりするとまた元に戻りますので。
他にもあるのはアレですね、コンクリで舗装した用水路を作ってそこにコイを放流、あれも外来種の放流になりますけど、そもそもなにも居ないところに放流する事になるので、破壊する生態系すら存在していないってやつです。
そもそも用水路って人工物ですし、田畑に使う川の水を引き入れるために作られたものですので、そこにザリガニが住み着こうがニジマスが住み着こうがあまり関係ないっていう、だからと言って他所から持ってきて放流していいってわけではないですけどね。
それで!この用水路なんですけども、見て分かる通りドクリアです、泳いでる魚がいたら見えるほどドクリアで綺麗、そして常に山から冷たーい水が流れ込んでいるのでニジマス達は絶好調、何なら近所の人もたまに昼や夜のおかずにと獲りに来る事があります、釣るか罠で獲るかは人それぞれですけど、漁業権何もないので結構やり放題です。
まあ、絶滅して居なくなるほど獲るって事は無いですけどね、売り物にするわけじゃないですし、毎日獲ったとしてもこの辺りに住む全ての人達が獲っていくわけでもないですし、多くても1日に20匹前後とかそこいらじゃないの?って数なのでまず居なくなる事はありません。
この用水路が他の川に繋がってたら外来種の流出ーって思う人に対しての答えはあちら、貯水池です、あそこがこの用水路の終着点、つまりニジマス等は流れて行ったとしてもあそこでストップする様になってます、貯水量が一定以上になれば下に排水されますが、網とかそういうのを張っているので流れていく事は無いです、一応貯水池の手前にも網は張ってありますしね、限界はありますけど…
まあ、貯水池の下は下でただ排水して海に流すためだけのコンクリと石を積んで出来た人工の川、
元々なにも居ないので垂れ流しにしたところで何の問題もなかったりします、そっちもそっちで増水とか過去の洪水で入り込んだハヤとかフナとかコイ、誰ぞが持ち込んだバスが繁殖してますけど、そもそも人口の川で自然も在来も何もないので誰も気にしてなかったりします、気にするのは在来がどうの外来がどうのと騒いでる人達だけですね、はい。
本流とかだとやべぇですけど、元々なにも居ない排水したり途中で横に伸ばして用水路を増やす人工の川はあまり気にしなくていいです、よく用水路で外来種のザリガニ駆除とかカダヤシ駆除ってやってますけど何の意味もないです、元々なにも居ないところに流れ込んできたり捨てられたのが住み着いただけですし、そこだけ駆除しても何の意味もないんですよ?減ったーとか言っても用水路と繋がってる川、そこにいるやつを絶滅させないとすぐ元通りになります。
居る居るとは言っても押し合いへし合いの渋滞状態になってないのはそこに先住民、要は縄張りを持ったのが居るからで、それが居なくなったらいいとこあるじゃーんってのやつが来るだけなんですよ、すると移動して空いたところを埋めるようにまた増える。
わかります?よく動画で駆除駆除ーってやって再生を稼ぐ人がいますけど、用水路や川は一時的には減れどすぐ元に戻る、増水して他の川と繋がったりして流れ込む事もあるのでやるなら近辺の川、過去の洪水やら増水で繋がった事のある川全て一気に駆除しきらないとちょっと大雨が降って増水するだけで元通りなんですよね。
他にも人の手を介さずとも陸地を自力で移動したりとかで住処を変えるケースも結構ありますので、駆除だなんだという前に付き合い方を考えて無駄な殺生はやめましょう、やるならどう流入を防ぐか程度にするほうがいいですね。
と!2回目の尺稼ぎをしつつ移動が終わったところで釣りを始めていきましょう、今日使うのはこちら、見た事がある人は見た事がある、本来なら穴釣りに使う120センチのショートロッドですね、これを使っていきます、別に150とか180とかを使ってもいいんですけど、用水路の幅に対して長すぎるのでショートロッドです。
あ、それと当然っちゃ当然ですけど、雨が降った後の用水路は近づいたとしても中に入ろうとは思わないでください、水位が1センチ変わるだけでも水の勢いや圧力は変わりますし、さらに水位が増したとなれば簡単に押し流されてしまいますので、水位が下がるまでは無暗に立ち入らないのが基本です。
たまーにウェーダーを穿いて水路に入って釣りをする人もいますけど、あれ足を滑らせたらそのまま押し流されていくので真似はしないでくださいね?やるとしてもこういう感じ、水路には入らず上から釣る事を心掛けてください、水位が足首もないくらいで流れもほぼないなら滑ったこけたところで濡れるだけで済みますが、足首より上でひざ下まであると命に係わりますよ?
それじゃやっていきましょー、最初に言った通りここは漁業権はありません、ヤマメだろうがアマゴだろうがニジマスだろうがお持ち帰り自由です、日券も必要ありませんがごみを捨てて帰るという事は止めましょう、漁業権や日券はなくとも地域の人達のご厚意により用水路で釣りをさせて貰っているという事を忘れずに。
で、道具の説明に戻りますけどロッドが120UL、リールが1000番4lb、そして2インチのミノーやペンシル、スプーンでもいいんですけど浅いですからね…水深30センチくらいですし、流れも結構ありますのでスプーンやスピナーではなく、ペンシルやミノーを上流側から流していきまして、ニジマス等が群れているのがあそこ、日陰になっているところですね、あそこがオープンになってないのは少し中に入るとヘドロや砂を貯めるために深くなっていて、そこに落ちると簡単に溺れるからですね、ほかにもまあいろいろ理由はありますが、危ないので塞いで影になっていると思ってください、そしてそういうところに群れで流れに逆らいながら泳いでます、ですので…
投げるのもいいんですけど、投げずにミノーを流れに乗せて流していきまして、陰に入る手前あたりからちょっとテンションをかけてルアーをまっすぐにして泳がせて、そのままゆっくりと日陰の近くまで持って行ってあげると…
はい、こんな感じで簡単に釣れちゃう、エリアトラウトより簡単に釣れますね、投げなくていい誘わなくてもいい、ただちょっと流れに任せて流すだけ、いるところに着く辺りでテンションをかけてルアーを泳がせてやると飛び出してきて食いつく、数の割に餌が少なく餌の争奪戦が激しいですからね、食べれる物が流れてきたってなったら我先に我先にと。
スレてないってのもありますけど、餌がそれほど豊富ではないんですね、なのでこんな感じで…結構痩せてますし、ちょっと顔つきが貪欲な感じに、なのでこのままリリースしたとしてもまたすぐに食ってきますし、完全に弱ってしまったら待つのは共食いっていう結構厳しい環境ですので、何でもいいから数を釣りたいって人にはここの用水路はお勧めですね、狭い地域ですし人が押し掛けるといけないのでどこかは教えませんけど。
番組として場所の紹介がないのはどうなん?ってなりますけど、移動中にここいいんじゃない?って見つけた場所なので正直なところ何市とか何町のどこなのかという事もわからんのですよ、昨日通りがかってここいいんじゃない?ってちょっと調査して、撮影許可貰って今に至るですからね、マジでどこかわからんのですよ。
後でどこで釣りをしてたかわかると思いますが…まあ地域住民に迷惑をかけないのが前提という事なので、どこのどこに釣りに来てますとか行きましたってのは編集でも入らないと思います、ですので、気になった人は自分で探してください」
「似たような風景はどこにでもあるし、特徴的な物があるわけでもなし、ついでに養殖場が近くにあったりニジマスなんかがいる川から水を引いてる用水路は大体どこもこういう感じだから、用水路を回ってみるといろいろな発見があるかも?
フナとかタナゴしかいないところもあればナマズにライギョと居るところもあるけど、総いうのは大体下流側の用水路、山からの水を引き入れてる上流側のクリアな水の用水路だとトラウト系がいることが多いよー?ここみたいにいろいろ混ざってる状態もあればヤマメだけが用水路で普通に繁殖してたりね」
「ただ…用水路は基本狭いし複数人はいるのは無理、かつ場所によっては流されたら一発アウトなので本当に気を付けてくださいね?私達の場合は滑らない足場を安全を確保した上でやってますし、さらに浅くとも水の中には入らずやってますからね?」
「用水路でちょっと釣った後早々に切り上げて先程紹介した貯水池、そちらの方でも釣りをしていきたいと思います、用水路だと1人しか釣りができないので」
「はっはっは、すまんね、1人だけ楽しんじゃって」
「というわけでここにはカメラさんと音声さんだけを残して一足先に貯水池の方で準備をしてきます、それではまた後で」
「はいはーい、ペンシルを使ってトップでも出るってところを撮ったららすぐに行くねー」
用水路
人工物ではあるが繋がっている場所によっては独自の生態系が作られている場所、最初は居なくてもそのうちどこかから入ってくる
上流中流下流で済んでいる魚が変われば地域でも変わってくるので用水路めぐりも結構楽しい




