赤字確定 作ると怒られる
んーむ、税金増加のお知らせか…まあそうよねぇ、去年の戦勝国の一つだし、集中攻撃を受けるとどうしようもないよね、でも景気が良くて人が集まってた分被害はそれほどで2割増くらい、食料品等は変わらず国に治める住民税が増えただけと。
去年のイベントから結構国も稼いでただろうし、蓄えに余裕がある感じかな?とりあえずこれなら収入等に特に影響はないので問題なしとして、次のイベントがもう始まってての参加要請が飛んできてての…何でもいいから屋台で軽食を出せとのことで…
ふむ…何がいいかな…このゲームは世界中の人が遊んでるし、南印風の屋台もそう珍しい物でもないし、軽食とはいっても国によって異なってくるので…バーガーかサンドか揚げ物串焼き…かなぁ?
いつもの様にブランド物を出せとのお達しも来てるし、赤字は避けれないから少しでも赤字を減らしつつ味も落とさずしっかりそれだとわかって嵩増しが出来る物…おにぎりでも売るか、塩漬けにしたマスノスケといくらの醤油漬けを包んで、これなら少量でもそれだとわかるしご飯で嵩を増やす事も出来る。
よし、まず一品目はおにぎりに決定、次はエビを使うとして…エビ天にして天むすも有りだけど1本丸々使ってちょっときついので誤魔化せるもの…となれば豚ひき肉と混ぜるエビ餃子エビ焼売…エビ入り塩焼きそば…でも焼きそばは塩じゃないと味がとっちらかるし…焼売かなぁ?
おにぎりとそのお供にタレが不要のエビ焼売…うん、悪くないね、豚7に対してエビ3にすればエビをしっかり味わえつつ安い豚肉で誤魔化せる、それでも赤字は絶対に出るけど…すり身とぶつ切りを混ぜてしっかりエビを味わえるようにして…1口サイズ5つで300ペッタンコくらい…かな?値段の制限がなければ1つ1500くらいになるんだけどねぇ…
嘆いていても赤字は消えないので3つ目はホタテを使うとして…これはもうストレートにお刺身でいいか、マスノスケやエビに比べると飼料は特に必要なく、養殖場の水さえ調整してしまえば勝手に育つタイプで安いし、1枚丸々使って300なら赤字も抑えれる…かな?
貝柱は刺身にしてひもと卵巣は串を打って焼いて、醤油を軽く塗って刺身に添えて…うん、よさそう、今回の屋台はおにぎりと焼売、ホタテの海馬視差のお刺身に紐と卵巣の焼き物で、それじゃあ豚肉を仕入れてきましょうかね。
「主様の屋台は今日も大盛況だねー、周りに比べてかなり安いからなんだなんだとそれに群がってるだけの人もいるだろうけど」
「売り子として連れてきてるカトレアとかメフィスとかが目当てじゃないかなぁ?後ろの方にいるのは1号が言うように集団心理が働いて並んでみてるだけの人かな?」
「そしてボクはミノムシにされて提灯のように吊られていると、これも毎度の事だけどさー…一応ゲームの実況プレイとかやる事一杯あるんだよ?」
「毎度恒例みたいなものだし、まあやっておかないとねーって感じで?」
「これでもチャンネル登録者数600万の人気配信者なんだよー?それを殴ってダメージを与えたら1品無料とかどうなのよ?遠慮なく殴ってくる方も殴ってくる方だけど」
「まあ殴らない人もいるしいいんじゃない?1号に傷をつけられる人は居ないだろうし、むしろ反射で死にかけてるし」
「好きなところにダメージをそっくりそのまま全部返せるって凄いチートになると思いませんか?ぜひ番組の方で検証をお願いします」
「どこの番組が検証できるのよ、叩いた手に衝撃が100%返ってくるなたまだわかるけど、叩いた衝撃どころか受けるはずだった斬撃から何まで体内に転移させて返すのは出来る人がそんなにいないでしょ」
「そんなにどころか普通の人間じゃ無理でしょ、まあそんな事しなくても傷がつく事は無いし、ダメージを受ける事も無いね、でもそれはそれとして反射する!たまにはちょっと趣向を変えて楽しまないとね。
というわけで命が惜しくないやつはかかってこい!ボクは逃げも隠れもせず殴られてやるぞー!」
「1号チャレンジをしない人は列を1つずらして並んでねー、それと焼売は現在売り切れで追加が蒸し終わるまで後8分ー、ホタテの刺身はすぐ出せるけどひもと卵巣の串焼きは注文が入ってから焼くので時間がかかりまーす、おにぎりはすぐ出せまーす、飲み物やお茶のみ取り扱いで1杯100ペッタンコでーす」
「オラオラァ!腰入ってねぇぞ!そんなへなちょこパンチでダメージを受けるわけなかろう!でもそれはそれとして全部お返し!タマちゃんを直接内部から殴られる痛みを受けるがいい!」
「おっ…!ごっ…!うぶっ…」
「痛覚遮断出来ない人には効果抜群だね」
「ブロックが砕けるくらいの強さで直接ぶっ叩いてるのと同じだからまず耐えられないね、こんな幼気な少女をたたいた報いだ!」
「幼気な少女は受けるダメージを全部反射出来ないし、男の急所に集中して、かつ内部に直接って真似はしないと思うんだ」
「気絶しないように脳に適度に刺激を与えて覚醒させておくのがポイント、いっそ死んでリスポーンするほうが楽まであるね、止めを刺してくれる人はいないだろうけど」
「このイベントマップ内はプレイヤーキル禁止だし、やるなら闘技大会にエントリーして舞台の上でやってってなるからどうしようもないね」
「介錯人の居ない切腹みたいな物だね、さー次のチャレンジャーは誰だ!ボクは男でも女でも容赦はしないぞ!」
「まあ、すでに50人くらい股間を抑えてぶっ倒れて転がりまわってるのにそれでもチャレンジするほうが悪いか、はいおにぎり5つと刺身が5つとセットのひもと卵巣の串焼きお待ちー、次の人どうぞー」
「こっちもどんどんこいやぁー!一人残らず地獄へ叩き落としてやるぜ!」
「いやー、ようやく落ち着いてきたね」
「持ち込んだお米もホタテも塩漬けにしたマスノスケなんかも残り僅かですね」
「喜んでいいのか悲しんでいいのかわからないけどね、売れば売るほど赤字には変わりないし、ホタテはお金がかからないからマスノスケとかに比べればまだましってだけでもあるし…」
「赤字はご主人様がまた補填してくれるのでいいとしまして、品質を保ったまま、もしくは向上させつつコストを下げる方法を研究しませんとねぇ」
「以前に比べたらコストも大分下がってるのは確かなんだけど、保ったままとか向上させるってなるとなかなか厳しいよね」
「回りくどくなりますけど飼料の飼料を捕まえてきて養殖する、というのが向上させつつコストを下げるのに効果的でしたが、養殖場の数も無限ではありませんからねぇ」
「あまり需要が出なかった生簀の中身はいくつか飼料用に中身を入れ替えちゃったし、空いてる生簀はもうないし、仕入れてる飼料は値段は変わらないし、赤字を埋める方法で手っ取り早いのはホタテと同じように同じ生簀にとりあえず放り込んどけば育って増える貝類を増やすこと…かなぁ?」
「権利が少々高いですがアワビでも育ててみます?ハマグリやカキは安いですけどそれなりに需要はありますので、また育ててみるというのもありかと」
「ハマグリは以前権利を買ったから獲ってくればすぐ養殖が開始出来るけど、カキは権利を買わないとだねぇ」
「短期での回収は無理ですが長期的に見れば確実、さらにブランド化してしまえばマスノスケと同じ様に買い求める人が出てきますので、マスノスケ以外の生簀をアップグレードして複数育てれるようにしましょうか」
「生簀1つにつき5000万か…自転車操業やってるような気分になってくるね…今の貯金いくらあったっけ?」
「積み立ててあるのが26億ほどあるので、ご主人様のポケットマネーから出さずとも大丈夫ですね」
「じゃあ3つアップグレードして、アワビとカキの権利を購入して、そこからちょっとホタテと同じように品種を改良して旨味を増やして、それから市場に持ち込んでかな?」
「どうやって稼ぐかの話し合いをするのはいいけどそろそろ解放してくれない?もうチャレンジャーは全滅しちゃったし、ボクもそろそろ何か食べたい」
「あーはいはい、食べる物は屋台で出してた物しかないけど」
「そこはちょこちょこーっとアレンジをすればいいだけだね、よっと、ふひー、開放感…さてと、おにぎりに焼マスノスケと一緒に包む予定のいくらを拝借しまして、貝柱を刺身にしまして、拝借したいくらを刺身にちょこんと、そしてマスノスケを包んだおにぎりに醤油を塗って焼きおにぎりー」
「焼きおにぎりも美味しいよねー、売るには手間がかかるからちょっと出せないけど」
「だからこそあえて見せつけるように焼き!いくらを刺身の上に乗せ!ひもと卵巣焼きも食べやすい大きさに切りお刺身と一緒に殻に盛り付けるのだ!」
「ちょっと一手間加えるだけでも一気に高級感が出るよね、ツマと大葉があればさらにだけど、そんなものは用意してないからちょっと安っぽいことには変わりなし」
「おにぎりも海苔があったらよかったんだけどねぇ、海苔の養殖しないの?」
「出来なくはないけど権利よりそれ用のプールが高いのよ、生簀よりさらに幅が広いプールが必要になるし、育てるための網はどうとでもなるし、権利も安いっちゃ安いけど海苔が育てれるプールは最小でも50かけ50メーターあるし、それ1枚で4億位するのよね、だから海苔の養殖を自宅で使用って人はまだ出てきてない」
「お金に余裕があるうちに作るのも有りですけどね、自宅周辺の土地も広がりましたし、土地代込みで15億も出せば海藻用プールが2枚と新たな大規模養殖場が4つ、さらに自動収穫付きハウス畑が4つ買えますね」
「それだけ買うとオーバーしそうな気がするけど…んー…」
「生産者向けのセット割引キャンペーン中だそうです、ですので普段であれば施設だけで24億かかるところを土地含めて15億で済ませられるようになっています。
ここまで大規模なのは想定していないでしょうが一応割引対象ではありますので」
「なるほど…じゃあ買っちゃうか、生簀が増えるだけでもマスノスケの飼料のイワシやエビの飼料って増やす事も出来るし、最終的にプランクトンの養殖まで持ち込めればもう資料を買いに行く必要は…」
「周りからすれば凄い無駄遣いにしか思えないよねそれ、長い目で見れば投資した資金回収後は利益しか生み出さないサイクルの完成だけど」
「プランクトンを増やすにも飼料は必要になるけど、水に溶け込んでる栄養分で増えてくれるし、その栄養分も今育てている物からいくらでも作り出す事は出来るし、植物性の方は自分でいくらでも作り出せるからほっとけば増えるし」
「で、そのためには生簀がいくつ必要なの?」
「植物性プランクトンから始まって、次に動物性プランクトン、それらを食べて育つ小魚やアミエビオキアミの生簀で3つ必要で、さらにその小魚を食べて育つ魚と甲殻類で2つ、そしてそれらを飼料にして育つ飼料用の生簀で…まあ細かい調整を入れて15少々あれば何とか?」
「そう考えると主様の海って凄いよね、それ1つで完結してるし」
「養殖に制限のある生簀だから再現しようとしたらどうしてもねー…一応生簀側でバックアップを取って卵から孵して一気に成長だから近いものはあるけど、その分餌が大量に必要になるし、不要な物を即分解してエネルギーに変換、海水に溶かし込んで蓄える、個体が減ったらバックアップから即複製、っていうのに近いのをやろうとしたらなかなか」
「自作したらいいんじゃないの?主様なら出来るでしょ」
「変換とか錬成とか交換術みたいにゲームバランスがぶっ壊れるからダメって言われてる、出来たら最初からやってる。
とりあえずプランクトンの養殖場がそのエネルギーを蓄えて置く場所みたいな感じで、減ったらそれを放出して段階を経てって感じかな?出来ればエネルギーの役割になるプランクトンの生簀は100とか200とかほしいところだけど…まあ大規模1つ丸々プランクトンに使って探り探りかなー?」
「だよねー、んー…ホタテの刺身が甘くて美味ぇ…そこにいくらのぷちっとした食感に醤油とわさびも相まって…」
「私もそろそろお昼にするかな、時間的にもう軽食よりおつまみおやつって感じだし、お昼を食べたら引き上げて自宅の拡張をするか」
「拡張の手続き自体はすぐ終わるのでまずは新しく品目に加えるアワビとカキの権利取得からですね、プランクトンやアミエビ、オキアミは調べてみないとわかりませんが」
「誰も養殖しようとは思わない物だからねぇ…植物性動物性プランクトンは海水を掬うだけでもだけでも獲れる物だし、アミエビオキアミは絶滅させるのが難しいくらいいるし…獲れるところに行けばもう獲り放題って感じで養殖とかまず考えないし…」
「権利がなく無料だったら儲け物ですね」
「ところであまり物のお昼は何がいい?そのままおにぎりか、おにぎり用の容器でちょっと見た目は悪いけど親子丼にするか」
「丼ですね、ほたても刺身と焼いた卵巣を切って一纏めに」
「はいはい、それじゃあ閉店の札を出して適当に舞台を見ながら食べましょうかね」
「今はどこかの雑技団がショーをやってるね、戦いばかりだとアレだからって感じで」
「箸休め的な物は必要だよね」
反射
ゲーム的には受けたダメージをそっくりそのまま返す事、右腕を攻撃すれば自分の右腕にダメージが返ってくる
1号の場合はどこを叩かれようが好きなところにダメージを返せる、やろうと思えば心臓や脳に直接返して破壊して…という事も出来る、でもタマちゃんや尿管を激しく刺激するように返して地獄を見せるだけで許してくれる優しさがある




