ダイヤのあれこれ 感情表現豊かな髪、しかし分り辛い
髪の色が白い時のダイヤ
早朝、ベッドから抜け出し、屋敷内を軽くお散歩。
「おはよう御座いますご主人様」
「おはようダイヤ」
部屋の前で出てくるのを待っていたダイヤを連れ、少し歩きはじめる。
挨拶をした後ダイヤは何も喋らず、無表情のままついてくる。
ダイヤはまだほぼ寝ており、足取りはしっかりしている物の何も考えていない。
ある程度自動で動いているらしく、頭を撫でるとその場で止まり、撫でやすいように位置を調整したりはする。
撫でている間も表情は変わらず無表情のままで喋りもしない。
ただ、何が有ったかは記憶しているらしく、完全に目が覚めると何をされたか思い出した途端真っ赤になる。
なので頭を撫でる以上の事をしてはいけない。
中庭まで歩いて行き、ダイヤを背もたれのない椅子に座らせ、まだ手入れをしてない髪と尻尾を櫛で梳く。
ダイヤは癖のない真っ直ぐの長い髪を好んでいるのであまり弄らない。
尻尾も同じく櫛で軽く梳いて直すだけ、尻尾も動かず表情もまだ変わらない。
跳ねていた所が真っ直ぐになる頃に尻尾がぴくっと動き、髪が少し赤く染まり始める。
髪の色が赤い時のダイヤ
「あ、あ…あぁぁぁ…」
「おはようダイヤ、ようやくお目覚めかな?」
「ぉ…ぉ…ょぅ…」
髪を真っ赤に光らせ、か細い声で挨拶を返してくる。
髪が乱れない様に振り乱したりはしないが、少しぷるぷる震えている。
「わ…私また…乱れた毛並みを見られてしまった上に…ご主人様に…」
ダイヤは真っ直ぐな毛並みに自信を持っている、なので少しでも跳ねている所を見つけるとすごく恥ずかしがる。
その上今回は跳ねていた所が真っ直ぐになるまで完全に目は覚めずされるがまま。
覚醒と同時に自分が醜態を晒し、さらに直してもらっていたことを理解し…
「ああああぁぁぁぁーーーー!」
突然叫び出し、真っ赤な髪を風になびかせながら屋敷の方へ走っていった。
跳ねていても触れず直さず見て見ぬふり、放置していればこうはならない、なので決して頭を撫でる以上の事をしてはいけない…
「見られた見られた見られた…し…しかもご主人様に…て…手入れまで…
ぁぁぁぁぁ……」
ダイヤの髪は現在真っ赤ではなく、赤に近い桃色になっている。
恥ずかしくはあるが手入れをされるのは嫌いではない、できればずっとしていて欲しい。
目が覚める前にされるとどうしても醜態を晒していたという恥ずかしさが勝ち、耐えきれずに逃げ出してしまう。
しかし手入れをされていたという嬉しさも有るので後で少し後悔するのだった。
髪の色が青い時のダイヤ
ダイヤを追って屋敷に入ると廊下の隅で膝を抱え込み座り込み、髪が薄い青色になっているダイヤを見つける。
なにか呟いているが放っておくわけにも行かないのでダイヤの肩に手を置く。
ダイヤはこちらを見た後抱えていた膝に顔を埋め、髪も薄い青色から暗い青色へと変化した。
…さらに落ち込んだようだ…
まだ何か呟いているので耳を澄ませてみる。
「ご主人様を心配させたご主人様に迷惑かけたご主人様の手を煩わせたご主人様に…」
こうなると暫くそっとしておくか荒療治か…
誰の邪魔にもならない様に隅を陣取っているのでそっとしておいても問題はないと言えば無い。
幸い朝食まではまだ少し時間が有るので荒療治で解決する事にする。
膝の下に手を回し背中にも回してお姫様抱っこにする。
髪は暗い青色のままだが気にせず抱きかかえて移動。
空いている部屋に入りダイヤを暫しあやしつつ、頭や尻尾を撫で続ける。
色が少し薄くなった所で櫛とオイルを取出ししっかりと手入れ。
終わる頃には暗い青色にまでなっていた髪は薄い桃色になっていた。
髪の色が桃の時のダイヤ
落ち込んでいたダイヤも今はすっかり上機嫌。
「ご主人様、朝食を食べに行きましょう」
ダイヤは腕を組んできており、髪は桃色になり淡く輝いている。
食堂へ行き朝食を受け取りダイヤと一緒に食べる。
時折差し出されて来るのでダイヤにもお返し。
「ご主人様こちらもどうぞ」
いつの間にか近くに来ていた狐さんからも差し出される。
「お父様、こちらもどうぞ」
「ご主人様こちらもお勧めです」
カレンとリッカからも差し出されてくるので順番に食べる。
するとダイヤも対抗してまた差し出してくるので食べる。
差し出してくる量は抑えられており、食べ過ぎになるという事は無い。
4人の差し出してくる料理を食べつつ、追加で3人分頼んだ自分の料理を4人に食べさせ、朝食を終えた。
ダイヤの髪は更に鮮やかな桃色になり、表情も嬉しそうに笑っていた。
髪の色が紫の時のダイヤ
夕食の材料を少し早めに調達するために狐さん達と別れルシフの部屋へ。
ダイヤの機嫌はまだ良く、桃色を保ったまま。
ルシフの部屋に入ると案の定ルシフは熟睡中、ダイヤにルシフを抱きかかえて貰い庭まで移動。
庭では現在娘達が授業中、狐さんやアリシア達も参観中。
邪魔にならない様少し離れた所でルシフを立たせて貰う、が、ルシフは未だに鼻に提灯を作って寝ている。
人ほどの大きさのあるハリセンを取出し軽く素振り。
体を慣らした後立っているルシフの顔に狙いを定めフルスイング。
当たる直前にダイヤは離脱、直撃したルシフはみぎゃーっと叫び声を上げつつ庭を転がっていった。
暫くするとルシフは立ち上がり此方に寄ってくる。
「ちょっとご主人様!起こす時はもっと優しく!
眠ってるお姫様を起こす時はお姫様の濃厚な口付って相場が決まってるんだよ!?」
小さめのハリセンを取出しお尻に向かってフルスイング。
「ひぎぃ!」
「よし、これでばっちり目は覚めたね」
「最後の一発要る!?
私の可愛いお尻が割れちゃったらどうするの!」
「じゃあ確かめよう、ズボンを降ろしてお尻をこっちに向けてね」
「っちょ!ここでズボンを降ろそうとしないで!
後…お尻…なでるなぁ…」
ルシフが冗談を飛ばしてくるのでじゃあ見て触って確かめようとお返し。
触られたルシフは顔を真っ赤にして少し震えていた。
「するなら…その…ね?
部屋で優しく…して?」
寝ている時は鼻提灯、起きている時は大体無気力かふざけているか遊んでいるか…割とがさつ。
ただ普通に撫でたり触ったりすると触れた場所によっては完全に見た目相応な乙女になる、普段からこうなら…
いや駄目だな、これはこれで大事にしすぎて頼み事なんかできなくなる。
「しないから、取りあえず元に戻る。
海に食材取りに行きたいから」
「はぃ…んんっ!」
ルシフは少し咳払いをして普段の調子を取り戻す。
「よし、じゃあ海に行こうか!
で、今日は何を捕るん?」
「その前に部屋に戻って着替えないとね。
部屋だとこのハリセンが振り回せないから庭まで引っ張ってきたし」
ルシフをかっ飛ばしたハリセンを見せる。
「ひどっ!それもう一種の凶器だよね!?
素材もオリハルコンだし人を叩いていいものじゃないよ!」
「大丈夫、ルシフ以外には一度も使ったことが無いから」
「ますます酷い…まあ着替えてくるからちょっと待っててね」
ルシフが屋敷に入っていったので暫し待つ。
しかし先程からダイヤがやけに静かにしているので見てみると。
ダイヤの髪は紫色に染まり、じーっと羨ましそうにルシフを見ており、何か呟いていた。
「羨ましい羨ましい羨ましい…私もご主人様にもっと気安く接してもらいたい…」
嫉妬していただけだった、ルシフの扱いはああいう風にしないと後がめんどいのよ…
呼びかけても反応が無いのでお尻をペチンっと叩く。
「ひゃっ!」
髪は濃い紫から紫寄りの桃色に。
「ご…ご主人様どうなさいました?」
「嫉妬しないでちゃんと正気に戻る」
「あ…は…はい」
紫色は暫く抜けなかったが正気には戻ったので良しとする。
「おまたせー、ダイヤちゃんどしたの?」
「少々ルシフ様に嫉妬していました」
「ははは、正直なのは良い事だ。
正直者にはこれを上げよう」
ルシフはスカートの中から何かを取り出す、何所に仕舞ってるんだよ…
取り出した物をダイヤに握らせ、握らされたものをダイヤは広げて確認する。
「ルシフ、後でハリセン10発」
「えぇー、ダイヤちゃんのためじゃん、良いじゃん」
ダイヤは昨日私が穿いていた女性用のパンツを広げて眺めていた。
狐さんがたしかに洗濯に持って行ったはず、それをなぜルシフが…
「ははは、ちょっと本気を出せば下着泥なんて軽い軽い。
それご主人様の脱ぎたての状態を保っているから好きに使ってね!」
「ありがとう御座いますルシフ様!」
ダイヤはパンツを鼻に当て、胸いっぱいに吸い込んだ後ゆっくりと吐き出し、ポケットに大事に仕舞い込んだ。
髪は紫から桃、桃から赤、赤から紫と忙しなく変化している、少し興奮していた…
髪が緑の時のダイヤ
少し興奮したままではあるがダイヤと、魚を下す練習中のエキナセア、保護者のヴェスティアを連れて海へ。
船に乗り波に揺られること暫し、ダイヤの髪は薄い緑色、何やら癒されていた。
何を捕るかは特に決めてなかったので生け簀の中を見て決める。
農場が復活するまでは肥料の為に魚続きで、復活してからは逆にお肉続きだったからなぁ…
よし、お刺身で行こう。
ルシフに指示を出し、海老、蟹、ホタテ、鮪、鯛、鮭、鰤の7種類を捕る。
捕ったその場で血抜き、海に血を垂れ流しながら船着き場まで戻る。
まだ抜けきっていない魚の血が抜けるまで海水にさらしておく。
波の音を聞きつつ、血が抜けるのを待つ間に船の掃除。
終われば抜けたかどうかを確認し、抜けていれば収納、海の家に運び込み解体開始。
ダイヤは波の音で癒されたのか鮮やかな緑色、かなり落ち着いている。
ダイヤもダイヤでヴェスティアに教えてもらいつつ三枚下しに挑戦している。
その間にルシフと共に海老の殻を剥き、蟹は爪の先に到るまで全て身を取る。
エキナセアとダイヤが鮪の解体に挑戦中なのでまだ手を付けてない鯛を下し。
三枚に下されている鮭と鰤からも頬肉や皮を切り取り、いくらを醤油漬けに。
手早く済ませた後は鮪の解体を見る、内臓がほぼ無くなっているのに腹の部分はちゃんと大トロとか出来てるんだよなぁ…
解体が終わった後は骨の周りや皮に少々付着している身を削り落とし、大トロと筋を少し拝借し叩いて混ぜる。
大トロの脂に筋、中落ちを叩いてできた特製のネギトロ。
他にも鯛や鮭、鰤でも同じような物を作ってある、大きさが大きさなので骨から身を余すことなくこそぎ落せる。
下したてなので鰤はコリコリ感を残すように荒め、鯛と鮭もそこそこ荒くしておく。
後は食べる時に好みで刻んだ大葉や海苔、醤油にワサビをつけて食べる。
刺身にするのは夕食直前、柵にしたら収納。
海の家のお掃除をして屋敷に帰る。
ダイヤは終始並の音を聞いていたらしく、髪は鮮やかな緑のままだった。
髪が白金の時のダイヤ
海から戻り、お風呂で匂いなどを落とした後昼食。
朝食と同じように狐さんも合流し食べさせ合う。
食休みの為庭の木陰で少し横になる。
ダイヤが膝をポンポンと叩いているので膝の上に頭を乗せ楽にする。
ダイヤはゆっくりと優しく頭を撫で始め、髪の色が金から白、白から白金、白金から金と、薄く、淡く変化している。
表情は優しく微笑み、慈しむ様にただただ優しく撫でてくる。
昼食後も笑いながら走り回っている狼三姉妹の声を音楽に眠りについた。
眠りから覚めると体勢が変わっており、横になっていた姿勢から、座り、何かにもたれ掛っている体勢に。
枕がダイヤの膝から胸に変わっており、ダイヤに優しく抱きしめられていた。
ダイヤは頭を撫でつつ耳元で小さく優しい声で子守歌の様なものを歌っており、髪も白金で固定され輝いていた。
いつの間にか狼三姉妹もダイヤにもたれ掛りお昼寝中。
今のダイヤは母性の塊と化していた。
目は覚めたが心地よく、お茶の時間までまだ少しあるので三姉妹がお腹を空かせて起きるまでダイヤの子守歌と胸枕を堪能した。
髪の色が真紅の時のダイヤ
狐さんとお茶をするため一旦ダイヤと別れ狐さんの部屋へ。
家族団らんという雰囲気で稲荷をつつきながらお茶を飲む。
出されているのは稲荷でも狐さんがお茶菓子と言えばお茶菓子になる、ここはそう言う空間。
カレンもリッカも稲荷を好んで食べるのでいまだに文句は出たことは一度もない。
稲荷以外にも饅頭や団子なども出しているので量を気にしなければ程よい間食ではある。
お茶菓子を食べた後お茶のおかわりを飲んでいると、扉が勢いよく開かれ、髪を真紅に染めたダイヤが乱入してくる。
お茶を飲んでいた狐さんはむせ、カレンとリッカも固まり、ダイヤだけが一直線に向かってくる。
ダイヤは獲物を捕まえたと言わんばかりに抱き上げた後狐さんの部屋から離脱。
暫くすると狐さんの叫び声がする。
「ご主人様、もう我慢できません!
食べちゃっていいですよね!?」
「ダイヤ、まず落ち着こうか、何が有ったの」
「部屋は綺麗にしてありますし、何時でも大丈夫な様に準備は整えてあります!」
こちらのいう事が聞こえていない様子。
そのままダイヤの部屋に連行され、椅子に座らされる。
狐さんもすぐに追いかけてきて部屋の中に入ってくるがダイヤは気にしない。
「早く…早くこれを私に…ずっとお預けをされた状態では辛いのです」
ダイヤは机の上に手を伸ばし、スプーンとホイップクリームがたっぷりのプリンを差し出してくる。
「ダイヤ…以前から言ってるでしょ、我慢せずに食べても良いと」
大抵はアウラやサファイアと一緒にお茶を楽しんでいるはずなのだが…今日はアウラとサファイアはちょっとお出かけ中。
お茶の時間までには戻ってくるとの事だったがまだ戻ってきてなかったらしい。
一緒に食べる相手がまだ戻ってこず、ずっと我慢していた結果暴走。
「ダイヤ落ち着いて、まず椅子に座ろうか」
狐さんの手も借りてダイヤを椅子に座らせ、すかさずスプーンでプリンを掬いダイヤの口の中へ。
「ふわぁ…」
ダイヤはプリンを一口食べた後少しずつ落ち着いていき、真紅から赤へ、恥ずかしくなったようだ。
しかし気にせず食べさせ続けると赤から薄い緑へ、最終的には鮮やかな緑になり、プリンにより完全に癒されたようだった。
その後狐さんによる軽いお説教。
鮮やかな緑だった髪は青色になり部屋の隅で落ち込んでいた、暴走して拉致したことを反省中らしい。
髪が七色の時のダイヤ
夕食、午前中に仕込んでおいた物を全て刺身に。
今日はお刺身祭り、なお炙りやしゃぶしゃぶ、タタキに漬けなどは認める。
まずは普通の刺身から並べて行き、途中から注文で炙りやしゃぶしゃぶ用の出汁を作ったり、タタキ矢漬けを作ったりする。
ダイヤは調理はせず配膳専門、忙しくはあるが3人いれば調理場は回るので注文の品を届けてもらう。
ご飯は丼にしたい人用に寿司飯も作ってあるのでそちらも順調に消費されていく。
2時間ほど注文と配膳を続け、ティアとニールとルビー2人がまだ食事を続けていたが、それ以外のメイドは食事終了。
ティアとニール達をすぐ渡せるよう近くに移動させ、ダイヤは空いた席などの掃除。
ティアとニール達は一切れずつゆっくりと食べていくが、ゆっくりに見えるだけで意外と食べるのは早い。
刺身全種に炙り全種、しゃぶしゃぶやタタキも全種制覇、海鮮丼にいくら丼に漬け丼、鉄火丼、かなりの量を食べている。
そろそろ材料が付きそうな頃に食事終了、ティア達は食堂を去って行った。
食堂の清掃を終えた後、調理場で残り物を使い夕食。
今日は裏メニューまでは注文が来なかったのでネギトロの他に鰤や鯛、鮭の骨から丁寧にこそぎ落した身を叩いた物が残っている。
鰤は腹の脂が一番乗っている部分を少し拝借し、コリコリ感を味わえるよう粗く刻んだ物を混ぜてある。
全てをお皿に盛りげ、薬味は別皿に、刻んだ大葉に乗りにネギに胡麻、醤油とワサビなど色々ならべる。
残っていた寿司飯も机の上に置いて準備完了、各々好きな様に食べる。
単品で食べるもよし、丼も良し、刻んでない海苔も有るので手巻きもよし。
ダイヤもエキナセアも自分の卸した魚をじっくりと味わう様に食べていた。
リッカは丼を作りイクラを乗せ、ヴェスティアは各種手巻きを作ってエキナセアのお皿に乗せていた。
夕食後はお風呂に入り遊戯室でメイド達の遊んでいる様子を見る。
ダイヤは他のメイド達に混ざり遊んでいる、最近のお気に入りはすごろくですごろくばかりやっている。
一度味わったあの感覚をまた味わいたいのだろう。
そんな様子を見ながらお茶を飲んでいるとダイヤが上がり、呼ばれたのでダイヤの下へ行き、ゲームの中へ。
ダイヤは白いウェディングドレスを着ており、健康的な日焼けの色をした肌を晒している。
ダイヤが手を差し出してくるので手を取り二人で祭壇の前まで歩き、ダイヤに口付を落とす。
指輪は以前渡しているので口付だけ、そしてしばらく続けた後口をそっと離す。
するとダイヤはゆっくり目を開けると首に手を回してきて、まだ足りない、もっと続けて欲しいと目で訴えてくる。
その後時間いっぱいまで口付を交し、元の場所に戻っていった。
出てきたダイヤの髪は七色に輝いており、表情もとても幸せそうな物に。
そして以前付けた指輪を愛おしく眺めていた。
翌日、部屋から出るとダイヤの髪が赤なのか真紅なのか…それとも赤紫なのか…
よくわからない髪の色をしていた。
恥ずかしいのか興奮しているのか暴走しているのか…表情からも読み取る事は出来ず髪の色での判断もつかない…
悩んでいる間にダイヤが手を差し出してきて球体状の宝石を掌から生み出していた。
「ああ!余分なエネルギーの排出ね!」
「…っ!」
その後ダイヤは髪を真っ赤にして廊下を走って行き、朝食の時間まで部屋から出てこなかった。
恥ずかしいのなら見せずに排出すればいいのに…
白:無感情
灰:不機嫌
黒:殺意全開
屋敷の人達または友好的な人であれば灰にすらならない
なお灰になった時点で不機嫌になった原因を考え始め、対象が生きている限りあれは不快で存在し続ける限り害しかもたらさないと認識され自動で黒になる
黒に近づくたびにじわじわと殺意が湧いてくる、不機嫌にした時点で黒が確定しているのでどうあがいてもこの世から消される
灰から白に戻す場合直ちに自分で命を絶つしか方法は無い、一応自分で命を絶てば最後に良い事をした虫程度には認識してもらえる、なお数秒で忘れる
よくわからない色:排出を我慢している
排出を見せた後は恥ずかしさが極まり走り出すが部屋に帰った後なぜかニヤニヤしている
そしてまたご主人様に排出している所を見て貰おうとエネルギー貯め、自動で排出される限界まで我慢する
自動で排出される場合、貯め込んでいただけ髪が伸びる、最大で5メートルくらいモサッと一気に伸びる
ある意味おもらし、今の所ダイヤ以外は髪が伸びても恥ずかしがらない
ティアのルビーは排出の一環として髪を伸ばすように言われ、限界まで我慢し、自動排出で髪を伸ばし、その後ティア好みの長さにカットされた
ティアは自動排出の所もじっと見ていたし、今日もエネルギーを直飲みしている、かもしれない
 




