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行き当たりばったり その努力は無駄

 えー…何々?初日に独房に入れられた奴隷は現在反抗する事も無く指示に従うように、初日からサボっていた奴隷は一部脱走を試みて独房入り、またそれ以外にも真面目にやっていた者に対して嫌味を言うだけでなく嫌がらせ等を行い独房入り、根底に他人は失敗しても自分はもっと上手くやれる、大丈夫という意識もある模様、か。

 真面目にやっている組は念入りに確認した所…尖った思想も無く、洗脳に近かった状態も解けて正常に、ちゃんと現実も見えて自分の立場を理解しているので一足先に農場の方へ移動、騒ぎも何もなく周りに良くされて既に馴染んでいる模様、観察をした限りでは収穫に荷積みにと積極的、街で買い物をする時もお金を渡したからと言って逃げる様子はなし、大丈夫だとは思われるが一応観察は継続、場合によっては再び収容所に戻して独房入り…と。

 ふーんむ、大丈夫だとは思うけど、観察するだけなら特に何も言う事は無し、収容所の法に残ってるのが少々難有りか、独房に入った後は大人しくなってるみたいだけど、一時的な状態かもしれないのでまだ様子見中の、今独房に入っているのも強制するまではまだまだ時間がかかると。

 ま、この辺りはじっくりだねぇ、何せ数が多いし、選んで買ったところで結果は変わらないだろうし、無選別の一山いくら…ってのはこんな物よね、競売の方で買い揃えていたら変わっただろうけど、そっちは数が少なくて足りないし、出費が増えるし、無理な物は無理か。

 よし、ざっと報告書に目を通し終わったところで…


「はーい皆元気ー?イチゴちゃんだよー、今日はちょっと前に呼び出しを食らって強制的に中断する事になったやつ、それの埋め合わせという事で主様を拉致ってきました、オンラインで協力プレイするとかそういうのじゃないからそこは安心してねー?

さて、今日は何を遊んでいくかというとー…ジャーン、初代とその次世代のロムカセットデータがほぼ全て入っている公式のエミュレーター、その名もレトロスタジアムカセットバージョン!だっせぇ!けどこの上なくわかりやすいね、でもさすがに他のメーカーのカセットロム機は入ってないね、そっちはまた違う名前でウルトラエンジンSPって名前でCDロムとカードロム、さらにその次世代機として作られたハードのゲームも収録していたり、エクシスコンプリートボックスという名前でそのメーカーのハードを収録した物が出ていたりと、もうダウンロードで入手する事すら出来なくなったゲームを遊べるってのが良いところだよね。

レトロゲームの一番の問題は実機の入手が難しい、さらにロムカセット等も高い、安価で入手できたはずのダウンロード販売も次世代機が出ると程なくして終了、ついでに本体の修理期間もダウンロード機関も終了で闇へ消え去っていく…っていう悪循環がねー、だからこそ実機が愛されているわけではあるけども。

それでまあ色々あって開発されたのがこういうレトロゲームをほぼ全て収録してある公式エミュレーターだね、ほぼ全てと言うのは権利の都合…ではなく、アングラ系、メーカー公認ではないゲームは収録されてないからだね、収録されてたらそれはそれで大問題だろうけど。

それと年齢指定のあったゲーム、グロテスクじゃない方の18禁に当たるゲーム、それも収録されてないね、メーカー公認で出していたとは言え、今の時代はそうもいかないってやつだね。

今日遊ぶのはスタジアムの方だね、公認だけど国内では発売されていないロムのデータも入ってるから、名前だけは知ってる、動画で見た事しかない、っていうレアな物も入ってるのが特徴…かな?

そしてここからが問題、どの本体で遊ぶかを決めていても中に入っているどのゲームで遊ぶかを決めてないって事なんだよねー…有名所は大体遊んでるし、クソゲーと呼ばれる物は愛好家やタイムアタッカーが遊んでるし、難しい所だよねー…

取りあえずタイトルをだーっと眺めて、そこから適当に決めて…が良いかなぁ?一応リクエストがあれば受け付けるからねー?そんな感じでマジでなにで遊ぶか決めてません!」

「1人プレイの可能性も有るのにここにいる意味はあるのだろうか?」

「埋め合わせだからしょうがないね」


「昔はイロモノ、今は無難かつ実は名作のアイアンサーガ、RPGだけど魔法は無い、これが発売される前に出たRPGというRPGには魔法、またはそれに該当する術が有ったんだけど、これには魔法という概念はない、当然攻撃魔法も回復魔法もない、古いゲームらしくアイテム所持数には上限がある、それもキャラ1人に付き8個まで、装備は別だけど、そんな感じで攻撃アイテムと回復アイテムが有って、さらにはアイアン系と呼ばれる敵の存在もあって、当時脳筋プレイしかできなかった子供たちがほぼ全員クソゲー扱いしたという悲しいゲームでもあるね」

「シリーズを追う毎に痒い所に手が届くようになったり、実は初代は次のハードでリメイクされていたり、カスタマイズもかなり自由が利くようになったり、シリーズの売りだったストーリーは序盤だけで後は自由ってのを止めて1本道ストーリーにした瞬間本当にクソゲーになって会社が倒産したりしたけど、権利を買ってスタッフを招集して作った5でまた名作になった感じだね」

「4は酷いらしいねぇ?仲間を自由に変更できる様になったのは3から、2のリメイクでも固定キャラを残しつつそれを採用、主人公を含む固定キャラとキャラメイクによる仲間の性能は同じ職業であれば差が出なくてそれで自由に組めると好評だったんだけど…

4がねー…固定キャラを超優遇、キャラメイクによる自由枠は全てそれらの超劣化、かつ肉壁にしか使えない、シリーズの目玉でもある乗り物に乗れば差が埋まるのか、といえばそうでもなくさらに開く一方、止めと言わんばかりに自由度は消滅、ストーリーを進めないと行動範囲が全く広がらない、それまではシリーズ共通だった開始直後にやり方次第ではすぐラスボスに殴り込みをかけれる、というのが出来なくなってるっていうね。

もっと酷い要素としては乗り物は現実に存在する物をカスタマイズして戦うって感じなんだけど、現実には存在しないオリジナルの乗り物だね、それも超優遇、それ以外の最強クラスと呼ばれる乗り物に比べて回避率が50高くて装甲も75高い、ちなみに走行はダメージ軽減率、回避は%なので…まあぶっちゃけ被ダメージ95%カットで回避率が85%、さらに乗り物はアイアン系と呼ばれるものになるのでダメージは最初から8分の1、そこからさらに95%カットされるからそれ1台あればもうクリアできる、というよりこれじゃないとクリア出来ない、賞金首も高額な奴は倒す事すら出来ない、ついでに固定キャラじゃなきゃかすり傷も与えることができないっていうクソゲーになったわけだね。

詳しくはアイアンサーガ4新世紀の産声で調べてみてね?シリーズを私物化しようとしたプロデューサーが晒し上げられて二度と業界に戻って来れない様になってるから」

「ストーリーを作ったのも固定キャラの絵を担当したのもプロデューサーの縁故採用、今までシリーズのキャラクターデザインや、導入のちょっとしたストーリー、それとサブクエスト等のストーリーを作っていた人をぶった切っちゃったわけだね、そして大ゴケ。

会社が倒産した原因としては縁故採用もあるけど、やたらと報酬を高くしていたりなんだと会社の金を食い潰したからだね、名作を作ってはいてもそれほど大きい会社ではなかったし。

5からはまたちゃんとそのプロデューサーを除く、旧プロデューサーを含むスタッフで作られているから安心だね、年齢的な都合もあって入れ替わりはしてるけど、ちゃんと守るべき所は守って名作でなくても良作との間を保って8まで出てるし」

「まあそんな話は置いといて初代をプレイして行くぞー?初代は容量の都合上キャラは固定、顔グラなんて物も存在はしないけど、基本の3職はこの時からずーっと変わらずだね、特徴も含めて。

主人公の名前は…デフォルトで良いか、それじゃあ適当にやっていきまーす、目標は…夕方までに乗り物を4台集めて、仲間も集めて、それから賞金首を圧倒的な火力で蹂躙していく方向で行こうか」

「シリーズ恒例の遊び方の1つだね、どちらかといえば上級者向けだけど」

「システムを理解すれば普通にバランスの良いRPG、町の場所や抜け道を覚えると2週目からはフリーダム、抜け道も抜け道で強敵が配置されてるから抜けるのに苦労するけど、抜け方がわかるとねー、問題はこの初代は未プレイってこったぁ!なので試行錯誤しながら行ってみよー。

あ、ネタバレのコメントは強制的に非表示でーす、された所で実行できるかどうかわかんないけどね」


「それにしても主様を尻に敷くというこの心地よさよ、そこいらのゲーミングチェアより座り心地が良いんじゃないかー?お菓子と飲み物も自動的に出てくるしね」

「介護用の椅子なんかがそのうちこういう機能が付きそうだよね、手足が不自由なだけなら義手と義足が進化してるからどうとでもなるけど、老いによる物はね」

「するとボクは要介護老人か何かか?」

「状態だけでいえばそんな感じでしょ、飲食マッサージ機能付きの椅子、どう見ても要介護の老人だね」

「こんなピッチピチの幼女を老人とは失礼な、でもスナックや油物を食べるのに手が汚れないのはいいよね、フライドポテトうまー、この若干揚げすぎて茶色になりつつある、けど表面はカリッカリで中はホックホク、それに塩を振っただけの物がなぜここまで美味しいのか…油と水分を吸ってベチャっとしてるのも美味しいけど」

「あれは保温してる段階で出来るんだよね、だから自宅で作ろうとしてもそう簡単には作れないっていう、それと表面がちょっと茶色になる位まで揚げると外はカリカリ中はホクホク、揚げる時に片栗とか小麦を塗す人がいるけど、塗さない方が綺麗に揚げれるし、少し長い位揚げる方がべしゃーっとしなくていいんだよね。

でもカリカリのチリポテトを作りたい時は片栗粉を多めに塗してしっかり目に、その上からチリをかけてサッと混ぜるだけ、カタクリを塗す時もイモの水分を拭き取るのではなく、逆に水分を吹き付けて厚めにするのがコツかな?薄い衣だとすぐに水分を吸って中まで浸透しちゃうからね」

「さすがにチリポテトを食わせろーって要求はしないけどねー、んーむ…この塩が付着した指をしゃぶるのもスナックやフライドポテトあるあるだよね、そしてその後に炭酸ジュースをちゅー…っと」

「ここにチーズたっぷりのピザがあればおデブちゃんまっしぐらコースだね」

「ボクは太らないからだいじょーぶ、色々敵に回すけどこれは事実だからね、当然2号も太らない」

「最近は太る人と痩せる人、どうやっても太る人とどうやっても痩せる人が解明されてるみたいだけどね、前者は食べ過ぎまたは食べなさすぎ、後者は摂取カロリーがどれだけ少なくても太るし、多くても痩せるっていう風に体が出来ちゃってるみたいね。

だからどれだけ努力してもどうやっても太る体質の人は命を削らないと痩せない、どうやっても痩せる人は体がそもそもカロリー等をほとんど吸収せずそのまま体の外に出しちゃってるので、どれだけ食べても太らない、太りにくいって言う」

「どうやっても太るのは余さず吸収して体に蓄える体質ともいえるね、だからダイエットをしてもなかなか体重が落ちない、何なら食生活を見直しても体重が一定の数字から変わらない人は諦めるといいさ!」

「毎日ウォーキングと運動、食生活も痩せている人と同じメニュー、そして体重が減るかどうかでいえば減らない、だからね、筋肉に置き換わったとかそういうわけでもなく、もう純粋に体重が減らない、死ぬ気でやってようやく、でもその場合は不健康な痩せ方になるし、ちょっとでも食生活を元に戻すとすぐ元の体重に。

そういうデータがもう出ちゃってるので、何を食べれば痩せるとか、これをすれば痩せるとかはあてにしない方が良いね、でもそうじゃない体質の人の場合は食べ過ぎると太るので気を付けようね?」

「双子で同じ生活、同じ食事をしているはずなのに方や50キロ、片や80キロというデータも有るみたいだね。

でもそんなデブ談義はどうでもよくて、やっと仲間が3人集まったし、今現在用意できる最大火力を用意して最後の町まで強行突破するだけだね、それからどうにか金策をして賞金首狩り…と言った所で食事休憩入りまーす」

「今日のこっちのお昼はエビワンタンラーメンだね」

フライドポテト

揚げただけの芋なのに美味しいやつ、味付けも塩だけじゃなく粉末にしたガーリックやオニオン、コンソメ、ブラックペッパー、さらにはチリソースにと隙のない構え

油で揚げているのに加えてジャガイモ自体結構…なので食べ過ぎると太る原因になりかねないので気を付けよう

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