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争奪戦開始 被害担当

 狐さんに作った物を渡してから今日でちょうど7日目、まだ受け取ったメイドは現れていない。

 褒賞とボードゲームなどの景品にするとは言ったが未だに出された様子はない。

 んー、何かあったのかねぇ…

 少し確認のために狐さんを探すことに。


 特に探すまでもなく部屋に居た。

「預かった5人ですか?

ええ、確かにまだ私が預かったままですね」

「発表されてから楽しみにしているメイド達も結構いるんだけど。

毎日ボードゲームの部屋に入ってはがっかりしているメイド達がちょっと不憫で」

 発表されてから普段はあまり参加しないメイド達も毎日部屋に入っては確認し、がっかりした様子で部屋から出てきている。

 褒賞は余程の事がない限り渡されることは無いのでメイド達は全部ボードゲームの景品として並ぶだろう、と予想している。

「まだ誰1人として引き渡しをしていないのはまあ、簡単な事ですね。

今現在フローレンスとテレサに預けて言葉と読み書きを教えてもらっています。

こちらの言う事は理解していますが、読めない書けない喋れないでは少々問題が…」

「あー…そういえばその辺考えてなかった…

理解はしていても喋れないんじゃあ疎通は出来ないよね、書類とかもあるし読み書きも必要だし…」

「なのでもう暫くはフローレンス達の下で読み書きと対話の練習ですね。

経過報告を聞く限りでは覚えも良く、読み書きは問題なし。

ただまだ自我と感情は無いため対話は少々難あり、ですね。

喋る事は出来るようになっているので、自我や感情が芽生え始めれば解決するでしょう」

「褒賞や景品で出すまでには後どれくらいかかりそう?」

「一応フローレンス達の下から帰り次第こちらで最終確認を行いますので、問題なければ明日には」

「問題が無ければ再度メイド達に伝えておいてね、毎日確認してはがっかりした様子で出入りしてたから」

「わかりました、確認が終わり次第再度伝えておきますね」

 早ければ明日にはメイド達全員に伝わっているだろう、しかし読み書きとかは全く考えてなかったなぁ…


 翌日、朝食でメイド達皆が集まった頃、狐さんにより再びお披露目、本日より景品として並ぶと発表。

 それを聞いたメイド達は歓声を上げ、夜が待ちきれないと言った様子に。

 その日のメイド達は皆浮足立った様子で掃除や書類整理などをしていた、が、細かい失敗はある物の大きな失敗は無く。

 夕食も普段より少し多く食べ、お風呂に入り気合を入れた所でボードゲームの部屋に向かって行った。


 何時もの定位置に陣取りメイド達を見ながらお茶を一杯飲み、一息ついてからゲームの内容を確認。

 えーと何々…1対1の勝ち抜き戦、選ばれる勝負の内容もくじで決める、運命操作にイカサマなどすべて禁止。

 運の良さは相手に合わせて変動、運だけでなく頭なども使って勝つようにと…

 他にも色々と書かれているが要は運命を操作したりイカサマ、運に頼らず堂々と勝負して勝て、という事である。

 狐さんが監視してるし…まずできないと思うけど…

 何だかんだで盛り上がってはいるのでエキナセア特製の饅頭を取出し、お茶も緑茶に変える。

 後は饅頭を摘まみつつ緑茶を一杯、饅頭を一個食べ終わる頃にアウラが何やらかなり嬉しそうな表情で寄ってくる。

「ご主人様、私にも一杯頂けますか?」

「ちょっと待ってね」

 お茶が一杯欲しいと言われたので湯呑みを取出し饅頭も出して緑茶を淹れる。

「あぁ…緑茶もたまには良い物ですねぇ…」

 緑茶を飲みつつ饅頭も少しずつ摘まんでいるが、表情は笑ったままで何かをそわそわと待っている様子。

「何か良い事でもあった?」

「それはもう、戦う前から勝負はついていたと言いますか、運が良かったとも言いますか。

今はもうただ待つだけの状態ですね」

 アウラは上機嫌でお茶と饅頭のおかわりを要求してくるので追加で出す。

「はぁ…待ち遠しいですねぇ…」

「んー…?

もう誰を引き取るか決めたの?」

「はい、ダイヤちゃんかサファイアちゃんで悩みましたけど。

最終的にはサファイアちゃんに決めました」

「何か決め手でも?」

「髪の色ですね、纏めている状態だと暗い青色ですけど、少量を光に透かせると鮮やかな輝く青色になりますし。

あと何より背丈ですね、今まで踏み台が必要だったところを任せることができますので」

「あぁ…アウラもどちらかと言えば小さいもんね…」

 小さいとは言っても背丈の高い種族に比べて―なのでそれほど小さくはない…いや小さいか…

 狼三姉妹より低く、狐さんの本来の背丈よりは高い。

 目測で…140あるかないかか…?サファイアの背丈は180以上190未満の長身、高い部分の掃除にとても役に立つだろう。

「小さいとは失礼な、ちゃんと立派に育ってますよ」

 そう言って胸を両手で持ち上げ強調しようとするが、そこまで大きくはない。

「これでも人魚族では大きい方なんですー、大抵の娘達は無だからこれでも大きいんですー」

 まあ、人魚族の皆は線は細くか弱い少女を連想させる。

 良く言えばスリムな少女、悪く言えば真っ平で小さい女性。

 水の抵抗を減らすためにできるだけ無駄な肉付きを無くしていった結果…との事らしいけど。

 もっと空気抵抗を減らした方がいいんじゃないか?と言えるくらいには有翼人族は胸が大きい。

 人魚と有翼人…一体何所で装甲の差が付いたのか…今まで触ってきた感じだと多分筋肉の付き方のせいだと思います。

 有翼人は大抵の場合背筋が発達、つられて腹筋も程々に、腕や足、胸部はさほど。

 人魚族は深海の水圧でも活動可能、圧力も気にせず急浮上もでき平気で泳ぎ回れるほどの頑丈さ、全身筋肉の塊で必要な脂肪だけを残し、無駄はほぼ無い。

 つまり触ると硬い、驚くほど硬い、石なんかをグッと握れば軽く砂にできるくらいには力もある。

 どこぞの平和主義を掲げている戦闘民族な王族もドン引きすること間違いなし。

「何を考えているのですかご主人様?」

「いや、ちょっと有翼人の空気抵抗についての研究を…」

「そうですか…まあ胸の大きさで全てが決まるわけではないので良いですけど」

 適当にはぐらかしお茶を一杯飲んで一息。


「今日中には終わりそうにないねぇ」

「そうですね、そう直には終わらないかと。

連れてこられているルビー三姉妹だけでも、三人が引き取られるまでに最低でも1ヶ月はかかるのではないですか?」

「そんな中アウラは一抜けでサファイアを引き取ったと」

「はい、以前の北の大陸で半年近くご主人様の御世話をした報酬として頂きました。

代わりにゲームへの参加は認められなくなりましたけど」

 ゲームに集中しているメイド達の方を見てみる。

 今やっているのは…トランプタワーか。

 どれだけ早く綺麗な正三角形のタワーを作れるか、完成した後に計測、出来るだけ正三角形に近づけた者の勝と…

 エリスとフレールが勝負中、高く積み上げるだけでなく正三角形と言うのがいやらしい。

 エリスは基本万能で手先も器用、フレールもミリからそれ以下の単位での作業をしているのでかなり器用。

 先に完成させたのはエリス、その後数秒遅れてフレールが完成、崩れない様に固定され計測開始。

 結果はフレールの勝利、エリスは僅かに早かった物の角度も僅かにずれていた模様、フレールは遅れた物のほぼ完璧な正三角形で判定勝ち。

 エリスは膝から崩れ落ち、項垂れ、泣いていた。

 しかし敗者にかける情けは無し、エリスは強制退場、アウラとお茶を飲みつつ観戦している場所に打ち捨てられていった。

 はい、泣き止むまで面倒を見ますね。


 未だ泣き止まないエリスの頭を撫で、あやしつつ次の勝負を観戦。

 次の勝負はダイススタッキング…なのだが…やはりいやらしい。

 ダイスの個数が20個、20個とも大きさが全て違う。

 この20個を最初から全てカップに入れて置き、下から小さい順に並べ、ダイス面を全て合わせる、かつ綺麗な逆三角形を描くように。

 ダイスの大きさも一番小さいのが5ミリ、一番大きいので5センチで2.5ミリずつサイズアップ。

 誰だよこんなゲーム考えたの…

 頭を撫であやしているエリスがこそっと手を上げる。

 エリスかぁ…

 出来るのかと聞いてみればできるとの答え、泣き止んでいたのでやってもらうと確かに綺麗にダイス面は全て揃っており、あまりずれもない綺麗な逆三角形型、とも言えるサイコロの塔が出来上がってきた。

 なお当然の如く使うカップは中が見えない様に真黒である、感覚に器用さ、後は経験…?

 イカサマなどは禁止なので透視して中を見ることも不可、勝負中のメイドは苦戦しているようだった。

 勝負に何が選ばれるかはくじ引き次第、得意分野もあれば苦手分野もある、勝負する相手も勝者と敗者以外からくじ引きで決まる。

 今回はお互い苦手分野だったようだ、出来上がったものは似たような感じだったが、ダイスの面が多くそろっていたメイドの勝となった。


「そもそもトランプタワー以外であればフレールにも勝てたのですよ」

「うんうん」

「フレールがくじに入れたトランプタワーをピンポイントで引いてくるとかどんな確率ですか…」

 再びぐずり、愚痴をこぼし始めたエリスをあやす。

 アウラは勝者の余裕なのか笑顔を絶やさず観戦を続けている。

 敗者が増える度にメイド達が次々に打ち捨てられていくので楽しいお茶の時間のはずが混沌とした状態になっている。

 勝負も辞め時を見失い現在開始から5日が経過しており、お仕事が全てが放り出されている状態。

 フレールも順調に勝ちを進めていたが3日目に敗退、エリスの様に泣きはしなかったものの悔しそうにお茶を飲んで落ち着こうとしている、が、翼がバッサバッサと動き続けている、相当悔しいらしい。

 現在生き残っているのは…ティアとアナト、タニアにウルカンの4人か。

 ティアはウルカンと、アナトはタニアと勝負する事に。

 内容は…ここに来てジャンケンである、シンプルイズベスト。

 ただしお互い五感を封じた状態で、判定は狐さんが下す。

 結果はティアとタニアが勝ち抜け、ウルカンとアナトの追加はいりまーす。

 敗退してきたメイドには食事を提供、食事も睡眠も休憩も無くぶっ通し、娘達と狼三姉妹はいつも通りにフローレンスの授業を受け生活を続けている。

 ルビー達もまたフローレンス達に預けられている、アウラは一足先にサファイアを受け取り現在教育中。

 屋敷で今働いているのはフローレンスとテレサ、後アウラだけである。

 ルシフは誰も起こしに行かないのでずっと寝ている、それ以外のメイドは全て敗者の間と化したお茶飲み場で燃え尽きている。

 早く終わってくれないかなーと決勝戦を見る。

 最後のくじ引きが行われ、最後の勝負内容が決まる。

 最後の勝負内容は…まだ自我と感情のないルビー達に好かれる。

 ・・・茶番かな?


 その後ティアとタニアがあの手この手でルビー達に自我と感情を芽生えさせようと行動開始。

 結果をみようとメイド達もを固唾を呑んで見守る。

 ティアがルビーの1人に触れ、触られたルビーの頬が少し緩んだところで決着。

 ルビー三姉妹のうち1人がティアに引き取られることになった。

 そう…1人だけ…

「それでは今より1日の休養の後、残り2人の主人を決める勝負を開始します」

 敗者の間に打ち捨てられたメイド達が歓声を上げ、5日間ぐずっていたエリスも復活。

 次の戦いに備えしっかりと食事を取り部屋に戻っていった。


 ルビーの1人を受け取ったティアは部屋にお持ち帰りして教育開始、順調に感情などを芽生えさせていっている。

 残りの2人は現在勝負の最中でまだ引き取られていない。

 サファイアは現在アウラに連れられ屋敷内を散歩中、何所に何があるかを覚えさせているようだ。

 ダイヤは狐さんが部屋に待機させたままで何もしていなかったので連れ出してアウラと一緒に覚えさせている内に自分で行動を始め、学習もし始めた。

 自我と感情が芽生えたらしい、まだ希薄な状態だがそのうちはっきりとした物になるだろう。

 なんにせよ自我と感情が芽生えたのは良い事だ、ティアの部屋に行きティアとルビーを連れ、アウラとサファイアも一緒に調理場へ連れて行きお菓子を作ってちょっとしたお茶の時間。

 ティアを選んだルビーはイチゴを好み、サファイアはブルーベリー、ダイヤは出した物は全て食べており、今回だした物の中にこれが一番好き、と言う物は無いようだった。


 お茶が終わっても勝負はまだ終わらない様で屋敷の機能はまだ停止した状態、1人だけでも5日掛かったからなぁ…軽く計算しても後11日くらいか…

 フローレンスにテレサ、ヴェスティアは平常通り、授業をしたり娘と過ごしたり。

 なおアリシア達はルビーを手に入れるために必死になっており娘達は放置、それでいいのか…?

 まあ、アリサ達は気にしていない様だけど。

 現在どこに行くにもついてくるようになったダイヤを連れルシフの部屋へ。

 ハリセンで叩き起こした後は海へ行き食材の調達。

 皆が遊戯室に籠っているせいか食事の代わりにと乾物を根こそぎ持って行かれた。

 なので大急ぎで乾物作り、物覚えの早いダイヤにも教えつつ、ルシフ、ヴェスティア、エキナセアも含め5人で作業。

 乾燥はもう間に合わせで時短したのでちょっと味は落ちているが仕方なし、ちゃんと手間のかかる物も仕込んであるので、今ある物がまたすべて持っていかれる頃には出来上がるだろう。

 屋敷に戻り乾物コーナーにできたばかりの物をどんどん置いていく。

 おいて暫くすると負けたと思わしきメイド達が乾物を手に遊戯室へ戻っていく。

 勝負はまだまだ終わらなさそうだった。


 6日後に2人目のルビーの主人が決定、順当というか妥当というかニールが選ばれた。

 ニールは一足先に教育をしていたティアと共に教育を開始。

 そしてまた1日の休養後第三回目の開催、敗退した物の部屋から出てこず、最後の1人は誰かと見守っているようだ。

 ダイヤは今日も一緒に行動、寝る時も一緒になっているが…まあ大丈夫だろう…

 それからまた7日ほど経過し、ようやくルビーの最後の1人が引き取られていった。

 最後まで諦めなかった一念か、それとも欲望か…残った1人はエリスを選び幕を閉じた。

 その後すぐにダイヤを賭けた4回目が開催されようとしたが、ダイヤが拒否。

 狐さんが近寄ると隠れるように後ろに回ってくる。

 自我や感情は無くても5日間放置されたことは覚えているらしい。

 盛り上がって放置している間にお世話をし続けていたら懐かれてしまった。

 結果第4回の開催は無くなり、残されたメイドが涙したとかなんとか。

 なんにせよ遊戯室に籠っていたメイド達が全員復帰、アウラや一足先に復帰したティア達と掃除などはしていたが手は回り切らず、どうしても埃っぽい所も有る。

 復帰したメイド達は大急ぎで掃除などを開始、2日立つ頃には屋敷は綺麗になった。


 農場も手入れはしていたがやはり手は回り切らず…

「無事な物を今すぐ収穫!

飲まれている物は放棄!

無理に除去して収穫しようとしなくても良いです!」

 放置された肥料から雑草が繁殖、龍人族の鱗を使った肥料にも根を伸ばしており農場を埋め尽くす勢いで繁殖していた…

 おかしいなぁ…ちゃんと肥料に伸びていっていたのは処理したはずなんだが…

 後の調べでは地上近くを通っていた根は囮、本命は地下深くから根をのばしていた。

 これにより作物はほぼ全滅、肥料も栄養が全て吸い取られ使い物にならなく。

 何時か発生したミントによるテロの様に再び農場は壊滅した…

 ケレス特製のミントも相当だったけどこの雑草はそれ以上だなあ…わずか1日で農場を壊滅させるとは…

 なお成長速度が非常に早く現在も伸びてきているので狐さんに消滅させてもらった。

 幸い魚粉は大量にあるのでその場しのぎなら何とかなる。

 ただ粉末にした鱗は…使い切ったので在庫は無い、手入れもしたばかりで鱗の生え変わりはまだ当分先…

 どうした物かと悩んでいるとダイヤがおもむろに指を咥え、指先を噛み切っていた。

 指先から流れる血を魚粉に少し垂らした後再び指を咥えると傷はふさがっていた。

 ダイヤはその後血を垂らした魚粉を混ぜ始め、ケレスに渡すとケレスは満足そうに頷いていた、どうにかなったらしい。

 後はケレスに任せ農場を後にし、ダイヤを連れ屋敷に戻り夕食の準備をすることにした。


 農場は3日ほどで復活、魚粉なら蓄えはあるので暫くはダイヤの血を混ぜ込んだ魚粉を肥料にしてやり過ごし。

 手入れ中にポロッと落ちたニールやティアの鱗を少しずつ蓄え、2ヶ月ほどでダイヤに頼らずとも大丈夫になった。

 そして2ヶ月たった今、ルビー三姉妹はティアやニール、エリスに付き添い楽しそうに笑っている。

 サファイアはアウラの望んだ通り仕事のサポートに、高い所の掃除をしたりしている。

 休憩中などはアウラに膝枕などをされているのでアウラも相当可愛がっているようだ。

 ダイヤは…


「ダイヤ、今すぐご主人様を離しなさい」

「いやです、ゲームに夢中になって半月以上も放置する人のいう事は聞けません。

私に命令をしていいのはご主人様だけです。

私を生み出してくれたのはご主人様ですし、放置されている間も甲斐甲斐しくお世話をしてくれました、つまり私はご主人様に愛されているという事です。

なのでこれはもう結婚するしかありません、婚前儀式もすでに終えています」

 狐さんとのお茶の時間に乱入、私を抱きかかえ部屋から逃走、現在屋敷の中を走りはしない物の早歩きで移動中。

 そして今すぐ結婚するんだと暴走中、何所で間違えたんだろうなぁ…育て方?接し方?

 ルビー三姉妹とサファイアはまた今日もやっているという表情で主人となったメイド達とこちらを見ていた。

 まあ、大体すぐに捕まるけど…

 式に関してはかなり前に狐さんの創ったボードゲームで我慢してくれるといいなぁ…

「待ちなさいダイヤ!」

「嫌です、待ちません!」

 狐さんとダイヤの追いかけっこはまだ続く。

 そろそろ夕食の準備の時間だし、魚がずーっと続いてたから今日は久々にお肉をメインにしようかな…

「ダイヤー!」

「嫌です、絶対に渡しません!」

 新しいメイド5人が加わった屋敷は今日も賑やかだった、主にダイヤが。

あの手この手で農場の支配を企む雑草、生き残ったミントも何処かで再起を図っているかもしれない…

大葉と竹、ドクダミはぬくぬくと飼育される道を選んだので高みの見物中

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