自由なルシフ 一番純情
受けに回ると弱い
今日の授業内容はお料理、調理場の一角を占領して各自自分の作りたいものを作る。
アリサは肉、とにかく肉、牛の塊肉に塩や香辛料を塗り込み、豚の背油などを差し込み、後はじっくりオーブンで焼く。
ロッティとマリの二人は魚、ロッティはシンプルに焼き物、香草で香りをつけこれもオーブンで。
マリは薄造りなど慣れていないとちょっとめんどいものに挑戦、所々厚さが違うがまあこんな物だろう。
エキナセアは饅頭作り、なんと言うかまあ妥当な所だった。
カレンは稲荷、リッカはうどんを作っていた。
時間が掛かる者はある程度時短して完成時間を合わせる。
リッカはカレンの稲荷作りで余った油揚げを拝借していた。
各々料理が出来た後はアリシアや狐さんなどを呼び食べる。
皆娘の手料理を嬉しそうに食べていると匂いに釣られたのかルシフがやってきて一言。
「ははは、狐たちが狐食べてる」
ルシフは星になった。
確かに狐さんは稲荷ときつねうどん食べてるけどさ…
食べ終わった後ルシフは何事も無かったかのように戻ってきて余り物を食べていた。
片づけは自分でするようにと言った後は午後の授業へ。
食後なので軽くお昼寝を挟んでから1時間ほど運動して終わり。
母娘で能力抑制の腕輪を付けて平等に、抑制するので背丈も戻る。
しかし今の狐さんは余り気にはしない、心の支えが出来たから。
皆で庭を軽く走り、余った時間でキャッチボール。
そろそろ終わりかなと言った時間でまたルシフがやってきて拍手しながら一言。
「身長最下位脱出おめでとう!」
ルシフは地中深くに埋められた。
一番小さいのは間違いなく妖精族だが…あれは種族的な物だし、80もあるタニアを除くと上位種でも50あるかないかだしなぁ…
屋敷に居る小人族も何だかんだで平均は135ほど、一番低くても132はある。
妖精は別格だが、小人族にすら負けていた、しかしエキナセアを引き取ったことにより順位が変動、狐さんはようやく最下位から抜け出せたのだ…
なおエキナセアは屋敷に着た時点でもう成長が止まったのでこれ以上伸びる事は無い。
狐さんがエキナセアを引き取るのを急かしていたのはこのためである。
あと1ヵ月引き取るのが遅ければ最下位のままだっただろう…
ルシフが地中深く埋められたまま午後の授業を終えた。
汗を落とすために皆でお風呂へ、服を脱ぎお風呂に入ると…
何時の間に抜け出したのかルシフが埋められた時に付いた汚れを落としていた。
お風呂あがった頃にはお茶の時間、カレンとリッカはさすがに稲荷には手を付けない。
でも狐さんは稲荷を食べる、いつも通りに食べさせていると窓の外にはルシフが立っていた。
「また狐が狐食べてる、ははは」
ルシフは再びお星様になった。
ほぼ毎日寝てるだけなのに今日は何かあったのだろうか、やたらと狐さんをからかっているなぁ…
その後ルシフは戻ってくる事無く、お茶の時間は楽しく過ごした。
夕食の時間になると三姉妹を連れていつも通り三姉妹がまだ食べ足りなさそうにしていると分けていたので特に何かあるわけでも無さそう。
皆が食べ終わった後は調理場で待機してるリッカとエキナセア、それと手伝いをしていたヴェスティアと夕食を取る。
食べ終わった後は自由時間。
ボードゲームなどの前に入浴を済ませる。
昼間にも入ったが汚れを落とした程度なので今日は娘達を連れて入浴。
軽く汚れを落とした程度なのでしっかりと落とす、落とした後は髪を纏めてお湯に浸かり温まる。
しっかし温まったら娘たちの体を拭き、髪を乾かしたら服を着せる。
その後服から髪を引っ張り出して櫛で梳いて綺麗にする、寝る前なので櫛で梳いてリボンで止めるだけ。
そうこうしているとルシフがやってきて…
「今日は娘達全員が相手かー、ご主人様お盛んだねぇ、ははは」
背丈ほどあるハリセンを取り出してフルスイングしておいた。
確かに娘達全員を相手にしてるね、お風呂のお世話に髪の手入れにと!
その日はその後何もなく就寝時間。
今日はルシフがやたらと絡んでくる日だった…
明日もまた何かありそうな気はするがその時はその時、狐さんによるお仕置きかウルカン特性のハリセンをフルスイングしてやればいいだろう。
オリハルコンの使用により軽さと強度を両立、当たった瞬間強烈な衝撃と音を相手にお見舞いする仕様。
北の大陸産ハリセンは残念ながらお亡くなりになった、ただの紙製だったしね…
部屋に戻ると三姉妹とテレサとフローレンスがリボンで可愛くラッピングされてベッドの上に置かれていた。
口は塞がれているが息遣いは荒い、こちらを見る目は輝いており、どうにか自由になろうと身体もよじっている。
書き置きが残されていたので読んでみる。
えーと何々…
【お盛んなご主人様にプレゼント、限界ギリギリまで興奮させておいたから朝まで頑張ってね。】
髪を握り潰し、部屋から出ようとするが鍵をかけられ出られない。
何かを引きちぎるような音がしたので振り返ると三姉妹やテレサとフローレンスがリボンを引きちぎり、口枷を噛み砕き、こちらを向いていた。
必死に応戦するも抵抗むなしく狼達の食事は朝まで続いた…
早朝ベッドから抜け出し、着替えを手にお風呂に入り汚れを落とす。
狼達5人がベッドの上で伸びているが気持ちよく寝ているので寝かせたままにしてある。
着替え終わった後は庭に行き軽く素振り、体が温まって来たら水分を軽く取り瞑想。
心を落ち着け開眼、素振りしていた物を手に取り移動開始。
目指すはルシフの部屋、狙うはルシフの悲鳴、いざ出陣!
メイド達が少しずつ起き始める時間帯、ルシフは確実に寝ている時間。
気配をけし、音もなくルシフの部屋の扉を開け中に侵入する。
布団を蹴飛ばし、下着だけの姿で股も大きく開き、口をだらしなく開け涎を垂らし寝ている。
そしてハリセンをゆっくりと大上段に構え…目を瞑り…息を落着け…
開眼と同時にやつの顔面目指してハリセンを思い切り振り下す。
今までにはなかった大きな快音が屋敷内に響き同時にルシフのみぎゃーっという叫び声、メイド達が何事かと扉を一斉に開ける。
正義は勝つ…ハリセンを一回振った後収納しその場を去る。
残されたのはハリセンで打たれた顔が真っ赤になり、目を回して気絶しているルシフのみ。
部屋に戻って伸びでいる狼5人のお世話をすることにした。
5人は完全に腰が抜けて今日は動けそうにないので体を拭いた後に一旦ベッドから下し、シーツや布団などを取り換え、ベッドに寝かせてやる。
今日の授業はお休みという事で狐さん達に伝えて回る。
伝え終わった後5人の朝食を持って部屋に戻るとルシフがベッドで寝ていた。
つついても起きないのでテレサ達が噛み砕いた口枷を修復し丁寧に填めてやる。
リボンもいくらか丈夫にして修復、ルシフをラッピング。
さらに布団で巻いてまたリボンで縛る、最後に【触るな危険】と書いたカードを付けて部屋の外に捨てておく。
新しい布団を用意するついでに5人を起こし朝食を取らせ、その後布団をかけてやり寝付くまで一緒にいてやる。
寝付いた後部屋の外に出るとルシフは布団ごと消えていた。
痕跡も残っていないので何所に行ったかはわからない、部屋にも行ったが居なかった。
目撃証言もないので現在行方不明、何所へ消えたのやら…
授業はお休みなので母娘でピクニック。
ヴェスティアと一緒にお弁当を作り、アリシアや狐さん達を連れて森を抜けた所にある丘で過ごす予定。
まずはヴェスティアとお弁当を作るが食材の補充を忘れていたのか食材が少ない。
仕方ないので農場と加工場に行き野菜と肉を確保、お弁当ではなくバーベキューにする。
調理場に戻った後串に刺したものと刺してない物を作り、炭とコンロ、飲み物などを準備して完了。
予定は少し狂ったがピクニックへ行く事にした。
エキナセアは温泉街から出たことが無かったので見る物全てが新鮮、長い間捕まっていたリッカも同じく。
カレンは逃走生活で見たりもしているがゆっくり見たことは無いので森に生えてる植物や生息している小動物を興味津々に見ていた。
ロッティとマリも観察しながら歩いているが、アリサはアリシアに似てきたのかお昼の事しか考えていない。
まあそれも楽しみ方の一つである。
そろそろ森を抜け丘に辿り着くと言った時に丘の方から煙が上がっていた。
何事かと狐さんを伴い身に行くと。
「あー、こっそり拝借してきた肉と野菜、それとこのお酒が美味しい事!
お箸が止まらないわー」
ルシフが一人でバーベキューをしていた、後食材が少なかった原因発覚。
ハリセンを取出しフルスイングで尻をひっぱたき、狐さんが屋敷めがけて投げとばしていた。
その場に残されたのは食べつくされた肉と野菜、飲みつくされたアルコールとコンロだけだった。
ルシフが食べていた後仕舞いをした後は丘の上で食事の準備をしながらのんびり。
テレサたちの食事はコウに任せて置いたから大丈夫だろう、こっちもコンロに炭を入れて焼く準備をしないとね。
準備が終わり次第各自好きに焼き、食べ始める、アルコール類は無し。
満足いくまで食べたら自由行動。
ヴェスティアはエキナセアに名前と同じの花を見せていた。
狐さんはカレンとリッカに花で作った冠を、アリシアとアリサはお昼寝、ロッテとマリンは娘達と読書。
それぞれ違う事をしていた、その間にこっちはお片付け。
そろそろいい時間なので屋敷に帰る、娘達は名残惜しそうにしていたが何時でも来れるのでまた近いうちに来るとしよう。
狐さんとお茶の前に部屋で寝ている5人にお茶とお茶菓子のお届け。
部屋に入ると5人は寝ていたが布団の中で動く物がある。
布団を捲ってみるとルシフが5人の下半身あたりで何かをしていた。
「やぁ、ご主人様、今ちょうど5人の着換えが終わった所だよ!
脱がしたての下着もここに置いてあるから好きに使ってね!」
小さめのハリセンを取出しコンパクトにスイングし、頭を上げたルシフを引っ叩いておいた。
5人の顔がなんか少し赤いし、なんか色っぽい声出してるし、絶対着替えさせただけじゃないだろこれ…
起こすのが怖いのでお茶とお茶菓子を置いて退室、狐さんの部屋に行き癒されることにした。
夕食はヴェスティアに運んでもらい、戻ってきた後は普段通りに皆が食べ終わってから夕食。
片づけの前に部屋に戻り食器を回収してきたが、5人は何も変わらず普通だった。
特に何もしてはいなかったのかな?
片づけが終わった後は再び部屋に戻り5人を連れてお風呂へ、寝ていただけとは言え少しは汗もかいているので洗い流す。
足取りもしっかりしてきているのでもう大丈夫だろう。
お風呂から上がればいつもの様に着替えさせて髪を整えてお終い。
就寝までは自由に過ごす。
ボードゲームの部屋に入っていくメイド達を眺めながらお茶を飲んだ。
寝る前に三姉妹とテレサとフローレンスを部屋に送り届け、部屋に入っていったのを見届けたら部屋に戻り寝る。
部屋に入った所でいつも通り扉が閉められ鍵も閉められる、が…
またベッドの上には興奮した狼5人がリボンでラッピングされてはいたが拘束はされていない…
今度の置手紙には【私が丹精込めて育て仕込んでおいた娘も可愛がってね】と書かれていた。
5人は昨日より興奮しており先に待機していたと思わしきメイドは5人に襲われたのか体をビクビクと震わせ失神している。
逃げ道は塞がれているため徹底抗戦以外の選択肢はない…
ルシフが鍛え、育て、仕込んだだけあって持久力も技術力も高く、不利な戦いを強いられ。
決着がついたのは翌日の昼となった。
途中目を覚ましたメイドとタッグは組んだ物のすぐに裏切られて敵を増やしただけだった。
後、夜明け頃ルシフの叫び声もしたがそれ所ではなかった。
決着後は水分を補給し、息を切らせてる狼5人と敵に回ったメイドに口移しでゆっくり水分を取らせてやる。
ほとんど意識無いからこうでもしないと飲んでくれんからね…
少し落ち着いたのを確認したら今度は狐さん印の栄養剤を混ぜ少しずつ飲ませる。
翌日まで眠り続けるだろうから食事の代わりに此処で補給させておく。
後は昨日と同じように体を拭いて布団を変えた後ベッドに寝かせる。
終わった後に部屋から出るとルシフが転がっていた。
狐さんお手製の首輪が嵌められ動くことすらままならないようだ。
ただ、謝るから許してーと情けない声は出していた。
ルシフを抱えるために仰向けにするとカードが付いていた
カードには【ご自由にお仕置きしてください】と書かれており、【お仕置きが終わるまで部屋からは出しません】と書かれていたのを視認したところでどこかの部屋に飛ばされた。
とりあえずルシフをベッドに寝かせ、首輪を外そうとするがどうやっても外せない、というか繋ぎ目が無い、外すのは諦める。
部屋の中を物色すると狐さんお手製の薬が説明書と共に出てくる。
えっと何々…
ルシフの羞恥心を高めるお薬、飲ませて暫くした後に効果を発揮。
利尿剤、羞恥心を高めるお薬の後に飲ませる事。
何をしても意識を手放せなくなるお薬、最初に飲ませる事。
他色々…最後に全ての薬を使用した後ルシフが反省したら部屋から出られると…
だそうですよ?
「やだー…恥ずかしいのやだー…」
でもやらないとこれ私も出られないからね…覚悟決めましょうね…
その後説明書通りに薬を処方、あまりの羞恥に泣きはじめるがまだ薬は残っているため開放されない。
仕方ないので優しく慰めてやると力なくしがみ付いてくる、あやしながら少しずつ薬を投与。
長い時間をかけゆっくりとルシフをあやしながら続けた結果、3日後には解放された。
ルシフはすっかり大人しくなり、少しビクビクしていた。
普段は笑ってごまかしたり自由にふるまっているが、実際はキスするだけでも顔を真っ赤にするようなやつである…今回のは大分効いたようだ…
後羞恥をさらに強めるために記録も取っていた、取った物をどうするかは任せられているが…収納の奥底に封印だろう…
今はびくついたりしているが大変可愛くなっているので何時までもこのままでいて欲しい。
そんな大人しくなったルシフと一緒に授業を見守っていた。
可愛いルシフは3日で終わり、また狐さんからかい星になり。
調理場から食材を盗み、アルコール類を拝借し、ハリセンのフルスイングをお尻に受け。
記録している映像をちらつかせられ綺麗な土下座を決めていた。
その後またルシフやらかしたため、三姉妹、テレサ、フローレンスと一緒に観賞会が行われた。
ルシフは狐さんに拘束されていたので逃げることも出来ず、意識を手放すことも出来ず。
観賞会が終わった後5人に優しく慰められていた。
ルシフは暫く部屋から出てこなくなった。




