さらっと追加 お店はいつも通り無人に…
「こっちがキビナゴ20キロブロック、こっちがイワシ20キロブロック、まあ紙を剥がしてみれば分かるし、どっちがどっちか分かる様にキビナゴーとかイワシーって書いてるから分かるよね、たまに業者が間違える事も無くはないけど」
「包んでる紙の色を変えたらいいんだろうけど…それはそれでお金が掛かるからねぇ」
「1枚の値段が5円上がるかどうか位だけどね、状態はいつも通り、表面はボロボロだけど内側は問題なし、各5ブロックずつの計100キロ、でー、冷凍中のガンガゼフレッシュ1キロパックが20に粉末が50キロ、オキアミ1キロブロックが50、アミエビも50、グレート7にチヌZ3の10キロダンボールが5箱ずつ、パクパク冷凍赤貝とツブ貝1キロ袋が50、餌は以上かな?」
「なんか頼んでないやつが入ってない?グレート7とかチヌZ3とかパクパク赤貝とツブ貝とか、後オキアミとアミエビもそんなに頼んでない、というよりそんな製品知らない」
「量が増えたのは、あー、南の島に行くの、じゃあついでだからこれ試してきてよ、って感じでメーカーが送って来たのよ。
パクパク赤貝とツブ貝は以前のぱくっと何貝より更に食いつきが良くなった…らしいんだけど、私もまだ使ってないからわからん、中身の見た目は変わらないし、パックに入ってはいるけどまだ商品名やらなんやらは入ってないね。
対象は貝を食べるやつなら何でも、というより同じかなぁ?クロダイとイシダイとかイシガキダイとかあの辺り用、カワハギも行けると思うけど、そっちはアサリがあるからまあ、大きい赤貝を使う意味はないね」
「これでイシダイなんかを釣ってくればいいの?」
「釣れるやつなら何でもいいんじゃない?ベラでもイラでも、使い方も以前と同じ、自然解凍なら解凍後に適当なコマセを塗して、流水解凍なら付け餌用食わせソルトで水分をちょっと抜いて締めてからコマセ、打ち込みの場合は3つから5つ、フカセやヘチの場合は1つ」
「貝を漬け込んでる液の配合比を変えたのか、何かを追加したのか、なんにせよ南の島だけで赤貝とツブ貝50キロずつは中々使い切るのが辛いねぇ、メーカーの要望としては南の島という局地的な場所でのテストのデータが欲しいんでしょ?」
「そうだね、イシダイやイシガキをメインにサンノジ、カワハギにブダイと釣ってくれば良いんじゃないかな?大体はオキアミで狙うけど貝でも釣れるし、それと環境改善で最近クジラブッダイがすんげぇ勢いで増えてるみたいだから、もしかしたらそれも釣れるかもね、増え始めてるってだけでまだキャッチは出来ないからリリース一択だけど」
「あれは生息域が生息域だし、増えに増えて北上してきてない限りは釣れないんじゃないかなぁ?」
「まあね、生息域で増えてるってだけで北上してるって話は聞いてないし、ひょっとしたら北上してきてて釣れるかもー程度」
「ま、釣れたらレポート用の写真だけとって即リリースだね、取りあえずテスト品が急遽追加された以外は何も無しって感じかな?」
「注文された物はちゃんと全部あるからね、もういつでもホテルの方に発送は出来るけど、どうする?貝とコマセはいくらか持って帰る?毎日バッサバッサ撒いてればすぐ使い切るだろうけど」
「コマセだけで200キロ、ガンガゼ粉末もあってフレッシュもあってで300近く、ビッグゲーム用にイワシとキビナゴも100ずつで結構とんでもない量だからねぇ…まあ大丈夫だとは思う…かな?キビナゴとかイワシは100キロ有っても5日で使い切るし、普通のコマセも小魚を寄せてくるのに結構撒くしねぇ。
それに余ったら持って帰ればいいだけだし、全部ホテルの方に発送しておいてもらえればそれで」
「はいはい、まだちょーっと早いけど、お兄さんの荷物であれば何年でも完璧な状態で保存してくれる事でしょう、間違いなく」
「そこがあのホテルの良い所よね、釣り船を出してる民宿でも保管して置いてくれなくは無いけど、置いてくれたとしても精々2日か3日くらいだし、先に発送しておくって事が出来ないし、保存出来る量もねぇ…
まあ、総重量500キロを超えるんじゃないかって量の餌を受け取って保管してくれる民宿が有る方が怖いけど」
「一応餌用の冷凍庫は有るには有るけど、せいぜいオキアミとかアミエビブロック、20キロのキビナゴブロックはカットしないとダメ、っていう小型だからねぇ…離島で買うって方法もあるけど、ちょっと割高なのがね、量が量なら送った方が安上がり」
「こっちだと700円くらいで買えるコマセが1袋1500円とかするもんね…輸送費とかの都合もあるから仕方ないんだけど」
「離島の釣具屋の主な収入源はコマセだったりもするのよね、リールと竿はそれほど売れないからとんでもないお宝が眠ってる事もあるっていう、価値があるかどうかは別として」
「普通に30年40年前の竿にリール、それに加えてルアーとかおいてたりするもんね、使う人がいないから」
「全く居ないわけじゃないんだけどねぇ、フカセがメインというのもあるし、バス用だったりで使うにはちょっと小さいルアーだったりするのもあるからねぇ、カスミとかミーバイを釣るのにはいいんだけど、離島の人はそれほどルアーを使わないっていう」
「使うなら売り切れてなくなってるはずだもんね」
「本島に住んでた人とか、本州の方から流れて行った人が使うくらいなのよね、人口が少ないのに加えて釣りをする人が意外と少ないってのもあるけど、釣りをする人もする人でその日のおかずを釣りに行くって感じだからサビキか胴付きくらいしか使わないっていう」
「だからこそよく釣れる釣り場がその辺中にあるともいえる…のかねぇ?誰も釣りをしないからって釣具屋もない離島の場合だと船着き場に60超えてるタマンとか普通にいるし、タマカイもいるし」
「港内では漁をしない、さらに釣りをする人もいないとなればねー、後最近はクエタマとかタマクエとかも自然発生しちゃってるみたいよ?」
「近縁種ではあるし、どっちかが流れ着いたらそうなるよね、交雑種は人工的にしかーっていう人もいるけど、交雑自体は自然界でもよくあることだし、交雑していった結果生まれたのが今の種であるともいえるし、最も身近な動物である猫とか犬とか最もたる物だし」
「お偉い学者専制的には魚の交雑は基本的にはなく、ブリヒラやヒラブリ、カンマサとかヒラパチとか、さっきも言ったクエタマも人工的に作った物だけで養殖場から逃げ出した物、らしいけどね。
それにしては生息域がおかしいんだけどね、ブリヒラが逃げたとされるのは今いる本州かつ反対側の海、でも国内全土どこにでも生息している、カンマサとかカンブリとかそういう交雑も国内でちょこちょこ釣れる、クエタマに関しても脱走したのが本州の北の方なのに南の果てにも生息している。
そもそもクエとタマカイって割りと生息域が被ってるからねぇ、元々境目ではクエなのかタマカイなのかわからんのが揚がってたのよ、漁師的には正直美味くて売れるならどっちでもいい、って感じで大きさでこっちだろって感じで売ってたみたいだけどね、大きめならタマカイ、小さめならクエって、柄も個体差があるから見ただけで同定とか難しいしね」
「ブリヒラも難しいしねぇ、ヒレが黄色い側線に重ならないからこれはブリ、って思ったら顔つきはヒラマサだったり、重なるからヒラマサだなって思ったら顔はブリだったり、そして個体差もあるから顔はブリ、ヒレの位置もブリ、と思ったら口だけ違って中身ヒラマサとか」
「遺伝子的に混じりようの無い物を無理矢理…というなら分からないでもないけど、人と同じで肌の色や住んでる所がちょっと違う程度の近縁種だからやってやれなくはないのよね。
よし、送り状の記入完了、後は運送業者に送って貰えばいつでも南の島に行けるね、なくてもルアーなり現地の釣具屋で買えば済むけど」
「一応ルアーと餌木も持っていくけどね、リーフとかサーフでカスミも狙うつもりだし、堤防は堤防で10キロクラスのクブシミとか、浮いてきてるアカイカを狙ってやろうかとね」
「南の島はいいよねぇ、場所が場所ならポンッとそういうのが釣れるし、特にお兄さんが泊まるホテルのサーフとか堤防とか港は利用者以外立ち入り禁止だし、近辺での漁も禁止だし、どんな穴場よりも穴場よね」
「誰も入れないからこそ常にほぼ最高の環境であるともいえるね、たまに誰もいないからって浜とか堤防に入ってきて釣りをしようとする人がいるみたいだけど、特にオフシーズンは利用客が減るし、船や港、堤防の整備はすれど人はほぼいないしね」
「それ以前にあのホテルを釣りの拠点に使おうって人はほぼ居ないんじゃないかな?だってあそこ一番安いシングルでも会員証か紹介状が必要かつ1泊50万でしょ?どんなに良い環境の釣り場でも50万も掛かるなら他に行くよねって」
「釣りをする人が全くいないわけではないけど、宿泊中のどこかでスポーツの一種としてクルージング中に、ってくらいだね、道具もホテルにあるし、私みたいに最初から釣りの拠点かつ釣り道具をあれやこれやって持っていく人は…居ないかな?」
「お兄さんの真似をしたら一体いくら飛ぶんだろうねぇ?部屋がロイヤルだから1泊400とか500でしょ?」
「払った事が無いし気にした事も無いけどそうだね」
「それで8月の頭から末まで部屋を取ってるんでしょ?そうなるとそれだけでも軽く1億いくわけで…恐ろしいわぁ…」
「でもあそこより適した拠点がないのもまた事実、なら遠慮なく利用するよねって、ホテルから出ればすぐ釣りが出来る、釣り場所にしてもサーフに港に堤防、景観も大事だからリーフも無くはない、磯が無いくらい。
車と船も出してくれるから沖磯沖堤防のどこでも行けるし、近場にない磯も連れて行って貰えるし、ここでやってみたいからここでって言えば離島にも連れて行って貰える、それを考えれば安い物じゃない?
特に離島とか片道数時間とかかかるところも10分20分で連れて行ってくれるしね、離島の沖磯までホテルから片道10分で日帰りも出来ちゃう、積み下ろしに時間はかかるけど」
「漁場まで片道1時間とか2時間かけてる漁師が泣いてブチ切れそうな速度だよね、やかましいわけでもないし波が思いっきり立つわけでもないし、速度がぶっ飛んでいても取り締まられるわけでもない、そもそも捕まらないけど」
「あれを捕まえるなら警備艇も音速を出せる様にならないとダメだしね、んー…なんか見た事の無い物があるね、新作?」
「新作というよりは焼き直し?昔はあったけどもう今は作ってる所が無いやつ、国外の昔からやってる個人店ならまだ置いてる可能性はあるけど」
「アイがない代わりに穴が開いてて、ここに糸を通して何か結ぶ感じ?」
「そそ、トップって下から食いあげてくるでしょ?だからテール部分のトレブルはフリーに近い状態にして、食いあげてくる時に針を飲ませて、っていう設計、まあ上手くは行かなかったんだけどね、それをちょっと焼き直して中通し式のポップフロートにした感じ。
ペンシルタイプとポッパータイプの2つでこれは主に淡水用だね、カスタムパーツとしてスウィッシャーのブレードもある、使い方もポップフロートと同じで下に軽めのジグヘッドかストレートフックを付けて、ってやつ」
「大きさ的に2インチとか3インチのノーシンカーまで…かなぁ?」
「そうだね、時期的にはトップウォーターが良い、でもなんか渋いって時にはこれをね、大会では禁止になるだろうけど、そうじゃない人には関係なし、タナの調整は浮止めで、当然ソフトじゃない方に食いついてくる事もあるからちゃんとトレブルもついてる」
「南の島で下に5グラムくらいのアルミスプーンをつけたら結構刺さりそうな気はするね、40とか50くらいのヒラアジ系とかミーバイ系は結構釣れそう」
「淡水用でそれなりに小さ目かつ投げても20メーターくらいで想定してるから、海で使うにはちょっと小さすぎるけど、まあやってやれなくはないだろうね」
「1個か2個買うのも有りと言えば有りだけど、なくてもいいか、ポッパーとかペンシルは持っていく荷物の中に入れてるし、やってみたくなったら下に糸を結べばいいだけだし」
「だよねー、さてと、そろそろお昼のおかずを釣りに行こうかな」
「花井ちゃんがガイドに行っていないのに?」
「はっはっは、いつもの事ではないか、というわけで川に行くぞー、今日の昼はナマズの蒲焼だー」
「それで釣りを始める前に花井ちゃんのボートを探すところから始まるのね」
「当然」
交雑種
生簀から逃げだしたやつとか言われる事もあるけど自然に誕生する事も結構ある
見た目が似たような感じになるので同定が難しく、交雑により誕生した新種だとしても多分これだろうと適当に売りに出されてる事もある




