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RPG 余った土地の有効活用

 特に何の予定も無い日の早朝、部屋を出た所で拉致される。

 目隠しをされ連れて行かれた先は何時か何処かで見たことあるような建物。

 中に入るとメイド達がずらっと並んでおり一番奥の玉座?と思わしき椅子には狐さんが座っている。

 部屋の隅では腹部を抑えうずくまる現国王と背中をさする現王妃、ユースティアが何か薬を渡している。

 食あたりか何かだろうか?この辺はまだ気温が高いので大丈夫と思っても怪しいものは手を付けないでほしいものだ。

 拉致実行犯のメイドに導かれるまま狐さんの前まで連れて行かれ、膝をつくように指示されるので膝をつく。

 頭も下げるようにと言われたので頭を下げると―

「我が頼みを聞き入れ良くぞ参られました勇者殿よ。

勇者殿も知っての通り今世界は魔王の手により闇に包まれようとしています。

魔王を倒せるのは勇者のみ、無茶な頼みとは分かっていますが、どうか魔王を打倒し、世界を救ってはいただけないでしょうか?

 あ、今回はそういう遊びか、さてどう答えた物か…

【王女(エンディングで結婚)の頼みを聞きますか?】

  ↓

 →はい

  いえす

   すぃ

 うわー、どれを選んだらいいか悩むなー、縦横で6個も選択肢あるゾー…

 目の前に出てきた選択肢の矢印をどれにしようかなと回して遊ぶ。

   ↓

 はい

 いえす

  すぃ

 縦のすぃに止まる。

「頼みを聞き入れてくれるとは、ありがとうございます勇者殿。

世界を救っていただいた暁には貴女様と結婚する事を約束いたしましょう」

 選択肢を縦横合わせ6個に見せかけた答えは一つと言う狐さんの巧妙な罠!

 ・・・選ぶ必要あったのかなぁこれ…

「こちらん最低限の装備と支度金を用意しておきました、これからの旅にお役立て下さい」

 狐さんの隣にいたメイドが箱を目の前に持ってくるので開ける。

【勇者は宝箱を開けた】

【勇者は銅貨50枚を手に入れた】

【勇者は替えの下着と服を手に入れた】

 装…備…?

 他にも入って無いか調べるが…

【勇者は宝箱を調べた】

【中身は空っぽだった】

 替えの下着と服、銅貨50枚で旅に出るらしい、そして目的地すらわからない。

 話しかけても同じ話を繰り返すだけになった狐さん、メイド達は何もしゃべらない。

 現国王達は…まだ苦しそうにしている。

 進展はなさそうなのでその場を去る事にした。


 さて、何の情報も無く、お小遣い程度の銅貨と着替えを用意されただけ、ここからどうした物かと考えながら歩く。

 部屋から出てすぐ拉致され連れてこられたのでお腹はすいている、取りあえず何か食べようと街をぶらついてみるが、開いてる店は無い。

 まだ日が昇り始めたくらいの時間帯だもんなぁ…市場なら何かあるかな…

 市場を探して歩きはじめ、少しすると人の集まっている所を見つけ近寄っていくと野菜や果物を売っている市場に到着。

 適当にその場で食べれそうな物を見繕いリンゴを1個購入、表面の汚れを落としたらそのまま齧ってゴミはゴミ箱へ。

 目的地は未だにわからないままなので椅子に座ってボーっとしてると、前方から何か噂話らしきものをしているメイド達が通り過ぎていく。

 内容を聞くに少し離れた所にある村に魔王討伐のために修行をしている人がいるとの事、具体的な場所とどこから村行きの馬車が出ているかなどの情報を落としていった。

 その情報に従い馬車に乗るが他に乗る人はいない、完全に貸切状態、御者も…うん、うちのメイドだね。

暫く馬車に揺られて村についた。


 村についた後は件の修行をしているという人を探すが、それらしき人はいない。

 村は実に平和な物で畑を耕したり、軒先で話をする人たちばかり。

 見落としたかなと歩いてみると家の中から何かを打ち込むような音がしている、もしかして此処かなと思っていると―

【家の中に入りますか】

 →はい

  いいえ

 選択肢が出てきた。

 はいを選ぶと戸が自動で開いたので中に入る。

 何かを打ち込む音も鮮明に聞こえてくるようになり近づいていくと何かを叩いている人が居る。

 さらに近づき見てみると…

「フッ!…ハッ!」

 力強く生地を叩き練っているコウが居た。

 とても魔王討伐の修業とは思えない、お邪魔しましたと出ようとするが体が動かない。

【イベントをスキップしますか?】

 →はい

  いいえ

 イベント中だから動けないらしい、ずーっと記事を叩き練っているコウを眺め続けるのも良いが、話が進みそうにないのではいを選択、スキップしてしまう。

 すると今まで練っていた生地は消え、コウも服装が変わり、何時ものメイド服ではなく、水色のスリットが浅めチャイナドレスに身を包んでいた。

【村のパン屋さんコウが仲間になった】

 仲間が増えたらしい、パン屋さんではあるけど仲間らしい。

 コウを伴い家を出て次は何所に行けばいいのかとコウと話すが分からない家の前に合った椅子に座りボーっとするとクワなどを持ったメイドが通りかかり再び情報を落としていく。

 それに従い再び馬車に乗り移動。

 それを数度繰り返した結果…

【勇者】

【村のパン屋さんコウ】

【隣村一番の美人ヴリトラ】

【町のお医者さんハク】

 なぜか全員チャイナドレスを着ている。

 ブリトラは黒、ハクは白と、鱗とか髪の色に合わせたのか…?

 肩書も何かと間違っている気がするが特に気にはしない。

 椅子に座っては通りがかるメイドの情報に従い旅は続く。


 初日は仲間が3人集まった所で終了、一度王都に戻り宿を取り寝る。

 宿代はハクに出してもらった、銅貨50枚しかなかったし、最初の村についた時点で所持金0、以降はコウに出して貰ったりヴリトラに出して貰ったりと、立派な紐が完成した。

 出してもらうたびに色々要求されたが紐である以上従うしかない。

 なので1人部屋の1人用ベッドで4人で寝るという要求も呑む、左右から抱きつかれ上に乗られた状態だったので身動きは取れなかったが何とか眠りにつくことはできた。

 色々とベタベタになったので装備にと貰った下着と服が役に立った。


 翌日、噴水広場の椅子に座り情報を待つ。

 少しすると昨日と同じくメイド達が通りかかり情報を落としていく、それに従うと今日は港に行き船に乗るらしい。

 当然お金は無いので出してもらう、其処まで大きな船ではなく中型の漁船に乗り込み出航。

 行先は操船しているメイド任せ、港に行って船に乗るという情報しかなかったんだよなぁ…

 船に乗り波に揺られること暫し、廃墟と化した港に到着。

 辺りには白骨化死体や折れた剣や錆びた鎧も転がっており本格的…本物だねこれ…

 ただ此処から先は一本道と言うように道が整備されているので突き進む。


 全てが焼け炭となった森の中を進み、途中全てが崩れ落ちた廃墟も通過し、所々崩れている城に辿り着く。

 城の中に入ると中は崩れている外観とは程遠く、綺麗に片付いている、埃ひとつ舞っていない。

 奥へと進み扉の前に辿り着くと体が動かなくなる、イベントシーンが始まったらしいが…

 何か急に回想が始まる、コウと出会った後、旅の途中で怪我をしたコウを庇ったり、逆に庇われたりして仲を深め。

 辿り着いた隣町でその姿に嫉妬したヴリトラに付きまとわれ、獣に襲われたヴリトラとコウと共に倒し、ヴリトラは改心して旅についてくるようになり段々と仲を深めていく。

 道中病に倒れたコウを救うため立ち寄った町でハクと出会い、必要だと言われた薬草を取るためにヴリトラと山頂に咲くと言う花を取りに行き、険しい道のりに折れそうになるもヴリトラに叱咤激励され奮い立ち、ついに山頂へ到着、薬草を入手し、1人ではダメだったとヴリトラと共に愛を確かめ合う。

 町へ戻った後はハクに薬草を渡し、コウは無事に回復、ハクの腕を見込んで旅について来てくれないかと説得。

 今までの危なっかしい旅の様子を聞いたハクは皆を生きて帰らせるためにと仲間に、ハクもまた旅を続けるうちに皆と仲を深め次第に…


 …何を見せられているのだろうか?

 旅に出たのは少なくとも昨日であり、道中は全て馬車で移動、山頂にも行っていない。

 何故かスキップもさせてくれない、コウ達はじーっとその回想を見続けている。

 捏造された改装は臨場感たっぷりで6時間くらい続いた、途中でメイド達が昼食を持ってきたので皆で回想を見ながら食べた。


 回想が終わった後、ようやく扉が開き中へ入る事が出来た。

 部屋の一番奥にはニールとティアが金と黒のドレスを着ており、ティアは椅子に座り、ニールは檻に閉じ込められている。

「よく来たな勇者たちよ、私が魔王だ、しかし覚えなくとも良い。

お前たちは今日この場で死に絶えるのだから」

 と、大げさな演技を入れ喋りはじめる。

 檻に閉じ込められているニールは世界に光をもたらす女神、という事らしい、檻の周りが少しづつ暗くなる度に外も暗くなっていく。

「この檻が闇に包まれ、光の女神が息絶えたその瞬間、世界は闇に包まれ、私の時代が訪れるのだ!」

【イベントをスキップしますか?】

 →はい

  いいえ

 ティアは盛り上がっており、ニールはドレスを絶妙に乱して見えそうで見えない感じを演出している。

 いいえを選択しもう少し様子を見る。

 するとニールのドレスが崩れて行き、檻と肌が闇に覆われ絶妙に胸やお尻や大事な部分が見えない様になっている。

 外の暗さも増したようだ。

 ティアはさらに調子が上がって行き―

「もうすぐだ、もうすぐ世界が闇に覆われる!」

 ―と両手を掲げどんどん演技も過剰になっていく。

 また選択肢が出るのではいを選択、これからもまだまだ続くであろう茶番を素っ飛ばす。


 選択肢を選んだ後は檻を包んでいや闇が消え、一糸まとわぬ姿のニールが出てくる、一応手で隠してはいるようだが…

 自動進行なのか体が勝手に檻に近づき、檻を破壊、外套をニールに纏わせお姫様抱っこ。

 コウやヴリトラ、ハクが歓声を上げる、ティアはドレスの所々が破れ倒れ伏している。

 ニールをコウに渡した所でティアが起き上がり、爪を伸ばし―

「まだだ!まだ終わってなどおらぬ!

勇者!お前が居なければ私を倒せる者もこの世から消え去る!」

 ―と言ってこちらに向かってくる。

 自動進行ゆえ回避行動なども不可、そのままティアに貫かれそうになるが、無抵抗に両腕を広げる。

 貫く直前ティアの腕は止まり、何故止めも刺さず抵抗もしないのだと涙を流しはじめる、そんなティアを優しく抱きしめキスをする、闇は完全に晴れていた。

 さあお城に凱旋だといった所で地震が発生し城が崩れ始める。

 残ろうとするティアを抱きかかえお城を脱出、脱出後も城はまだ崩れない、地震も止まっておりちょうどいい高台まで移動。

 高台に辿り着き城の方を見ると再び地面が少し揺れ城が崩れ始めた、沈みゆく夕日とお城を共に旅を続けてきたコウ、ヴリトラ、ハク、救出したニール、城から連れ出したティア達と眺めていた。


 その後も身体は自動で動き続け船に乗り、王都に戻り、城に帰って報告。

 再び椅子に座った狐さんの前に跪く、現国王はまだお腹の調子が良くないようだ。

 淡々と魔王討伐完了の報告をした後選択肢が現れる。

【最後の選択、後戻りはせきません】

  王女と結婚、国王になるエンド

  コウと結婚、パン屋を営むエンド

  ヴリトラと結婚、、おしどり夫婦として暮らすエンド

  ハクと結婚、街の医者として暮らすエンド

  ニールと結婚、地上を去り世界を照らす光となるエンド

  ティアと結婚、廃墟に戻り二人でひっそりと暮らすエンド

 →全員と結婚、全てを包み込むエンド

 ここに来て選択肢が沢山出てきた、なお選択肢は一番下から動かせない。

 選択肢に見せかけて矢印ついてある奴以外はただの文章だこれ…

 全員と結婚を選択するとエンディングが始まった…


 エンディングが始まるとどこからともなく曲が流れ始める、視線を動かすとメイド達が演奏していた。

 企画や演出、登場人物などの名前が流れ、途中で後日談的な物も挟まる。

 コウは村に戻り村人たちから別れを惜しまれつつも祝福され、ヴリトラはお姉さまと慕っていた娘達から惜しまれ、ハクは後任に町の医療を託した後王都へ…

 ニールは地上に残り、ティアも姿を知る者はいなかったのでひっそり付き添う様に。

 そんな映像が流れていく。

 たっぷり20分スタッフロールと後日談的映像が流れた後【勇者の物語はまだ終わらない、幸せにするべき者達がいる限り】と表示されエンディングが終わった。


「いかがでしたでしょうかご主人様?」

「うーん…まず聞きたいのは現国王のお腹の調子は大丈夫なの?」

「ユースティアにお聴きください、あれをやったのはユースティアなので」

 ユースティアを呼び出して聴取。

「はい、あれは確かに私がやりましたね。

二日ほど城と村と町の幾つかを貸切にしたいと言った所無理、姉ちゃん頭大丈夫?と言ってきたので黙らせました。

ただ少し強く叩きすぎたのか胃の中の物を戻していましたので薬を処方していました。

始めから聞いていればああはなりませんでしたのに…弟の教育を間違えましたかね?」

 後で何か胃に優しい物を差し入れしておこう、二日続けて抑えているあたりダメージは相当な物だろう。

「次に廃墟と転がってた白骨などは?」

「あれは南の大陸ですね、食料を求めて内戦が発生し滅んでいたようなのでちょうどいいと土地を使わせてもらいました」

「とりあえず本物の死体を使うのはやめようね…不衛生だから…」

「今はベリスとシュリエルに命じて全て処理してもらっています、今日中には転がっている死体や骨は綺麗さっぱりなくなるでしょう」

 まあそれならいいや。

「まだ言いたいことはあるけどとりあえずこれが最後で、何故急にこんなことを?」

「暇つぶしと実益を兼ねた実験ですね、南の大陸をあのまま放っておくのも勿体無いですし」

 暇つぶしはまあ何時もの事として実験か…

「今回は大陸間を移動したのでちょっと準備などに手間取りましたが、南の大陸全土をそういった娯楽施設にしてしまおうかなと。

誰でも簡単に勇者になり切れる自分の望んだ物語を演じることができる遊び場をと。

南は現在誰も住んでいませんし誰の土地でもない、手を付けるなら今の内ですね。」

 北に引っ越した共存派とカレンは何も言わないのだろうか…

「北に越した方の何人かは南に戻り働く手筈になっています、また脱出の際に操船していた元海軍の方は南の大陸へ観光客を送り迎えするようになっています。

大陸の浄化や施設などはまだ出来ていませんのでまだ先の事ですけどね。

出資者は北の大陸と東の大陸にある国全てです、ご主人様も出資なさいますか?」

「一口幾らで?」

「銅貨1枚から受け付けております」

「じゃあ白金貨5000枚ほどで…」

「ありがとう御座います、開発資金はこれですべて賄えるでしょう。

なお出資者は北と東すべての国とは言いましたがどうせご主人様が出すのでと言っておいたので多くても白金貨1枚に留まっています」

 えぇ…まあ余ってるからいいんだけどさ…どうせいつも市場にお金を戻すのに苦労するし…

「西は参加しないの?」

「西は出資を申し出る国は0、また西の国のほぼ全てが南は西の領土であると言っていましたがまあ無視で良いでしょう」

 まあ今の西って出所の判らないお金で国を強引に奪い去った所しかないしなぁ…

 普通あれだけの白金貨とかが集中すれば北も東も経済ボロボロになってるはずなんだが…

「来月には物資と人員が届けられ開拓、其処から段階を経て施設が出来ていく感じですね。

私達がやればすぐ終わりますが…それでは経済は回りませんので」

 その後はこれからの展望を聞きつつ、北と東、南を繋ぐ航路の確保、死に絶えている南の大陸の土を最低限戻した後は北と東に託すことにした。

 長い事業になるがその間従事している人もくいっぱぐれる事は無いだろう。


 屋敷に戻った後は皆とお風呂に入り仕事もお休みでダラダラと過ごす。

 大変だったようなそうでなかったような、何とも言えない二日間だった…

 

 翌月、物資と人員が運び込まれ開拓がはじまる前に西の大陸が南の大陸を占拠していた。

 物資などを運んできた日に今すぐ立ち去るか使用料を払えと言ってきたがその場で排除。

 全員拘束したまま船に乗せられ海に流された、運が良ければ生きて西に帰れるだろう。

 西は毎回何かやらかさないと気が済まないのだろうか、まだ北に対する謝罪はしていないようだが…

 出所不明のお金のことも有るし、いい加減にしないと怒られるよ?

 主に通貨製造、流通量管理の担当者から…流通が減りすぎると少しずつ足して調整して、多すぎると喜捨という形で回収して管理してと、毎日書類と睨めっこして頭を悩ませてるからなぁ…

 北に西の商人が裏市場を築いていた時も流通量がおかしくなって缶詰してたし、調べたら全部偽造だったとか、今度他の大陸にばら撒いたら西の大陸の人を根絶やしにして沈めてやるとか言ってたし…

 別の裏市場の事で怒ったりはしていない、其処は住んでる人達で解決すべき問題で手を出すことではないから。

 西の大陸内部だけならと見逃されていた偽造通貨を他の大陸でばらまいたから切れていただけである。

 西だけなら許されているのはもうさじを投げているから、偽造すんなって言っても聴きやしねぇ!ってアルコール片手にイカの乾物を炙って齧りながら愚痴ってた、また今度上物の乾物をお届けしておこう…

 後大陸を沈めるのは出来るだけ止めてね、浮上させるのめんどいから…


 西を追い払って以降は何事も無く開拓開始、畑ができれば、村ができ、村ができれば人が集まり。

 少しずつ開拓は進んでいった、まだ始まったばかりだが南の大陸は以前とは全く違う道を進み、全てが元通りとはいかないが人が住み始めた当初と同じ姿に戻るであろう。

 特定の種族が優遇されるのではなく全ての種族が共存共栄していた姿に。


 その後上物の乾物を作り届けに行った所、西の大陸が一部沈んでいた。

 南の大陸を買い取ろうと偽造した通貨を北と南に大量にばら撒こうとしたらしい、買い取ろうとした国は漏れなく根絶やしになり、海の底に沈んだ。

 製造・流通担当は届けた乾物をすっきりした顔で齧っていた。

 後で狐さんの鉄拳制裁を受けて沈んでいた部分は再び浮上した、もう誰も住めないけど…

絶対にはいしか選べないシステム

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