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今日のコーディネイト 新しい景品

テクニシャンで愛が重い

「ご主人様、ふとした疑問なのですが」

「どうしたのリッカ?」

「ご主人様は男性ですか?それとも女性ですか?」

 簡単なようでいて難しい、難しいようでいて簡単な疑問が飛んできた。

「どちらも正しい…かな…?」

「私としては初めて出会った時の姿が好みなのでずっと女性でいてほしいですね。

男性の姿ですといまだに少し抵抗も有りますし」

 うーん、まあそもそも性別なんてあってないような状態だけど…

「じゃあ着替えてくるからちょっと待っててね」


 部屋に戻り箪笥を漁って服を選ぶ。

 大体いつも男性物1女性物9の割合で入ってるから男物は兎も角、女性物は選ぶのに時間が掛かる…

 たまに変なもの仕込んで来るし、屋敷内でマイクロビキニとか誰が得を…メイド達は間違い無く得をするか…

 リッカと初めて会った時は…男装だったか…胸部だけを圧迫しない様にしているこれでいいかな。

 白のシャツに黒の執事服、他にもあるがこれがシンプルで宜しい、早速着替える。

「お待たせリッカ」

「やはりご主人様は女性の姿の方がいいですね、それより背丈がやたらと低いような気もしますが?」

 服装に合わせてるからそこはどうしようもない…

「これより大きいのだと男性物しかないんだよね、用意されている服も大体は狐さんの趣味」

「メイド長は背丈も高い方ですし、メイド長に借りれば良いのでは?」

「狐さんはメイド服以外持ってないからなぁ…それ以前に屋敷のメイド達はほぼ全員男装用の服は持っていないかな?

エリスは数着持ってるけど」

 エリスは背丈も高く、属性石を売りに行くときに男装するのでいくらかは持っている。

 借りてくるならエリスか…?

「普通に女性物を借りてくれば良いのでは?」

「んー…ドン引きしないでね?」


 近くにいたメイドに普段着を貸してくれないかと交渉、メイドはその場を去り、暫くすると戻ってくるが…

「ご主人様、こちらの御召し物などは如何でしょう?」

 持ってきたのは長いリボンが一本だけ、なおメイドの私服ではない。

「わかったかいリッカ?借りようとすると大抵の場合こうなる」

 そう言い残しメイドに部屋に連れ込まれ強制的にお色直しでリボンを身体に巻き付け、胸や大事な部分を隠し、最後にリボンを結んで飾って終り。

「リッカ、こちらが私のお勧めする本日のご主人様のコーディネイトです、良く学ぶように」

 リボンだけを身に付けた状態でリッカの前に連れていかれ、どういう風に巻き、いかに見えそうで見えないように隠し、どうやって綺麗に可愛く見せるかと講義が始まった。

「は…はい、勉強になります」

 少し引いている、リボンを身に付けるにあたって、背丈は高く、足もすらっとしているが、やはり胸部は大きいまま、なので過ごし動くと揺れる。

 見えそうで見えず、支えるものは無く、長いリボン一本で巻いてあるだけなのでほぼ素肌を晒している。

 リッカはそんな姿を見て顔を赤くしているが、胸の部分から目を離さない。

 少し歩くと視線が追ってくる、少し揺らすと金色の目を輝かせる、腕で挟んで形を変えると尻尾がバッタバッタと慌ただしく動く。

 これ以上は危ないな、リボンを持ってきたメイドの目も怪しいし、部屋に連れ込まれて押し倒されかねない。

「んんっ…大変柔らかそうないいお胸で、触っていいですか?」

 いつもの無表情に戻り胸を触らせてと言ってきた。

「…間違えました、リボンのコーディネイトが大変お似合いですし、今日はこのままで行きましょう」

 本音が少し漏れただけらしい、でも欲望には忠実なままらしい、このままリボンで過ごせと仰っておられる。

「流石はリッカです、この素晴らしさが分かるとは。

また今度一緒にお勉強をしましょうね」

「はい、有難うございます」

 リッカに危ない趣味が増えた気がするが、ここに止める者はいない、今のリボンだけを巻いた状態もメイド達の半分は賛同するだろう…

 そしてリボンを持ってきたメイドは執事服を持ち去っていった。


 リッカを伴い屋敷をペタペタと歩く、上履きを履くことすら許されない。

 リッカは横に並んだり、後ろに回ったりと大忙し。

 歩くたび揺れる胸、クネクネ動くお尻、揺れる尻尾、どれからも目が離せない様だった。

 朝食をとるために食堂へ入るとメイド達の黄色い悲鳴が響く、リボンを解こうとする者もいるが流石に周りに止められる。

「リッカは何を食べる?」

「ご主人様と同じ物でお願いします」

 同じものを注文し、隣に座らせ一緒に食べ始める。

 偏食は治るには治ったが、今でも時折横から食べかけの物を横から掻っ攫っていく。

 成功した場合は同じ物を頼んでいるのでまだ食べていない物が戻ってくる。

「ご主人様、こちらの物を口移しでお願いします」

「駄目です、ちゃんと普通に食べなさい」

 そして失敗した場合は口移しを要求してくる、流石に口移しは滅多にしない。

 食堂でやろうものならメイド達が次から次へと要求してくるので収拾がつかなくなる…

「むぅ…ご主人様のケチ、お尻と胸触っていいですか?」

「駄目、ご飯を食べなさい」

 流石に口移しは出来ないのでササッと食べ終えた後はまだリッカが食べていない分を取り、一つずつ食べさせて上げる。

 これでも満足してくれるので夕食まではおとなしくなるだろう。


「それでは今日の授業を始めますが…ご主人様、その恰好のままだと目の保養…いえ、毒なので。

何か別の御召し物に着替えてくれませんか?」

 フローレンスもここに来てから割と欲望には忠実になったよなぁ…

「えー、このままで良いじゃん、アリサもそう思うよね?」

「父様の格好…とても色っぽくて素敵です」

「そうそう、こんなに素敵なのに着替えるなんて勿体無いよね」

 アリシアとアリサは着替えるの反対派。

「確かに私も着替えてほしくはありませんが…」

「そうです、フローレンス様と同じく私も今の方がいいですね」

 フローレンスは本音が漏れテレサも同じ。

「流石にロッティの教育に悪いので着替えてほしいかと…」

「私も着替えてほしいですね、マリちゃんに悪影響が…」

 ロッテとマリンは着替え賛成派で娘の目を隠している。

「後々の事を考えるとロッティとマリも慣れておくべきでしょう、私とカレンは着替えに反対ですね」

「私も反対させていただきます、こんなに素晴らしいコーディネイトを崩すなんて勿体無い。

もっとじっくり、しっかりと揺れる胸とお尻を目に焼き付けるべきです」

 狐さんとカレン、それと少し暴走しているリッカも着替えに反対。

 賛成派のロッテとマリンは反対派の数の暴力に負けなくなく視界を塞いでいた手を放した。

 ロッティとマリは顔を真っ赤にしていたが授業が始まるとすぐに集中しはじめ元に戻っていた。


「所でアリシアと狐さん、そろそろ止めてもらえませんか?」

「何をですか?」

「えー、まだ始めたばかりじゃん」

 現在アリシアと狐さんによる撮影会中。

「次はこうお尻を突き出して、そう、後尻尾は立てて誘う様に…」

「いいねいいねー、ゾクゾクきちゃう、表情もそう…もっと切なそうに」

 誰かこの2人止めて下さい。

 さっきから授業をしつつこっちを見ているフローレンスとテレサの顔が凄いの…

 ロッテとマリンも撮影の補助に回ってるし…

 授業を受けている娘達は前を向いて勉強しているので此方を向いては居ないが、耳がぴくぴく動いている。

「絶対娘達のの教育に悪い…」

「大丈夫です、次のポーズ行きますよ、仰向けに寝て足を開いて、片手は胸を揉んでもう片手の指をくわえて…」

「表情がちょっと硬いねー、ちょっと失礼するよ」

 アリシアに暫く擽られ続け涙と涎が少し出てくる、涙が出てくるほど笑ったので少し顔が赤くなり、より色っぽい感じに。

 擽りにより脱力して動けなくもなった。

「うん、良くなった」

「アリシアいい仕事しますね」

「そりゃもうほぼ毎日教育してるからね、この位はもうお手の物だよ。

後はこっちでポーズを整えてやれば」

 好き放題に弄られる、脱力しているので尻尾もペタンとしている。

「アリシアそこでストップ、そう、そのまま…はい、大丈夫です」

 体制を弄られアリシアが離れた後に狐さんがいろんな角度から撮影。

「次はどうする?」

「絡みも欲しいですけど、誰にしましょうかね」

「私がやろうか?」

「駄目です、貴女はドサクサに紛れて本番に持ち込むつもりでしょう?」

「えー、いいじゃん」

「フローレンスとテレサからお仕置きをされても良いなら止めませんけどね」

「止めておきます…」

「よろしい、ではロッテ、エリスを呼んできてください」

「わかりましたメイド長」

 本番になる事は避けられたようだが、絡みも結局やるのね…力が抜けて動けない…


「お呼びですかメイド長?」

「待っていましたよエリス、其処にご主人様が寝ているので好きに絡んでください。

それと男装様の服は持ってきましたか?」

「こちらに用意してあります」

「よろしい、では最初は着衣で、途中から上をはだけてご主人様で隠すようにしてくださいね」

「わかりました、ではご主人様失礼します」

「優しくしてね?」

 エリスと一緒にポーズを決め撮影再開、この辺りはエリスに任せておけばもう大丈夫。

 こちらを優しく気遣ってくれるので負担もかからない、ただ抱き合っている状態に口付をしている物、互いの胸に手を添えている物、一通り終わった後はエリスが上着をはだけ胸を晒す。

 後は最初と同じようにただ抱き合っているだけの物から手を添えている物、胸と胸を合わせ大事な所を隠している物。

 授業が終わる前に何とか撮影は終わった。

 エリスはその場で今まで撮影した物を受け取り屋敷へ戻っていく。

 アリシアは途中で襲ってこようとしてテレサにお仕置きされて地面に埋まっている。

 ロッテとマリンも顔は赤かったが、良い物を見れたという表情、エリスと同じく撮影した物を受け取り感謝していた。

 後でロッティやマリちゃんと一緒に観賞すると言っていたあたりそちらの教育も施すらしい。

 必修科目でも何でもないんだけどなぁ…

「お母様、授業が終わりましたので戻りましょう」

「ご主人様、授業が終わりましたので屋敷に戻りましょう」

 授業が終わり各自解散、フローレンスとテレサにも解散する前に渡されていた。

 まあ、時間はかかるけど最終的には皆の手に渡るから遅いか速いかの違いだけど…

 リッカとカレンは今すぐ欲しがるかと思ったけどそうでも無かった。


「それでは私はご主人様が夕食を食べ始める時まで此方で待っていますので」

 夕食時リッカは調理場の隅に邪魔にならないように座り、メイド達の食事の終わりを待つ。

 先に食べても良いとは言っているが一緒じゃないと駄目なようだった。

 大体は夕食の余り物を食べる大したものは作れないが、リッカの為に避けてはあるのでそれなりの物はできる。

 メイド達の食事が終わった後は食器の片づけや食堂の掃除、調理場の掃除だけになったら余り物を使い3人分を用意する。

 後はリッカとヴェスティアを交えて3人で夕食をとる。

 朝食や昼食と同じく同じ物を用意、後は食べさせつつ自分の分も食べる。

 たまに横からヴェスティアが食べさせてくるのでそれも食べてお返しに食べさせて上げる。

 リッカは今のところヴェスティアであれば食べさせようとしてきた物を食べる。

 一緒に作ったり一緒に夕食を取っている所を見たからだろうか?

 3人で食べさせ合いをしながら夕食を終えた後は最後に使った食器と調理場の掃除。

 この間にメイド達は入浴を済ませているので3人でお風呂に入る。

 リッカとヴェスティアの髪や尻尾を丁寧に洗い、また此方も洗って貰う。

 リッカはまだ洗い方が荒いけどヴェスティアが丁寧に教えているのでだんだんとよくなっては来ている。

 お風呂から上がれば髪を乾かし、軽くマッサージ、マッサージが終われば着替えて髪を整える。

 髪は櫛で梳くだけで後はリボンで纏めるかハーフアップ等で纏めるだけ。

 寝間着に着替えた時にリッカが残念そうな顔をしていた、そんなにリボンのままがよかったの…?


 入浴後は各部屋でボードゲーム、リッカはまだどれも参加していないが、今日は新しい景品を追加したらしい部屋に行ってみる。

 新しい景品のリストを見ると…

 *ご主人様のリボン姿を撮影し記録した物(編集済み)

 *ご主人様がリボン姿でエリスと絡んでいる様子を撮影し記録した物(編集済み)

 *ご主人様が身に付けていたリボン

 *ご主人様が身に付けていたリボン(胸・尻)

 *ご主人様が身に付けていたリボン(秘所)

 頭が痛くなった…記録した物は良い、最終的には皆の手に渡るから。

 たださっきまで身に付けていたリボンが切り売りされていた…

「ご主人様、リボンが欲しいのですが、何所で参加をすれば宜しいのですか?」

 リッカはリボン狙いらしい、他にもリボン狙いなのか参加者が多い。

「私も参加しますので、リッカ、一緒に行きましょうか?」

「はい、お供させていただきます」

 ヴェスティアはリッカを連れてボードゲームへの参加権を取に行った。


 今回のゲームは二人一組だった、ゲームも単純に運が全てを決める。

 お気に入りの髪飾りを付けたリッカにヴェスティアがチームを組み参加。

 リッカは良い結果しか出ず、ヴェスティアがあまり良くない結果を出すと次にリッカがそれを帳消しにしてなお上回る結果を出し、2位に大差をつけ勝利。

 1番最初に選ぶ権利を得た二人は迷うことなくリボン(秘所)を選んでいた…

「ご主人様、勝利いたしました」

「リッカの運は凄いですね、おかげ様で私もリボンが貰えました」

 勝者の証を掲げ戻ってくる2人、少し複雑な気持ちはあるが頭を撫でて祝福してやる。

 現在は2位争いをしているようだ、タニアとエリスがコンビを組んでおり、さっきまでの大差は何だったのかという勢いで結果を出し2位となった、二人も迷わずリボン(胸・尻)を掲げこちらにやってきたので頭を撫でて置いた。

「この手の勝負ですとリッカに勝てる物は居ませんね、タニアを組んでいる状態ですら団子状態から抜け出せませんでした」

「リッカちゃんちょっと反則じみた強さじゃないかなぁ、1位取れると思ったのに」

「少し運が良かっただけですよ」

「確かにすばらしい幸運でしたね、タニアですら最低の目しか出ないとか見た事が有りませんよ。

踏めばチャンスが出る所は悉く外れ、足止めとなる所は確実に踏む、勝筋が見えませんでしたね」

 うん、それは凄い、この手のゲームだとタニアは1位常連、ペアやチームを組む場合は如何に味方に引き込めるかの駆け引きがある。

 それをリッカは覆して勝利、ぶっちぎりの大差をつけ勝利した。

「こうなると次からはリッカの争奪戦が始まりそうですね」

「私は欲しいものがなければ参加は致しませんので」

「だ、そうです」

「譲られているようで少し悔しいけど、絶対に勝てないってのがもうわかっているので少しホッとするよ」

「ええ、確かに今回はタニアではなくリッカを誘うべきでしたね」

「エリスちゃん酷ーい、私とエリスちゃんの仲じゃない!」

「確かにタニアとは付き合いは長いですがこれはこれ、それはそれです」

「そんな事言うと次から組んであげないぞー」

「それは困ります、今日頂いたお蔵入りの映像を鑑賞させてあげますので次回もお願いしますね」

「それならいいよー、じゃあ早速部屋に行こうか」

「はい、それでは失礼いたしますねご主人様」

 タニアはエリスを急かしながらボードゲームの部屋を後にした。

 お蔵入りの映像あったんだ…というかあの時狐さんが渡したのって無編集…?景品のが編集済みってそういう事?

 あの時渡していたのはフローレンスとテレサ、エリス、後はロッテとマリンの5人、編集前の物を持っている狐さんと合わせて計6個…うち複製可能なのは狐さんの物のみ…

 また何かありそうだなぁ…

「ご主人様、そろそろ眠気がしてきましたので寝たいです」

「ああ、もうそんな時間か」

「そうですね、それでは私もこの辺で失礼いたします」

 ヴェスティアは自室に戻っていった。

 リッカは足下がフラフラしていてちょっと危ない、部屋まで抱っこして行く事にした。


「狐さん開けてー」

「ご主人様どうかしましたか?」

「リッカが寝ちゃったからお届け」

「そうですか、ではこちらへ」

 狐さんがベッドの布団を捲ったのでリッカを寝かせる、カレンは既に就寝中の様だ。

「リッカが握っているのは…リボンですか、ボードゲームで勝ったようですね」

「タニア相手に影すら踏ませず勝利してたね」

「名前の力は偉大ですね、髪飾りの効力も今は無いのでしょう?」

「今は発揮してないね、元々の運の良さもあるのかも?」

 髪飾りは狐さんに怒られたので力は封印中、今はただの絶対に壊れない汚れない髪飾りでしかない。

「大事そうに握りこんでますね」

「だねぇ、それはそうと秘所って何さ秘所って…」

「文字通りですね、ちゃんと切り分けた時の状態を維持するようにしていますので、汚れない、匂いもそのままで上書きされない。

何時まででもご主人様の匂いがするようになっていますね。

染み込んだ汗などもずっと維持してくれます」

「後映像の編集済みって事は無編集もあるよね?」

「有りますよ、かなり過激なのが。

ご主人さはまエリス相手だと間違いなく完全に体を許すのでやりたい放題ですね。

隠しているようで丸見えの物もあります、エリスも上手く誘導するので気づかないでしょう?

指を入れても気づかれない辺りエリスも流石と言った所ですが」

「指をリボンの中に入れてきたっけ?全然そんな事はなかったように思うんだけど」

「ちゃんとばっちり入ってますね、映像にも記録されています、見てみますか?」

「…一応…」

「では少し場所を変えましょうか」

 狐さんについて行き他の部屋へ…


「それでは再生しますね」

 狐さんが無編集の物を再生開始、最初の方はエリスが居なくて支持されたポーズだけの写真。

 その次にエリスがやってきて服を着た状態で抱き合ったりしている写真。

「んー?特に怪しい所もないけど?」

「この後からですね、エリスが上着をはだけで胸を出した辺りからです」

 エリスが上着をはだけて抱き合っている写真に変わる。

 んー…?

「そろそろですね」

 えぇ…これ本当に…?全然気づかなかった…

「エリスも慣れた物ですよね、気づかれない様にリボンをずらし胸や秘所を丸見えに、さらに少し引っ張ったりして染み込ませたりもしています。

終わった後は元通りになっていますので気づくことも無いでしょう、少し汗をかいた程度にしか思わないでしょう」

 という事はつまり、秘所とかのリボンって…

「ご主人様の匂いがばっちりですね、お尻の方にも直接ではないですが沁み渡っているので限定品状態ですね、胸も…」

 胸は何か有ったっけ…

「そろそろですね、ここです」

 ほんとこの狐さんたまに嫌になる、大好きだけど。

「やはり女体のご主人様も素敵ですよね、胸から溢れています。

エリスも気づかれないように絞ってるあたり技が冴えてますね」

「撮影中気づいていたのは…?」

「私とエリスは勿論の事、テレサとフローレンスは匂いで、ロッテとマリンは撮影の補助に回っていましたので。

アリシアは地面に埋まって気絶していたので見ていませんね」

 気づいたメイド達と実行犯にだけに渡したって事ね…

「景品にする予定は…?」

「5個ほど流しましたので…後1つくらいですかね?」

 景品にはするらしい…

「まあさすがにこれは一番難しい方で流しますので早々手に入る事はありませんよ、存在を知る者も私達しかおりません」

「さっきエリスがタニアに見せるって言ってたけど…」

「あの二人で有れば大丈夫でしょう、タニアは希少性が分かっているでしょうし、エリスも口止め料みたいなものですしね」

「今後エリスを起用しないという方向で」

「無理ですね、エリスが泣きだします、それも三日三晩泣き続けて最後に世界を滅ぼす位はすると思います。

ご主人様が相手をしてくれない位なら世界を壊して相手にせざるを得なくしてやるーって」

 凄い脅しが来た、流石にそんなことしないよねぇ…?

「すると思いますよ?この屋敷に居るメイド達は全員間違いなく。

ですからちゃんとメイド達の愛を受け止めてあげてくださいね?

それに今まで気づかなかったんですからこれからも気づくことはありません。

そう言うのがあるんだなくらいに思っておけばいいのです、希望するのであればご主人様にも見せますので」

「はい…」

 まあ今まで気づかなかったし、もう今更か…少し恥ずかしい思いをするだけでメイド達が幸せになるのならそれでいいだろう。


「エリスちゃん相変わらずすごいね…」

「お褒めに預かり光栄です」

「私もご主人様とこうやって絡んでみたいなぁ」

「タニアだとまず背丈が足りませんので、そこからしてまず無理かと」

「そこだよねー、ご主人様に合わせて貰うことも出来るけどそうなるとその分リボンとか紐とか短くなっちゃうからねぇ」

「後ご主人様に気づかれたらそこで待ったが入るのでしっかり染み込んだ物が作れません」

「そこがまず凄いよね、指入れてかき回しているのに気づいてないなんて」

「ご主人様の事であれば大体は知っていますので、意識をそらすのもお手の物です」

「声まで上げてるのに終わった後も何も気づいてなくて普通にしているし…」

「いい声出してくれますよねご主人様、男性の時も素敵ですが女性の時も素敵です」

「あんな声を耳元で出されたら私なんかもうその場でコロッと落ちちゃうなぁ、今でももう我慢できないくらい」

「そうですか、お相手致しましょうか?」

「お願いできる?」

「ではこちらへ、優しく?それとも激しく?」

「優しくして欲しいかな?」

「わかりました、無理をせず意識を手放してくれても構いませんからね?そうすれば止めますので」

「出来るだけ長く楽しみたいから頑張る」


 翌日の夕食後。

「今日も新しい景品が入ったみたいだよ」

「んー?どんなの?」

「昨日の他の部屋で出してた撮影したの無編集版だって、1個限りの限定品ってあるよ」

「1個かぁ…タニア様が持って行きそう、でも欲しいからわずかな可能性に賭ける!」

「速報!タニア様は今回不参加!繰り返す!タニア様は今回不参加!」

「それ本当!?じゃあ私達にもチャンスがある!」

「人数制限は!?」

「無制限!」

「急いで申し込みに行くわよ!」


「ご主人様、それでは少しボードゲームをして参ります」

「うん、頑張ってね」

 エリスは昨日と同じくボードゲームを遊び為に部屋に入っていった。

 それを追うように他のメイド達も次から次へ度部屋へ入り申し込みをしていく。

 今日は無制限らしい。

「皆張り切ってるねー、私は流石に今日は降りさせてもらうよ…」

「タニアは参加しないの?」

「景品の内容はみてきたけど要らないかな?エリスに頼めば見せてくれるし、付き合ってもくれるし」

「今日の景品は何だったの?」

「記録の無編集版」

「ああ…あれか…」

「ご主人様も見たの?」

「見た、恥ずかしかった…」

 エリスに良い様にされ声も出しているのに気づかない、終わった後は乱れも無く元に戻っているのでなお気づかない。

「ご主人様すごく可愛かったよ、観賞してる途中でエリスに付き合って貰っちゃった位には」

 タニアは両手を頬に当て体をくねらせていた。

「でも私は男性の方が好みですので私の番が回って来た時には男らしい所を見せて下さいね?」

 先程まで体をくねらせていたがピタッと止まり、妖艶な雰囲気を纏っていた。

「わかりました、女王様の仰せの通りに」

 タニアの手を取り手の甲にキスを落とす、タニアは満足したのか雰囲気を直ぐ戻す。

「それにしてもまだ申し込みが続いてるねー」

「今ので60人目くらいかな?」

「私が不参加を表明しただけでここまで来るとは、空き巣狙いは駄目なんだぞー、やるなら正々堂々と!」

「それで不参加の本当理由は?」

「リッカちゃんが入っていったのが見えたから逃げた、反省はしていない」

「素直で宜しい、そんなタニアにはご褒美」

 ポケットからリボンを取出しタニアにプレゼント。

「あれ、これどうしたの?切り分けてられて景品に出てたはずだけど」

「うん、今日エリスにもう一度よーく映像を見せて貰うといいよ、そうすれば絡繰りが分かるから」

 少し頭をかしげているタニア、不意打ちで抱き寄せてやりキスをしてやる。

 タニアは驚くが直ぐに受け入れる、部屋に入っていくメイド達の姿は無く二人きり。

「いいのご主人様、こんな所でこんなことして」

「いいんじゃない?周りには誰もいないし、後はもう寝るだけだしねぇ」

「リッカちゃんの事はいいの?」

「狐さんとヴェスティアに任せてあるから大丈夫」

「今日の予定だった娘は?」

「今はあの部屋の中」

「なるほど、それだと今日はもう部屋でずっと落ち込むでしょうね…」

「と言うわけで少し早いけど順番場回ってきましたよ、女王様?」

「はい、それではお相手をお願いしますね、ご主人様」

 リッカの事を狐さん達に任せ、タニアと寝る事にした。


 翌日、タニアと一緒に寝ているとベッドの横で誇らしげに立っているリッカが居た。

「ご主人様、昨日もボードゲームで優勝いたしました」

「おめでとうリッカ、こっちにおいで」

 手招きして優勝したリッカの頭を撫でて褒めてやる。

 嬉しそうに金色の耳を尻尾を動かしていた。

「えへへ…」

 表情も少し崩して笑っていた。


「タニア様が居なければチャンスがあると思っていたのに…」

「でもまだ勝負は一度しかしていない!次は勝てる!」

「きっとビギナーズラックによるものです、回数をこなせば何れは…!」

 昨日のボードゲームに参加していたメイド達は何が原因で負けたのか、原因を考えたり初めてだからビギナーズラックに違いないと当たりをつけていた。

 しかしリッカは滅多に参加せず、希少な景品が並ぶと参加をし、優勝を掻っ攫っていく。

 リッカが参加する時は必ずタニアは不参加、何故タニアが不参加になるのか、メイド達は何故か気が付いていなかった。


「エリスちゃーん、あの映像もう一回見せて?」

「どうしましたタニア?」

「ご主人様からこれ貰ったんだけど、映像をよく見れば謎が解けるって」

「なるほど、では部屋に参りましょうか」

 タニアは再びエリスの部屋で観賞会。

「ではここから少しずつ場面を送っていきますね」

 エリスが操作し、コマ送りで再生する。

「んー…?あー!」

「わかりましたか?」

「なるほどねぇ…流石エリスちゃんだ、メイド長が任せるわけだ」

 コマ送りの映像の中には終わる直前に汗などが染み込んだリボンを意識をそらしている間に脱がせ、メイド長に渡し、メイド長が用意していた同じリボンを素早く巻きつける、つまりリボンは2本あった。

「タニアが持っているのは最初に身に付けていた物になりますね」

「そっかぁ、それでご主人様が持ってたんだ」

「切り分けられ景品になったのは2本目、タニアが持っているのは切り分けられていない1本目、さて、どちらが幸運だったのでしょうかね?」

「うーん、わかんないな…ひょっとしたらリッカちゃんが譲ってくれたのかもしれない」

「それでも幸運なことには変わりはないのですから、自信を持ってリッカに勝負を挑んでみてはいかがですか?

今ではリッカが遠慮をして接戦になる様、気づかない様に負けるなど気を使っていますので」

「そう気を使って願うだけで操作できるなんて、ひどい幸運だよね…

うん、決めた!今日本気でリッカちゃんに挑んでみる!」

「私もお供致しましょうか?」

「そうだね、1人はちょっと心が折れるかもしれないからお願い」

「わかりました、お供致します」

 タニアとエリスは部屋を後にし、リッカが参加しているであろう部屋を目指し歩いて行った。


 その後頻りに謝るエリスの姿が屋敷で見られるようになった、謝る相手はタニア。

 タニアがリッカに対して本気で勝負しよう!と自信満々に挑み、完膚なきまでに負けてしまった。

 タニアは落ち込み暫く部屋に引籠り、エリスはタニアを煽ったのでその謝罪に…

 タニアが幸運だったのは1度目の勝負で勝てない事を感じ取り、2度目以降は逃げ続けていられたことなのかもしれない…

「タニア、良い物を持ってきましたので扉を開けてください、きっと気に入りますから!」

「要らない…どうせボクはリッカ様の足元にも及ばない唯の羽虫だもん…」

「そんなこと言わずに!ほら!ご主人様の新作のお菓子も有りまし!昨日撮影したばかりの映像も有りますよ!」

 それでも扉は開かない、タニアの心の傷がいえるのは遠そうだ。


「結局リッカはどうやってタニアに勝ったの?」

「特に何もしてはいません、イカサマを見逃してあげていただけです」

「エリス達イカサマしてたの?」

「はい、エリス様はタニア様が勝てるように山牌を手早く弄り操作、タニア様は気づいていませんでしたが、いわゆる積み込みです、親なら天和、子なら地和確定ですね」

「どうやって勝ったの…?」

「ですから別に何も?親版がすべて私から始まり、天和に加え常に何か他の役満が絡み、開始と同時に全員飛ばしてただけです」

 あかん…タニアは知らなかったとはいえ地和で上がれる状態を作って貰ってそんなことされたら発狂しちゃう…

「イカサマを疑われたので他の方に配牌をして頂きましたが結果は同じでしたね」

「うん、まあイカサマをしてないのはえらいぞリッカ」

 頭を撫でてやり褒める、何時もより少し嬉しそう。

「ご主人様、今度渡しと勝負してくださいませんか?」

「んー、どうしようかな…」

「ご主人様も私から逃げてしまうのですか…?」

 いかん、リッカが涙目になってる…

「わかった、けど一度だけだよ?」

「はい!ありがとう御座います!」


「リッカ、謝るから部屋に入れてくれないか?」

「嫌です!私はご主人様に対して無礼を働きました!私なんかがご主人様に勝てるはずはなかったのです!」

「エリスとタニアも説得を手伝ってくれないか?」

「申し訳ありませんが無理です…」

「私もちょっと無理かなぁ…あんな理不尽なのは庇いきれないよ…」

 おっかしいなぁ…

「普通に麻雀できてたじゃない…」

 エリスが得意とするイカサマ有りでやっただけなのにこれである。

「リッカー、謝るから部屋に入れておくれよー」

「無理です!合わせる顔が有りません!常に親を引いて天和で上がれるだけで私はドの付く素人だったんです!それ以外は何もなかったんです!」

「それを言われたら私なんてもうねぇ…」

 いかん、タニアまで塞ぎ込み始めた。

「ですね…イカサマを使ってすらなお普通の様に見せかけられるなんてもはや遊戯ですら…」

 エリスもいっちゃった!

「リッカちゃん、私も部屋に居れて…」

「私もお願いします…」

 リッカは扉を開き二人を招き入れるとすぐに扉を閉め再び引籠った。

「リッカー、タニアー、エリスー。

謝るから部屋に居れてー?」

 普通に3人と楽しく卓を囲んだだけのはずがどうしてこうなったのか…

「ご主人様がボードゲームに参加するからこうなるんです!」

 狐さんに怒られた。

 ただあの3人相手にイカサマも無く普通にやって全戦全勝しただけじゃないか…解せぬ…


 その後機嫌を直すために色々な犠牲を支払った、エリスも満足、タニアも参加できて満足。

 なおタニアも参加している物はエリスとタニアと狐さん以外は所持していない、景品にもならないので4人だけの秘密。

 リッカは機嫌が直るまで服装と性別はリッカの好きにさせる、食事も要求したとおりに、という事で解決した。

 ただ時機嫌は自己申告で無期限になりそうだったので最長でも1ヵ月と言う制限は付けておいた。

 1ヶ月ほど裸リボンにしてきたメイドと結託し新たな境地を開こうとしていた…

 何その馬鹿には見えないメイド服って…しかも本当に見えないだけで手触りとかちゃんとしてるし…

 なんにせよ丸見えなのでせめて下着をつける許可はもらった、でもシースルーか穴あきかマイクロビキニの3択だった…

 カレン、そんな興奮した目でお母様になってる私を見ないで…

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