今では笑い話 たまにやらかしちゃう娘も居る
「だーいんんー…かーい!お勉強会!始まるよ?今日の生徒はいつもの引きこもり、それに加えてエステルちゃんやらリサちゃんやらシエルちゃんやら、そしてエステルちゃんとシエルちゃんに忠誠を誓う暗部御一行の豪華メンバーでお送りいたします!」
「青空教室じゃなかったら広さが足りませんねこれ」
「青空教室とは?」
「あー…王族御一行様は知らない感じかー、簡単に言えば今いる場所、屋根の無い所で椅子と机を用意して授業をするのが青空教室、青空教室の良い所は土地が続く限り何人でも同時に授業が受けれるということ、ダメな所は直射日光が当たる、雨天中止と言うのがあるね、ここなら別に気にしなくていいけど、夏場だと熱中症確定だね!」
「なるほど…部屋に詰め込まない分誰でも…と言う事ですね」
「庶民に勉強をさせる意味はないのでこれを知った所で実行する事はありませんわね
「そう言えば基本的に勉強をするのは貴族だけでしたね、それに何か意味はあるんですか?」
「今日のお勉強会と関係はないけど、簡単に言えば国民全員が知識を持つと政治に目を向けやすくなる、目を向けやすくなるという事は政治に関して口を出して来るようになると言う事、まあぶっちゃけるとちょっと前の戦争、あんな感じで余計な知恵を付けたのが回りを先導して色々やらかしちゃう、なので王政の場合は統治する王族や貴族に必要な知識を蓄えさせるの。
独学で学ぶ人も居るには居るけどね、後お金を払えば庶民でも勉強をすることは可能、でも歴史や政治に関することなんかは全てノータッチ、商売をするのに必要な算数や読み書きを習う程度よ、だから王政や今の政治に対して何かを言う人はいない。
糞がつくほど平和になると民主制だの庶民にも学問をだの、そんな状態になって悪知恵だけをつけるのも沢山出てくるのよ、その悪知恵だけをつけて票を集めてトップになっている奴らがいたのが消滅前の連合国、まあその分内部崩壊させるのも楽だったみたいだけどね、民主制ほど一枚岩になり難いものは無いし、ちょっと美味しそうな餌をぶら下げて誘導するだけで簡単に崩壊する。
王政の場合は王が絶対と教えられるから、王が崩れない限りは早々崩壊しない、崩れても後継ぎがいれば即次代に、でスムーズに世代交代が出来るのが良い所だね、貴族なんかが反抗できない様にしっかり押さえつけて、その上で国民が反抗する気もなくなる程度の政治にしないとダメだけどね」
「なるほど…知識も何もなければ何の疑問も抱かないという事ですか」
「たまに抱く人は出てくるだろうけど、じゃあいじるとしてどこをどう改革して、誰がそれを実行して、またその予算はどこからどうやって引っ張ってくるのか、それに賛同するのは誰がいるのか、期間はいつからいつまでに、って返されて終わるね」
「基本的には税収から成り立ってるわけですからね、いざという時の蓄えとしていくらか抜いて、税収は一旦国庫へ、そこからその年度の政策に必要な資金を出して、その時もただお金をポンっと出すのでなく、下げれる所はきっちり下げて、ちょっと多めに出した方が良い所は多めに出して質の良い素材にしたり、結構大変なんですけどね」
「ま、今回のお勉強はそれとは関係ないからここまで、喉が渇いた時は手元にあるボタンに番号を入力してポチっと押してね」
「これって…ファミレスにあるあのボタンですよね?」
「そうだね、あのボタンだね、ちょっと弄ってるけど、皆から見て左で側にある海の家で注文を受け取ってます、なので何か欲しい物があればメニュー表を見て注文してね?
それじゃ春の特別授業をはじめまぁーす、今日の授業内容はこちら、屋敷にいるメイドさんって一体何者?」
「あー…それは物凄い気になりますね、見た目だけでいえば今住んでいる場所にいる人達と違いはない様に見えますが…」
「そいじゃやって…いきまぁーす!」
「まずはメイド達を纏める立場にあるメイド長こと皆の狐さん、苗字はなくてコノハという名前だけ、私と同じくご主人様から貰った名前だね、だから決して名前の事は馬鹿にしない様に、死にたい人だけバカにするように、不死と呼ばれるような存在でも簡単に殺す事が出来るからねー?」
「そういえば不死って普通に生きている人と何が変わるんですかね?」
「パッと見は変わんない、でも不老を無視して不死になると一気に老化してやっぱり死ぬ、正確には生きてるんだけど、存在が生きているだけで生物としては死んでる、骨しか残らないからね、だから不死であると証明出来ない。
次に不老、こっちは細胞が老化を完全に止める、つまりは永遠に若いままで老衰による死はないんだけど、傷を治すのっていわば細胞分裂で老化を伴って治してるとも言えるから、ちょっとした虫刺されから擦り傷から全部治らなくなる。
で、通常の不老不死の場合、廊下で死ぬ事は無くなったけど、それは結局不老と同じ、違いがあるとすれば失血して血が全部なくなっても生きてはいる、つまり補充すれば活動を再開できる、ってのがただの不死と不老の違いかな?
そんで最後に完全な不老不死、ご主人様や私たちメイド、それと第一世代と第二世代の爺と婆共ね、細胞分裂も正常に行われる、分裂した細胞は老化すれど次から次へと新しい細胞に置き換えられているから傷も治るし老化もしない、だから老化した細胞が垢として体外に排出されて毎日お風呂にも入るし、傷を負った所で直ぐに治っちゃう。
一瞬で灰にしたらどうなるの、切り刻んだらどうなるの?って思うけど、こうやって…切断しても切った端から直ぐにくっ付くのよね」
「いきなりバイオレンスはさすがに心臓に悪いです…」
「慣れよ慣れ、ちなみに自分自身の腕をスパッと切って見せたけど、ここに良く研いだ刃物があります、切れ味的にはこんな感じ、厚さ20センチの鉄がスパッと切れる位、ウルカン製の物はなまくらでもこんな物だけど、これを首に充てて思いっきり引くと…刃が潰れます、こんな感じで物凄く体が頑丈になるから傷すら負わなくなるのよね、なって直ぐにーではないけど、鍛えているうちに自然とね、そうでなくてもどこか擦り傷が出来る度に身体全体がどんどん頑丈になっていく。
不老不死の完全体は大体そんな感じ、普通に触っただけではぷにぷにしてるからわかんないけど、アダマンタイトにオリハルコンやらヒヒイロカネやらアポイタカラやら、その辺りを混ぜてもうこれ以上硬い頑丈金属はないだろうという物を創り出したとしても、私達メイドの薄皮一枚の方が頑丈っていう状態。
まあここまで来るまでに結構長い年月は必要だけど、一番若いメイドでも日々の鍛錬で毎日擦り傷を作っては再生を繰り返しているから、さっき使った刃物でも皮膚一枚しか切れないんじゃないかな?途中で刃が潰れていくし」
「同じ人なのかわからなくなりますね…」
「全種族の人という括りで見れば元は同じ人よ、で、話を戻して、狐はどういう人なの、と言えばストーカーです、履歴書があったら間違いなく趣味の欄にご主人様の観察って書く位にはストーカーを極めてる、でも公認なので犯罪でも迷惑行為でもありません。
そしてそのストーカーの正体は…耳を抜いたら身長110にも満たないちょっとペドい、でも胸が90超えているというわけのわからん体形をした狐っ娘、普段は体を形を変えてるけどね、威厳も減ったくれもない見た目になっちゃうから。
でー、それは置いといて糞真面目に言うと、私と同じで突然変異、完璧な不老不死では無かったんだけど限りなく完璧に近い状態、狐と私、ウルカンにユノーにヴェスティア、ミネルヴァにディアナ、ケレスとクロノアがそれに該当かな?ちょっと週末戦争みたいな事をやってた時もあるけど、それは今となっては笑い話なので割愛。
取りあえず狐はメイド長であり、第三世代のトップ、それが今の立場かな?つまり第三世代の中では狐が一番偉い、強さで言えば私とどっこいだけど、ご主人様は私より狐の方がお気に入りだからね、多分初めての相手が狐だったからだと思うけども」
「店長の初体験ってコノハさんだったんですか?」
「だよー?正確には初めて処女を奪ったのが狐だったってだけで、相手にしたのは9人纏めてよ、以外と驚いたのは第一世代という身も心も全て捧げます、という一種の信徒とは肉体的な関係は一切なかったって事よね、第二世代の婆に関しても関係を持ったのは私たちより遥かに後だし、名前と力を失ったときに押し倒してなかったらご主人様は今でも童貞だったかもしれないね。
そもそも不老不死、種を残す必要も増やす必要もないから性欲という物がなかったし、私達が完璧でなかったというのは微妙に性欲はあったからね、完全ではないからこそどこかに種を残そうという本能が残っていて、でも結局誰にも惹かれないまま。
そうこうしている間にご主人様にポカポカ叩かれまして、住んでいたのとは違う星、今の屋敷がある星に拉致されまして、しばらく反抗はしていてもやっぱり雌の部分が疼くわけですよ、強い雄の種を貰うのは本能だと言わんばかりに。
でーも相手はその気がないでしょー?ご主人様は現状に満足しているわけだし、それ以前に一緒にお風呂に入って色々あれやこれややってもも全く戦闘態勢にならないし…」
「あれは最初何をやってるかすらわからなかったからね、私は親しみやすいように人の形をとっていただけだし、実際にそういう機能なかったからね、ご注文のクリームソーダ、メロンソーダ、コーラーフロート、レモネード、メロンソーダフローズンお待ち」
「それじゃあどうやって押し倒して初体験まで行ったんですか?」
「私と狐に名前を付けると同時にご主人様は力の殆どを失いまして、何なら一時一般人より弱いんじゃないかって所まで行ってたんだけど、ご主人様の力が半分ずつ私と狐に来たらやる事は一つ、簡単に言えば小学校レベルの性教育から開始、男と女はこうこうこうでこうなります、そうやってステップアップしていって、ちゃんと人と同じ機能がある身体に調整して貰って、その裏では狐にかなり強力な栄養剤と精力剤を作って貰って、ちゃんとその機能がある、と言う事が確認できた所で夕食に混ぜ物をね?
本来であれば聞く事はないけど、限りなく人に近い身体の作りに変えさせたのでばっちり、後は1ヶ月ほどフィーバータイム、作りが近いというだけであって、やっぱ存在としては次元が違いすぎるから致死量盛っても効果が強く長時間ってだけで済むのよね」
「それ下手したら死んでませんか?」
「その肉体が死んだとしてもすぐに再生するからねー、生物であるかすら怪しいし、実際試しに何度か食事に致死量を軽く超えた毒を入れても、ちょっとお腹の調子が変だね、って言う位だし、事故を装って煎餅にしても後ろから危ないねー、気を付けてねー?って元通りの肉体で現れるし、どうやっても殺せないし存在も消せないのは事実よ」
「さらっとやばい事をやりまくってますねー…逆に殺されても文句は言えませんよ?」
「ご主人様はそんな事じゃ怒らないから大丈夫大丈夫、死なないからいろいろ感覚がずれてるし。
でー、まあ、そんな感じで快楽という物やらなんやらを教え込みまして今に至る、あはーんな事は大体そんな物よ、ご主人様のタフさに関しては…まあ殆どの人は知ってるから言わなくても良いね。
そしてまたまた話を戻しまして、副メイド長ことこの私ルシフちゃん!やってる事はご主人様が行きそうな星にあらかじめ何かしら国なり大企業なり、そういう物を作ってお金に不自由させないようにするのが主なお仕事かな?
今日は居ないけど、例えば葵ちゃんの住んでる星、そこではカンパニー兼独立国みたいな大企業を持っていて、遡れば大体500年以上前から歴史の裏で暗躍みたいな?
狐の直接的な部下は100位だけど、私はそういう事をしているから子飼いの管理者だけでも数千億とかいるんだよね、研修として所有者を名乗っていたやつを消したところに行かせる事もあるけど、行くかどうかもわからないところでコツコツお金と権力を自由に使える様にするのが主なお仕事。
そしてご主人様が降り立った星で有望そうな娘を子飼いにして、然るべき時が来たら星の管理者にしたり、ご主人様が直接関係を持っている場合は愛人とか現地妻とかそういう感じで、葵ちゃん達なんてご主人様がそこを気に入って結構長く一緒に過ごしているせいか、日々不老不死に近づいてるからね、特に廊下に関してはもう完全に止まってる。
エステルちゃんたちもそのうち完全に老化が止まるからそのつもりでよろしく!国に居場所がなくなったらここでも屋敷でも好きなところで暮らしていいからね!」
「その場合の待遇はどうなるんですかね?」
「まあ、愛人じゃない?実際にご主人様が開拓整備した星に移住して暮らしてる娘とか結構多いよ?そこで増殖したご主人様とキャッキャウフフと暮らしてるし、他の星に旅行へ出かけたりしてるから何万年と暮らしていても飽きる事は無いんじゃない?
ちょっと飽きたなーって娘は少し永い眠りにつくけど、すぐ寂しくなって起きてご主人様に癒してもらってるし、ご主人様に聞く限りでは皆楽しそうに暮らしてるみたいよ?だよね?」
「はい、注文のドカ盛りチャーシューメンニンニク抜きと大盛りから揚げと取り皿10人分、そうだね、たまに不満は出たりするけど、それは食事内容とか部屋の模様替えに関してだし、住む所をローテーションして変えてるから飽きてるって事はないね。
娯楽に関しても他の星から輸入したりしてるし、最近は家庭用ゲーム機、あれは似たような星でも複製された星でなければ違う物ができるし、それを集めて皆でワイワイやってるね」
「ちなみにそのお金の出所も全て私の懐からによる物です、ま、そんな感じで暇をする事は無いから安心してね?望みとあらば四六時中あはーんな事も叶えてくれるよー?」
「寿命がなくなっているからこその星間旅行、なんですかねぇ?」
「目に見える星を適当に渡り歩いて過ごすだけでも数千年とか軽く経過しちゃうからね、そしてお土産としてその渡り歩いた星のゲームを全部買い集めて遊ぶだけでも数万年とか遊べちゃう。
その結果まあ…割とマッドな方に入る娘が色々やらかす事もあるんだけどねー…結果と終わりよければ全て良しで納得はしてるけど」
「一体何をやらかしたんです?」
「例えばこちら、戦闘機やら艦船やら戦車、他にも色々と擬人化…どこにでもある流行っちゃ流行のゲームだね、それに登場する擬人化された存在をクローン技術を使って作ったのがいるのよ…見た目と性格を完全に再現、二次元ではないから普通の人と造形は変わんないけど、パッと見てもあのゲームのキャラだ!って分かる位の完成度で。
その数総勢1万少々、さらにその生み出された生命体が暮らす場所も住んでる星に完全再現、敵となる存在は居ないからまあ平和なものだけど…そんな感じでやらかしてくれる娘がいるのが玉に瑕かなぁ…」
「そのクローン技術を使って生み出された人達は…」
「ご主人様の愛人入りしてるよ、ゲームによっては団長、隊長、提督、国王、色々あるけど、それら全てをご主人様でインプットしてるから、基本的には最初からもう好感度は最大なわけよ、ゲームなら贈り物とかするけどそれも必要なし。
遠くから見てる分には楽しいんだけどね、現実に転生したと言っても良いゲームキャラ達が実際に自分で考えて行動してるわけだし、敵性生物やら国家がないとこういう平和な会話や行動をするんだなーというのが見れるからね」
「一部の人にとっては天国でしょうけど…それと同時に地獄へ叩き落されそうですね…」
「創り出されたキャラクター達はご主人様以外を主とは決して認めないからね、実際にキャラクター達を連れてある意味生まれ故郷である星に旅行へ行ったというエピソードもあるにはあるけど…まあこれはまた今度だね、話がそれ過ぎてるし。
それじゃ次のメイド、ウルカンって何をやってるのー?に行くぞー」
「今日中に終わるんですかね?」
「間違いなく終わらないね、それに内容的には物凄くどうでもいいっちゃどうでもいい、少なくとも今はね」
クローン技術の悪用
やろうと思えば見た目だけでなく性格から何まで全て自由自在、ゲームキャラも作り出せる、遠くでご主人様と暮らしている娘はゲームキャラが現実にいたなら…というタイプなので片っ端から作った、後でルシフに拳骨を食らったのでそれ以降はちゃんと許可を取ってやっている
クローンで完全再現したキャラクター達を連れて旅行に行った旅行は大行列が出来たとかなんとか、それと同時に完全に心をへし折られて発狂した人、逆に目覚める人、携帯を叩き割る人が大量発生したりした模様




