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2が出ました 危険物は置いてません

 えー…今日の予定はこんな感じでこんな感じの・・・って言うほど忙しくも無く、祭典が来月に控えているとは言え、会場入りするのは遅くても2日前か前日でも大丈夫で…店長さんが会場入りする時にくっついていけば良いだけなので…

 うん、何もやる事がなくて暇だね、特に急ぎで釣りたい魚は無し、急ぎでやるべき事はもう片付けた、発情してたゴージャスな猫科も叩いたら治った、ちょっと強く叩く必要があったけど…まあ今は正常に戻っているので何の問題もなし、猫科は元々そう言う物だし、その特性もちょっと引き継いでるから正常といえば正常。

 焼肉屋とカレー小屋も昨日見て回って、牧場の警備の教育も詰め込みだけど終わったから暗部も返却したし、うん、やっぱりやる事が無い、こういう日はどうしようかなぁ…何かを釣りに行くという気分でもないし…

 そうだねぇ…1号と積んでるゲームを消化しつつイベントの様子でも見ましょうかね、でもその前にタコ君とベタ君の様子を見て、2号と一緒にタコ君達の散歩に行って、おやつを与えたら軽くつまめる物を用意して1号の実況部屋に突撃、ゲームをぼちぼち消化していく、って感じかな?

 よーし、それじゃ起きてからまだそれほど経ってないけどゲームの世界に行きますかね、一応やることがないのでゲームの世界に行ってますという立札をベッドの横に立てておいて…準備完了、行きましょうかね。


「やる事が無いからって遊びに来るとか主様マジニート」

「失礼な、ちゃんと釣り動画を配信したり新しい道具をテストしたり、今月末にはスタッフとして会場入りするからちゃんと働いてはいるんだぞー?」

「これがダメな大人の例です、皆はちゃんと汗水たらして働きましょうねー?」

「それで行くとゲームをするだけでお金が入ってくる1号はどうなんだろうね?」

「ボク未成年だからわかんない!」

「それを言ったら各企業が作ってるマスコットやらアイドルはまだ生まれてから1年経つかどうかだよね」

「ナンノコトカナーボクワカンナイナー」

「まあ、設定上は成人してるんだけどね、1号もだけど、取りあえず今日のお摘みがこちら、カリッカリに揚げた唐揚げ、特性ニンニクダレに漬けた物、チリソースに漬けた物、何もつけてない下味だけの物の3種食べ放題、それとオレンジやらリンゴやらの果汁100%ジュース、コーラ等の炭酸ジュースも飲み放題」

「スナック菓子とかクッキーじゃなくて本当にお摘みで笑うわ、美味しいから食べるけど、普通の女の子におやつーってこんな物出したら減点なんて物じゃないぞー?しかもニンニクダレとか0点を通り越してマイナスだね!」

「チリソースはニンニク抜きで作ってるけどね、入ってた方が美味しいけど、ニンニク無しネギ多め、砂糖も入れて甘チリ寄りで」

「後で腹を減らしたメイド達がワラワラとこの実況部屋に集まってくるんだろうなー…まあそれはいいとして、今日はこんな感じで主様もいるよ!まだなにで遊ぶかは決めてないから決めるのはこれから!」

「積んでるゲームを消化していきたいから、その中で協力プレイが出来る物になる…かな?」

「主様がやってないのって何があったっけ?」

「これが私の勇者道2とかそれゆけ僕らの泥船大後悔とか」

「順当に行くなら勇者道2だよねー、1はソロプレイだったけど2は協力プレイが出来る様に…というよりは方向性がちょっと変わって、今度の舞台はランダム生成ダンジョンの最深部に住むドラゴンを倒すのが目的。

基本的にはローグライクで通常のハクスラが合わさった物とは違いアイテムの持越しやらそう言う物は無し、毎回素っ裸の状態からスタートだね、初期装備として一番安い武器防具は選べるけど、まあ総合性能でいけば横並び、射程が有るものは遠くにいる間は強いけど接近されると無力で攻撃が遅い、射程の無いものは振りが早いけど遠くにいると無力、そういうざっくりした調整だね。

ここから近距離でも攻撃が遅いけど一発が重いもの、速いけど軽いもの、遠距離も連射できるけど豆鉄砲みたいなものとか、防具も硬いけど移動速度が落ちるとか、どういうスタイルでクリアするかっていうゲームになってるね。

一応ダンジョンだけあって他にも冒険者がいて、その冒険者に対する行動でもまた最終評価が変わってくる感じ、そして一番大事なのが…HPの回復は時間がかかる、レベルアップという概念はない、って事だね、前作みたいにちくちく雑魚をいじめてレベルを上げて慎重派、みたいな事は出来なくなったね、でも似た様な事として、ダンジョンに居る魔物は無限湧きじゃないから、1階層ずつ丁寧にローラーして行って…ってのは出来るよー?ソロだと時間がかかるけどね。

で、ローグライクなだけあってリソースは有限、何でもかんでもポンポン使っていくと後で詰んじゃうよー?まあ後は習うより慣れろ、というわけでやってみよー」

「協力プレイだと敵の数が増えるとか強くなるとかはない?」

「その辺もやってみればわかる事だね」


「抜けよ…そのナマクラをよ」

「本当に?本当に抜いて良いの?」

「ふっ…だってさー…これもう詰んでるじゃーん、時間を考えてテンポ重視でどんどん降りて行ったからどう考えても耐久も火力も足りない、傷薬も即効性じゃないし、即効性の傷薬はローラーかければ湯水の如く使えるけど、そうじゃない場合は1回の冒険で2個か3個集まればいい方なレア物でしょー?

武器もボロボロ、対ボス用の武器も拾えてない、防具も耐性無し、そして敵の耐久も攻撃力もちょこっと上がっている、つまり初手フロア全体延焼ダメージばらまきで死ぬ、つまり戦うための土俵にも立ってないって事だよ!だから最後に仲良く死のうねって事で」

「1回目で最深部まで到達できた時点で上等といえば上等だね、じゃあ後生大事にとっておいたナマクラを抜いて…投げる!」

「凄いぞナマクラ!ラスボスに17もダメージを与えたぞ!」

「投擲は武器の強さにあまり依存しないのが良いよね、その分強い武器を投げてもダメージはあまり変わらないんだけど」

「手投槍とか手投げ矢だとダメージボーナスがあってそれなりにいいダメージは入るんだけど、ほかの装備はそもそも投げる物じゃねぇ!って感じで石を投げたのと大して変わらないっていうね」

「矢も普通の矢だと弓がないとねー、石を拾って手投げ矢に改造は出来るけど重量が増えるし、あ、死んだ」

「この延焼による継続ダメージもきついんだよね、レベルアップがなくてステータスの上昇もないし、途中の中ボスの様にやられる前にやれ、で来ちゃうとこの継続ダメージで死ぬ、中ボスは耐性がなくても火力かそれなりの防御力のある防具、後は傷薬を入れて継続回復を維持、それで行ける設計になってるんだよね、だからサクサクーって進むと初見殺しのフロア全体延焼ダメージ発生のブレスの直撃を耐えても傷薬の回復量を超えて死ぬ」

「今回の称号は…ダンジョンに夢を見た愚か者の末路、まあ間違ってはないね」

「前回がRPG、今回がアクション系のローグライク、レベルという概念もなくなってステータス自体はもう固定で変わんないからね、難易度は結構上がってるよー?クリア特典もないから賛否両論になってるけどね」

「レベルを上げて確実にとか、装備を鍛えて、さらにそれを持ち帰って、という人にはつらいのは確かだね」

「んー…唐揚げ美味っ、時間がどれだけ経過しても冷めないのは良いよね、取りあえず次は泥船大後悔でもやるかー、タイトル通りに泥舟を作って後悔するっていうゲームだけど、どういう泥舟を作るかだね。

各ステージ毎に水深とかうねりとか流れとかがあって、何人を対岸まで運べ、もしくは往復して戻って来いってやつなんだけど、最後まで沈まずに、もしくは送り届けて最後の人が上陸した後に沈めろっていうちょっと変わったゲーム。

結構頭を使うから苦手な人は苦手どころか、他の人が作った設計に頼らないとクリア出来ないからあまり評価は高くない」

「設計シミュレーターゲームの悲しいところだね、頭の体操とかそういうのにはいいんだけど」

「脳死で何も考えない人が増えているだけともいう、ゲームで遊ぶ時もちゃんと頭を使うようにするんだよー?何も考えず適当にやって負けるやつが相手の事をチートだなんだと攻撃して来るんだよね、FPSにしても立ち回りを考えるし、味方が倒れた場合は即座にその場所を把握してどう動くか考えて、命中率とかそういうのは練習の賜物なんだぞー?」

「ただちょっと人より上手、見た目がいいから広告塔にって感じでプロゲーマーになってる人もいるから、上手なのが正義というわけでもないんだけどね」

「ボクとしては容姿は関係ないんだからゲームの腕で勝負しろって思うけどね、広告塔は大事だと思うけど、広告塔にするなら今時はバーチャルアイドルを作れば良いだけだかんね、それなりにお金はかかるけど」

「まあ、どっちを選ぶかはプロチームとスポンサー次第だけどね、実力が物を言う世界だし、何か言われたら練習して強くなれば良いだけよ」

「それすらしないのがこのゲームにも居るけどね、そういうゲームじゃないと言われているのに装備だけ良い物を買って闘技大会なんかのイベントに出て負けるっていうのが」

「昔いたねぇ…今も居るのかは知らないけど、人の事をチート扱いしてきて、じゃあしょうがないなって事で開発運営の権限で同じ様にして貰ったら自分で自分の頭を蹴り砕いたってのが」

「鍛えて強くなれば加減もできるし、人と同じ様に歩いたりなんだと出来るけど、アレの言う様にチートでポンっと筋力やらなんやらを人外にするとそもそもまともに動けなくなるっていうね、限界がわからないから脳のリミッターが外れたのと同じ状態、歩こうとするだけで足を跳ね上げて自分の頭を蹴り砕く、って事になるんだよね、あの大会は今もアーカイブでずーっと晒されてるから気になった人は見てみよう!

なおそれからしばらくした後、このゲーム内で行われた大会にて買収やらなんやらの不正がバレてさらに吊るし上げを食らっている模様、だから今も居るかどうかはわからないってやつだね」

「タレ無しの唐揚げもうめー、開発運営から言わせて貰うと居なくはないよ、一応こっちだと現実の倍はゲームが出来るからね、それで解体されたチームに所属してた全員元プロゲーマーとして動画配信してる、登録数もまあ5桁行ってるからぼちぼちじゃない?収益化出来てるかどうかは別として」

「おおう…なんか居るぅ…さっきまで誰もいなかったぞ…」

「そこは開発運営様である私、いつでもどこでも好きなところに移動可能ってやつよ、まあ玄関から普通にあーそーぼーって入ってきて姿を消してただけだけど」

「不正するような人にはスポンサーとか付かないし、広告に関しても悪名しかないところに許可なんて出さないよね、社名に傷が入るし」

「1号ちゃんみたいに多少燃えたりはしてもそれよりみる人の方が多い、燃やしてくるのは大抵嫉妬やら揚げ足取りやら、って場合はスポンサーがつくけどね、いまどきは燃やしてきた相手の情報とか簡単に開示できるし、元を辿っていくのも簡単、昔はあーだこーだ、これを経由すれば辿れなくなるだの特定できなくなるってのがあったけどもう無意味、SNSに一度上げた物は本人が消したつもりでも全体非表示になっているだけで最低3年は保管されるから簡単に掘り起こされる。

というのを燃やしたりする側は理解した方が良いね、理解する頭がないから燃やしてくるんだけど」

「登録者数が世界一多い2号の観察日記は燃えないんだよなぁ、何をするわけでもなし、水槽をいじったり散歩に連れて行ったりって位だからなんだろうけど、餌もシジミと練り餌で過激な物はないし」

「珍しい生き物だからというのもあるだろうね、現実には存在しない、言わばクリーチャーとかそれ系統なんだけど」

「あの頭足類の遺伝情報ってボクや2号に近い位にはやばいんだけどね」

「それでも洗脳と魅了をしているわけでもなし、タコ君のおかげでアダルトモンスターコレクションだけでもなく、こっちでもその合成機能を使ってオリジナルのペットを作るってのが流行ってるとも言える。

基本的にはキメラだから寿命は短いし飼育も難しいんだけどね、それの第一人者みたいな感じで2号ちゃんのチャンネルを見ている人もいる感じよ、創ったのはボスだけど」

「飼育放棄とかそういうのが無いともいえないのが何ともじゃない?まあ、放棄されたり捨てられたやつは野生化してプレイヤーに襲い掛かるんだけど」

「創ったからには最後まで責任を持てってやつだね、レモンはないの?」

「レモンは戦争になるから用意してないね」

「ちぃ、1号ちゃんが食べる瞬間上からかけてやろうと思ったのに」

「ボクはどっちも好きだからいいけどね」

レモン

他の人とシェアをする場合勝手に皿に乗ってる全ての唐揚げにかけられて戦争が勃発する危険な果実

レモンをかけて食べるのは否定はしないが、かけて食べるなら個別に取った自分の小皿だけにしておこう、親切だなんだと押し付けてくる奴は独りよがりの独善でしかなく話は通じないので切り捨てよう

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