三姉妹対三姉妹 何だかんだで仲はいい
狼三姉妹が勝利してから3ヶ月、まだ権利書の使用はしてない様子。
使う使わないは自由なので使わずに取って置いてるメイドも居ると言えば居る。
休みの日であれば半日くらいは好きにできるのでそれで満足する、と言う場合が多い。
即時使用するのは…ルシフとかユノー辺りか…
ルシフは実家…という名の個人で所有している別荘に引籠り、どちらかと言えば管理してるメイド達へのご褒美として差し出される。
ユノーはただ一緒に過ごすだけ、不眠不休で期間が終了するまで…と言う注釈が付くが…
三姉妹とは何だかんだで屋敷に居る時はほぼ毎日遊んでるし、要らないと言えば要らないから記念品みたいなものかな…?
今日も朝からカレンやリッカ、アリサ達の授業風景を眺めつつ、庭で走り回っている三姉妹の笑い声を聞いていた。
「その権利書」「我が主たちの為」「私達が頂きます」
「なんでー?」「これは私達のー」「上げないー」
何やら狼三姉妹達から権利書を奪おうとするルビー三姉妹を目撃。
流石に争い事は放っておけないので介入しようとするが…
「はいストップ」
「三姉妹ちゃんたちに絡まないの」
「そんなことしなくても大丈夫だからねー」
ニール、ティア、エリスがやってきてルビー達を回収していった。
「あいる」「びー」「ばーっく!」
ルビー達は捨て台詞を言いながら子猫の様に連れて行かれた…
「何だったんだろうねー」「ねー?」「それよりあっちいこー」
狼三姉妹は特に気にせず何もなかったかのようにまた庭中を走り始めた。
それにしてもルビー三姉妹も狼三姉妹に行動が似てきたなぁ…
同じ三姉妹だから何か対抗心でも芽生えたのだろうか?
狼三姉妹は何時もの様にルシフと昼食、ルビー三姉妹もそれぞれの主達と昼食。
狼三姉妹はルシフが多めに確保してきた物を別けて貰い美味しそうに食べ、ルビー三姉妹は食べさせて貰ったり食べさせて上げたりで仲の良さをアピール。
しかし狼三姉妹は気にしない、それ以前に見てすらいない。
目の前にある食事を食べるのに必死なようだ。
ルビー三姉妹はぐぬぬ…と言っているが主達から少し窘められる。
「御馳走様でしたー」「でしたー」「お腹いっぱいー」
「それじゃあ少し休んでからお昼寝しようか、今日は何所で寝る?」
「んー」「んんー?」「お庭ー?」
「じゃあ一旦部屋に戻って枕を取ってこようか」
ルシフは三姉妹を連れ部屋に戻り、枕を持って庭に向かって行った。
ルビー三姉妹はまだお昼寝はせず主達のお手伝い、終わればお昼寝。
取り込んだ遺伝子が狼三姉妹の物なので少しは我慢できるが、ある程度時間が経過するとふらふらし始め、その辺でお昼寝を始めるので仕事は極力昼には持ち込まず、しっかりとお昼寝するようになっている。
一度ティアがルビーを使いに出した時になかなか戻ってこず、探しに行った所、廊下の日当りのいい所で丸まって寝ているのが発見された。
他にもニールやエリスのルビーも度々寝ているのが目撃されるようになったのでお昼寝が日課になったようだ。
常に一緒に行動しているわけでもないがルビー三姉妹は示し合わせたように同じ時間にお昼寝を始める。
お昼寝をする場所も同じ場所を指定、何だかんだで狼三姉妹と同じようにルビー三姉妹も固まって寝るように。
そんな事が続いたせいか少しずつ少しずつ、狼三姉妹っぽくなっていった。
「良く寝たー」「おはよー」「ルシフ様起きてー」
「ふわぁ…おはよう…」
おやつの時間になると自然と目が覚め、ルシフを起こしておやつを食べに行く。
ルビー三姉妹は主達の目覚めを待ってから別れて行動。
こちらは狼三姉妹と違い好みが違うので一緒に食べる事はほぼ無い。
狼三姉妹はおやつを食べた後は再び寝る、この部分はルシフに似た。
ルビー三姉妹は主達の手によりお色直し、髪形や服装を変更し、主好みの姿に。
ティアはフリル多めのドレスを好み、ティアは落ち着いた色合いの着物、エリスはメイド達と同じようにメイド服を着せている。
狼三姉妹はメイド服だったり、テレサやフローレンスがコーディネイトした時はマイクロミニデニムにチューブトップのみでおへそ丸出しスタイル…になる時もある…
ちゃんと女の子らしい服装の時もあるけどたまに暴走するんだよなぁ…
ルビー三姉妹がその暴走している時のコーデを見ると―
「私達ももっと露出を」「これでご主人様を誘惑です」「主様も一緒に迫れば完璧です」
と、あらぬ方向へ暴走する、流石に迫ってくることはないけど…
夕食後のお風呂では狼三姉妹はルシフとテレサとフローレンスに髪や体を丸洗いされる。
ルビー三姉妹もその近くで主達の手により丸洗い。
ルビー三姉妹は泡を洗い流した後はツルツルの肌を見せ付け張り合おうとする、狼三姉妹はそのツルツルの肌をつついたりして反応を楽しんでいる。
つつかれる度に「ひゃぅ!」「きゃんっ!」「ひうっ!」などと反応するので面白がってつつき続け、最終的に顔を真っ赤にして主達の背後に隠れる。
狼三姉妹は一通り反応を楽しんだ後はゆったり入浴、ルビー三姉妹は主達からくっ付いて離れなくなる。
「はふぅ…」「ふぅ…」「ほあぁ…」
狼三姉妹は広く大きな湯船で大の字になり、体を隠すことなく浮かぶ、その後髪や体を洗い終わったルシフ達に回収されちゃんと湯船に浸かる。
ルビー三姉妹はさすがにそう言った事はせずお行儀よく浸かる。
しかし髪を下していると毛の色が違うだけで体形も見た目もそっくりな狼三姉妹とルビー三姉妹、テレサとフローレンスの遺伝子を取り込んでるサファイアとダイヤは似てないんだけどねぇ…
これで6人とも同じ髪の色同じ服装にされたらますます見分けが付かなくなりそう…
お風呂から上がった後は各自保護者の手により髪を整えられ、服も着せられる。
狼三姉妹は揃ってワンピースのナイトウェアで色もお揃い。
ルビー三姉妹は主達の趣味によりそれぞれ違う服装、ティアはシースルーのベビードール、ニールはズボンタイプのナイトウェア、エリスは…うん…ワンピースタイプのナイトウェアだけど下着を身に付けさせない。
まあ身に付けさせないのは寝る時だけなので何も言わない。
裾も長めの物を着用させているから見えることもないしね。
「今日はどうするー?」「ねるー?」「あそぶー?」
狼三姉妹は寝るか遊ぶかの相談中、そこへ―
「私達と」「勝負」「しなさい!」
ルビー三姉妹がやってきて勝負を使用と言いよる。
「いいよー」「何で遊ぶー?」「おへそつんつん」
「今日は」「カードで」「ひうっ…おへそ突かないでぇ…」
ティアのルビーは丸出しになっているおへそをつつかれ、最後の一言が言えていなかった…
「私達が勝ったら」「権利書を」「頂くわ!」
「んー?」「またー?」「勝てたらねー?」
ルビー三姉妹は権利書を諦めてない様子、しかし狼三姉妹は余裕があるので少し挑発している。
最初の勝負は神経衰弱、カルラは先行を譲り、ルビーが初手で失敗すると勘だけで全部合わせ勝利。
2回目の勝負はスピード、カーラはルビーが1枚も出すことなく、手札を全てを出し終え勝利。
この時点でもう決着はついているが…
「くう…」「まだよ!」「3回目は勝ったら3ポイント!」
うん、よくある1.2回目の勝負を無かった事にするルールの発動。
3回目は戦争、なのだが…
「まだ続けるのー?」
カミラはルビーの手札を残り1枚になるまで巻き上げ、まだあきらめようとしないルビーに降伏を迫っていた。
「まだ、勝負は分からない!」
その後手札が0枚になりルビーの敗退、決着はついた…
最後に勝てば優勝!と言うルールを持ち出してなお完敗、落ち込んでいたルビーは保護者に引き取られ部屋に戻っていった。
「まだまだだねー」「あまいねー」「げきあまー」
などと余裕ぶっている狼三姉妹、特にイカサマなどをするわけでもなく、勘と判断速度と運だけで完全勝利している。
「じゃあ次は私達と勝負しようかー」
「上には上がいる事をちゃんと理解しましょうね」
「勝負内容は先程と同じでいいですね」
ルシフとフローレンス、テレサが狼三姉妹と勝負を始め…
「ルシフ様達大人げないー」「弱い者いじめだー」「むむむー」
「ははは、私に勝つなんて1万年は早い」
「上には上がいる、という事を忘れてはいけませんよ」
「それじゃあそろそろ部屋に戻って寝ましょうね」
ルビー三姉妹に完全勝利し、少し浮かれていた狼三姉妹を完封して勝利、そのままルシフ達に回収され部屋に戻っていった。
その後も暫くは権利書をルビー三姉妹が狼三姉妹からどうにか手に入れることができないかと勝負を挑み、毎回撃退されるという状態。
欲しがりはするものの本気で奪おうとはしていないので、何だかんだで一緒に遊ぶ程度にはとどまっている。
何時頃からか権利書をかけた勝負ではなくなり、一緒に遊ぶようになっていた。
権利書はただ一緒に遊ぶための口実で混ざりたかったらしい。
午前中は仕事のお手伝いの為一緒に遊ぶことはできないが、お昼寝などは一緒に寝る事が多くなっていた。
ルビー三姉妹が狼三姉妹に抱き着いて寝ていることも有れば逆の時もある。
ティア達はルシフにルビー達が取られないかと心配しているようだが…多分大丈夫だろう、よほどの理由がない限り強引に引き取ったりはしないしね。
「すぅ…すぅ…」「ふ…にゃぁ…」「にゅう…にゅ…」
「くー…くー…」「すぴー…すぴー…」「ふにぃ…ふにぃ…」
狼三姉妹とルビー三姉妹は今日も木陰で仲良くお昼寝をしていた。
1ヶ月好きにできる権利書は仲良くなった狼三姉妹とルビー三姉妹が共同で使用。
1ヶ月間毎日6人を相手にし、夜には完全に疲れ果てた状態で一緒に朝まで熟睡、起きたら山に行ったり川に行ったり。
時には海に行ったりと、毎日忙しく疲れ果てはしたものの何だかんだで充実した1ヶ月ではあった。
ただ6人同時に寝ている所にダイブしてくるのは流石に辛い…
目が覚めそうなのか意識がなくなりそうか分からない感覚に襲われるし…
仲が良いのは良い事なんだけどねぇ…もう少し加減をしてほしい物である…
権利書を使用して1ヶ月後、狼三姉妹とルビー三姉妹は保護者の元へ。
どちらも何が有ったとか何をしたとか報告していたが、ふとルビーの方から不穏な報告が聞こえてくる。
「夜はちゃんとできましたか?」
「主様の言う通りに問題なく」「こちらに記録した物が有ります」「ご主人様は終始寝たままでしたが」
「よろしい、良く出来ました」
「では早速部屋に戻って確認をいたしましょうか」
寝ている間に何かされたようだ…
皆裸で寝始めた頃から起きた時に服が全部脱がされてたからその時かなぁ…
狼三姉妹の方は特に普段と変わりなく、特に何もしていないように見えた。
権利書を使ってから6人は更に仲が良くなり、たまにふらっと何処かへ行き、暫くすると戻ってくる。
狼三姉妹達がルビー三姉妹達に何かを教えているようだったが、聞こうとすると顔を赤くして逃げるので聞けないまま。
狼三姉妹達に聞こうとすると―
「だめー」「乙女の秘密ー」「なのー」
と言われるので分からないままだった、でも大体予想が付くので聞かなければよかったとも思った…
そしてその後予想通りに6人に押し倒されることに…
「実践授業ー」「ちゃんと見ててねー」「終わったらルビーたちの番―」
狼三姉妹達がルビー三姉妹達に実践形式で教え、その技術をルビー三姉妹達は学んで行った…
外見は幼くとも立派な狼に育っている狼三姉妹とルビー三姉妹、これからも集団での狩りを行うのだろうか…
今はまだわからない…
狼三姉妹は普段は三姉妹で狩りをする、ルビー三姉妹と仲良くなり6人で狩りをすることに、獲物はご主人様
ルビー三姉妹の大元は狼三姉妹なので相性はいいと言えばいい
後身長体重スリーサイズに到るまで全て同じ、ムダ毛は無く肌はツルツル、違うのは服装などの趣味と食の好み、後髪の毛などの色くらい
 




