ストーカーしてます 経験は大事
「そう言えばコノハさんって滅多に見かけませんけど、普段はどこで何をしているんですかね?」
「そうだねー、基本的には屋敷の方でざっと指示を出したり今後の予定を立てたりしてるけど、空いてる時はご主人様のストーカーをしてるよ、狐はご主人様並みに自由自在に姿を変えれるし、しれーっとどこかに潜んでたりするよー?」
「ちょっとしたホラーですね」
「割と付かず離れずの位置をキープしてるんだよね、虫とか小動物になるって事はしないけど、釣りに行ってる時とか周りの釣り人に紛れて監視してるからねぇ」
「今までそういう人いましたかねぇ…?」
「毎回と言うわけではないし、船釣りにしても乗り合いじゃない限りはついてこないし、割りと忙しいから月に5回位よ」
「それは少ない…と言って良いんですかね?まあ…ストーカー行為やらなんやらの法に引っかかる事はなさそうですけど…」
「お互い好き合ってるしね、狐の場合はちょっと心配性なだけで、ご主人様に何もしなければただそこでじーっと見てるだけだね、危害を加えようとしたりすると後で土の下に埋められたりするけど」
「ルシフさんも数千から億する車を煽ってきた車に対して躊躇なくぶつけますし、何ならお兄さんもやる時はやるみたいな感じで一緒に相手を完膚なきまでに畳んでますし…」
「そこはまあ、出身地の違いなとこも有るよね、よく人権がー、法律がーって言うけど、それはそこに住む人達が勝手に作っただけの物だし、郷に入っては郷に従えって事がも有るには有るけど、それは周りに溶け込んで暮らすための潤滑剤みたいな言葉ってだけで、他所から来た人にそれが通じるわけもなし。
言葉でどうのこうのってだけなら言葉で返すだけだけど、相手が殴ってくるなら殴り返すよねって、こっちは自分が殺される覚悟もないのに殴ってくるのが多いのが何ともだよね、人口は減らしても必ず一定数はそういう存在が出てくるし」
「アレはなんなんでしょうねぇ?働きアリを増やすと働かないアリが増えるのと同じ理論なんですかね?働く人の評価も色々おかしい時期がありましたし」
「仕事をきっちり終わらせて定時に帰るのは無能、仕事が終わらず延々と残業をするやつが有能、時間だけを見れば後者がよく働いているから切るのは前者っていうね、結果人も育たず会社も潰れる、何が悪かったかに気が付かない、そしてその会社を潰した無能の集団が拡散、さらに伝播、そりゃ何の進歩もしなければ…ってやつだよね。
話を戻すとして、まあ狐は暇があればご主人様をストーキングしてるのは事実だね、遊びに行った先でも釣りに行った先でも、周りに馴染みすぎて気が付かないけどどこかしらには潜んでるね、動画を見返してみてもわからない位に」
「お兄さんは知ってるんですかね?」
「普通に気付いてると思うよ、でも表ではいちゃついたりしないからスルーしてる、それに釣りは収録中の場合もあるしね」
「好きだからこそのストーキングとそれを許容してるんですかねぇ?」
「だろうね」
「あー…やっと大物の剪定が終わった…手伝って貰ってすみませんねぇ」
「いいのいいの、ゲームもイベント中でそのイベントもまだ終わらないし、割と暇な時期だからねぇ」
「メイドさん達であればこの広さも1日で終わるんですかねぇ…?」
「1日も掛からないだろうね、人数が居るってのも有るには有るけど、まず年季が違うね、普通の人がこの道40年ですって言うならこっちはこの道数億年です、って言えるからね、農業に関しても漁業に関しても。
でも畜産はしてないからそっちに詳しいのはあまりいないね、シミュレートする事は出来るけど、ナディという成功というか畜産に関しては失敗というか…そう言う事も有るから食肉に関してはもう変換ボックス便りだね」
「その辺の経緯はあまり知らないんですよね、元がロザリアみたいに動物だったとは聞いてますが」
「簡単に言えばどうやっても死ななくなって、生きたまま肉をそぎ落とすのはかわいそうだし、じゃあ牝牛だから乳牛に改良しようって狐が薬剤を色々投与したり、ご主人様の血を混ぜた物を飼料として出して育てていたらある日突然ね」
「絞める段階で気が付いたのか、その前に気が付いたかで大分変わりそうですね…」
「その前の段階だね、途中まではすくすく育っていて、この調子で育てていけば美味しい肉が食べれて、今後この飼育方法で良いなー思ってたんだけど、ピタッと成長が止まって、餌にご主人様がこっそりティアとかニールの鱗を粉末にした物を混ぜていたのもあって、肉質はものすっごい硬いというか完全に筋肉の塊、死ななくなったのは場所とご主人様の影響だけど。
それで仕方なく乳牛に転用、で、無事乳牛みたいに上質な牛乳は出るようになったけど…ってやつだね、ぶっちゃけ屋敷の乳製品とかほぼ全てナディのミルクだよ、人型になってもそこは変わらなかったし、ちっぱいでも放っておくと溢れて垂れてくるから、負担がかからない、一日中付けていても大丈夫なミルカーを装着してるね。
ミルカーによって搾り取られたミルクは直接変換ボックス、またはタンクの中に送られて、そこから生クリームやらチーズ、料理、飲料用の牛乳を出してる感じだね」
「こちらの感覚で行くと色々アウトですけど…元が牛かつ、実際に牛や山羊系等の人が余った母乳を売っていると言う事を考えるとそれが普通なんですよねぇ…」
「種族的に出難い、分け合って今は直接与えて上げる事が出来ない、そういう時にも有り難い物だし、栄養面で見ても悪くはないどころかかなり良い、だから瓶に詰めて冷やして売る人もいるし、牛人、山羊人だけの所だとむしろ過剰すぎるくらいに余るから、普通の飲料用として出荷してるね」
「普通なら妊娠しないと出ませんけど、そう言う事も無いんですよね?」
「だね、一定の年齢になると出始めて、大体適齢期を過ぎる辺りまでは出続ける、とはいっても週に1回か2週間程度で1回か位の頻度で溜まった分を搾り取るだけだけどね、ナディみたいに毎日トン単位で絞らないとダメってわけじゃないし、沢山出すっていう一部の牛人でも1回で10から15リッター位だし、乳牛ほどは取れないね」
「なんにせよ、一部の人は喜んで買うでしょうねぇ…こっちなら間違いなく大金を出して買う人がいますよ」
「居るだろうねぇ、アイドルが噛んで捨てたガムやら使用済みのストローって商品説明に書くだけで買うやつがいるところだし、そういうやつらからしたら私達の住んで居るところは天国だろうね、二次元しか認めないってタイプは知らんけど。
まあでも、うちのところだと確かに牛人や山羊人のミルクを売ってはいるけど、どれが誰のか、なんてわからない状態だし、そういう目的で買うやつは居ないね、普通に健康飲料としてとか料理用とか、産後に体調がすぐれなくてってのばかりよ」
「ある意味平和ですねぇ、こちらだと倫理だのなんだのとうるさい人が再発生しそうな気がします」
「さすがにしないんじゃないかな?あいつらの言う理想の女だけの国を完全隔離された無人島に作って放り込んだ結果どうなるかを世界中に放送してやったし、結局うるさいだけで何もしない、生産性皆無、後の事は考えず今ある食料を全て食い尽くして、自主的に食料を集めたり畑を作り始めたら最下層、つまりは男という扱いをしてコミュニティから弾き出す、でも食料は寄越せと騒ぐ、結果公論も絶えず内乱発生、次から次へと同じ理想を持つ国民を補充して上げたのに全滅したし。
騎士を自称している奴らを放り込んだ時が一番の笑い所だったかなぁ?そいつらも所詮は口だけで生産性皆無、生きていくための知識なんて持ち合わせていないし、騎士を自称しておきながらその辺中で女を襲い始めるし、これがこいつらの掲げる理想の世界とその末路ですって発信してやったら一気に黙ったよね。
せっかく最初に住居やら畑やらを作れば暮らしてはいけるだけの食糧と刃物を用意しておいて上げたのに、結局は食料の奪い合い、木を切ったり家を作ったりするための刃物は人を脅すのにしか使われない、それは御大層な事を言っている頭の扇動者も変わらず。
面倒な集団が沸いた時は脱出不可の理想の国を作って放り込んであげるのが一番いいね、確実に黙らせる事が出来るし、全世界に今どうなってるかが発信されて、最終的には石器時代よりも惨めな姿と暮らしになるってのが世界中にばれてるし」
「ちゃんと活動している人はいいんですけどねぇ…男性女性両方の視線から見て見てこれはダメ、ここは改善した方が良いってのならわかりますけど、主観だけでただ扇動するだけで職業を潰して、さらに職を奪った上での貧困ビジネス、得をしたのは誰かといえばその口だけの扇動家、アダルト作品の女優の末路がばらされたのが決定打でしたかねぇ?」
「横領に職を失った女優を文字通り金で売り飛ばす女衒、しかも1人あたり50万程度、売られた女優は当然奴隷扱い、そりゃそんなのが世間にばれたらもう一斉に摘発されて捕まるよねって言う。
まあ捕まる前に理想の国に飛ばしてやったけど、男が作った物は不要、要らない、活躍している女は男だって言ってるから当然それもない、初期開拓用の食料と刃物だけの国にねー」
「男女一緒に働くとしても適性や分業いう言葉も知らなさそうでしたしねぇ…そりゃ家という家が1件も建たずに滅びますよねって」
「まあ、一人残らず理想の国で死ねたんだから本望じゃない?生まれ変わってまたこの世に生を受けるという事も無いし、もう誰にも迷惑をかけずに済むしね」
「平和すぎた結果誕生した集団ほど邪魔な存在はないですよねぇ…それらに対する法が無かったというのも有りますけど」
「また大分話がそれたから戻すとして、庭の整備にしても私の場合は最初から、つまりは何も無いただの平地だった頃からやってるから数億だったか数十億年位は経験があるって事よ。
なのでこれはもう駄目だなーとか、まだ何とかなるなーとか、これは早めに切っておかないと後で病気になるなーってのもわかるになる」
「病気になるかどうかがわかるのは良いですねー、普通なら樹木なんかは後手後手に回るしかないですし、それになるまではわかりませんし、事前の予防対策にしてもやはり完璧ではないですし」
「新しい枝1本落とすだけでこの後1年持つかどうかってのを5年持たせたりも出来るしね、やっぱり経験は大事よ。
景観のために切り揃えているって場合は不恰好になったりする場合もあるから、何でもかんでも寿命を引き延ばせばいいってわけでもないけどね」
「景観に関しては予算の都合もありますからねぇ…木もタダじゃないですし、本来ならもう切り倒して掘り返して新しいのを植える、ってのをした方が良い物を何年も放置、結果倒木で怪我人が出る、もしくは高く育ちすぎた街路樹も風で折れて倒木、と言うのも実際に何件も起きてますし、予算がないことには…もう後手後手に回ってでも良いから見た目が第一でしょうね」
「木を育てるのにもお金がかかるし、景観用にしても条件が色々付いてくるしねー、よし、こっちの木はおしまい、背が低い木は楽で良いね、出るゴミの量は背が低い木の方が多いけど」
「高い木の10倍位は植わってますしね、乾燥させたら燃やして灰にして、肥料用の倉庫にストックですね」
「パッと水分を抜いても良いけど、まだ全体の2割も終わってないし、今すぐ燃やす必要もなしだね」
「木を減らしても良いんですけどねぇ…もう10年以上手入れをしてますし、もう今更なんですよね、一部は植え替えもしてますし」
「一度始めると中々止められないってやつよね、ここの場合とくに見た目の問題もあるし、木が無くなったら無くなったで味気ない、豪邸とも言える建物なのになぜか貧乏臭い、って雰囲気になるだろうね」
「ですよねー、まあ、今後も手入れ等はずーっと続けて、ここから立ち退くまでは維持ですかねー?立ち退くかどうかはまだわかりませんけど、弟夫婦にしても新居をローンを組んで立ててますし、その子供にしても不便なここで暮らそうとは思わないでしょうしねぇ」
「面倒になったら全部うちに丸投げコースだねー…っと、ご主人様達が山から帰ってきた、そろそろお昼時だね」
「庭の手入れをしてると時間の流れが速いですねぇ、それじゃあこちらも一旦道具は置いてお昼を食べに行きましょうかね」
「だねー、今日のお昼はなんだろ?」
「さぁ…?そこはディジーの気分次第ですね」
ストーカー
本職メイド長、たまに職業ストーカー、でも捕まったりはしない
基本的には何もしないし無害、ただしご主人様に危害を加えようとしたり加えた場合は…




