ティア・ルビーの1日 怪しい一般常識
服装や髪形は主人の趣味
午前4時
ルビーの目が覚める、抱き枕にされているため行動不能、抜け出そうとするとさらに強く抱きつかれると学習したので動かない。
主人であるティア様の目が覚めるまで抱き枕に徹する。
午前5時
ティア様が起床、抱き枕の状態から解放される。
ティア様の着換えを持ち早朝からお風呂に入る。
ティア様と入浴し、ティア様の身体を洗い、髪も洗う。
自分の髪や体も洗おうとするがティア様に阻止され、ティア様の手で洗われる。
午前6時
ティア様との入浴後、身だしなみを整える。
私の着換えはティア様が用意して持ってきているのでそれに着替える。
今日の服は一般的な少女の普段着らしい。
フリルやリボンが多いがこれが一般的だとティア様は言うので間違いはないのだろう。
短かった髪も今は伸ばされ、背中の中ほどまで伸びている。
髪は自分で整えるのではなくティア様に整えて貰う。
縦ロールにツインテールと言う髪型らしい、ティア様は良く似合っていると頷いている。
午前7時
ティア様と共に食堂へ行き朝食をとる。
本来は食事を取る必要が無いのだが、一緒に食べる事と言われているため食事を取る。
食事を取る度に何かが満たされていくような気がする。
時折ティア様が此方にあーんと言いながら食べさせようとして来るので食べる。
あーんと言いながら出された物は食べるのが一般常識と教えられた。
少し離れた所で生みの親であるご主人様も同じように出された物を全て食べているので正しいのだろう。
午前8時
朝食後は軽い食休み。
ティア様は朝食後に軽く睡眠をとる。
中庭にあるロッキングチェアに座り、私を抱え少しの間揺られながら眠る。
ゆらゆらと揺られている間にティア様と同じく軽く眠りにつく。
午前9時
仮眠から覚めたティア様に連れられお仕事のお手伝い。
ティア様は書類の山を机に置き、小瓶を取り出すと中身を全部飲む。
その後指示されたとおりにティア様の膝に座り、ティア様が処理している書類を見る。
今日のお仕事は膝に座って書類を見ているだけでいいらしい。
たまに頭を撫でてくるが書類の処理速度は変わらない、1時間もたたず書類の山が消えた。
やはり私の主人であるティア様は優秀なお方だ、お仕え出来ることを誇りに思おう。
午前10時
今日のお仕事はもう終わったのでティア様に付き添い屋敷内を歩く。
屋敷内は何所も綺麗に清掃が行き届いており、塵一つ舞っていない。
ティア様が物置部屋に入っていったのでついて行く。
何か装飾品の様なものを手に取り此方に向けては見比べている。
少し悩んだ後花を象ったブローチを手に取り私の服に着ける。
また少し悩み始め、ブローチを外してしまった。
午前11時
物置部屋からは何も持ち出さず、今度は遊戯室へ入っていった。
ボードゲームなどでの勝負が始まるのは夕食後からなので人はあまりいない。
部屋の隅に設置されている映像媒体のゲームが置いてある場所に向かい、以前から遊んでいるゲームを手に取り起動。
膝の上をポンポンと叩くので膝の上に座りティア様が遊んでいるのを見る。
攻略対象である狐の女性とデートをしたり、勉強をしたり、時にはお泊りしたり。
好感度を少しずつ上げ、何度もデートを重ねタイミングを見て告白。
しかしそっけなく断られてしまいティア様の操作する龍人の女性はその場に取り残される。
ティア様は少しの間ではあるが動かなくなってしまった。
気を取り戻した後に再開、その後もめげずに告白を続け、5回目で告白が成功。
暫くすると場面が移り、狐の女性は金色の髪の龍人の女性と腕を組んで歩いており、唐突にゲームオーバーと表示された。
ティア様は再び硬直、隣を見るとニール様が隣にルビーを座らせ楽しそうにこちらを見ていた。
ニール様の方の映像は隣に笑顔の狐の女性が映っている、ティア様はニール様に負けたらしい。
午前12時
楽しそうなニール様とニール様のルビー、いまだに悔しそうなティア様と共に昼食をとる。
途中参加が無ければ一枚絵が貰えたのに、と呟いている。
ゲームで負けてからティア様はずっと私を抱きかかえたまま、食事も膝に座らせてとっている。
ニール様とニール様のルビーは互いに食べさせあっている、こちらはティア様が両手で私を抱きしめたままなので私が食べさせている。
ニール様は先に食べ終わり、次も勝つと言い残し遊戯室へ戻っていった。
ティア様は食事が終了するまで離してくれなかった。
午後1時
ティア様がニール様と合流し再びゲームを開始。
昼食前と同じゲームで対戦するようだ。
難易度は初期設定のまま、開始と同時にティア様とニール様が初手告白、どちらもそっけなく断られる。
その後ティア様は順調にデートやお泊りを積み重ね、21回目の行動で告白を選び成功。
暫くすると映像が移り変わり、再びゲームオーバーと表示される。
ニール様の方を見るとニール様の画面にもゲームオーバーと表示されている。
左隣を見るとエリス様とゲームをプレイしているエリス様のルビーが座っていた。
映像を見てみると狐の女性が一糸まとわぬ姿で赤い髪の狼人の少女を胸に抱いてベッドで寝ている一枚絵が表示されていた。
ニール様、ティア様、エリス様のルビーの前に出ている映像に結果が出る。
ニール様23回、ティア様21回、エリス様のルビー1回。
今回はニール様には勝っていたがエリス様のルビーに負けたようだ。
エリス様はエリス様のルビーを褒め、一枚絵をその場で印刷し、額縁に収め遊戯室から出ていった。
午後2時
遊戯室で動かなくなっているティア様の膝を抜けだし、ゲームを終了し、お片付け。
ニール様も放心し固まっており、ニール様のルビーが何所かへ連れて行った。
此方もティア様を抱きかかえて中庭まで移動、ロッキングチェアに座らせる。
ロッキングチェアを軽く揺らしながらティア様の頭を優しく撫で正気に戻るのを待つ。
数分ほど続けると正気には戻らなかったがティア様は眠りについた。
頭を撫でる手を止めるとむずがるので目を覚ますまで髪を指で梳きながら優しく撫でる。
続けているとティア様の腕が伸びてきて引きずり込まれるので抵抗せず受け入れティア様の抱き枕になる。
引きずり込まれた後はティア様の胸を枕に軽く睡眠をとる。
ティア様の胸は弾力もあるのにとても柔らかく、優しく包み込まれる。
ティア様の胸はとても癒されるので好き…
午後3時
目を覚ますとティア様に優しく頭を撫でられていた。
いつの間にか机や椅子、お茶菓子などが用意されていたのでティア様と共にお茶を楽しむ。
今日はイチゴのショートケーキ、イチゴは初めて食べた時からとても気に入っている。
すぐに食べてしまうのが惜しく、最後まで取っておく。
ゆっくりとお茶を飲みつつ食べ進め、最後に残ったイチゴの部分を一口で頂く。
味わうためにゆっくり咀嚼し、飲みこんだ後少しお茶を飲む。
横からティア様の手が伸びてきて唇の周りについていたクリームを指で掬い、舐めとっていた。
ティア様からは唇の周りに着いたクリームなどは指で掬い舐めとるか、直接舐めとってもらうのが作法と教えられている。
ティア様も唇の端にクリームが付いているので直接舌で舐めとる。
するとティア様は嬉しそうに頭を撫でて抱きしめてくれた。
午後4時
お茶の時間が終わった後はお片付け、食器や茶器は特別な物らしく、使い終わった後は大事に保管。
落としたりしても割れたり傷ついたりすることは無いらしいが大事な物との事なので箱の中に仕舞う。
この食器と茶器はティア様以外にはニール様、エリス様、ミネルヴァ様しか持っていないらしい。
何でも食べたい物と飲みたい物を願いながらお皿や急須に触れると出てくるのだとか。
和皿と急須なのはティア様の趣味らしい、急須からオレンジジュースや紅茶が出てくるのは不思議な感じがするがそういう物ですぐ慣れる、との事。
普段は緑茶やほうじ茶、ご主人様の作った事のある羊羹や饅頭を出しているらしい。
和皿にショートケーキが乗っていたり急須から紅茶やオレンジジュースが出てきたりしているのは私の好みに合わせて出してくれているから。
ティア様が和皿にイチゴのケーキなどを出すようになったのは、初めて果物を食べた時私はイチゴを好んで食べていたかららしい。
お仕えし始めた頃は何も感じず、出された物を食べ、飲み、言われたことを淡々とこなすだけ。
命令されなければその場から動かず考える事すらしなかった。
しかしティア様は優しく接してくれて、命令されたことをこなすと褒め、撫でてくれた。
褒められ、撫でられる度にイチゴを使ったお菓子なども出されていた。
繰り返すうちに考えるという事を知り、褒められ、撫でられる時に感じていた物は嬉しいという感情だと知った。
その事をティア様に伝えると優しく抱きしめ頭を撫でてくれた。
そしてイチゴを好んで食べていたという事を覚えており、イチゴを使ったお菓子だけを出してくれていたとわかった時は涙が出てきた、この時に嬉しくても涙が出てくると知った。
少し前の事ではあるが、思い出しティア様の顔を見るたび顔が熱くなる、ごまかすためにティア様に抱き着き、顔を隠しているが…これはどういう感情なのだろうか?
書物を読んでも分からない、恥ずかしいという感情?それとも恋心?答えは出ない。
午後5時
お茶の後片付けが終わった後はお風呂の準備。
今日はティア様が当番。
ティア様に付き添いちゃんと清掃が出来ているかの確認、汚れが残っていた場合ティア様と二人で綺麗にする。
綺麗にした後はお湯を張り、脱衣所にタオル、バスローブなどを用意。
各種族に合わせた石鹸なども並べていく。
人数より余裕を持って用意できてるかの確認。
最後に張ったお湯の温度を確かめ終了。
お湯も種族別に違うで確認を怠るとのぼせたり茹で上がったりしてしまうので大事。
午後6時
ティア様と食堂に行き、ご主人様の作った夕食を頂く。
朝食や昼食も美味しいが、ご主人様の作った夕食は更に美味しく、食べる手がなかなか止まらない。
ついつい口に詰め込みすぎるとティア様に窘められ、もう少しゆっくりと味わって食べるようにと言われる。
飲み込んだ後反省し少しずつ味わって食べる、おかわりはいくらでも可能で、無くなった物は次から次へと追加されていく。
取りに行くのが億劫な場合、食事の手を止めたくないときは備え付けられているボタンを押せば持ってきてくれる。
食事の手を止めたくないのでボタンを押し持ってきてもらう。
ボタンを押した後食べていた物がちょうどなくなるタイミングで出来たての新しいものが運ばれてくる。
持ってきたのはダイヤお姉様、5人同時に生まれた姉妹ではあるが逸早く自我や感情を芽生えさせ、今や屋敷で働いている人達とそう変わらない。
ご主人様に呼ばれれば尻尾を振り、耳を動かし、良く笑い、普段は光が当たると白く輝く髪の色が赤一色になり慌てていたり、青一色で座りこんでいることも有る。
最近ではティア様やニール様と同じように左手の薬指に指輪をはめるようにもなっている。
それが何の証かはわからないが大事そうに見つめている時は淡く七色に輝いている。
私はまだ嬉しいという感情しかわからない、何時か理解できるように少しずつ前に進もう。
午後7時
食事をまだ続ける人は続け、食べ終えた人は少し食休みを挟み入浴。
私はティア様と共にまだ食事を続ける、ゆっくりと少しずつなのでペースは遅いがティア様はよく食べる。
本来私と四人の姉妹達も食事を必要とはしないが毎食キッチリ食べている。
食べた物は体内で余すところなく全て吸収され、暫くの間は予備のエネルギーとして蓄えられる。
活動に必要なエネルギーは触媒として使われた宝石により、体の至る所、髪の毛1本1本からも無尽蔵に作り出されているため、エネルギーが切れる事は無い。
エネルギーの生産速度は平常時はそれほどでもなく、必要な時は爆発的に上昇する。
余ったエネルギーは時間の経過とともに体外に排出、液体として排出するか、個体として排出するか。
どちらも純粋なエネルギーのためもしもの時の為に貯め込んでいる。
以前排出していた液体を瓶に貯めていた物がティア様に見つかり、おトイレに流しなさいと言われたが違うと説明。
なかなか理解してもらえずご主人様の所へ持って行き説明してもらった。
それでも疑っていたのでご主人様に頼んでティア様に飲むように言ってもらった。
一度自分で確かめたことも有るので、色は黄色いが仄かな花の香に花の甘い蜜の様な味がする。
ティア様は躊躇っていたが少し舐めた後は全部飲んでいた。
液体は時間の経過と共に大気に融け霧散して行くが他の人が摂取することも可能、個体は宝石として排出されるため霧散したりしないが私達五姉妹しか摂取できない。
なので個体は3個ほど保存しておき、後は全て液体として排出している。
しかし最近ティア様は栄養ドリンク代わりにとお仕事の前に飲んでいるので消費が速い。
少しでも多く食事を取って排出されるエネルギーを増やそう。
午後8時
食事と食休みを終えた後ティア様と入浴。
用意しておいた石鹸などを手に体や髪を洗う、当然朝と同じように自分では洗わせて貰えない。
ティア様に身を任せ髪と全身を洗って貰う、縦ロールにしていた髪も今は真っ直ぐに。
現れた後はティア様の髪と全身を洗い入浴。
角や翼、尻尾は軽く洗うだけで磨くことはさせて貰えない、磨き上げるのはご主人様のお仕事らしい、またも何かよくわからない感覚や感情が押し寄せてくる。
この感情は何と言うのだろうか…
ティア様の胸に抱かれている内によくわからない感情は過ぎ去り、ますますわからなくなった。
午後9時
入浴後脱衣所で体を拭き、寝間着に着替える者、再びメイド服を着る者、バスローブを着る者と別れる。
着替えている人達を見るが皆肌に張りが有り無駄な毛が一切ない。
以前読んだ書物には脇や股間など無駄な毛を剃刀で綺麗に処理をする方法が乗っていたので覚えた。
しかし自分を含めティア様も脇や股間に毛は生えていない、皆ツルツルになっている。
ティア様は自分で処理をしているのか、自分で処理をしているのなら処理を任せてほしいと言ったが、最初から生えていないと言われ笑いながら頭を撫でられた。
この屋敷に居る者達は無駄な毛が無く、皆ツルツルだと教えられた。
覚えたことが実践できないのでなんだか少しモヤモヤした。
午後10時~消灯まで
ティア様の用意した寝間着に着替え、遊戯室へ。
今日の寝巻は各所が透け、おへそから下が開いている黒色のベビードール、下着はパンツのみでパンツもローライズのみ、上は付けないらしい。
空調により肌寒いと感じる事は無く常に快適。
ティア様はニール様を見つけるとニール様の下へ移動しはじめたのでついて行く。
ニール様は私を見て少し顔を赤くしていた、ニール様のルビーはルームウェアを着ていた。
ニール様はティア様に何かを言っているがティア様は私をニール様に見せつけている。
ニール様のルビーは表情を変えずニール様にじっと付き添っていた。
ティア様とニール様の会話が終わった後一緒にボードゲームをすることに。
難しい物ではなくただのすごろく、特別なすごろくも有るらしいけどまだ触らせてもらってはいない。
ダイヤお姉様は特別なすごろくを遊んだらしいけど内容は教えて貰えなかった。
昼間と違い勝ち負けは関係なく楽しく遊んでいた。
午後12時
ティア様と部屋に戻り就寝する時間。
ティア様に手招きされ抱き枕になり、私はティア様の胸を枕に寝る。
しかし寝ようとしたところでエネルギーの体外放出の合図として体が震える。
ティア様を起こし、ベッドから出て瓶を取出し排出しようと準備をしていた所。
ティア様が瓶を横に置き直接口をつけ排出を促し、余分なエネルギーの排出が始まる。
一度排出が始まると終わるまで止める事は出来ず、ティア様は排出されているエネルギーを飲み続ける。
ティア様が此処から出すのが普通と教えられた所から排出しているので、ティア様はそこに口をつけ下で刺激し、さらに排出を促す。
排出が終わり少し息を切らしていると、エネルギーを全て飲み干したティア様が排出していた部分をペロッと舐め、ベッドサイドに置いてあったタオルで綺麗に拭いた後頭を撫でてくれる。
少し乱れた着衣を直し、再びティア様の抱き枕となり、胸に包まれ眠りについた。
まだ感情は嬉しいと言う物しか理解していない、ティア様のしていることは正しいと教えられ、私もきっと正しいと思っている。
私もダイヤお姉様の様に感情を全て得た時は何かが変わるのだろうか…?
しかし感情を得て何かが変わっても、これから先何が有ろうとも、私はずっとティア様に寄り添って生きていくのだろう。
私の胸の奥で何かがそれを望んでいる気がするから…
対戦型恋愛シミュレーションゲーム
50回まで行動可能、少ない手数で告白を成功させた者の勝ち
エネルギーの排出は指でも口でも自分の体なら何所からでも出せる、そう、どこからでも好きに出すことができる
 




