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作ったからには消費せねばならない お肉と言うからにはお肉なんだよ!

蜜は物によっては毒があるから何でもかんでも吸ってはいけない

サルビアとか桜の蜜はよく吸ったけども…

 滞在中のおやつにと作った梨と蜜のミックスジュースとシロップ漬け…

 エリスからは黙っておくから絶対に出すなと釘を出された危険物…

 でも既にタニアもイデアも普通に庭にある梨齧ってるしなぁ…

 ジュースは蜜と果汁のみだから…肉とか魚料理でソース、デザートで香りづけ。

 シロップ漬けも直球でデザート、凍らせてかき氷も悪くない。

 葛を入れて葛餅も良いかなぁ…

 使い道を考えつつ余ってる食材を確認、魚をメインに考えてたから魚多め、肉そこそこ。

 んー…取りあえず思いついたのからでいいか。


 調理場へ行きシロップ漬けを加熱、葛が玉にならない様にしっかり溶かす。

 以前作って何だかんだで使っている漏れないのに四隅の取り外しができる便利なバットに流し込み、粗熱が取れたら冷凍庫へ。

 凍らせている間に鯛、鱸、鰤等の生で美味しく頂ける魚を薄く切る。

 ジュースに粗びき胡椒とオリーブオイルいれ、香りが死なないよう調整しつつ。

 薄く切った魚に塩を軽く振り、出来たばかりのソースをかけ梨ソースの魚を使ったカルパッチョ。

 さらにジュースに酢、オイルを加え、揚げた魚を漬けマリネ、生魚のマリネも作っておく。

 漬けている間にカルパッチョの味見…

 ほのかな花の香りに甘酸っぱい梨の甘みと酸味、塩でちょっと甘みを引き立て、良く噛んで食べていると粗びきの胡椒が押しつぶされ胡椒のピリッとした刺激と香りがふわっと広がる…

 ヴェスティア…は現在エキナセアと加工場と農場往復中。

 ヴリトラとハク…は部屋でお休み中、昨日解放されたばかりだしなぁ…

 ついでにニールとティア、エリス達も部屋でダウン中、後3日位は出てこないだろう。

 コウも現在ダウンしているニール達の御世話中で不在。

 何事もなかったかの様に行動している狐さんとヴェスティアタフすぎませんかねぇ…1対24で勝利してるから人のこと言えないけど…

 ダイヤは今も出来た物を味見してるけど味覚がなぁ…完全にほぼ同じになってしまった…

 後好みが私の作った物なら美味しければ基本なんでも―なのでそんなにあてにはならない…

 狐さんは主食稲荷寿司、副菜油揚げを使った物、汁物油揚げの入った物。

 それしか食べないという事はないが、逆に言えばそれがある時はそれしか食べない、見事な徹底っぷり、お母さんは狐さんの栄養バランスが心配です…

 …まあ栄養どころか此処に住んでるメイド達は皆食べなくても死にはしないし、バランスも何もないけど。

 そうこう考えている内にカルパッチョは食べきり、マリネも程よい状態なので食べる。

 酢の酸味に梨と蜜の甘さ、香りは…酢でほぼ死んでるけどかすかに残ってるのでこれはこれで。

 割合のメモを取って置いて使用した物もどれを使ったか書いておく。

 …採取した蜜の種類だけシロップ漬けとジュースがあるからなぁ…

 とはいえエリスと侍従含む50人分かけることの8日でざっと400人分、シロップ漬けはすぐなくなるか。

 ジュースの方はソースだと使う量もそんなに多くは無いからなぁ…

 鯛、鱸、鰤のカルパッチョとマリネの味見を終えた後は凍ってる梨の葛餅を一口サイズにカット、もしくは削ってかき氷の様に。

 こちらはもうただシンプルに美味しい、梨の甘さと程よい酸味、ほのかに香る花の香、葛を溶かして葛餅にしてあるので冷凍すれば溶けにくく、融けでも葛餅として。

 削れば口の中に冷たさをお届けしつつ、口の中の熱で香りなどが広がり、削られた葛餅が口の中で溶けとろっとした感じに。

 これは食後やお風呂上がりにいいね…乾物コーナーの隣にある冷凍ボックスに放り込んでおけばすぐなくなりそうだ。


 その後シロップ漬けは全て葛餅に、漬けてある花の蜜の種類別に別けて置く。

 そのまま食べたり切ったり削ったりしやすいように棒状に切ってから冷凍。

 どの花の蜜に漬けてあるかも書いておく、見た目じゃわからんし着色してもなぁ…

 棒状に切った葛餅をバットに並べ、封をして冷凍庫に入れれば後は好き勝手に食べるであろう。

 一応数量限定とも書いておこう…無くなっても追加はありません…と。


 次の問題はジュース…これも迷ったら葛餅で良いと言えばいいし、そのまま飲んでも良いし…

 んー…

 でも葛餅だらけもあれだしなぁ…やっぱソースとして使う方向でいいか…

 葛餅をすべて冷凍に入れた頃ヴェスティアがエキナセアと一緒に肉を持ち帰ってくる。

「ただいま戻りました。

今日はミスジをメインにランプ、肩バラ、トモバラ、ホルモン等各種を選んでまいりました」

「…焼肉?」

「でも良いですし、煮込みなども良いですねぇ…」

「エキナセア的には?」

「たまには焼肉気分…ですね、野菜など一切付けないで只管お肉を食べる、と言う感じで」

 野菜一個も持ち帰って無いもんね…肉しか持って帰ってきてないともいう…

「んー、思うところはあるけど…じゃあそれで行こうか」

 焼肉は焼き肉でジュースの使いようはそこそこある、花の香はすべて消えるけどニンニクなどを擦り下してタレに。

 酒精を入れて工程を素っ飛ばしてぱぱっとお酒に、問題は酒精を入れたら入れたで暫く置かないと馴染まないというかねぇ…物が物だけに不味くはならないだろうけど違和感は出そう。

「ちょっとお花摘みに行ってきます」

 少し思いついたので狐さんの元へ。

「使う部位があれば取り分けで置きますがどうします?」

「ミスジが20キロほどあればいいかな、あれ1人当たり最低でも100グラムは絶対食べるから…」

「わかりました」

 取り分けて置いてほしい部位を伝えたので今度こそ狐さんの元へ。


「また花ですか?」

「以前ほど必要とはしないから各種2.3本もあれば」

「まあいいでしょう、できた物はこちらにも回してくださいね」

「はいはいー、カレンとリッカにも飲ませるの?」

「はい、私と同じで寝る前に少量嗜む程度ですが」

「きついのと普通のとうすいの、どれが良い?」

「薄いとジュースのように飲んでしまうのできつめでお願いします」

「お酒は飲めるようになってもその辺りは子供のままだねぇ、良い事でもあるけど」

「ええ、このまま何時まででも純粋なままでいて欲しいですね」

 狐さんは膝枕でお昼寝中のカレンとリッカの頭を撫でていた。

 なんにせよ許可は貰えたのでお花摘みへ。


「ダイヤーおいでー」

「はい、こちらに」

「また以前みたいに水を散布してくれる?

今度は濃度高めの少量で…2.3株程度に」

「んんっ!?」

 もう何度目になるか分からないダイヤの赤面、こればかりは慣れる事は無いだろう、ダイヤ自身楽しんでるし…

「こほんっ…ではじっくりと眺めていてくださいね…」

 スカートを上げ下着に手をかけたので待ったをかける。

「指で…指で良いから…」

「…わかりました」

 残念そうな顔しないの、はしたない。

 目的の花を指定し、根元に濃度を高めた液体を少量散布。

 すると辺り一面に液体を掛けられた花の強い匂いが漂い始める。

 強い匂いを放ち始めた花を切り取りすぐ仕舞う、同じように以前採取した花と他にもいくつか採取。

「ありがとうダイヤ、でもまだやる事あるからついて来てね」

 ダイヤの頭を撫でまわしつつ土の付いた指を拭き綺麗にする。

「はい、では次はどちらに?」

「次は海に行くからルシフの所だね」


「いったあぁぁぁぁーーーーいっ!」

 庭と青空に響くルシフの悲鳴とハリセンの快音。

「お尻!お尻!お尻が割れる!

ってか割れた!絶対割れた!」

 丸出しのお尻を抑えて跳ねまわるルシフ。

「よし、海行くぞー」

 ルシフの目がはっきりと覚めたようなのでルシフに海に行くぞと伝える。

「よし、海に行くぞ…じゃなくて!

私の可愛いお尻が割れたらどうするの!

責任取ってくれるの!?」

「下半身丸出しで歩かないの、後隠すくらいはしなさい。

後責任はもう取ってるでしょ」

「え?まるだ…し…」

 衝撃と痛みを直接伝えるために脱がせておいた、ダイヤが…

 多分ズボンもパンツも部屋にあるんじゃないかなぁ…上は来てるのに下は丸出しの状態でダイヤが連れてくるんだもん…

 でもだからと言って叩くのを止めたりはしません。

「……っ!

ひゃぁぁぁぁっ!」

 ルシフはその場で座り込み思考が停止したようだ。

「はい、座り込まずに立ち上がろうねー」

「待って!止めて!お願いご主人様!

ダイヤちゃんも立たせようとしないで!」

「ルシフ様が動かないと海に行けませんので」

「足広げて、片足上げてー」

「ご主人様も足を広げて持ち上げないで!

丸見え!丸見えだからぁ!」

「うん、知ってる、ちょっと我慢すればすぐ終わるから!」

「やだぁ…こんなところ誰かに見られたら…

ううっ…ぐすっ…」

「はいはい、泣かないの、はいもう片方の足も上げてー」

 恥ずかしさのあまりパニックになり状況が把握できていないルシフは泣きはじめる。

 しかしこちらも引き下がるわけにはいかないので続行。

「ダイヤ、暴れない様にもうちょっと強めに」

「この位ですか」

「そうそう、これでよし。

後はこれで…うん終わった」

 ルシフは顔を真っ赤にして目を閉じ、大粒の涙を流しているがやる事はすべてやった。

「ルシフ、もう目を開けていいよ」

「ぐずっ…すんっ…」

 少しずつ目を開き状況の把握を始めるルシフ、羽交い絞めにされているので下半身に手は伸ばせないので少し時間が掛かったようだが。

「え…?ズボン…?

後下着も穿いてる…?」

「ちゃんとルシフ好みの物を履かせておきました、シンプルな白に赤いリボンか狼さんパンツか悩んだ結果、狼さんパンツにしておきました」

「…っ!?」

 ルシフはダイヤの拘束を力技で解除した後、屋敷に向かって走っていった…

「ご主人様、今度は私にも同じようなことをお願いしますね」

「ハリセンと強制的に下着を履かせるのどっち…?」

「両方でお願いします」

「ダイヤは誰の影響を受けてこうなったんだろうね?」

「さぁ…どうなんでしょう…?

少なくともご主人様から与えられる痛みや辱めはとても気持ちが良いですね」

 ダイヤの髪は桃色やら赤色を行き来して興奮しているので間違いなく、ルシフと同じ目にあわされたいと思っているようだ…

 …たまにしてあげているので嫉妬する事は無く紫色になる事は無くなった…


「ははは、よし!じゃあ海に行こうか!」

 すっかりいつもの調子になったルシフが屋敷から出てくる。

 ただパンツは兎も角ズボンは間に合わせなので履き替えて貰ってもよかったのだが、そのままで上だけ着替えているのでちょっとちぐはぐ。

「ルシフルシフ」

「なに?どうしたん?」

 手招きしてルシフを呼び、お尻を優しく撫でて癒す。

「っちょっ!?んうっ…!」

 ルシフが顔を真っ赤にするが気にせず撫で続け、10秒ほど撫でた後手を離す。

「…っ!…はぁ…んっ…はぁ…」

「よし、これで痛みも引いたかな」

「いきなりは反則…痛みは引いたけど…

ダイヤちゃんも見てるから…ダイヤちゃんの居ないときに…ね?

それならいくらでもしていいから…それに…わたしからも…してあげたいし…?」

 様子の替わったルシフの鼻を軽く弾いて正気に戻す。

「いたっ!なんだよもう…ご主人さはま酷いなぁ…」

「はいはい、酷くても良いから海行くぞー」

「ぶぅー…よし!

じゃあいこうか!」

 直ぐに切り替え海に移動、ダイヤは…何かルシフを見て興奮してた。


「今日の目的はー?」

「ヴェスティアとエキナセアの希望で夕食は焼き肉、なのでお酒の回収

10年くらいでいいかな?」

「はいはいー、じゃあ移動するよー」

 沈めて10年程のお酒があるところまで船を移動させる。

「10年物ってあと何ヶ所位沈めてたっけ…」

「んー、リスク分散だーってかなり沈めてたから後100ヶ所位は余裕で有るんじゃない?

それより前のも含めると300ヶ所くらい?

どうしたん、全部回収するの?」

「狐さんに渡す用のお酒どれ使おうかなーって、かなりきついのを御所望だったし」

「ただきついだけなら蒸留すればいいけど、味と香りにもうるさいからねー。

今狐が飲んでるのなんだっけ?」

「度数で言えば30位の大吟醸、狐さん用に作ったやつだから他に飲んだことあるのはカレンとリッカだけかな?

他のメイドには悪いけどちょっと…出せないかなぁ…」

「そんなものを飲んでる狐の特別扱いが羨ましい」

「材料を用意してくれれば作るよー、今回も狐さんから材料貰ってるし」

「私も何か作って貰おうかねぇ」

「ルシフも十分特別扱いしてるのは理解してね?」

「私だけハリセンで叩き起こしたり羞恥プレイしたり的な意味で?」

「普段寝て過ごしても怒らないし、特別なお酒を常飲できるようにしてるだけでも特別扱いでしょうに。

後実家という名の別荘とかも含めて…」

「ははは、たしかに」

 何時の頃か、気が付いたら実家という名前の別荘作って、個人で集めたメイドを住まわせてるんだよなぁ…

 年に何回かは別荘に行ってるしたまについて行ったりもしてるし、管理を任されているルシフ個人が拾ってきたメイドの扱いも滅多に会えない分甘えてくるので好きにさせている。

 そうこう話しているとダイヤが海から上がってくる。

「沈めて置いた物はご主人様の収納に送っておきました、お確かめください」

「ありがとうダイヤ」

 ダイヤの回収してきた物を確認、んー、何本か割れちゃってるか、こればかりはしょうがないね。

 ダイヤの頭を撫でて褒めつつ海の家に戻る、しかしダイヤ水着を着てるのに何所も濡れてないんだよなぁ…水着に着替える意味はあったのだろうか…


 海の家に着いたらお酒をいくらか蒸留、そのまま飲めばただ喉を焼くためだけのアルコールの出来上がり。

 次にジュースと採取した花を用意、蒸留したアルコールに花を漬け、その上から花に合わせてジュースを注ぐ。

 またそれとは別に、追加で採取して置いた月下美人を蒸留酒と氷砂糖に漬けたものを作っておく、此方は狐さん用。

 ジュースと混ぜた物はジュース9蒸留酒1程度の割合なので度数はさほど、ただこのままだと蒸留前の物の方が美味しいが…

 香りは良く、量が有るので幾らでも飲める、後食欲ちょっと増進…

 これ以外の物が少ないから自然と消費されるだろう。

 次が問題の狐さん用のお酒、収納して時間を進めて置いたので氷砂糖は溶け、香りもお酒に移ったので花は取り出す。

 また収納して只管時間を進め熟成、時折取り出しては色は透明のままになるよう調整。

 何度も何度も繰り返し、完全な無色透明、蓋を開けるとポンッという音と共に月下美人の香りが漂い始める。

 一滴だけ舐め味を確かめる。

 香りと度数の割にはスッと入っていく。

 余分な空気を抜きつつ蓋をして完成。

「お、ご主人様できたん?

良い匂いさせてるけど」

「確かにご主人様から良い匂いがしますね」

「味と香りを確かめるのに一滴ほど舐めたからね」

 まあさすがに一滴舐めたくらいでは酔わない、ふわふわするだけ。

「とりあえずご主人様一旦宿泊施設行こうか。

その匂いのまま帰ったら誰かに部屋に連れ込まれて押し倒されるよ。

時間経過は弄っとくからちょっと寝ておいで」

「ん、そうする。

ダイヤとルシフも一緒に寝る?」

「ではご一緒させて頂きます」

「やっぱり酔ってるじゃない…」

 その後はルシフに抱っこされてお風呂に入れられ、ベッドに押し込まれて睡眠。

 ダイヤは添い寝してきたがルシフは子守歌を歌いながら髪を指で梳いていた。


 1時間ほどで目が覚めベッドから起き上がる。

「おはようご主人様。

んー…ん、匂いは消えてるね」

 ルシフが髪やら首筋やらに鼻を当て匂いの確認。

「よし、じゃあ屋敷に戻ろうか」

「今戻ればちょうど夕食時かな?

狐なら時間ちょっと弄ったのを知覚してるからお茶の時間すっぽかしたのも許してくれるさ」

「ぁー…お茶の時間は過ぎちゃったかぁ…」

「時計は1時間しか進んでないけどご主人様12時間は寝てたからね?

それに完全に止めてもいいけど、いちいち干渉しないと物が動かせなくなるからね…

遅くする程度ならその労力もそんなにいらないしねー」

「まあダイヤを起こして帰ろうか」

 ダイヤは揺すっても起きなかったので結局抱きかかえて帰り、寝室のベッドに放り込んでおいた。


 戻った後はすぐ調理場へ、取り分けて置いて貰ったミスジを5ミリくらいの太さに切り、長さは長く20センチほどに、加工場でいくらでも好きな部位を生産できるからこそできる贅沢。

 そして、農場組が香りと甘みをそのままに辛みをほぼ抜き去ったワサビを下し、小鉢に溜り醤油、降ろしたワサビを付け、切ったミスジを麺の様にお皿に盛れば出来上がり。

 ワサビを醤油に溶かしてミスジを生で漬けて食べるも直接ミスジにかけてよくまで手食べるもよし。

 軽くお湯に通すも、表面だけ炙るもよし、鶉の卵を追加してユッケもよし。

 食べ方は自由、今日はお米もなく、パンもなく、野菜も薬味のみのとにかく肉。

 なので生でも美味しく頂けるミスジを麺に見立てて食べる。

 1人前約100グラム、おかわりも含め多めに確保しておいたのでざっと御一人様200グラムまではいける。

 それ以上は…もう焼き肉用に切り分けたのしかないので我慢してもらうしかない…


 夕食が始まると案の定、皆2玉ずつ持って行く、ニールやエリス達がダウン中なのでいくらかは余るが、狼三姉妹が全部持って行った。

 各所では肉をおかずに肉で出来た麺を食べ、肉で出来た麺を主食に肉のおかずを食べる。

 水の代わりにお酒を飲み、作ったばかりのお酒も消費される肉より早く底をついた。

 お酒はもう狐さんの分か喉を焼くだけの蒸留した物しかない。

 なので打ち止めと、お冷だけ置いておく。

 そして狐さんは冷やしきつねぶっかけ肉なる物を作っていた、甘辛く煮た揚げを肉に乗せ、冷たい出汁をかけて啜る…

 言えばうどん用意したよ…?

「これはこれで美味しいので、肉うどんのうどんが肉になったみたいなものです」

 間違ってはいないけど間違ってる気がする…

 まあ、使ってるもの自体が美味しいから大体なんにでもあうからねぇ…出汁をかけても美味しいのは認める。

 後炭火で揚げの表面をパリッと焼いて生姜醤油で食べてた。

 うん、それも美味しいよね、焼き肉ではないけど。

「大豆は畑のお肉と言いますし?」

 その後も狐さんは油揚げを焼いて食べてた、畑のお肉8牛さんのお肉2くらいの割合で。

 カレンはちゃんと普通に焼き肉を食べてた、この部分は狐さんに似なくてよかった…

 なおリッカの食は狐さんとにそっくりな模様、皆の食事が終わって夕食を取り始めたら揚げを焼いてた。

 流石に6:4位だったけど…揚げ6肉4である…

 でもシンプルで美味しいんだよなぁこれ…

 リッカの焼いた揚げに生姜醤油をつけ食べつつ、残っている部位を焼いて食べた。


「はい、ご要望のお酒」

「ありがとう御座います」

 狐さんに出来上がったお酒を渡す。

「この香りは…月下美人ですか。

はかない恋、はかない美を選んでくるとはひどいです」

 狐さんは泣き真似をするが…

「そっちじゃないから…あでやかな方だから…」

 流石に狐さんにはかない恋の方は選ばない、あでやかな美人の方である…

「まあ分かってますけど」

 直ぐ元に戻り、グラスに球体の氷を入れ少しだけ注ぎ、ちょっとずつ口に含む。

「んー…香りと味も良いですけど結構きついですねぇ…」

「きついのをご要望だったので蒸留して度数を上げて置きました」

「まあこれならカレンとリッカも舐める程度で満足するでしょう」

 水で薄めてもちゃんと美味しく頂けるので実際には舐める程度ではなくグラス一杯くらいは飲むだろう。

「んふふふ…ご主人様ぁ?」

 狐さんがグラスを持った状態ですり寄ってくる。

「んー…」

 そして口移しで少量のませてくるのでおとなしく受け入れて飲む。

「それで、飲ませてどうする気?」

「寝るまでの間こうしていようかと…」

 狐さんはグラスとお酒を仕舞い、しな垂れかかり、髪や首筋に鼻を付け匂いを堪能、身体から発せられる酒気で軽く酔いながら耳を擦り付けて来たり、尻尾が音を立てながら床を叩いていた。


 その後お風呂から戻ってきたカレンとリッカが部屋に充満した酒気と花の香りに釣られ、じゃれついて来ている狐さんに混じりじゃれ付いてくる。

 カレンとリッカは早々に潰れたが狐さんはほろ酔いを保っている。

 狐さんは一時離れカレンとリッカをベッドに寝かせた後、私の手を引いて庭まで歩いて行った。

 月が良く見える場所まで来ると狐さんは野点を設置、膝枕を要求してくるので膝枕をする。

 体の大きさも本来の物に戻しており子狐になっている。

 そんな狐さんの髪を指で梳きつつ撫でてやると目を細め、ゆっくりと閉じていき、花の香りに包まれて眠っていった…

 そして私は飲まされ酔ってはいるが、海に行ったときにしっかり12間ほど睡眠、眠気は全く来ない…

 さらに狐さんが膝枕で幸せそうに寝ているので動けない、立ち上がった所で千鳥足。

 朝になり、狐さんが目を覚ますまではひたすら頭や耳、尻尾を撫でるしかできないのであった…


 早朝、狐さんは目が覚めた物のいまだに発せられる酒気と花の香りにより寝起き早々ほろ酔い。

 とはいえ意識ははっきりしているので野点を仕舞い部屋に戻っていった。

 その後眠気も来ていたのでふらふらと千鳥足で寝室に向かうが…

 匂いと酒気にあてられたメイドにお持ち帰りされ、良い香りのするアロマとして扱われた。

 気が付いたらメイドと一緒に布団の中で寝ていた、私だけ全裸で…

 パンツどこ…後ブラも…

冷やし()うどんのきつね乗せ


ルシフの弱点

ちょっと過激なスキンシップをすると顔を真っ赤にして逃げる

スカートスタイルの時にスカートを捲るとしゃがみ込んで動かなくなる

羞恥心を刺激し続けると泣きはじめる

ルシフの好きな物

可愛い物、実は部屋にはぬいぐるみがいっぱい、主にデフォルメされたご主人様とか狐さんのぬいぐるみ

狼三姉妹にテレサとフローレンスのもある、なおルシフの手作り

下着もシンプルな白にリボンのワンポイントかデフォルメされた動物さんのパンツを着用

ルシフの大事な人、物

ご主人様、狼三姉妹、テレサ、フローレンス

ご主人様に履かせて貰った狼さんプリントのパンツ

ルシフの服装の好み

メイド服、フリルやレースを足して可愛くしたメイド服、動物パジャマ、デフォルメご主人様や狐さん、狼三姉妹プリントのルームウェア

狐さんの作った海でのみマイクロorスリングにパーカー、これはご主人様に見せつけて何ぼの為、でもお触り厳禁、触ると顔を真っ赤にして思考停止する


でもルシフはやたらと絡んで触ってくる、それはそれこれはこれらしい

ふざけてないときは一番女の子女の子してる、ふざけてないときは間違いなく一番かわいい

寝てる時は鼻提灯作ってる、廻り廻って最終的に残念美人に落ち着く


ちなみにテレサやフローレンスは黒のシースルーやレース、ローライズ、紐が好み、多分穴あきも持ってる、一応聖女、性格も真っ当に聖女、嗜好がちょっとえぐいだけ

狼三姉妹は全員紐、脱ぎやすいのが好きだから

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