格好よく言えば封印を解いた やってることは脱がせただけ
今日も今日とて生け簀の確認。
少しずつ大きくなっているが何も食べずに育つという点、味などは一切変わらない点、内臓がほぼ無いという点。
この辺りは未だに変わらない、シラスなのに40センチ超えてるとか最初は驚いたものだが…
変化しているのは大きくなるにつれ、個体数が減っているという事か。
後、生け簀が持生け簀の役割を果たしていない…
最近の魚は生け簀を飛び越え外へと出かける、逃げるのではなく出かける。
暫くすると戻ってきてまた飛び越えて生け簀の中に入る。
広い海で泳いで余分な脂肪が付かないよう身を引き締めているらしい、そして生け簀に戻り美味しく頂かれるのを待っている。
これもう生け簀要らないんじゃないかな…そのうち欲しい魚の種類を言えば自ら泳いできそうな気がする…
貝類もさらに成長して調理しづらいままかなぁ…と思っていたら小さくなっていた。
ただそれでも大きい事に変わりは無く、アサリで30のハマグリで60、ホタテ100の牡蠣40センチほど。
貝類は大きくても1メーターあるかないかで収まったようだ。
次は海藻類のエリアへ。
昆布はかなり長く1本30メーター、海苔は変わらずワカメも変わらない。
モズクも変わらずで何を基準に大きく育ち、普通のままなのかはわからない…
他にも何か変化が無いか調べるが特に無し、海藻エリアは実に平和なままだった。
「あー…」
「どしたんご主人様?」
「んー、いや、生け簀とか海藻を見回って思い出したんだけど。
まだアカエイの片側全然消費してなかったなーって…」
「アカエイなんてこの海にいたっけ?」
「ちょっと前の旅行中に釣ったやつかな?
ある程度は消費して食堂にも置いてきたんだけど、それでもまだ片側が丸々と残ってて」
「そんなに大量のアカエイ釣ったの?」
「大量…ではなく1匹だね、とんでもなく大きいの」
「ちょっと興味あるねー、後で見せてー」
「海の家に戻って場所を作ったらね」
戻ってきたら戻って北で食材が豊富にあるからすっかり忘れてた…
昆布を見て思い出すのも中々変な感じではあるが…
船を係留したら海の家に戻り場所作り。
「ここじゃだめなん?」
「全然広さが足りないね、驚かせようと思って切り分けてないのが仇になったねぇ…」
海の家からシートを持ちだし、砂浜にシートを広げたら問題のヒレを出す。
「大きいねぇ…何があったらここまで大きくなるの…」
「さぁ…?」
片方のヒレだけとは言えかなりの大きさ、厚みも中々の物なので元の大きさがどんなものか想像もたやすいだろう。
「このヒレをどうするかだねぇ、鮮度は保ってるから刺身でも行けるし、から揚げやソテー、煮付けでも美味しいし」
「かといってこれだけだと足りないよねー、皆よく食べるし」
「まあばらしてから考えようか、小分けにしておけば次に出す時に困らないし」
「そうだね、ダイヤちゃんそっちの端掴んでてね」
「わかりました…いつでもどうぞ」
滑りだけは取ってあるのでルシフとダイヤが皮を剥いでいく。
皮を剥いだら適度な大きさに切り分け、いつもの様に柵にする。
「全部柵にしたけど此処からどうしようかな…」
「いっそ干物にしちゃう?
数量限定になるけど」
「んー、そうしようか、夕食に出すには足りないし」
柵にした物をある程度薄く切り干し網に並べていく、並べ終わったらスルメなどを作っている隣に設置。
後は乾けば完成。
「それにしてもどうやってこんな大きなアカエイに育ったかは興味が尽きないねぇ」
「私はもうこいつは釣りたくないなぁ…引きずり込まれそうになったし、岸壁は破壊されたし」
大きい分タフで時間もかかるし、毒針の威力もかなり物。
「ははは、まあ普通ならこんなのが掛かったら糸はすぐ切れるから安全と言えば安全じゃない?
漁で網に掛かっても網の方が全部持っていかれてダメになるだけだろうし」
「まあ被害も桟橋と岸壁位で済んだし、他にも大きいと言えば5メーターくらいの鮪も釣れたね。
案外大きくなる奴もいるのかも?」
残っている柵を切り網に並べつつルシフと会話をし、余ってた部分を全て干物用に加工し終えた。
「他にも出し忘れているようなものない?
この際だからもう干物に出来るのは全部干物にしちゃおうよ」
「んー…なんかあったかなぁ…」
しばし収納を眺め忘れているものがないかの確認。
「特に無いかなぁ、奥の方に残ってるのも干し肉とかくらい」
「ならもう特にやる事は無いね、屋敷に戻ろうか」
やる事は無くなったと屋敷に戻る、その前に海の方を見ると生け簀の中に戻っていく魚、出て行く魚の姿が見えた…
今日のお茶菓子はロールケーキー、イチゴをだけ混ぜたホイップクリームー、桃だけを混ぜたクリームー、各種フルーツを混ぜたクリームも作ってー、生地に塗ってくるくるっとまけば出来上がりー。
と口ずさみながら3種類のロールケーキを作る。
いつもながらクリームはたっぷりと余るがこればかりは仕方ない、追加でクリームを持って行くメイドも居るからね。
今日は気分的に冷蔵機能のあるショーケースの中に入れ並べて置く。
ロールケーキのみだと寂しいのでシュークリームにプリンアラモードも追加。
少し見た目が良くなる、しかしまだ物足りない…
悩んでいる間にもケーキやシュークリーム、プリンはどんどん持って行かれる。
考えること少し、ショーケースの中が空になった頃にちょっとした思い付き。
まず15号サイズのスポンジケーキを焼く、次に内側を円形の型で切穴を空ける。
切り抜いた生地を薄く切り穴を空けた生地の底に敷いたらクリームを流し込む。
流し込んだら切り抜いた生地で蓋をして表面にクリームを塗る。
残ってる生地も同じように中をくり抜いてはクリームを流し込み蓋をして表面にクリームを塗るを繰り返し…
パッと見は普通のホールケーキ、ただ切り分けるとホイップクリームがこれでもかと詰まっている。
クリームは硬めにしてあるので切ってもこぼれる事は無く、形を保っている。
クリーム9生地1位の比率だが、クリーム大好きなメイドにはたまらないだろう。
作り方の都合上少しずつ小さくなっていくが…
問題はショーケースの中が空っぽ、メイド達は全員自分のお茶菓子を持って行った状態なのでショーケースの中に入れても誰も取りに来ないというところか。
仕方がないのでショーケースに並べるだけ並べて置いて狐さんの部屋へ。
片づけに来たメイドの何人かが追加で持って行くだろう。
狐さんとお茶を楽しんだ後は片づけとショーケースの掃除。
取り出して食堂で食べているメイドも居るので数も結構減っている。
幸せそうに食べているのを見ていると嬉しくはなるが…多分もう作らない…
余ったケーキをショーケースから出してショーケースの掃除。
ショーケースを仕舞ったら食べてるメイドの隣にケーキを持って行って一緒に食べる。
のだが少し細工、イチゴソースを垂らして見た目と味を変え持って行く。
するとメイドが食いついてくるので切り分けて食べさせつつ自分も食べる。
こうすることでメイドは新しい味を楽しめる、私は楽しい時間が少し増えると少し良い事が有る。
悪い事は…食堂でやったせいか片づけに来たメイド達に見つかり、次は私次は私と列ができてしまい、1人1人と接する時間が短くなったことか…
食べ終わったらすぐ夕食の準備だからまあ仕方ないね…
今日の夕食は魚介メイン。
以前メモは取った物の出されることが無かったカルパッチョやマリネ、ただし梨は不使用。
ムニエルや香草焼き、塩釜焼きなどの焼き物、汁物にはつみれやお澄まし、アサリが1個丸々入ったみそ汁など。
ご飯は海老、牡蠣などを使ったパエリア、海老のみや牡蠣のみの他に数種類の魚介を使った物も用意。
フライや天ぷら等の揚物は無し、お茶菓子のホイップクリームで油分はかなりの物。
それに…ちょっと前の夕食が…ねぇ…肉をおかずに肉を食べ、野菜の代わりに肉を食べ、なんていう夕食だったので出来るだけあっさりとした物が続いている。
気分の問題なので毎日続けても誰もないも言わないし、肉が好きなメイドからは喜ばれる、ただ魚が好きなメイドはちょっと唸る。
バランスって大事、栄養ではなく肉と魚を出す頻度のバランスが。
今日も最後まで残っていたニールとティアの食事が終わる頃、余った材料を使っての夕食。
アサリが2個、牡蠣1個、柵にしてある海老2鯛1、お米はあれどパエリアは無し。
牡蠣とエビをヴェスティアとエキナセアに任せ、アサリと鯛を使う。
アサリをしっかりと茹で出汁を取り、その間にご飯を炊く。
炊いている間に茹でたアサリに醤油を垂らして焼く、鯛は薄く切って大葉と胡麻を添えて置く。
ご飯が炊けたらお碗に盛り、貝の出汁を急須にいれ薄く切って置いた鯛と刻んだ大葉を横に並べれば、貝出汁の鯛茶漬け。
アサリも横に切り開き2分の1にして4人分にすればシンプルなアサリの醤油焼き、貝出汁もちょっとかけて置く。
並べる頃にはヴェスティアとエキナセアも机の上に調理した物を並べる。
海老の一つはえびしんじょうのお吸い物に、もう一つはシンプルに刺身、牡蠣もシンプルに醤油焼き。
割とあっさりとした夕食になった。
夕食後のお風呂も特に何もなく、自由時間も何時もと変わらない光景。
就寝時間も…まあメイドが3人ほど仲良く添い寝に来た位か。
腕枕が2人と胸枕が1人、少し寝苦しいがこれも何時もの事。
この日は特に何事もなく終わった。
翌日早朝、腕と胸を枕にしているメイドはまだ寝ており動けない。
なので暫くボーっとして過ごし、少し時間がたつと眠気が来たので二度寝。
次に目を覚ました時はメイド達も起きており、熱心に胸を揉んでいた。
「おはようございますご主人様、胸が窮屈そうだったので拘束具を外し、封印を解いて解しておきました」
「あ…うん…」
起きようとするが両脇にいるメイドに押さえつけられ動けず、馬乗りになったメイドは顔を埋めてくる。
「あぁー…気持ちいい…幸せぇ…」
10分くらい堪能した後押さえつけていたメイドと交代、また10分くらいして交代と、何度か続け2時間ほど押さえつけられたままだった。
胸の封印は解いても本体は封印したままとは恐れ入る…押さえつけなくても言えば好きにさせてあげるのに…
「いえ、今日はこういう気分でしたので。
拘束して動け無くしたご主人様を好き放題にする、と言うのが良いのです。
優しく抱かれるのも良いですが、無理やりっぽいのもまた…」
そういう物かと納得して延長戦に入って行った…
解放されたのが昼食前辺り、胸を好き放題弄ったメイド達とお風呂に入り、朝食兼昼食。
メイド3人は今日はお休みなので遊びなどに付き合う、遊戯室に行きメイド3人によるちょっとした賭け事。
勝者は次のゲームのプレイ中は私の膝の上に座り、胸を枕にして良いと言う物。
実力は拮抗しているので誰かが勝ち続けるという事もなく、3人とも同じくらいに落ち着いた。
お茶の時間少し前に調理場へ移動し、お茶菓子のリクエストを聞き特別に作る。
作った物を1人1人要望してくる通りに食べさせたり飲ませたり、一通り終わったら解散。
狐さん達とお茶をして夕食の準備、夕食を食べたらお風呂に入って―と、今日も今日とて実に平和。
だったのになぁ…
「ご主人様ー」「一緒に寝よー」「ねよー?」
狼三姉妹がすでにベッドの上で待機していた。
「私達も」「忘れないで」「くださいね?」
扉の陰からルビー三姉妹も出現…
ルビー三姉妹に拘束されベッドまで連行、狼三姉妹に引きずり込まれ各自場所の確認。
皆如何にか決めるとそこからちょっとした勝負が始まり、場所が入れ代わり立ち代わり…
最終的に左腕狼三姉妹、右腕ルビー三姉妹と特に場所が変わる事なく決着。
狼三姉妹もルビー三姉妹も似たような感じでしがみ付いて寝ているので何とか腕に収まってはいる。
勝負事中は騒がしいが、いざ寝始めると何から何までそっくり、寝顔に寝姿、寝つきの良さも同じ。
ただ服の趣味とかは全然違うけどなぁ…
狼三姉妹はルシフ手作りの狼さん着ぐるみパジャマ、ルビーはスケスケのベビードールにシンプルなルームウェアにナイトドレスと、それぞれの主人の趣味嗜好が全開。
皆好んで着るようになっているので主人に似てきていると言えば似てきている…の…か?
良く似合っている物を選んでいるので何かいう事もないけど。
そうこう考えている内に眠気が来たので眠りにつく。
明日は海に行ってエイヒレの様子を見ない…と…な…
朝起きると三姉妹達は起きており何かを話し合い中。
「だめー」「ご主人様には」「これー」
「そちらよりは」「こちらの方が」「綺麗に見えます」
「今日は可愛くするのー」「大きなリボンに沢山のフリル」「色もピンクでふわふわ」
「白黒にベルトを付けたゴスロリ」「メイド服」「ウェディングドレス…」
「全然駄目ー」「意見を纏めて」「でなおせー?」
「くぅ…」「むぅ…」「ぐぬぬ…」
どうやら今日の服をどれにするかで話し合いをしているようだ…
狼三姉妹の選んだ服は…
大きな赤いリボン、フリルが沢山でレースも沢山なピンク色のふわふわのロリィタドレス。
一方ルビー三姉妹は意見が別れている様子、決着はつかず多数決によりロリィタドレスを着用する事に。
サイズが小さいので三姉妹達より身体を小さく、胸の部分もぺったんこ、ブラはなくてドロワーズ、尻尾穴から尻尾を出して尻尾もリボンで飾りつけお着替え完了。
「ふふーん」「どうだー」「まいったかー」
「くぅっ!かわいい!」「負けを認めざる負えない…」「次こそは絶対に勝つ」
ただ忘れてはいけない事が有る…
「まだ朝のお風呂入って無いんだけどね…」
「あっ」「あっ」「しまった…」
お風呂に入った後再び狼三姉妹により飾り付けられ朝食へ。
ルビー三姉妹はそれぞれの主人と、狼三姉妹は私を連れてルシフの元へと。
「おはようご主人様、良く似合ってるね」
「これ用意したのルシフでしょ」
「私だけじゃなくて三姉妹とテレサとフローレンスも関わってるよー。
可愛い物を見て癒されたいのは誰だって同じだからね」
それは分からなくもない、狼三姉妹とルビー三姉妹、娘達を着飾って過ごしているとすごく癒される。
食堂にいるメイド達も頬を緩めながらこちらを見て食事を取っている。
テレサとフローレンスも途中で合流し、一緒に朝食を食べた。
「さてと、エイヒレはどんな感じかなー…」
服装はそのままに海で乾燥具合の確認。
「此処まで乾いていればもういけるんじゃない?
水分抜けきって透き通ってるし」
「かな…?じゃあ全部引き上げて小分けしようか」
海の家まで持ち替えり、5枚1組で小分けして纏めていく。
纏め終わったら箱詰めして乾物コーナーへ、数量限定と書いておくのも忘れずに。
他の乾物も纏め終わった頃海を眺めると今日も元気に魚が生け簀を出入りしている。
やっぱりもう生け簀要らないんじゃないかな…
「生け簀要ると思う…?」
「んー、生け簀を目印にしている感じもあるから必要と言えば必要じゃない?」
「ならそのままで良いか」
でも少し実験はしておく、浜まで歩いて行き魚の種類を叫んでみる。
「カジキー!」
「何やってんのご主人様?」
ルシフが何をやっているんだとみてくる。
「いやー、呼んだら来ないかなって」
「餌付けした鯉じゃないんだから…」
「だよねー」
振り返って海の家まで戻ろうとすると…
「ご主人様危ない!」
ルシフに抱きかかえられてその場を離脱、浜辺に何かが落ちてきた音がする。
「え?なになに?」
「危なかったぁ…位置からすると刺さりはしないけど服が砂まみれになる所だった」
「心配するところは服か…」
「もちろんご主人様の方が大事だよ、でも何も問題ない時は着飾ってる服も大事にしないと」
「そうですか…で、何が降ってきたんだ?」
「カジキだね、尾が砂浜から生えてるでしょ」
砂浜の方を見ると確かに尾が生えている、暴れることも無く引き抜かれるのを待っているようだ。
「とりあえず…引き抜こうか…」
「だねー、食べないなら海に戻さないとだし、食べるにしてもさっさと絞めないと」
カジキの方まで歩いて行き、尾に手をかけ引っこ抜く。
引っこ抜いたカジキは不思議なことに砂粒一つついておらず、生きてはいるが暴れる様子もない。
後何かやたらと光り輝いている…
「なんかこのカジキやたらと輝いてるね」
「綺麗に青白く光ってるねえ、武器としても使えるんじゃない?」
「食べ物で遊ばないの」
ルシフは光り輝くカジキを振り回している、それでも暴れずに生きたまま。
「今日魚の予定はないから海に返そうか」
「はいはいー、いけっ!カジキウスの槍!」
海に放たれたカジキは海から飛び上がり、一筋の光を残し遠くへ飛んでいった。
「活きのいいカジキだねぇ」
「カジキってあんな魚だったっけ…?」
「他にも何か試してみようよ」
「えぇ…たとえば…?」
「鰈とか鮃とか?投げやすそうだし」
「投げやすいって…まあいいか…
ヒラメー!」
海に向かって叫んでみると…
「おおー、何か飛んでくるねー」
何か回転しながら砂浜に向かって飛んできてまた砂浜から尻尾だけを出した状態で突き刺さる。
「早速抜いて投げてくる!」
ルシフは刺さっている物に駆け寄って行き引っこ抜く、やはりまた光り輝いている。
「こいつも暴れないし動かないねー、生きてるのに不思議」
引っこ抜いた鮃を隅々まで確認するが鰓も動かさない、砂浜に放置しても死なず、やはり砂粒一つつかない。
「何がどうなったらこうなるんだろうねぇ、まあいいや、また今度調べよう。
ばいばい、未確認飛行物体ヒラメウス」
何でもウスってつければいいってもんじゃないと思うが…飛行はしてきたけど手元にあるし未確認ではないだろう…
海に返された鮃は海面から浮かび上がり、回転し、光りながら何処かへ飛んでいった。
「おおー、カジキとはまた違ったまた活きのいい鮃だったね」
「はいはい、もう帰るよ…」
何かまた変な進化をしたか要因が加わったかで己をアピールしてきた魚。
今度は海に返さず食べてみよう、そう思いながら屋敷へ戻るのであった。
その日の夜、そろそろ寝ようと寝室へ入ると突如扉が音を立てて閉まり、部屋が真っ暗になる。
部屋の中央が薄く光り、輝き、鎖で雁字搦めにされているメイドが現れる。
メイドは目隠しに加え口もふさがれている、ただ暴れる様子もないし唸ってもいない、近づいてメイドに触れると…
「良くぞ封印を解いてくださいましたご主人様、御礼に一晩私を好きにする権利を与えましょう」
目隠しと口枷が消え、鎖は砕け、砕けた鎖は光を放ちながら消え、中からドレスを着たメイドが出てくる。
「ご主人様、此方へ、最後の封印を解くのです…」
ドレス少し引っ張りアピールするメイド、言われた通りに封印を解き、ベッドへと倒れ込んだ…
なお、好きにする権利を与えると言いつつ、好き放題したのはメイドの方だった。
まあ…これもいつも通りだね…
好き放題した後へばったメイドを優しく撫でつつ、頭を胸に抱きかかえて眠りについた。
翌朝胸が小さくでちょっと硬いって文句言われた…胸を弄りながら…
使用例1
A「光の力を封じていた封印を解除しておきました」
B「カツラ返せ」
使用例2
A「押さえつけられていた真の力の封印を解きました」
B「ブラジャーと服返せ」
思い付きで作ったあれは簡単に言えばホイップクリームの入った器がボウルからスポンジ生地に変わっただけ
ただめんどいだけの物




