テレビで出せないものはNG集送り ただ生臭いだけです
んーっ…あふぅ…今何時だ…んー…4時か…そろそろ起きて準備をしますかね、今日は船で海に出るからオフショアの道具をメインで、時期が時期で寒ブリがぼちぼち出てくるといったところなのでジギングとトップの2種は必須、それと寒ビラメも時期に入っているので…まあ基本は青物とヒラメをメインにやっていく感じ…かな?
でも確実に釣れるという保証はないのでライトタックルも用意して、困った時のタイラバも用意して…かなぁ?とりあえず釣れる物を釣ってみる冬の船釣りだし、1つに絞るよりは何でも出来る様にする方がいいよね。
でもその前に朝食、船で海に出るなら午前4時はもう時間的にかなり遅いけど、そこまで必死になるような物でもないのでのんびりと、船も貸し切りで船長も船もルシエラカンパニー所属で融通は利くし、お金に余裕があるロケっていいよね…
「いやー…本当妹ちゃんを拉致して正解だったわ…全部のーとはいかないけど系列のホテルとかレストランとか全部無料になるし、何なら船も貸し切りで文字通り好きなところに行けちゃう」
「やろうと思えば国境も越えれるし、越えちゃっても何のお咎めもなしだね、でもそこまで行って何を釣るの?ってなるけど」
「やるならオルグ島でボーンフィッシュとかトレバリーのサイトフィッシング?国内なら南の島でトロピカルフィッシュも有りだねぇ、妹ちゃんは8月に満喫してただろうけど」
「まあ、行こうと思えばどこでも行けるね、ニールパーチが居るニール湖でもバラマンディとマーレイコッドがいるハリー・グリストン湖でも、ピラルクやピララーラにピーコックが居るグローリーリバーでおなじみトラスコンリバーでも」
「テレビの前の諸君、妹ちゃんがいるだけで今上げた場所に無料で行けちゃうし審査も不要でパスポートも要らない、空路海路どっちでも好きな方で移動可能、現地のホテルもガイドも食費も全て無料、これが権力というものだ!そしてこれを利用して好き放題やる私達の事を虎の威を借る狐といいます」
「まあ、ロケ地が店長さんのお店から離れるとどうしてもねー、使える物は使わないとどんどん費用が嵩んでいくし、40万以内で全てを済ませようとしたらどうしてもね」
「ロケ費用が浮くなら地に手をついて靴を舐めてでも媚びへつらう、プライドを投げ捨てたスタッフは怖いですよー?まあヤケクソともいうんですけどね、経費で落とせない、今年はもう何とか絞り出した50万だけ、さらに1本ボツって残り40万になった状態で使えるやつを後8本撮ってこい、撮れなかったら枠に穴が空くぞって状態なので」
「余裕があれば今も各地で2泊3日とか1泊2日で撮ってたんじゃないかなぁ?」
「管理釣り場みたいに確実に釣れますよってところは日帰りで行けるけど、30分の枠があるとして、その枠1つ埋めるのに自然が相手だと通常は2日とか3日はかかるのよ、だから基本的に1泊2日とか2泊3日での収録が多くて、撮れ高は無くてもちょこちょこっと釣れてたら1日目2日目最終日って感じで編集して繋いで1本に収める。
で、撮れ高が多い場合は前後編に分ける、全日程撮れ高だらけだと前中後編だったりパート1からパート3とか4ってなって枠に余裕が出来たりする、んだけど…北の大地編はその肝心の撮れ高がほぼないのに前中後編を淡水と海水でやるっていう普通ならやらない事をやっている状態だったり…
でもまあ、引き伸ばして放送されるかどうかはこの釣行次第、少なくとも1日1本ペースで収録は進んでて、昨日一昨日の分はボツにはならないだろうからそれでまず枠を2つ、1日でも内容が濃いと2本に分けたりする事もあるから、それ次第で内容が薄かった北の大地編は放送されるころにはさらに圧縮されて1本になってる可能性もあるかもねーって」
「ちなみにこの話はテレビではなく動画配信サイトの方でNG集として配信予定です、テレビで流せる内容じゃないしね、予算が足りないだの枠が危ないだのは」
「そもそも本編の釣りとは全く関係ないし、こんなもん流したら事故だよ事故、全国放送でクサフグ釣ってその場で捌いて食うのと同じよ、あれもバッサリカットされたしね、今もNG集として残ってるけど」
「いくら食料がないからってクサフグ捌いて鍋パーティーはねぇ…免許ない人が真似をしたら死んじゃうし」
「スタッフも皆美味い美味いって食べてたんだけどねぇ、クサフグだからちょっと臭いはあるけど味はフグだし、雑草やらなんやらで臭いを誤魔化してなんちゃっててっちりをね?締めの雑炊もしっかりやったし」
「この釣行はそういうぎりぎりの食事にはならないから大丈夫だね、とりあえず朝食を済ませたらざっと道具の準備をして、コンビニでお昼に食べるカップ麺やらなんやらの調達だね」
「今日は八兵衛の売れすぎちゃってごめんなさいチャーシュー増量キャンペーン中極厚チャーシュー麺醤油味にするか」
「長い商品名だねぇ」
「売ってる店がポップなんかで書く事を商品名に入れてるっていうね、実際売れてるけど」
「私は何にしようかねぇ…今ここで決めても売ってなければ意味がないけど」
「まあよくある事だね、八兵衛の極厚チャーシュー麺とか売り切れて品薄が続いた結果その名前になったわけだし、コンビニに売ってるかどうかは…怪しいところかなぁ…無いなら無いで他のを買うけど」
「コンビニに行ってからのお楽しみだね、それじゃ私は一足先に道具の準備をしてくるねー」
「はいよー、こっちももうチョッとしたら行くわー」
「はい、みなさんおはようございます、今日は海に来ております、どこの海だ?という人は編集でこの辺りに追加されているであろうテロップを見てください、冗談です、今日は桜都佐倉市の佐倉湾という場所に来ております、桜の都と名乗っている場所だけあってさくらという名前の市や河川が多いことで有名ですね、でも桜はマンションだのビルだの工場だのの建設で伐採に伐採されまくって10年前ついに桜なんてどこにもないじゃないか…ってなった事で有名な桜都です、今は逆にマンションやらビルやら工場をぶっ潰して桜を植樹して桜の都に戻ってきてますけどね。
そんな佐倉湾で狙っていく魚がこちら!寒ブリに寒ビラメにカンダイ!何かおかしなのが混じってるって?寒い時に釣るタイだからカンダイ、何もおかしくはない…それに私はクロダイともマダイともイトヨリダイとも言ってない」
「店長さんの言ってるタイはルアーだとそんなに釣れないけどね、狙って釣るならエビとか貝を使わなきゃ」
「ハッハッハ、まあそれは置いといて、今日はこれだね、ジギングとトップ、これでブリとヒラメを狙っていきます、アジを泳がせてやるのが確実だけど泳がせもーってやると荷物が増えすぎるので無し、タイラバは持ってきてますけどね。
とりあえずナブラが発生するまではジギングとタイラバでヒラメを狙っていきます、普通ならナブラを探して船を走らせますがそんな事はしません、めんどいのでここからほぼ動きません、というよりここから離れたら別に佐倉湾じゃなくてもいいじゃんってなっちゃうし…」
「だねー、湾内でやるからどこのどこで釣ってるって言えるわけで、湾から離れて沖に出たらどこで釣ろうががほぼ関係ないからね、どこの港からから出港してどの辺りにいますってなるだけだし」
「なので!湾から出ずにやっていこうと思います、これなら近辺に住んでる人やちょっと遠いくらいの人ならここでこれが釣れるんだー、じゃあちょっと行ってみようかなーってなりますし、湾内なので波もそれほど荒くなく酔いにくいという利点もあります。
それじゃ準備をしながら道具のご紹介、まずジギング用がこちら、180MLに5000番、ベイトでも硬さはMLくらいがちょうどいいですね、メインラインがスフィアPEの3号でリーダーがスフィアリーダーフロロ12号、スパルタやグラディエイターと違って強度が上がっているわけではないですが、特徴としてPEの強度が先端方末端まで均一で切れにくく、スパルタやグラディエイターと同じで縒り合せた後にコーティングしてあるので、海水で使った後に縒ってる糸の隙間に塩の結晶が出来ない、さらにPE自体の根ずれ耐性の上昇、そして何よりグラディエイターやスパルタと比べて安い!500メーターで3000円くらいです。
リーダー用フロロも安定していて根ずれに強く、また急激に伸ばされてもいきなり破断はしないしなやかさを持っています、安いだけのショックリーダーだと…ふんっ!
こんな感じ、伸びる前に破断しちゃう、でもこっちだと…こんな感じで伸びる、そして戻る、でも伸びたまま18キロ以上の力が掛かると切れる、瞬間的に20キロかかっても糸が伸びきるまで猶予があるのでその間に緩めれば縮むので傷が入ってない限りは早々切れない、そういうショックリーダーになっております。
でも強度テストの時に18キロ以下では切れず、18キロに達してから、大体40lbの力で引っ張り続けると伸びきって切れるというのが証明されているので強度はちゃんと40lbのラインになります、まあ抜け道的な感じですけどね、瞬間的にそれ以上の力で引っ張るのではなく、ゆーっくり力をかけて行ってどこで切れるか、これでラインの強度を測るのでちょっと抜け道的な強化が出来るっていう…まあ大体のラインは多少なりとも一瞬は耐えますけどね、ナイロンとフロロは伸びるので。
使っていくジグがこちら、ちょっと軽めの40グラムにこちらのブレードを付けた物、船のジギングといえばこうロッドを勢いよく上下に動かして…ってイメージがありますけど今回はそうじゃない、そんな疲れる事やってられるか!という人におすすめ巻くだけジギング!なのでリールは最低でもXGの物がいいですね。
用意が出来ましたら底まで沈める、この落ちてる間にもブレードは回転して魚を誘いますし、そうでなくとも落としてる間に食ってくる事があるので糸の出方は見ておいてください、スピニングだとこう糸を止めないくらいに触っておいて、急に止まった、急に加速したって時はもう即合わせしてください、ベイトもスプールエッジをちょっと触って指で感じながら落とすのがいいですね。
で、底まで沈めたらこう、早いペースで巻き上げるだけ、とは言ってもガーッと勢いよく巻かなくていいです、普通に手首を回転させて巻くよりちょい早いくらい、10メーターとか20メーター巻き上げたらまた落としてまた同じ速度で、あまり激しく動かさなくてもブレードでアピールしてますのでいたら食ってきます。
まあタイラバと同じですね、使ってるのがブレードを付けたメタルジグかオモリにスカートをつけただけの者かの違いです、でもこれだけでまたちょっと釣れる魚が変わってくるんだから楽しいですよねー。
タイラバでも青物にヒラメと釣れますけど、こっちのブレード付きメタルジグの方が青物の確率が高くタイが釣れる確率は低い、どっちに特化して作っているかってやつですね」
「そしてこういうところでもちゃんと使えるスプーンとスピナー、トラウト用と違って30とか40グラムある海用の重い物ですね、ジギングスプーンって売ってたりする物もありますが、あれはただ楕円になってるだけのメタルジグなので間違えて買わないようにしましょう、ちゃんとしたスプーンはこういう形状です、というよりスプーンはジギングの様に使う物ではないです」
「今私が使ってるブレードをつけてるメタルジグがあるじゃない?側面から見たらちょっと先細りの卵っぽい形状のやつ、これをジギングスプーンって売る悪いやつがいるのよー?何も知らない人に間違った知識で売りつけるっていう」
「素材でいえばまあ同じではあるんだけど、そもそも形状が違うし、スプーンは巻いたりフォールさせるだけでよく動くルアーだし、スプリットリングとかスナップをつける穴は開けててもアイなんかついてないし、全くの別物なのよね」
「まあ、正しい30グラムスプーンはこうだよということで、それと重さよりメガスプーンとかギガスプーンで検索する方が出てきやすいですかね?後普通に海で使うだけならソルトスプーンで9グラム前後の物や12グラムなんかの物が出てきますので、それを買うといいと思います、海外なんかででかいのを釣るぞーって人にはそれより大きく重めの18グラムとかもありますのでそれをどうぞ。
妹ちゃんの場合はいわゆるメガスプーン、でっかい魚を釣るために作られたやつですね、もちろん淡水でも使えるしバスにも使えます、これでロクマルを2匹同時にかけたプロもいますよ?前についてる針と後ろについてる針でがっつり。
確かバス回での出来事だったから過去に放送した物を漁れば出てくるんじゃないかな?あれは何年前だったっけ?…5年前?なら大分記憶から薄れてるかもしれないね、当時は地味ーに話題になったんだけど…あまり広まらなかったのはロクマルがウヨウヨいる湖だからそういう事もあるって感じでスーッと消えて行っちゃったんだよね、ロクマルがそれなりにいるからってロクマルの2匹同時はさすがにそうめったにあるものじゃないよー?
実際何度かやったらできるんじゃねぇの?って真似をしに行った人が何人もいるけど2匹どころかロクマルすらなく、40アップが1匹で終わったという話もある、この番組に出れる腕を持っているプロだからこそなしえたと言ってもいいんだよー?」
「そう、大きいスプーンは大きいルアーと同じでトップとボトムが離れてて針の位置も離れてる、だからこそいるところならこんな事になっちゃうのよ?あまり大きくはないけど」
「この大きさの物を食べようとするカサゴのガッツってすごいよね、自分と同じ大きさのスプーンに食いついてくるとか」
「まあ、これが魚だと仮定すれば自分と同じ25センチくらいの大きさでも折りたためるからね、だからこそ食ってくるんだけども。
とりあえず水圧で目が飛び出しちゃってるからこの2匹はキープしてお昼前に味噌汁にでもします、カップ麺は買ってきてるけどそれはそれこれはこれみたいな?」
「カサゴの味噌汁美味しいもんね…そしてここで釣り番組や釣り動画配信者のあるあるを一つ、生臭くて食えた物じゃない汁物を不味いとか生臭いとかいうとそんな事は無いっていう声が上がる、特にブリとかの青物!
あれさぁ…あら炊きとかで生姜を入れてるから生臭さはほぼ消えるし、ブリ自体の美味しさも味わえるんだけどさぁ…それも何もなくただあらを茹でただけの汁で味噌汁を作れとかただの罰ゲーム以外の何物でもないよ?ただ生臭い味噌が入ったゆで汁なのよ…」
「ブリで味噌汁を作るならまず下茹でをして表面の臭いを軽くとる、次にネギと生姜をたっぷり入れて煮る、臭いが消えたら濾して身を解しとって味噌を溶く、仕上げにダメ押しの刻みネギでましになるって感じかな?そのまま醤油酒味醂砂糖をいれてあら炊きにする方が美味しいけど」
「みんなちょっと魚の出汁に夢を見過ぎ…出汁は出れど生臭さはいろいろ手を加えないと消えないってのを理解してね?」
「とりあえず生簀に入れても死んじゃうからもうさくっと絞めてきちゃうねー」
「はいはーい、行ってらっしゃーい、ってなわけで再開しまーす、本命の寒ビラメや寒ブリが釣れたらホテルに持ち帰って今日は寒ビラメ寒ブリのフルコースでーす、お昼までに釣れなかったらプライドを投げ捨てて沖に出まーす」
カサゴ
味噌汁でも刺身でもから揚げでも美味しいやつ、こいつのせいでいろいろ魚の出汁に夢を見る人がいる
カサゴはそのまま煮ても大して生臭くなったりせず味噌を入れたら消えてしまうが…全部が全部そうではないので実際に料理をした事がない人は魚なら何でも出汁が出て無条件においしいと勘違いしてしまう…




