色んな事をやるのが大事 合わせるのも大事
「んー…んむむむむ…」
「どしたの?何か悩み事?」
「いえ、うちではもうテストをやるだけやりましたし、そろそろイールストレートを使わなくてもいいかなー?と、考えてたんですけど…便利過ぎて外すに外せないなーとも思うわけでして」
「あー…なるほと、実際便利で大抵の魚は釣れるしね、でもこっちのストレートと違ってトゥウィッチを入れた時のアクションがちょっと違うし、最終的には使い分けになるんだろうけど」
「どっちも良い物でどっちも良く釣れるからこその悩み…んーむ…よし、イールストレートのクロギン1袋にしよっと、後はオフセットフックにネイルシンカーの鉄板で…」
「今日はどこかにお出かけで?」
「お出かけー…と言うより、タックルボックスの更新ですね、あれもこれもって入れてたらどんどん大きく重くなっていきますし、場所によってはまあハードルアーをちょっと追加で持って行ったりはしますけど、それに関係なく常に入れておけば安心って物の入れ替えですね」
「あー、なるほど、最近はテストも有って常に入れっぱなしだったし、そのままレギュラー入りってパターンね」
「そうそう、取りあえずこれが有れば困らないってやつをね、I字ストレートと同じでトレーラーにするには向いてないからバレットタイプのジグヘッドが続行で…後は特に弄る物は無いですかねぇ?そもそもほぼアズす必要が無いからこそのレギュラーですし、I字ストレートと交換するくらいで良いですね」
「何らかの縛りを設けてない限りは入れ替える必要なんてほぼ無いしね、それにいざとなったらウルカン製の道具を引っ張りだせば良いし」
「アレは釣具やメーカーが泣いて土下座しながら譲ってくれって言って来るでしょうね、再現不可なので結局は持て余すでしょうけど」
「これを若干再現したのがアテナ、落し込んだのがクリムゾンウルフ、とは言っても1割も再現できてないんだけど」
「再現出来たらそれはそれで大問題な気がしますね、竿の長さから硬さまで自由自在、リールも自由に変更可能、糸は細いのに絶対切れない、根掛かりしてもルアーやら針やら重りの形状が変わってすり抜ける、そしてまた元に戻る。
ゴミも出なければ水中の中に針やらルアーを置いて来る事も無い、飲まれても針の形状を変えてそのままするっと抜く事が出来る、こんな物が発売されたら発売されたで一体いくらするんでしょうね…?」
「恵里香さん達の場合は超お買い得価格、みたいな感じで全部合わせて3000万位だったけど、あまり使い所が無いのが何とも」
「こっちはそれが必要になる魚はそういませんからね、いつだったかの巨大なトラウトをトローリングで釣っていた時にはそれらが有った方が良かったなーとは思いますが」
「アレは今も屋敷の湖に居るね、それとこっちなら…あの鍛えすぎたトラウト?アレはまだましな方では有るけど」
「アレは推奨タックルはポセイドンとかセイルフィッシュのXXHって事にしてますけど…釣れるんですかね?」
「糸が3キロ位巻けて切れなくて力付くで巻いて寄せる事が出来て針が折れたりのびたりしなければ…?」
「まあこちらの道具では現状無理って事ですね、200lbでも延び延びになって切れますし、そもそもそんな物を3キロ巻いてもやっぱり全部出されて…」
「針が折れるかまっすぐにのびきって終りだね、そうでなくてもリールがもう使い物にならなくなる、糸が出ている時よりも遥かに強い600キロに近い負荷がスプールに掛かるわけだし、どの道変形してダメになるね」
「まずはどうやっても壊れないリールに500lbクラスかつ太さが今の5から10号位の糸を開発する所からですかね?竿は大丈夫ですし」
「こっちの道具で釣ろうとすれば…そうなるだろうね」
「所でお兄さんはガレージに何用で?」
「あ、そうね、レッドウルフから追加のフローターが届いたからそれの保管に、まあ10袋ずつだけどあれば便利だしねこれ」
「沈めたくないけど飛ばしたい、って時にも良いですよね、ちょっと重めのネイルシンカーと同じで2グラム位ありますし」
「2グラムも足せば結構飛ぶからね、よし、追加終り、それじゃ私はちょっくら1号湖でトラウト釣りーの撮影ー」
「はいはい、お気を付けて、溺れる事はまず無いと思いますけど」
「流された所で大体膝下程度の深さだしね」
「はい、今日は1号湖から流れる川でトラウト、トラウトです、これからの時期どんどん冷え込んできますがトラウトは冷たい水でも元気一杯、管理釣り場でもネイチャートラウトでもかなり楽しくなって来る時期ですね。
とまあ割とどうでも良い前置きをしつつ、今日はちょっと原点に立ち返って…こちら、穴釣りロングです、チャンネル名だけを見るとイカじゃないの?ってなりますけど、実はイカ釣りはそれ程やっていないと言うチャンネル名詐欺です、やってるにはやってるんですけどね、原点は湖でのトラウトになります、場所は違いますけど。
で、完全に立ち返るとサイコロ、これで道具を決めて、適当に釣った魚を記録して、後から何で勝負するかもサイコロで決めて…ってやったりもしてましたけど…別に勝負ってわけではないので、うちのチャンネルと言えばこれだよなーって竿を持ってきました、当時使っていたリールなんかはもうフリーマーケットなんかで全部売って手元には残っていないので、更にうちと言えばこれのクリムゾンウルフ、それの2000番、アズライトウルフは今ちょっと修理中です、行けるかなーって思ったら糸を全部出されて思いっきり負荷が掛かってぶっ壊れました。
ただの色違いなのでまあ性能は同じですけど、最大ドラグ50キロのドラグをフルロックしても簡単に持って行く魚がこの湖には居まして…それを相手にしたらメギィッて音と共にスプールと軸がね…フットも折れたしベールアームも吹っ飛んだし、スプールがガイドに引っかかって、完全に折れはしなかった物のメシメシ鳴ってひびが入ったし…そんな感じで修理が終わるまではクリムゾンウルフです、それと今居るエリアにはそいつは居ないので大丈夫です。
後別に全部壊したってわけではないです、ダメになったのはXXH100のバットに5000番です、それ以外は大丈夫ですが、気分的な問題ですね。
でー、今日はトラウトなので特に難しい事を考える必要は無し、3回か4回投げて反応が無かったら違う色違う色って変えて行くだけ、人造の湖と川だけど物はネイチャーなのでナイロン16lb、これでレインボーとブラウンを釣って行こうかなーと思います」
「でまあこうやって釣りを始めたわけですけども、何で今日原点に立ち返って穴釣りロングでトラウトをやってるのかと言いますと…テストで疲れたからです、うちはもうほぼほぼ終わったので後は各地のテスター任せですけど、早い話が気分転換ですねー、それと遠征でバス以外にも海でロックフィッシュだったりスズキだったり釣ったりしてましたけど、あれも気分転換みたいな物です、バス用の物だからってバス以外で使っちゃいけない、なんて決まりはないですからね。
後、1つの釣りだけしかしてないと正直釣りは下手になります、道具は使い回しても良いから兎に角色んな魚を釣る、そして食物連鎖やら生態を知る事、これが大事、XULとかULのルアーロッドに浮きを付けてフナを釣っても良いんです、マブナもたまにびっくりするくらい大きくなるのも居るから結構楽しいよー?
それでまた別の日には海でもう穴に落とすだけの穴釣りやら重りと針だけのちょい投げ、ジグサビキじゃないアミエビを使う方の普通のサビキ、淡水に行ってバスにナマズにライギョ、汽水域でクロダイ、また海に行って浮き釣りで小さいメジナやら何やら、兎に角何でも良いから数を釣る、すると大きい魚はこういう所には居ついてないんだな、もっと深い所、こういう時は浅い所まで出て来るんだな、この魚はこう言う物を好むんだな、とかが自然と分かる様になります。
今回はそんな感じで、最近はバス6割の他4割位での釣りになっていたので、やっていないに等しい状態だったトラウトーって感じ、ついでに原点に戻って穴釣りロングを使ってやれーってね、長い方が有利な物もあるけど、短い方が良い物もあるには有るからね。
例えばクリムゾンウルフって最小だとバットの付け根からティップの先まで合わせて120になるじゃない?あれって小さい子供だけじゃなく、大人の人でも扱いやすいじゃない?特にバス釣り以外でもルアーを使っての釣りの時、短いとそれだけ細かく正確に扱えるし投げる事も出来る、あまりにも引くような魚だと短すぎるのもちょっとアレだけど、淡水だとショートロッドは結構な武器になりますよー?
穴釣りロングも穴釣りだけでなく、ショートロッドとしてバスで十分使えますし、管理釣り場でも使って行けるので万能と言えば万能ですね。
こんな感じで、短くて柔らかい竿だけどしっかり耐える、何ならこんな感じで立てすぎでも折れない、まあこれはあまり良くないけど、無茶をしても折れないので繋ぎとしてもショートロッドの最高峰としても使えるので結構お勧めですよー?
グリップも短く片手で持つしかないので、腕にダイレクトに負荷が掛かってくるのが難点ですけど、そこはちゃんと鍛えておけばこんな感じで、目測80のレインボーでも問題なく上げる事が出来ますね。
それともう1つ、何で今日トラウトだったのかは見て分かる通り、このお腹、産卵を控えた状態でたっぷり卵を抱えてるんですね、今日はこれを食べようかなーって事でこれにしました、レインボーでなくともブラウンとかシルバーとかピンクなんかでもここにいる物は同じ、産卵を控えた状態でたっぷり抱えていますので、人数分釣ったら料理の方に移ろうかなと思います。
食べるだけなら食用に養殖しているもっと美味しいのが居ますけど、こっちもこっちで調理法次第でかなり変わってくるのであまり気にしなくて良いですね、物自体は可もなく不可もなくなムニエルにする予定です」
「では料理変始まりまーす、三枚おろしやら何やらはもう見飽きたと思うのでばっさりカット、既に骨抜きまで終わらせています、こちらの切り身を…皆よく食べますが、大きすぎても見栄えが有れなので、少し厚めかなと思う程度に、大体6枚か7枚取れる位なら上等ですかね?」
「スーパーの焼き鮭弁当なんかだと同じ大きさの塩漬けの半身、それから15枚って決まってたりするからその倍位の厚さと考えれば食べごたえは十分だね、うちの経営してるスーパーは大体12枚で他のスーパーよりちょっと分厚い、そして塩分控えめだぜ!
と言うよりぶっちゃけると辛口と言われるほど塩が強いやつは薄く、弱い物は厚めにしないと正直なところ食べるのが辛い、うちで使ってるのは弱めでタルタルとレモン付きの鮭弁当を売ってまーす、1パック350円するけどご飯もがっつり400グラムでーす」
「まあその話は置いときまして、次は塩をちょっと多めに振って大体10分位待ち、余分な水分と臭いを抜いて行きます、味付けの塩とは別なので水分が程よく抜けたら水で洗って落とします」
「よく真水で洗うと浸透圧で水分が戻ってーって言うけど、魚はティッシュペーパーじゃなし、さっと洗い流してキッチンペーパーで水分を拭き取ってしまえば浸透圧で真水が入って行く、なんて事は無いです。
洗うと入るぞーって言ってる人は5分も10分も水に漬けて洗ったりしてるんでしょうかね?浸透圧はお風呂で指の皮がふやけるのを想像すると分かりやすいですよ、あれも侵透による物ですからね、他にも神経だなんだと色々有りますけど、アレは短時間でなる人も居ますけど、ザーっとお湯で流した位ではならないでしょ?それと同じです、放っておいたら染み込みますけど、拭き取ればふやけませんしね」
「臭みを抜いている間に茹でて置いた卵と玉ねぎ、ピクルスも刻んで、パセリは乾燥では無く今回は生を刻んで、そしてこちら、重曹で煮たレモンの果肉、重曹で煮る事によってこんな感じでバラバラになるんですね、この果肉を少々加えてマヨネーズを入れてざっくり混ぜる、これで特製タルタルソースの出来上がり、レモン果汁を加えるとちょっと水っぽくなりますからね、果肉だけを加えて、食べた時に香りと酸味が広がる、と言う物になっています」
「この果肉の解し方は覚えておくと便利ですよ?重曹を溶かしたお湯を沸騰させて、外皮を剥いた柑橘類、まあ皮が厚い物は手である程度剥いてから沸騰したお湯の中に入れて、物によっては2分位で皮が溶けてバラバラに、後はざるに上げて水で冷やして、残った薄皮を取り除けば粒粒の果肉だけになったミカンやらオレンジ、レモンにグレープフルーツなんかが作れますよー?
今回はそのままの状態でタルタルに混ぜましたけど、砂糖とクエン酸と水を加えて煮てソースにするってのが一般的ですかね?作ったソースはお酒に混ぜても炭酸で割っても、紅茶に入れても良いですね」
「続いてトラウトから取った卵、こちらもまあ見慣れた物では有るのでもう処理はほぼ全て終わらせています、で、今回は醤油漬けではなく、塩水に漬けて味を付けるのですが、香草で少々香りを付けてあります、そのままだと少々塩辛いただの魚卵ですからね、香草はお好みで色々試してください。
漬け時間は大体10分から15分、時間が掛かるのでもう既に漬け終わった物になります、料理番組でよく有る時魔法あらかじめ用意して置いたですね、ここから更に乾燥させてオリーブオイルを混ぜるとまた別の物になるんですけど…今回は乾燥させないまま使いますので、この状態で油を掛けて混ぜるんですけど、油もちょっと拘りまして、普通のオリーブオイルを混ぜるのではなく、オリーブオイルに生姜の香りを少々移して、更に鷹の爪でペペロンオイル風にした物をたらーっと…後はさっくり混ぜて出来上がり」
「乾燥させた方が保存がきくんですけどね、食べ切りですので乾燥させずにそのままで、ここに無いやつはいつもの醤油漬けになってまーす」
「次に臭いを取った切り身の塩を落として、改めて塩胡椒を振り、小麦粉をまぶしてたっぷりのバターで焼きまして…」
「ムニエルのコツはバター多め、そして片面を焼いている間ももう片面にバターを掛けて乾かない様にする事ですね。
ちなみにソテー、ムニエル、ポワレ、違いが分からない人が結構居ると思うんですけど、ソテーは少量の油で炒めて焼く事、ムニエルは魚に粉を塗してバターで焼く調理法、ポワレはソテーに近くて肉か魚を少量の油で表面がカリッとするまで焼いた物の事です。
でー、よくわからないだけなら良いんですけど、間違えて覚えている人に良く有るのがソテーは野菜と一緒に焼く方法、ポワレが野菜と一緒に焼く方法って覚えてる人もいるんですよね、これ間違いです、魚や肉単体でもソテーやポワレになりますし、野菜単体でもソテーになります、が、野菜はポワレにはなりません、アレは肉と魚をカリッと約調理法の事でそこに野菜は絡んできません、ムニエルとの違いは粉を塗しているかどうか位、ソテーとの違いは焼き加減です」
「そもそも調理する人によってソテーとポワレの定義って曖昧だし、ポワレじゃないの?ってくらい焼いてても、いやいやこれはソテー、って言う人もいるからね。
はいムニエルの出来上がり、ムニエルは表面がカリッとして無くてもカリッとしていてもムニエル、ポワレと同じでここに野菜は絡んでこない、覚えておくと料理の幅が広がるよー?
そして出来上がったムニエルをお皿に乗せて先程作ったいくらの塩漬けを軽く散らして、特製タルタルソースをドレッシング用の小鉢に入れて出来上がりです」
「そして炊き立てのご飯をお茶碗に盛って、適当に作ったオニオンスープを添えてお昼ご飯の完成でーす、バゲットじゃないのかよ!ご飯はせめて平皿だろ!って突っ込みは受け付けません、堅苦しい場の食事じゃないからお箸で良いんだよ!お箸で!」
「それじゃ食べていきまーす」
「ちなみにカツやら何やらが乗ってるカレーもお箸で食べます、と言うよりなんで皆わざわざ食べ難いスプーンで食べるの?って感じ」
「煮込んだ角切りのお肉とか牛筋ならスプーンでも食べれるけど、カツは食べ難いよね…小さい物は良いけど大きい食べごたえのある物になるとねぇ…」
「まあ、別にカレーをお箸で食べてもマナーが悪いとかマナー違反になる事は無いですし、気分的な問題でしょうね、何なら本場は素手です、でもお店では間違いなくスプーンで出てきますし、友人宅等でカレーをご馳走になる場合も大抵の場合スプーンが出て来ると思いますので、そう言う所では郷に入っては郷に従え、それに合わせて食べるのが最低限のマナーですね」
「今までで一番とは言わないけど、それなりにびっくりしたのはそうめんを食べる時、4倍濃縮の麺つゆを薄めずにネギと氷だけ入れた状態で出てきた事だね、食べているうちに薄くなるけど、最初はかなり辛いので気を付けて食べないとダメって言うね、夏にちょこっと旅に出ている時にお邪魔したお宅でそれが出て来て、その家庭の人達はそれで普通に食べてました」
「そこで指摘をしないのも最低限のマナーでは有りますね、では食事に戻りまーす」
びっくりする食べ物
カルチャーショック、と言う程ではないが、他人の家で食事をご馳走になる時に割とびっくりする事が有る
実際に4倍濃縮の麺つゆを薄めずに使ってそうめんを食べている人も世の中には居る、最初はびっくりするけど量さえ間違えなければ問題は無い、分からない時は相手の出方をうかがおう




