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誰が買うの? 多分提供品で送ってくる

 えーと、今日の予定は午前7時に会場入りして、一般来場者の人より一足先に各ブースを回って新製品の取材、まずはレッドウルフのブースに行って次にブルーオーシャン、アナライズの順で回って…一般の人が入り始める時間帯になる位でマキシマとワールド…んー…よし、行くか。


「はい、皆さんお早うございます、今日から祭典が始まるわけですが、人が増えてくると新製品の取材等が中々出来ないので、許可を得て一足先に会場入りしております。

まずはコスパに関しては右に出る物が居なくなりつつあるレッドウルフのブースに行ってみましょう、竿やリールは特に新しい物は無く、要望の多かった長さの物を作った位のようですが、今回は小物類を多く作ったという事なのでちょっと楽しみですね。

…というわけでやって参りました、レッドウルフのブース、早速聞いてみましょう。

とある筋から何やら誰でも簡単自作タイラバセットが出ると聴いてきたのですが…?」

 あー、そう言えば店員さんと話している間に、恵里香さんが店長さんとそんな話をしてたなぁ…アレここだったのか…

「えーそうですね、今のタイラバもヘッドとハリスさえあればスカートやネクタイは自作できるんですけど、今回うちから発売させて頂きますタイラバセットはまずヘッドにスカートとネクタイ、それとハリスが付いている普通の物なんですけど、特徴としましてはスカートとネクタイが無地の白となっております。

これで何所が自作なんだーって言われると思いますが、ここで出てくるのが独自で開発した着色料、赤と緑と青の基本3色に加えて、白と黒を合わせた5色が付いて来ます、それでこちらが展示してある見本ですね、シンプルな単色から各色が混ざったマーブル模様、こちら全てこの着色料と浸かった物となります。

使い方も単純明快、絵具の様に混ぜて使うだけです、マーブル模様や複雑な色にしたい時はしっかり混ぜずに、混ざり切らない程度に軽く混ぜるだけです、そうして出来た色にこの無地のスカートやネクタイ、これをそっと漬けるだけです、するとスカートやネクタイの中に染み込んで色が付きますので、1時間ほど経ちましたら取り出して水で洗って頂ければオリジナルカラーの出来上がりとなります、後はもうお湯に浸そうが冷水に浸そうが色落ちはしません。

それでこちらの無地のスカートなんですが、こちらの展示にある通り、ラメの入っている物と入っていない物と2種類あります、ですのでラメが入っていない方が良いとか、ラメが入っている方が良いと言う時は、選んで購入できるようになっております、また、スカートやネクタイ単体でもお求め頂ける様になっております。

それで今回の自作タイラバセットの最大のポイントなんですが、何と着色だけでなく、自分で魚を寄せるための香りも付ける事が出来ます。

今回展示させて頂いているこちら、エビ、貝、カニ、アジと4種類ご用意させて頂いております、こちらも使い方は簡単、着色済みの自作タイラバ、もしくは他のメーカーさんのタイラバですね、それを直接漬けこむだけです、10分ほどで匂いが付き、1時間程は連続使用しても匂いが持続するようになっています、こちらも4種類混ぜて使う事が出来ますので、強烈な香りで魚を寄せる事が可能になっています。

着色料は1色辺り20回、香料も最大20回は使えるようになっています」

「はい、ありがとうございます、フレーバーは聴いていたのだとエビと貝だけだったんですけど増えたんですね?」

「そうですね、カニとアジはもうほぼ滑り込み、タイラバセットとしていますけどタイラバ以外にも使えなくはないので、本当に幅広く使って頂く事が可能ですね、ソフトルアーからハードルアーまで、ハードルアーは表面に付着する程度なので、塗るためのハケも付いています」

「なるほど、そうなると渋いなー釣れないなーって時にちょちょいっとルアーに塗ってみると良いんですね?」

「はい、ハードルアーだと臭いは表面にしかつきませんので、ハケでさっと塗って頂ければ良いかと思います、それでも5分くらいは持ちますので。

魚が見えている所で親指に塗って水につければ親指に食い付いて来ますので、そのままキャッチする事も可能です。

刃の鋭い魚がいる所ではお勧めしませんけどね」

「ライギョの居る所でも指が飛びそうですねぇ、皆さん、やっちゃダメですよー?

それで、他に何か新しい物は?」

「タイラバセット以外ですとこちらになります、練り餌用のグルテンですね、ちょっと水を入れ過ぎた、そんな時はこれがあれば解決、新しく開けても量が増えすぎる、開けた方は半端に余ってしまうという時にお使いください、もしくは最初は緩めで作っておいて、少しずつグルテンを足していくと言う使い方も出来ます、対象はタナゴやフナを始め、コクレンやアオウオも釣れるようになっています、ですのでこれ単体で使用して頂いても大丈夫です。

また、先ほどのフレーバーと混ぜ合わせますと根魚から青物まで、ほぼ万能餌になります」

「結構いいですね…1袋どれくらいですか?」

「1袋1キロ入りですね、希望価格は880円と言った所です、別に魚専用というわけではありませんので、普通に小麦粉と混ぜてもっちりとしたパンにする事も可能です、非常食としても使えますね」

「そのうちから揚げ粉にも使えそうな練り餌用の粉末が出来そうですねぇ…」

「流石にそんな物を作る所は…無いとは言えないのが怖い所ですね、グルテンはタイラバセットと同時期に発売されますので、よろしければぜひ、お手に取ってお確かめください、サツマイモの粉末も入ってますので単体でもご使用して頂くことが可能です」

「はい、ありがとうございます、以上レッドウルフのブースの新製品でした、竿に関してはマイナーチェンジなので映さなくて良いですね」

「酷いですねぇ、事実ですけど、タイラバセットとグルテンに合わせた道具も有るから皆さん買ってくださいねー?」


「タイラバセットとグルテンは買いですねー、発売されたらセットを人数分とスカートとネクタイを3セットずつですけねー、グルテンは汎用性がかなり高そうです」

「だねぇ、でー、次はブルーオーシャンだね」

「こっちは情報が入ってきてないからわからないんですよねぇ、まあスタッフとして出向している2人に聞けばいいでしょう」


 ちょっと休憩を挟みつつブルーオーシャンのブースまで移動し、新しい物をどれか聴いて取材を開始、アリスとアヤカは…裏に引っ込んでいるのか今は居ない、まあカメラに映るか映らないか程度で情報は変わらないからいいか。

「続いてはこちら、リアルシリーズでお馴染みのブルーオーシャンのブースにきております、では早速聞き込みをしてまいりましょう。

今回は特に情報が回ってきていないのですが、何か秘密裏に開発していた物が?」

「はいどうも、今回展示させて頂いていますのは、従来のリアルシリーズをよりリアルに、それこそ生き餌なんてもう要らないをコンセプトに進化させて参りました」

「それはまた…凄いですね…」

「以前のリアルシリーズは基本的に専用のアイ等を使っていて、それはそれで良かったんですけど、やっぱり本物に近くても本物にはなりえない偽物じゃないですか?」

「まあ…ソフトとハードの中間とは言え樹脂ですしね?」

「そこで、今回はジョイントベイトなどを参考に、場所によって硬さを変えております、これによりさらに滑らかな動きになり、よりリアルの魚に近づいた泳ぎをするようになりました、そちらの水槽で泳がせていますのでご覧ください」

「えーどれどれ…おお、これいいですね、樹脂の都合上目が死んでいるのはどうしようもないですが、パッと見は小アジですね」

「今回はもう頭が完全にプラスチック製になっておりますので、以前のように専用のアイをワーム内に通す必要がありません、そのまま口についているアイに結ぶだけでもう投げる事が出来ます」

「それで、針は何所にどうつければいいんですか?」

「針はアシストフックをお使いください、メタルジグと同じ様にアイの部分に着けるだけで大丈夫です」

「沈めたい時には?」

「沈めたい時は以前と同じようにお腹の部分にネイルシンカー等、重りを詰めてください、ボトムを攻める時はアシストフックを背中にかけて針を上向きにしてください」

「しかしこれだけでは生餌はもう要らないとはならないのでは?」

「もちろん、動きだけでなくちゃんとそれらしくするための物も有ります、それがこちら」

「レッドウルフのアジフレーバーじゃないですか」

「はい、そうですね、こちらを使用して頂くとより本物のアジらしくなります、もちろん最初から寄せるための匂いも付いていますが、反応が悪い、思った匂いと違うという時はこちらをお使いください」

「メーカー側がそれでいいんでしょうかね…」

「こちらはフレーバーに開発費を割かずに済む、あちらはルアーに開発費を割かずに済む、そんな感じです」

「なんか駄目な発言が飛び出してきましたが、きっと彼は今日のお昼には上司に怒られているでしょう」

「ははは、そんなまさか…」


「可笑しい人を亡くしましたね…まあ裏に引っ張って行かれただけですが、まあこちらのリアルアジですが、レッドウルフのフレーバーと相性は凄く良いんですけど、それだけじゃなくちゃんとブルーオーシャンからも香り付きの保存液が出ますのでご安心ください、ただし匂いは魚の匂いではなく果物系です、それとヘッドとボディが独立してますので、ボロボロになったら付け替えてご使用ください」

「スタッフの人も居なくなったし、他の新商品も似た様な物だから次行こうか」

「そうだね、それじゃあ次はアナライズに行ってきまーす、今回のアナライズはエッグいですよー?チラッとだけしか映さない物も有りますので、気になった方は公式ホームページ等でご覧ください、それでは行きましょー」


 んー、大手であるマキシマやワールドより目立っている気がするけどいいのかなぁこれ…道具はワイバーンだからどちらかと言えばワールド寄りだからいいと言えばいい…のか?

 アキラも裏に引っ込んでいるのかこの場には居ないので、スタッフの人に話しを通して取材を開始。

「はい、やって参りましたアナライズのブース、今回のアナライズは新製品は1本に絞ってきています、が、その代り汎用性がかなり広くなっています、まずは目玉であるこちらの映像、チラッとだけ映しますね、どうぞ」

 でかでかと映し出されているピーコックを釣っている時の私の映像をチラッと映して直ぐに戻す、他にも実物大ピーコックの置物が作られていたりもするが、これは映さなくてもいいか。

「後は実際に自分の目で見てお確かめください、それでは新製品の紹介をお願いします」

「はいはい、デスクワークしてるはずだった所を引っ張られてきた下っ端スタッフです、今回展示していますのはあえて時代に逆行したルアーですね、昨今ではただ巻くだけでもう釣れちゃう巻き物が増えてきているのですが、ただ巻くだけでは釣れない、自分の実力が必要なルアーを開発いたしました。

それがこちら、見た目はただのペンシルベイト系統、ですがトップで使うだけのペンシルではなく、トップからボトムまで自由自在のルアーになっています。

展示してあるものは各所でテストをして一番結果が良かった物を展示してあります、トップにサスペンド、ボトムと種類分けして展示してますのが、発売されたときはお間違えの無い様にお買い求めください」

「それでこのルアーの特徴は?」

「このルアーの特徴は何と言っても場所を選ばない所にありますね、国内であれば管理釣り場のトラウトからバス、海へ行けばマゴチやスズキ、青物からGTまでカバーできます。

国外でのテストでもバラマンディやマーレイコッド、ピーコックまで、世界各国の魚が釣れることが実証されています、パッケージに何所で使用し何を釣った物かが表記されると思いますので、そちらも参考にして頂ければと思います」

「ちなみにテストは私達も参加してますからねー?そして現在その時撮った映像、プロモーションビデオがこちらのブースで流されてます、専属とまでは行きませんがカメラマンだ何だと連れていっているプロを差し置いてのプロモーションビデオですよー?結構貴重ですよー?会場に来れる方は是非、大画面のド迫力映像をお楽しみください。

でも先に雑誌で情報が出ているので知っている人も居るかもしれませんね」

「その時に使用したルアーも展示してますのでぜひ見に来てくださいねー?実物大ピーコックと一緒に展示してありますので」

「以上、アナライズブースからお送りいたしました、まあこれしかない上に目玉を移すわけにはいかないので薄味なのは仕方がないですね、では有難うございました」

「はーい、また今度ねー、祭典が終わった辺りでテストの時に使ったルアーを返すからねー」


「そろそろ会場が開く時間帯ですね、それではワールドとマキシマのブースに行ってみましょう、今回はちょっと色々と知りたくなかった情報が入ってきてますので、本当は行きたくないんですけどねー、まあ混んでくる前に行きましょう、そして一足先に知りたくなかったその情報を確かめてきます」

「一直線に向かってる人も居るからササッと行って済ませちゃおう」


「さぁさぁやって参りました大取のマキシマアンドワールドの共同ブース、何処かの馬鹿が暴走した結果超高級路線の道具を作ったという事で、その実物を見てやろうじゃないかという体でやってきました。

あ、ちゃんとマキシマとワールドで独立しているブースも有りますので、既存のマーメイディアやワイバーンを見る方はそちらへどうぞ、ここにあるのは本当に頭のおかしい道具ですので…では行きましょう。

ヘーイ、そこのお二人さん、何か親が暴走してとんでもねぇモン作ったって聞いたけど本当かい?」

「あ、来たんですね、本当ですよ、こんな物誰が買うんだって言うクッソ高い物を共同で開発してましたよ」

「マキシマとワールドの社長も大はしゃぎ、もうやりたい放題やってやれーって感じだったそうです」

「取り敢えず実物を見せてください、それと名前ですね」

「実物はこちらです、リールがマキシマとワールド、レガリアとコデックによる共同開発、限定生産ですがアテナシリーズになります、極限まで計量化かつスプールも細く大きく、それでいてバランス良く、ラインキャパが驚きの20lbで最大300メーター、余り大量に巻け過ぎてもアレなので付属品として20lbが100から250メーターまで、50メーター刻みで変わるスプールが付いて来ます」

「スピニングも同様に3000番ですが、キャパを変えたスプールが付属で付いて来ますね、カラーはプラチナブルー、神々しさを表現したとかなんとか」

「そう言えば竿は何所のなんです?外注したって聞きましたけど?」

「竿は1本だけで済ませるためにその技術が有る所にお願いしました、そして私達はその技術が詰まっている1本を既に持っています」

「あー…何となくわかりました…」

「折れない粘り強い、トルクも有る、でもルアーに合わせてティップを柔らかくする必要も出てくる、ですのでこちらも技術を提供してレッドウルフにお願いしました」

「リールはベイトで35万のスピニングで25万って聞きましたけど…竿は?」

「何と驚きの30万、ベイトはベイト、スピニングはスピニング専用ですけどね、では少し説明しますね。

こちらのアテナシリーズの竿の特徴として、幻の一本となった穴釣りロングSEの技術が使われていますが、今回は更に発展しています。

まず、竿の太さ自体はSULくらいしかないんですけど、最大でXXH以上にする事も可能です、何所で変更するか何ですけど、SEと同じくグリップ縁を度引っ張るとメモリが出てきますので、回して調整したら押し込んでください。

そしてティップの柔らかさや全体のバランスはグリップエンドを押しこんで閉じてある状態で回してください、一番柔らかい状態でのべ竿の様に曲がるようになります、ガチガチに硬くすると岩にへばりついたタコも引きはがせるほど強くなったり、調整次第で200キロクラスのマグロから400キロのカジキも相手にできるそうです。

トローリングでもないのにどうしろって言うんだって話ですけど」

「取り敢えず試投げとかをしてみましょうか、これ今回巻いてあるのは?」

「20lbを300メーターです、重さは前回と同じ10グラムです、比較用にマーメイディアとワイバーンも用意してありますが…多分必要ないですね」

「これ今回調整はどうなってるの?」

「メカニカルが無いのは同様、遠心ブレーキも無くて、適性の重さを調整するためのギアも撤廃、リール自体が調整を勝手にしてくれます、ですのでベイトでも1グラムからバックラッシュせずにフルキャストが可能になっています、頑張れば500グラムでもフルキャスト可能です、真面に投げれるかどうかは別としてですけどね」

「はい、ありがとう、それじゃあ試投げしましょうか、目指せマーメイディアの130メーター超え、いくぞー」


「というわけで今回の祭典で発表される物を一足先に取材したわけですが、4日間開催されますので、余裕がある、興味がある方は来てくださいねー?

それでは、ここで映像を切って、まだ回ってないブースを回りたいと思います、ではまたー」

実物大ピーコックの置物

テスト中に釣った物を再現した物

後ろでは目玉である映像も流れているのでチラ見せしただけ


アテナシリーズ

親馬鹿2人と贔屓にしてるメーカーの社長2人が暴走した結果生まれた

値段も暴走して50万超え、誰が買うんです?

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