表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
891/1104

隠し味は餅粉 加減する必要なし

 えーと、小麦粉に餅粉にカツオと昆布から取った出汁を加えてよく混ぜる、出汁は生地がしゃばしゃばになるまで加えて、生地が出来たらみじん切りにした紅ショウガとキャベツ、天かすを加えて混ぜたらたこ焼きの生地が完成。

 次に獲ってきたばかりのタコを茹でずにあえて生のままで、たこ焼きとはいえタコだけというのも少し寂しいので、1匹丸々使って焼くイイダコに代わりにホタルイカ、無難に美味しいバナメイエビとチーズ、生こんにゃくと牛筋とクジラの皮の甘辛煮を用意しまして…材料はこんなものかな?

 で、たこ焼き用の鉄板準備よし、ソースに青のり削り粉の準備もよし、そして…焼いたたこ焼きをさらに揚げるためのフライヤーの準備もよし、揚げたこ焼きは外道だの邪道だのと言ってくる人もいるにはいるけど、美味しい物に邪道も外道もないよね、食べれないほど不味くする行為なら外道とか邪道とか言ってもいいかもしれないけど…

 まあいいや、飢えている娘達がぼちぼち押し寄せてくるだろうし、ちゃちゃっと焼いていきましょ。


「タコ焼きってなんで中がこんなにトロトロなんでしょうねぇ…外はカリッカリなのに…それとタコのうま味と弾力が凄いのなんの」

「しゃばしゃばの生地だと中がクリーム状になるのよね、ホワイトソースなんかと同じ、それに加えて今回は餅粉をちょこっとだけ加えてあるからちょっと伸びる、タコは茹でずに滑りだけ落として生で使ってるからね、茹でタコより弾力もうま味も強い」

「こっちの足が出てるのはなんです?」

「ホタルイカ焼き、本当はイイダコでやるんだけど、イイダコは養殖してないから代わりでね、食感とか味は変わってくるけどこれはこれで美味しいよ?」

「足だけぴょこっと出てるのが中々に可愛いですよね」

「これの問題はひっくりかえせないから普通に焼くより時間がかかる、中が固まってしまえば平の鉄板の方で焼けるっちゃ焼けるけど、頭の部分以外はカリッカリに出来ないのがね、揚げてしまうという手もあるけど」

「そっちのお鍋に入っているのはなんです?」

「これはこんにゃくと牛筋の甘辛煮、これをお好み焼きとかたこ焼きに入れる地域もあるのよ?今日はクジラの皮も追加してあるけど」

「クジラ…の皮ですか、美味しいんですか?」

「味付次第かな?クジラの皮って要はクジラの脂だからね、味付け次第ではごはん等が進む美味しさに、失敗すればただの脂の塊」

「なるほど、そんな物をどこから仕入れてきたんです?ここの海にはクジラはいませんでしたよね?」

「葵さんのところでちょっとねー、ちょっとと言うほどの事でもないけど、簡単に言えば魚屋さんがクジラ1頭丸々仕入れたから、その一部を買わせて貰った感じ」

「クジラ1頭丸々…って、色々大丈夫なんですかね?保護団体とかがうるさい気がしますけど」

「葵さんのところでも昔は居たらしいねぇ、トップと幹部陣は詐欺と横領、テロ活動にその援助にで国際指名手配ののち逮捕、賛同者も何万という人数が環境汚染とテロ活動により逮捕されたり、武装している上に銃も乱射してくるからその場で射殺されたり、何なら反対に賛同していた国は普通にクジラを獲ってるってのもあったし、さらには獲るなって言われてる種類を獲ったり、専門店を開いて商売をするとかも滅茶苦茶やってて…ってのが有ったのは確かみたい。

残党は何人か残っているかもしれないけど、カルト集団として国際的にマークされたのも事実だし、反対活動するための資金ももうどこも出してくれないし、人口激減の時にほぼ壊滅したから今は普通に商業捕鯨をやってる感じだね。

一応ザトウとか数がまだ少ないままの奴はとっちゃダメだけど、活動が活発だった時にミンクが海洋資源に大打撃を与えるくらいには増えてるからそれを中心にね」

「カルトとテロ集団認定されるとか一体どこまで過激な活動をしたらそうなるんですかね…」

「さぁ?私が知っているのは調査団の船に対してロケットランチャーを打ち込んで死傷者を多数出す、海に汚染物質を大量に垂れ流す、陸上でも特定の国に対してのみ破壊活動を行う、主に銃器を密輸したり爆発物を製造して造船所の襲撃爆破とか、取り扱っているお店に銃撃をするとか、そういうのを本や映像で見たくらいかな?」

「よく戦争になりませんでしたね…普通なら抗議声明文を出すだけじゃ終わりませんよ…」

「映像だけじゃない部分…本になって書かれている部分は結構粉飾されて盛られてる可能性はあるね、銃撃があったり爆破があったりしたのは事実っぽいけど、抗議声明文だけで済む程度だったのは確かじゃないかな?

実際に船に打ち込まれてる映像が残ってるのは確かだし、それによる死傷者も出てるには出てるけど、死んだのは10人いるかいないかみたいだし、襲撃に関わった人はもれなく終身、もしくは死刑になってるからねぇ。

襲撃事件が起こる前からすでにカルト認定、かつテロリスト集団予備軍にも認定済み、環境破壊活動で前科有りと結構滅茶苦茶だし、爆破に銃撃にとやった時点でトップと幹部陣を国際指名手配、関係者全員末端に至るまで漏れなく構成員として全世界に情報共有して手配、全員が全員テロリスト、と言うわけではないから全員逮捕にはなってないけど、そんな感じで壊滅、それと同時に国同士で結んでいた保護条約もクジラが増えすぎているので意味が無い物として破棄、そして今に至る」

「それでも一応死者は出てしまってるんですね」

「銃撃に爆破に各地の襲撃事件と有ったわけだし、ゼロとはいかないよね」

「それだけで済んだ、と考えるべきなんでしょうね」

「で、食べてみる?」

「あ、頂ます、って…たこ焼きの中に入れるんですね…」

「これ用の具材として用意してるからねぇ、そのままでも食べれなくはないけど、これ自体は脂の塊よ?ある程度抜けて縮んでるけど」

「そう言えばそう言ってましたね」

「んー?何々?何か美味しい物があるの?」

「これから食べてみるのでまだ美味しいかどうかは」

「ふーん、じゃあ私も食べてみようーっと」


 余ったエビとタコを酒と醤油と味醂、白だしとわさびを少々入れて和えまして、錦糸卵を寿司飯の上に敷き詰めたらえびたこわさを全部のせて、彩と香りに刻み大葉を散らせば…

「余ったタコとエビは桶寿司になったかー」

「生で食べても美味しい物だし、すでに刻んでるからこれが手っ取り早いよねってことで、そして早い者勝ちの限定12杯」

「じゃあ貰おうっと、他に仕込んでたのはどうなったの?」

「こんにゃくと牛筋もそのまま丼だね、卵とじにするかそのままかはお好みで」

「取りあえず悩んだら丼にすればいいって感じはするよね、味付け的に」

「ホタルイカも煮付けになってるし、無くなったのはチーズだけかぁ」

「タコよりチーズが人気だったのは…自動販売機にないからだろうね、自動販売機には普通のたこ焼きが置いてあるわけだし」

「普段から有る物より無い物を取るのは普通だよね、うん、たこわさ風の味付けってのがまたいいね、このままでも醤油を足しても美味い」

「コチュジャンとか豆板醤をちょこっと足しても美味しいね」

「しかしアレだねぇ」

「んー?」

「引き籠り組は当然というか普通の事として、そこの家で働いている使用人も完全に染まり切ったよねぇ、ここはこういう物と割り切ってはいるけど普通に自動販売機で買い物をするし、宿泊施設の法でマッサージチェアに座りながら映画とかも見たりしてるし」

「そうねぇ、引き籠り組だけ休み、というのもアレだから誘ったわけだけど、今じゃすっかりここに馴染んじゃったよねぇ、出入り自由にしてあるから個人の休みの時もたまに来てるみたいだし、向こうに作ったリゾート地は日帰りが難しいからほぼ利用されなくなったよね」

「大商人や貴族は割と利用してるから良いんだけどね、向こうでのお金稼ぎの拠点の一つとして作っただけだし、稼ぎは全部代理ちゃんのところに行くようにしてるけど」

「なんだかんだで向こうのリゾートを利用したのって年末年始の1回なだけの気がしないでもない、気軽に行けるようなところではないから、というのもあるけど」

「まず港がある街まで行かないとダメだからねぇ、場所によるけどエステルちゃんの住んでる王都からだと早馬で片道1週間、船に乗ってしまえばリゾート地までは1時間もかからないけど。

後リゾート地とは言ってもお店自体は向こうに有るものと大差ないからね、食事にせよ飲み物にせよお土産以外は基本全て前払いだから快適ではあるんだけど」

「時間がかかるなら日帰りでも来れるここになるよねぇ」

「何よりここなら人目を気にしなくてもいい、ってのもあるね、どんな水着を着ようが誰も気にしないし、酔っぱらって全裸になっても怒られないし、何ならローションレスリングで結構ポロリしてるし」

「ローションレスリングはレギュレーションによるけど、掴めるところや指を引っ掛けれるところがない方が強いからねぇ、だからわざとに脱いで反されない様にする、脱げやすいようにして肩すかしっていう戦法もあるわけだけど」

「制限有りだとシエルちゃんが強いよねぇ、体を動かしたくなった時にご主人様とちょこちょこやってるからだろうけど」

「ローションでぬるぬるになっているからこその抜け方とか、ぬるぬるでも簡単には抜けられない返されない、かつ簡単で素早く固める方法とか結構練習してるからね、華ちゃんとも頻繁に勝負してるみたいだし、華ちゃんも制限有りだと引き籠り組が勝てないくらいには強いね」

「ただ固めてしまえば勝ち、というわけでもないのが地味に奥深いところよね、ルール的には先にプールに体の一部が落ちた方の負けだし、どんどん傾いていくから自分が必ず上になる様に位置取りをしないといけないし」

「時間制限付きのような物だしね、どんどん傾いていくから滑り落ちていく速度も増すし、いかに最後に上を取って…というのもあるね」

「ローションレスリングのいいところは終わった後に肌がツルツルスベスベになるところ、それなりに激しい運動も出来てお肌にもいい、シエルちゃんと華ちゃんのお肌とスタイルの秘密はローションレスリングに有り!と言っても過言ではないね」

「過言…じゃないとも言えないなぁ…角度は付けずに緩い運動でやってる時もあるし、全身を使うからバランスよく鍛えられていってるし、2人とも出会った頃に比べると力も強くなってタフになったのも確かだね」

「華ちゃんはスタイルは良かったけどインドアで体力がそれほどなかったしねぇ、ベッドの上だとその体力はどこからってくらいタフだったし、シエルちゃんもシエルちゃんでそれなりにタフ、まあシエルちゃんの場合は種族と本能的な物だろうけどね、血の濃い獣人系は総じて種族とか残そうとする時はかなりタフで頑丈になるし、本能のままに貪り尽くそうとするし。

華ちゃんの場合はまあ…ご主人様限定の好き者とかそういうタイプかな?ご主人様がその気になれば2日でも3日でもぶっ通しでするでしょ」

「する…だろうねぇ、おばあさんもたまにはそれくらいぶっ通しでやって仕事をサボるくらいはしろって言ってくるくらいだし、それもおばあさんの実体験から来ていてかつ家族だからわかってて言ってるんだろうし、それくらいやらないと溜まり続けるって事でもあるんだろうけど…」

「華ちゃんが爆発してくる前にすっきりさせて上げればいいとは思うけどね、シエルちゃんもセットでついてくると思うけど、それほどあの2人は仲良しだし、レスリングの後に…って事も多々あるみたいだしね。

でもまあ、肉屋のおばあさんとしては良かったんじゃない?自分でこの人がいいと思った人の寝こみを襲って既成事実を作ったからこそ今の華ちゃんがあるわけだし、特に何もしないままだとどこぞの馬の骨とも知らないやつに襲われてた可能性もなくはないわけだし、インドア派とはいえ学校には行ってた、かつ見た目とスタイルがかなりいいわけだから狙ってるやつが居ないわけじゃなかっただろうしね」

「なのかなぁ?」

「少なくともうち会社の調べでは華ちゃんを狙ってたのは大体79人くらい、そのうち碌でもないグループに所属しているのが38人、所属はしてなくともトロフィー、またはそれ用の都合のいい女として考えていたのが教師含む37人、純粋に好きだったというのが4人、とあるね。

最後のまともな4人もまあ…ちょーっと頼りないし、おばあさんに気に入られる事は無いだろうねぇ、告白されればまあなんとなくで付き合っていたとは思うけど、相手がその気になってホテルとか行った時に華ちゃん自身はその気にならないからその時点で破局は確定かなー?

碌でもない奴らだとアルコールなり薬物なりを盛ってそのまま押し倒して写真なり動画にして脅すんだろうけど…おばあさんと商店街一同の面々がブチ切れて1週間以内に全員土の下に埋まってそうな気はするね、華ちゃんは商店街のアイドル兼皆の娘または孫娘的な立場だし、何より喧嘩を売る相手が悪すぎるね」

「恵里香さんとか葵さんも喧嘩は売りたくないっていうくらいだもんねぇ」

「うちは関係ないけど良好な関係を築く方がいい相手ではあるね、国内じゃ首相ですら頭を下げてご機嫌を窺わないと…って人達だし」

「1次産業、特に食べ物を扱っているのは強いよね、ただ作るだけじゃなく卸も支配してるし、もうあそこの系列には卸すなっていうだけでピタっと流通を止める事が出来るし、お店が直接契約をしている輸入品に関しても先方に口を出して止めてしまう事が出来るし」

「国内で平穏に生きていきたければ喧嘩を売っちゃいけない代表みたいな面々よね、まだ警察署で銃を乱射する方が生存確率が高いよ、桶寿司お代わり、今度はいくら大盛りで」

「はいはい、結局ルシフ1人で桶寿司全部いったねぇ、桶というだけで量はそれほどではないけど」

「激しい運動の後だからお腹が空いて仕方ないのよね、狐もそろそろ復活する頃だとは思うけど…あれだけ激しい運動をしたわけだし、復活しないかもしれないね」

「まあ…うん…求められたから答えたわけだけど、ちょっと激しすぎたかもしれないね…」

「後で何かを差し入れ…って言いたいところだけど、差し入れに行ったら行ったで30回戦突入ってなりそうだから止めておいたほうが良いね」

「昨日そんなにやってたっけ?」

「時間を限りなく止めているのに近い状態にしていたから狐だけでも30回は軽く、私も私で30回前後やってるはずよ、数えてる方も数えている方だけど、数えてないと狐が後でねー…」

「狐さんの方針は平等に、だからね、多少のずれは大丈夫だけど…んー…そんなにやってたか…」

「そんなにやってたのよ?だから自然に復活してくるのを待った方が良いね、伸びてる狐を襲いに行くというのであれば止めないけど、狐なら喜んで受け入れるだろうし」

「その場合はルシフと一緒ということもお忘れなく、仲間外れはダメだからね」

「はっはっは、その時は頑張るさー、でも今はちょっと無理と言っておこう、普通に食事をしているとはいえ下半身はがったがたのがっくがくなのだよ」

「だよね、尻尾とか耳とかビクビク動いてるし」

「まだ感覚が残ってるからねぇ、食べてごまかしつつってやつよ、お腹が空いてるのもあるけど」

「今ここでおへそに指を滑らせた場合は?」

「椅子がグッショグショのベッシャベシャになるだけだね、それくらい残ってる、ちょっとは加減をしていたわれー」

「加減をした場合は?」

「もっと本気で意識が飛ぶくらい気持ちよくしてって言うだろうね」

「ダメじゃん…」

ローションレスリング

制限あり部門はシエルが暫定王者で地味に強い、なしだとさすがにメイド達には勝てない

華ちゃんとシエルは運動ついでによくローションレスリングをやっているので全身がバランスよく鍛えられている、ついでにローションの美容効果で常にお肌がつるつるすべすべになっている、それだけじゃない可能性もあるけど…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ