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知りたくなかった裏情報 食べれなくはない

「海産物が食べたい」

「どうしたの急に?」

 朝食を用意している時に何やら恵里香さんが台所に乗り込んできて海産物が欲しいと言い出したのだが…

「いえね、ここに来てからもう1ヶ月位経つじゃないですか?お肉はどうにかなっているので良いんですけど、茎ワカメとか千切りコンブとか、そう言った物がたまには食べたいです。

後できれば塩サバとかカサゴの味噌汁とかメバルの煮つけとかアジのから揚げとか」

「似た様なのは作れるけど…?」

「代用で使うのではなくちゃんと物が良いですね、後そろそろ一度戻らないと秋の祭典が有りますよ?ルシフさんに言って一度切り上げて戻らないといけません」

「あー、アイナ達はメーカー側でスタッフとして参加だから早めに準備しないと駄目だね、ルシフが起きたら一旦ごっこ遊びは中断して帰ろうか。

それと海産物は帰ってからだね」

 今日は豆腐とねぎのお味噌汁、細切りにした白菜を塩で揉みゴマ油を少々混ぜた物、炊き立てのご飯にアユっぽい魚の塩焼き、うむ、今日の朝ご飯も美味しそう。


「それじゃあ一旦家に帰ろうか、それで前々から入ってたお仕事が終わったらまたこっちに戻ってくるという事で。

何時でも行き来できるようにするための扉は…ごっこ遊びが終わってからかな?ここが発見されるまでは自由に行き来できない、隔離された場所を保つという事で、まあ単なるこだわりだね。

それじゃ忘れ物が無いか確認したら帰るよー、衣類とかに関しては置いて帰っても大丈夫、釣具に関しては…まあ置いて帰ろうか、お仕事が終わったらまたすぐ戻ってくるからね」

「戻ったら各メーカーに話しを通して…アイナ達はメーカーに出向して…お祭りは準備期間が一番楽しいとは言いますけど、それは基本的に学生位ですよねぇ…」

「隠し事がされていないのであれば、ただのスタッフとして説明だなんだとするだけで済むんですけどねぇ…出向してから実は新しいのを作ってました、とか言われたら怒りの矛先を何所へ向けた物か…」

「それは間違いなく噛んでいるであろう親でしょう、変な所で張り合いますからね、あの2人は…多分こっそり新型を開発している可能性が無くも有りません」

「その時はその時でテストで使わせて貰うのでよろしく」


「あー、もしもしー…どうも、祭典の件でー…はい、前回と同じ様に撮影を…はい、大丈夫?ありがとう御座います、はい、ではまた当日に…えーと次は…」

「マキシマとワールド、ブルーオーシャンにレッドウルフが終わりで後はアキラが出向してるアナライズだけかな?他の所も回るならもっと増えるけど」

「じゃあそこに確認を取ればもうお終いですね、撮影をして回るメーカーはこの5つだけです、それ以外の場所は撮影無しで、今回は抽選等は有りませんしね、それじゃあササッとアナライズに電話をして休憩にしましょう」

「私はお買い物に行って来ようかな、根魚は早々売ってないと思うけど、アジは売ってるはず…千切りコンブとか茎ワカメもちょっと怪しい気がするけど」

「あー、じゃあさっさと電話をしてしまいますので、一緒に行きましょう、それで売って無かったらちょっと海まで行って釣って来ましょう、アイナ達は出向中でホテルに泊まり込みで帰ってくるのが祭典の後ですし、それほど数は必要ないですしね、ですので道具貸してください」

「いいよー」

「移動も何時もの軽トラで良いですね、クーラーボックスが必要ですし、先に来るまで待っていてください、直ぐ行きますので」

「はいはい、一応念の為に赤エビ位は持って行くね」


「アジー…んー…パックされているのはあまり良くないですねぇ…根魚も無いみたいですし、コンブとワカメ位ですね」

「もうお昼すぎてるからねぇ、良いのはもう大体売れてるみたい」

「アジを丸々一匹焼いたのが食べたい気分ですし、あまり良くないのは使いたくないので…根魚のついでに夕方位に入ってくるアジをアジングなりなんなりで狙いましょうか」

「じゃあお会計を済ませたら何時もの堤防かな?」

「そうですね、余り遠出は出来ませんし極力近場で、遅くても5時に引き上げれば夕食には十分間に合いますね」

 お目当てだったコンブとワカメのお会計を済ませたらそのまま海に向かって移動開始、食べるには問題は無いんだけど、値引きシールが張られたアジはちょっとねぇ…今日売れなかったらお隣のお惣菜で南蛮漬けコース…かな?


 頻繁にお世話になっている釣具屋の駐車場を借りてそこに車を停め、ついでに以前渡しておいたスプーンの感想を聞いたら堤防まで徒歩で移動、まだ港内に大きいアジは入ってきていないようなので根魚狙いから、20センチくらいのが釣れるといいんだけどねぇ…

「これは結構大きいんじゃないですかねー?…って…あー…これどうしましょうかね…プライヤーも魚掴みも今手元に有りませんよ…」

「んー?中々いい大きさだね、問題は針にかかっているのがミノカサゴという事だけど、外すならそのまま針をまっすぐに変形させちゃえば?」

「あ、そう言えばこの道具だと自由に変えれるんでしたね、じゃあこのまま…よし、外れた、引き上げる前にもう自分の意志で外せるのは便利ですよねー。

身に毒性は無くてもヒレの処理や処分するときに気を付けないといけないので、極限状態でもない限り食べるって選択肢は選びたくないんですよねぇ…」

「身はそこそこ美味しいけどね、手間を考えるとあまり良くはないね、死んでも毒は残り続けるし」

「早々死にはしませんけど、刺さったらまず直ぐ毒を抜いてお湯に浸して、その後病院と、1つのミスでちょっとした高級食材よりお金がかかりますからね、極力触りたくないです。

それと早々死なないだけで刺さり所が悪いと死ぬときは死にます」

「まあ、そう頻繁に釣れるような物でもないし、たまたまどこかから迷い込んだんじゃない?」

「でしょうね、メバルは何匹くらい釣れました?」

「まだ3匹かな、今の時間は潮が止まってるからかなり渋い、夕方になれば満ちてくるからまた変わるんだろうけど」

「カサゴも全く駄目ですし、もう暫くは我慢ですかねぇ…」

 来て早々潮止まりになったので兎に角渋い、こうなると虫エサだろうが食わない物は食わないのでただ粘る事しかできない、我慢して夕方まで待てば潮が満ちてくるのでまた釣果が変わってくるし、アジも入ってくるので帰るというわけにもいかない。

 ただ食いついてこない魚をずーっと待ち続けるわけにもいかないので、一旦竿を仕舞って釣具屋で時間潰し、まあ仕方ないよね…夕方前に一気に釣れば良いか。


「それで暇潰しに来たと?」

「潮止まりで何も釣れないもん…辛うじてメバルが3匹と…ミノカサゴ?」

「私が釣りました、結構いいサイズでしたよ、30センチくらいは有ったと思います」

「沖の方から迷い込んで来たんかねえ?まあたまーに釣れない事もないし、針に掛ったらご愁傷様ってくらいだね」

「プライヤーも魚掴みも無いから苦労しましたよ、ちょっとだけ…」

「普通のカサゴにメバル位なら必要ない物だしね、そう言えば次回の祭典はどうするん?」

「ちゃんと行きますよー、もうメーカーにも問い合わせて撮影の許可は貰いました、多分ちょこちょこっと新しいワームとかルアー、タイラバとかそう言うのが追加される位じゃないですかね?

後各メーカーからショアジキとかそれ用の竿」

「まあそんな所だろうねえ、そう言えば最近面白いタイラバが出来たって話を聞いたけど、祭典で発表されるんじゃない?」

「毎回何所からそう言う情報を仕入れてくるのか…」

「釣具屋の特権だねー、今度こういうのが出るから仕入れませんかって向こうから持ってくるから。

まあ面白いと言っても、ヘッドプラス自作用スカートってくらいかな?後スカートを着色したり香り付けしたりするためのキット付き、針も最初についてくるの以外は別売だね。

ヘッドはタングステン、スカートは着色しやすい様に無地の白、香りはエビとか貝とか、着色用のキットも5回位は使えるから、気にいったら単品で買ってねーってやつ」

「自作は面白そうですけど、どう使うんです?」

「着色は染めたいスカートを染めたい色の中に1時間くらい漬ける、1時間たったら取り出して水で洗って、今度は好みのフレーバーの容器に10分くらい漬けるだけ、後はハリスにスカートとヘッドをつければ完成。

色は一度つけたら抜けないけど、香りは何度か使うと抜けて行くから、持ち歩き推奨かな?もうハリスにスカートを着けて、フレーバーの中にハリスごと突っ込んで使う時に取り出すくらいで良いんじゃない?」

「面白そうではありますね、問題はお値段ですけど」

「ハリスはメーカー問わずだから何でも、ヘッドもメーカー問わず、スカートだけは色が入ったり匂いが染み込みやすい様にしてるみたいだからスカートが一つ300円、着色は5色入りで1500円、フレーバーが一つ500円かな?フレーバーはぶち巻いたりしなければ大体20回は使えるから結構長持ちよ」

「ネクタイの部分はどうなってるんです?」

「ネクタイも付いてくるよ、それも着色したり匂い付けが可能、そっちは1つ200円くらいかな?」

「んー…発売されたら買ってみましょうかねぇ…」

「着色するときは別に他の色と混ぜても大丈夫だからね、絵具と一緒、オリジナルのタイラバが作り放題だね」

「いいですねぇ、ヘッドとハリスが他メーカーの物を自由に使えると言うのもかなり良いです」

「それほど高い物でもないから、タイラバを初めてって人にもお勧めだね、うちは多分タイラバ用の道具と一緒に仕入れると思う、まあ安いやつだけどね、竿とリール合わせて6000円くらいの」

「入門ならそんな物ですよね、他には何か面白いものあります?」

「時代に逆行した自分の実力が試されるトップからボトムまで使えるペンシルベイト?」

「それは…多分私達がテストした奴ですね、他にもテストをした人がいるとは思いますが」

「あ、テストしてたんだ、じゃあどうでもいいね、それ以外だと…何が有ったのか知らないけどマキシマとワールドが竿とリールを共同開発してるくらい?超が付く高級路線になるみたい、コンセプトが遊びはもう終わりだ、だそうですよ、釣りから遊び心を無くしてどうするんでしょうね」

「それはまた…アイナとアスカが絶叫してそうですね…」

「従来通りのバス用のベイトながらも、ラインキャパが20lbで250メーター、スプールがもうほとんど棒、投げた時のスプールの回転音も別次元、聴いていて心地よい位、メカニカルはやっぱりなくて、遠心ブレーキも無し、ラインによるモード変更有り、ベイトなのに1グラムからキャスト可能、最大重量は500グラムとかですね、そんな物投げる馬鹿は居ませんけど、ハイギアローギア切り替えも健在。

スピニングはマーメイディアとワイバーンの良い所取りをしただけで特筆するべきところは無いですね、滑らかだったのがより滑らかになって軽量化されたくらいです、こちらもハイギア等の切り替えはそのままで3000番のみ、キャパは普通の3000番と同じですね。

で、肝心の弄りに弄ったベイトは1台驚きの35万、誰が買うんでしょうね?一応右左共に5台くらいは仕入れますけど、スピニングも25万ですよ」

「高級すぎて売れる気がしないと思います、限定販売とかそう言うのですかねぇ?」

「多分限定ですね、ベイトスピニング共に左右合わせて100台ずつしか作らないそうです、売切れたりしたら追加で生産はするかも知れませんが、性能はいくらか抑えた物になるんじゃないですかね?」

「初期ロット以降は大量生産用の廉価版ってやつですかねぇ、そうなったらそうなったで凄い値段が上がりそう…」

「まあ高い分保険付きですから、壊れたり壊されたり、盗難にあっても虚偽でなければ大丈夫です、何気にGPSも付いてますからね、盗まれても何所にあるかが一発で分かります、多分値段が糞高くなったのはそこが原因じゃないかなと…」

「どこぞの電機メーカー2社が絡んでるでしょうし、そうでしょうねぇ…そう言えばリールだけなんですか?」

「一応竿もでるみたいですけど、まだちょっと分らないんですよね、どうにも竿は別の所に委託したらしくて、テスト段階ではマーメイディアとかワイバーンの竿を使ってましたよ」

「何か良い所が有りましたっけねぇ?」

「そこは知らされてないんですよねぇ、リールが多分限定なので竿も全部で200しか作られないと思いますし、そうなるとほぼ万能で使える竿にしないといけませんからね、SULからXXHまでカバーは厳しいですし、MLかMH位で落ち着きそうな気もしますね」

「竿に関しては当日確かめるしかないですね」

「後バラ売りじゃなくて竿とリールをセットにして売るので…多分70万から100万位で店頭に並ぶと思います」

「たっか!ばっかじゃねえの!?」

「まあ竿の値段次第ですね、竿が安ければ50万位で落ち着くと思います」

「これで値段以下の性能だったら暫くの間笑い者にされますよ…」

「リールに関しては間違いなく値段以上だとは思います、保険込みの値段ですから、竿も多分保険込みになると思いますので」

「遊びは終わりだというコンセプトは、保険だ何だと掛っているから間違ってはいないんでしょうね…」


「さて、あまり聞きたくなかったような裏情報を聞いたところで海に戻りましょうかね、そろそろ潮も動き始めてる頃でしょう」

「はいよー、まあ適当に頑張ってね、祭典の時は私もデモンストレーターとして参加するから」

「その時はお願いしますね、それじゃそっちも何時までも店員さんと話してないで行きますよー」

「はいはい、それじゃまたねー」

 そろそろ丁度いい時間だと言う事で店を出て再び海へ、目標はメバルが後3匹にカサゴが6、アジは…尺を超えてるかそうでないか次第…かな?

 よし、頑張って夕食の材料を釣ろう、そして今日は久々の海産物を食べるのだ、恵里香さんが欲しがった結果こっちまで欲しくなってきちゃったしね、食べれるうちに食べておこう。

ミノカサゴ

ヒレに毒があるだけで身に毒は無いので食べれると言えば食べれる

ただし死んでも毒は残るので刺さると毒をすぐに抜いて40度くらいのお湯でやわらげ、出来ればすぐ病院へ行かないといけない

刺さり所が悪いと死ぬときはやっぱり死ぬ


超高級路線

何処かの親が二人揃って暴走した結果、性能は良いけどあまりにも高すぎる

そしてマキシマとワールドも悪乗りをして色々と技術を詰め込んだ結果、保険料込みでとんでもない値段になり、開発終了と共に色んな意味で遊びが終わった

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