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特に何もなかった 普通が一番

「うぅむ…やられましたねぇ…」

「どしたの?」

「これですこれ、サイコロで釣り道具を決めて魚を釣る企画、最近真似をする人が増えてきてるんですよねぇ、私達が初でもないし初めてでもないですけど、こうなってくると今一面白味は無くなってしまいますからねぇ…」

「普通の道具を使って普通に釣りができるのならそれが一番だよ…もうタナゴ用の竿でトラウトやバスを釣るのや流石に…」

 仕掛けまでタナゴ用だし、針に中々掛からないし、掛ってもすぐ外れるし、10センチあるかないかのまだ比較的釣りやすいのを探す所から始めないとで…そもそも届く範囲に居ないと駄目なわけで…

「まあ、そもそも道具を揃えるのにお金がそこそこかかりますし、無理をして折ったら元も子もないですけどね、地方の小さな大会で真似をして参加費を無駄にする人も居る様で、アレは種類を縛ってるだけでインチとか色までは縛ってませんからね…」

「で…結局のところ何か影響が?」

「コメントに実はやらせとかそう言うのが増えてきました、まあ無視しておけばいいんですけどね、何度も何度も色や大きさを変えてるのを見てないんでしょう、ノーカット版もアップしてあるのに」

「影響がないのならいいんじゃない?」

「そう言うコメントには大体ノーカット版を見てこいって返している人もまあぼちぼちいますね、とはいえ、毎回サイコロだけで決めるというのもあれですし、そろそろ新しい事を始めようかなーって?」

「変な物さえ入って無ければそのままでも良いと思うけどね」

 船釣りの時でもタナゴ用とかが入ってるのはほんとなんなんだろうね…


 今日はガレージで荷物整理、ちょっと1人暮らしをしている間に溜まった物の処分をしないとねぇ、ぬいぐるみや置物なんかは飾って、食器も食器棚と一緒に設置して、テーブルと椅子も入れ換えようかな、こっちの方が多分お洒落、古いのは物置に入れておこう。

 …そう言えばこのガレージも少しずつ拡張してるから広くなってきているし…ふむ…

「あー、それいいですねー」

「良いでしょー、あまり使わないけど休憩室もそこそこ広くなったからねぇ」

 ハンモックに寝転がり、ゆらゆらと揺られながらのんびり休憩、荷物整理を一時中断して寝心地を確かめ中、強く張りすぎると今一なんだよねぇ…程よい感じに調整し終わった所でハンモックから降り、今度は飛び乗っても大丈夫か確認、ゆるんだり切れたりすることも無く良い感じ、後はちょこちょこと内装を弄ったりしつつ整理して行けばいいかな?

「それで、次はサイコロで道具を決めるのではなく、道具のお値段、これを決めましょう、1かけることの100円くらいで、何時もの100面を使いますので最大1万円ですね、0は流石に振りなおしで。

糸も含めた値段、と言う事で結構シビアに行きます、糸も1000メートルで680円の物も有れば100メートル2980円の物、ワームも針も1つずつ電卓を叩いて1個当たりの値段を出して、決められた範囲で揃えて釣りをするという」

「めんどくさっ」

「1なんか引いた日には100円均一のもう道具もセットになっているのを使うしかないですね、餌は現地調達です。

まあ色々と組み合わせを考える必要が有りますし、安い物でも釣れるという事を伝えるにはいいでしょう、余り低いのを引くとスピニングに偏りはしますが、ベイトも1000円くらいで割といいのが買えますしね」

「それをやるとリールだけで40個位増えそうなんだけど…」

「…それもそうですね、没にしましょう、ただでさえリールと増殖する竹でガレージの中が酷い事になってますしね」

 20センチ刻みだった竿が10センチ刻みになり、その追加分が送ってこられたり、リールも2000の下に1000が追加されてその追加も送られてきたり…ラインキャパが多すぎるという事で1000を作ったらしいけど、2号でも150は巻けるらしいので小さくした意味は有ったのかどうか…

「竿がこの後5センチ刻みになったり、リールが500刻みになったりしたら、整理するのも大変なんですよねぇ、長さや型番に合わせて整理はしてますけど…余りマイナーチェンジした物は作らないでほしい所ですね…」

 ルアーに関してもちょこちょこ送られてきてるけど、あっちは取りあえず壁に飾っておけばいいから何とかなるけど、多すぎるリールと竿はなぁ…


 整理が終わった後はモエビなどの養殖で増えすぎていないかの確認、特に増えすぎた様子も無く、大きくなりすぎたという事も無く問題なし、アサリももう減る事は無いだろうし、カワハギでも釣りに行こうかねぇ…?

 アサリを大体30個ほど捕り、殻から身を外して塩でぬめりを取って準備は完了、後はモエビとイソメを少々回収して準備は完了、カワハギは多分釣れる、根魚も大きさ次第、クロダイ辺りがモエビで釣れれば万々歳、もうおなじみとなる堤防まで行きましょうかね。

 餌を用意した後はガレージに戻り、撮影する機材と道具を用意して、ハンモックで揺られている恵里香さんにちょっと釣りに行ってくると伝えていざお出かけ、釣れなかったら…生姜焼きでも作ろうかな?

「ちょーっとまったぁ!」

「ほえ?」

「新しく送られてきた道具のテストも兼ねて私も行きます、とは言ってもライトショアジギング用のライトジグとか、リアルシリーズのイワシとアジもまだ使ってないんですよね、テスターさんは他にもいますので特に無理に使う必要はないですけど…それとこれ、塗る集魚剤、反応が今一つの時にお使いくださいってやつですね、ちょっと時間のたったイワシやアジフレーバーだそうです」

「それはまた…匂いだけでも釣れそうね…」

「まあ最終兵器とかそう言う類ですね、これで釣れなきゃ嘘でしょ…って次元の、それとライトとは言えショアジギですので本来なら30グラムとか有るジグを使うんですけど、今回送られてきたのは10から20グラムですね、ヘッドの部分に重さが集中してまして、胴体部分は空洞になっています、頭から沈んでお尻の方は浮力でちょっと沈みにくい、見たいな、バランスは確かめ終わっているので後は実際に使ってで釣れるかどうかですね、本来のメタルジグより沈むのが遅いのでボトムを狙うのには向いてませんしね、表層近くを狙うためのジグ…ですかね?」

「ふむぅ、私も釣るものが釣れたら試してみようかな?」

「一番いいのは船でナブラが発生している所に投げ込む事ですね、沈むのが遅い分どう反応してくるかよく分かりますし、ナブラに放り込んでよく釣れるなら多分大抵の青物はいけます。

一応メタルジグを試す時は200MHかHで若干柔らかい方でお願いします、リアルシリーズはインチ数によって変わりますので…160MLか180Mくらいですかね?」


 さて、堤防についた所でまずやるべきことは食材の確保、まずはアサリを使ってカワハギ狙い、針は1本で集中して確実に胆がパンパンに膨れた大きいのを狙い撃ち、25センチでお腹がパンパンに膨れているハギが10匹ほど釣れた所でカワハギは終了、説明しながら釣りはしていたけど…真似が出来る人は居るのかな…?

 がん玉と針1本だけの仕掛けをそのままに餌をモエビに変更、もはやなじみになりつつある近くの釣具屋で買ってきたクロダイ用の団子を作り、モエビを死なせないように包んでポイっと手で投げる、そして後はただ待つだけ、釣れたらいいなー位で何が掛かっても気にしない、そんな感じ、夕食の材料は釣れたのでピリピリした感じはお終い、後は楽しむことが大事、クサフグちゃんが釣れてもちゃんと海に帰しましょうねー、外道が釣れたからってその辺に捨てちゃダメですよー?

 後できるなら食べるつもりが無い魚を釣る時は返しも潰しておいてあげるといいですね、バレやすくなるのでどうしても釣りたいという場合は有る方が良いです、以前も言ったようにこれに関してはもうただの拘りです、ただこういう風にフグや小さいのが釣れた時に直ぐに外せるのも返しが無い方が外す時も楽でいいです。

 それにしてもクロダイは釣れないねぇ、モエビも尽きたし、余った団子は適当にポイポイっとお姉さんが釣ってる方向に投げちゃいましょう、ちょっと緩めにして小さめで、これで小魚が寄ってきてナブラでも発生するといいねぇ…まずないだろうけど。

 仕掛けをブラクリに変えて餌は持ってきたイソメ、これも少な目だから夕食に出来そうなのが釣れたらいいな程度で…んー、小っちゃくて可愛いね、10センチも無いカサゴちゃんにアイナメちゃん、1つの針に2匹掛かるってどうなんだろうね?美味しく食べれる大きさになってから戻っておいで。


 根魚は食べるのにちょうどいいサイズは釣れず全てリリース、堤防の先の方では新しいメタルジグを試してはいるがあまり反応は良くない御様子、こっちは隣でリアルシリーズを試そうかねぇ?まずはアジから、針は専用の物でなくても大丈夫です、まず頭に専用の道具を差し込みます、腹掛けの時は下に、背掛けの時は上に出してください、今回は背掛けですので上側に、口側の輪っかに糸を結んでください、スナッフはない方が良いです、続いて背中側に出ている輪っかに針をつけます、針はカン付きの物にPEラインを結んでください、すっぽ抜けたりしないようにしっかりと、PEに拘らなくてもナイロンでもフロロでも大丈夫です、ハリスにしたPEを上から出した輪っかに結びます、面倒であればここはスナッフで付けても大丈夫です、最後に背中側の食いついて来そうなところに針を掛けて上げれば出来上がりです。

 最近出た物は口からT字型に小さな穴が空けてあり、専用の道具を通しやすくなっているそうです、見た目は細いですが、このように両端にPEの5号を結んだものを両側から引っ張ってもびくともしません、ですので伸びたりすることは早々ありませんので安心して使ってください、だそうです。

 以前のタイプは不評だったのでL字の物に変えたそうです、こっちだと口から刺して頭か顎から出すだけでいいので個人的にはこっちの方が良いとは思います、あ、付ける針は面倒な場合アシストフックを使うといいです、お腹側から出した場合はツインフックが良いです、ですがボトムを狙う時はお腹側に針をつけるのはやめましょう、根掛かりします。

 今回はボトムを探りたいのでお腹に少し重めの重りを入れます、重さを調整すれば浮力で浮きますのでいろいろ試してみてください…

「ナブラナブラ!少し沖の方ですがナブラってますよ!」

「あら?まあ…ルアーはこのままでいいか、重りを少し抜いて軽くして、青物狙い行ってきます、飛ばなくなると思うかも知れませんが、8インチなので結構飛びます」


「リアルシリーズに集魚剤はやっぱ反則ですね、届きさえすれば着水した時点でもう食いついてますし、このジグも悪くはないんですけどねぇ、色合いが若干地味なのがつらい所ですね」

「鱗が無いだけで見た目はもうそのままだし、変なメタルジグより目立つよね、生きているわけじゃないから泳ぎまでは完全再現とはいかないけど」

 ナブラに向かって投げる度即座に食いついてくる入れ食い状態、少し離れた位置でも追いかけてきて食って来るし、結構いいんじゃないかな?メタルジグの方は…

「んー…ナブラでは良く釣れて、それ以外の時はボチボチと…ヘッドが重くてよく飛ぶのはいいんでるけどねぇ、投げる時のバランスも悪くないので糸に絡まなくていいんですけど、やっぱり実際に使わない事も分からないことが有りますね、これはほぼナブラ専用です、普段使いでも釣れなくはないですが、中空になっている分重さに比べて大きいのは良いんですけどねぇ…まあナブラ以外だと微妙と返しておきましょう」

「こっちは使い方次第かなぁ?いくつかに分割してジョイントさせると更にそれっぽくなるかも?」

「その辺りはコストがかかるので各自改造でしょうねぇ…」

「ナブラが消えたからもうここまでかな?」

「ですねぇ、テストも終わったのでレポートを適当に送って来ましょ」

 釣った青物は2匹だけキープして後はリリース、この場で出来る血抜きをして続きは家に持ち帰ってから、カワハギ10にブリが2、中々いい釣果なんじゃないかな?


「そう言えばまた最近姿を消してたけど何所に行ってたの?」

「さぁ…?何か知らない人に知らない所に送られて、その後山奥で一人暮らししてて、飽きた頃にルシフが迎えに来たからわかんない、何かに使うかもって事で建物とか作った菜園やら田んぼはそのままにして来たけど」

「んー…別荘を作りに行ったような物ですかね?」

「近からず遠からず…よくわかんないね、知らない人も何処かに行ったみたいだし、ただただ畑を耕したり、湖とか川とか海で魚を釣って過ごしてるだけだったね」

「まあ普段と同じと言う事ですね、さて、クーラーボックスも積んでごみも持ち帰り、忘れ物も無し、帰りますか、カワハギは刺身だけじゃなくて唐揚げもあると嬉しいです」

「そこそこ大きめだけど、10匹しか居ないから作っても3匹分ね?」

やられた

所謂二番煎じとかそう言うの、別に最初にやり始めたとは言わないけど、後追いが自分が発祥と言うのは何か違うと思う

でも真似をした所でイカ釣りお姉ちゃんねるには色々と勝てない、主に圧倒的なまでの道具の種類とか他にも色々と…


ハンモック

持ち帰って来たものの1つ、そこそこ広くなってきたので邪魔にならない所に設置

疲れた時はハンモックでゆらゆらと揺られるのも良い、ロッキングチェアはない


ほぼナブラ専用

浮力が地味に働くので沈むのが遅い、普段使いするには使い辛い

その代り浮いて来ているナブラだと沈むのが遅いので便利、でもトップウォーターでいいという答え

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