続・頭のおかしい人たちの大会荒し お姉さんチーム的には反則
「はい、始まりました、イカ釣りお姉さんの何が釣れるかな?今日はちょっと遠出をしまして、ちょっと大きめの大会にきております、優勝したら雑誌とかに簡単に乗れちゃうくらいの規模ですね、とはいえ性別関係なく誰でも参加できる奴です、参加費がちょーっとお高いですけどね、プロになる気は無くても腕試しをしたい、と言うのであれば一度は参加してみるのも良いかも知れませんね、流石に今日は縛りプレイは多分しません…よ…?全てはサイコロ次第です、持ち込んでる道具も全て規定内で有り問題のない物ばかりです。
メンバーは何時もの穴釣りお兄さんにファイブA1から5の5人、それとゲストの方達5名、ゲストの方達は選抜された方達なのでかなり強いですよー?
大会自体は個人戦ですが、イカ釣りお姉さんとファイブA対穴釣りお兄さんとゲスト5名みたいな構図ですね、ではちゃちゃっとエントリーを済ませてきましょうかね、まずはエントリーを済ませないことには話になりませんからね、では行ってきまーす」
「さてさてさて、12名全員のエントリーが終わりました、流石に、流石に今回の大会は竿の制限入れ…無いとでも思ったか!サイコロ行きまーす、まずは制限を入れるかどうかを決めまーす、ダイスは何時もの100面ダイス、奇数なら制限有り、偶数なら無し、0は振り直し、では…90…4!残念!まあ自分で選んで使うには分には自由ですけどね、ルアー制限行きますよー、こんかいはリグ制限とかも有りまーす、いかにして使いこなすかが見せ所ですね、まずはイカ釣りお姉さんチームから降りまーす。
…81、81は…クロー系のソフトルアー、リグを決めまーす…ダウンショット、悪くはないですね、次はA1行くぞー、63…バズベイトのトレーラー無し、A2は11のバイブレーション、どんどんいくぞー。
47スピンテール、1スイムベイト、51ピンテールのフリー、中々良いんじゃないですかー?
次は穴釣りお兄さんチーム決めまーす、99でスプーン、スプーン好きですねぇ…?」
「振ったの私じゃないし…好きですねぇと言われても困る…」
「まあまあ良いでしょう、残り5人行きまーす、13でミノー、29でシャッド、87でカーリーテールのスプリット、33シャッドテールノーシンカー、100…100!?おめでとう…好きなルアーを選ぶ権利です…はいトレーラー有のラバージグですね、トレーラーは…ストレート…
はい、これで全員の使用ルアーが決まりましたね、しかし目立ちますねぇ、美人揃いなのもそうですが、道具が…」
「白金色の竿に金色のリールを筆頭に、真っ白な竿に白金、もしくは金色のリール、それに比べてうちのチームは…」
「こちらはメーカー純正品で、あちらはメーカー品ではなく全てが手作り、カラーリングも思いのままですからねぇ…」
「大丈夫、色は性能とは関係ないから!ちょっと感度やら飛距離やらが規格外なだけです!糸も製法が違うのでナイロンなのにどれだけ擦っても熱で溶ける事も無く、傷がつくこともなく、PEより頑丈でさらに感度も上だったりしますが…多分釣果には影響ありません」
「道具の制限有りを引かないからぁ…」
「取り敢えず各々引いた番号が振られている箱を確認して持って行くように、それが今日使っていい道具です、じゃあ開会式に行きましょうか」
「さて、大会自体は個人戦ですが、各自優勝を目指すのは当然として、穴釣りお兄さんチームに合計重量を勝つのが最終目標です、この大会のレコードは3574ですが間違いなく軽く超えてくると思います、それが6人として合計で32キロは行くと思います、おかっぱりの大会ですがゲストEが要注意ですね、多分7000近いの持ってきますよあれ…他にも制限をかける事にはほぼほぼ成功しましたが、それでも6000は超えてくるでしょうし…大会を壊す勢いで大物に固執しないとまず絶対に勝てないでしょうね…」
「なんでそんな人たちをゲストに呼んだんでしょうね…」
「スポンサーの意向には逆らえないのです、大人の都合です、こういう時位スーパーカーで颯爽と登場してもいいじゃないですか、参加はしてない他の方達に荷物も運搬して貰ってますし、ハイパーカーは全部持って行かれましたけど」
「躊躇うことなく、中古自動車のような扱いと感覚でハイパーカーに乗る様な方達ですしね…」
「こちらはスーパーカー3台で6人、対してあちらはハイパーカー6台…1人1台計算ですもんね…」
「穴釣りお兄さんは免許がないので助手席ですけどね、というか運転させちゃダメです、上手い下手とかではなく絶対にさせちゃダメです、スポンサーに怒られます。
まあそれとこれとは勝負には関係ないので置いておきましょう、運搬ついでに道具も最高の状態までメンテナンスはしてくれていますし、ラインも全て新品になってます、ベイトはPE4号、スピニングはPE2号、やってやれなくは有りません」
「問題はおかっぱりからボートで釣る様な記録旧が釣れるかどうかですね、本気でプロを狙っている人達も出る大会ですし、ホームにしている人も当然参加してますし、居る場所は全部抑えられるでしょうし、何とかなるのでは?」
「この大会のエリアは全域です、移動は徒歩限定ですが普通の参加者なら移動時間だけで諦めるような場所、もしくは普通ならばボートでなければ攻める事が出来ないような切り立った場所、そう言った場所に平気で行ける方達です、近くを抑えても意味がないんですよ、本気で迎え撃つならその近くの穴場は捨てて、大会では時間の都合上で絶対に行かない場所、そこが狙い目です、計量を考えると…粘れて1時間あるかないかの短期決戦ですね」
「無茶を言いますねぇ…それで狙い目は?」
「こことここ、それとここですね、現在は6時、徒歩で2時間、9時以降はもうほぼ無いと思っていも良いかも知れません、終了は16時ですし、ぎりぎりまで粘っても13時には引き返してこないといけませんが、最初の1時間で間違いなくレコードを塗り替える物は釣れると思います、ホームの人達ですら見落としている場所ですからね、それでは各自解散、3手に分かれていきましょう、勝負は8時から9時までの1時間だけです、では幸運を…
あ、ちなみに地図はモザイク入れまーす、自分で探してみてね?」
さてさて、何所で始めた物かな…?もうすでに散らばって開始しているし、陸と繋がっている所ならどこからでもいいんだっけ…?
「移動可能エリアは全域、これは崖の部分も含まれていますので、近場で釣るよりは誰も立ち入らない場所が良いと思います、地図を見ただけでもここから…ここまで、30ヶ所は手付かずになっていますね、1人当たり5ヶ所回ると言うのでどうでしょうか?」
「じゃあ私はこの5ヶ所かな?」
「それでは残り25ヶ所を私達で回ります、キープは1匹までのようですので、釣れたら移動、次の地点で更に大きい物が釣れたら入れ換えでいいでしょう」
「だねぇ、道具に制限がついてるから厳しいけど頑張ろうか」
「はい、それではまた後ほど、8時までには全ヶ所回り切れると思いますので、計量を済ませたら後は適当に近くで暇を潰しましょうか」
「計量が終わったら道具の制限は解除しても…大丈夫かな?キープする事は無くなるだろうし」
「そうですね、それでは行って参ります」
さぁて、サファイアやアウラ達も出発したし、私もちゃっちゃと行って釣ってこようかな、まずは正面の切り立った崖に隠れた奥側のボトム、ちょっとした洞窟みたいになっている部分に潜んでいるみたいだし、期待は出来る…かな?
「ぐぬぬぬ…ほぼほぼ4000…でも取りあえずキープ!」
「本来ならこの時点でレコードを塗り替えて優勝候補に入るはずなのに…厳しい戦いになりそうですね…」
「戦いになるかどうかすらもまだわかりませんけどね…できる事は少しでも想定重量に近いのを釣る事だけです、A1もおよそ3500で満足せずどんどん大きいのを狙うのです!
勝ったらスポンサーから車1台好きなのを買って上げると言われてますので、物欲塗れでも良いですからとにかく大きいのをですね…」
「それはご心配な…くっ!これはちょっと期待が持てるかも…良し、大体4500位ですかね?入れ替えておきましょう」
「おーおー、これはこっちも頑張らないとねぇ…って…今見えちゃいけない物が視界に映った気がする…」
「あ、あー…なるほど…ボートですら狙えず、普通のおかっぱりでは普通は無理…そんな所に行かれたらもう後は祈るしかないですねぇ…」
「そうそう、向こうが3000で止まってくれれば勝てる、きっと…」
んーむ、今の所は1匹目に釣ったのが一番大きいな、4ヶ所目はリリースして最後の場所に行きましょ、ぱぱっと移動して多分最後の1匹を狙って釣りを開始、崖を足で軽くトントンと叩いてみると此処も地下洞窟みたいになっている、少々大きめの金色スプーンで底を叩き、ゆっくり巻いてやると…よし食った、糸が大分持って行かれているし、1ヶ所目の奴より大きいな、これは期待が持てるかも…
あまり時間をかけるわけにもいかないので外れないように気を付けながら一気に巻き上げ、1匹目より遥かに重いので入れ換え、さぁて、計量に戻るかぁ…
道中で他の箇所を回っていたメイド達と合流して仲良く計量開始、計量する人が固まったり、何やら一部騒がしくなったりしたが、なんだろね?暫く待っていると奥のテントから人がやってきた。
「確認を取りたいのですが、ちゃんと釣った物ですよね?」
「はい?そうですけど?」
「あー…あー…はい、一応何か証明できるものがあればありがたいのですが…」
「じゃあ…これ?皆の分含めて全部撮れてるはずだけど?」
「はい、ではちょっとお借りしますね…」
なんなんだろうね?釣れる所に行って釣って来ただけなのだが…
「はい、確認が取れました、違反は一切なくペナルティも有りません、それでは計量します…10000…12379、国内にこんなの居たんですね…」
「居るから釣れたんじゃないかな?」
流石にいない物は釣れないし、他の場所でもっと大きいのが釣れているかも知れないし、そう言えばサファイア達が釣ったのもまだ見てないんだよなぁ、どんな物なんだろうか?
「では次の方…ってこれもですか…1000…11984」
「おー、結構行ったねぇ、キープしたのが1匹目のだと負けてたかも」
「11781…12114…11613…ここ国外でしたっけ…?」
「落ち着け、ここは国内だ、そして国外でもこんな物は早々釣れない、後1人計量すれば終わりなんだ、計量したら裏でお茶でも飲もう、な?」
「コホン…では…15616…ピーコックか何かですかねこれ…」
「落ち着け、ちゃんと普通?のラージマウスだ、フロリダですらない…」
「ラージマウスってメーター行くんですねぇ…」
「気をしっかり持て、今まで計量したのもメーターだ、今測ったのに比べると痩せていたから小さく見えただけだ」
「んーむ、負けちゃったかぁ…」
「ルアー制限はほぼ無い様な物でしたしね、大きめのラバージグに10インチストレートで一発でした。
それにしてもスプーンでよく釣れましたね?」
「針が伸びきる手前まで行ってたけどね、返しも付いてないから一気に上げてなかったら危なかったかも」
優勝は逃したが、暫定2位なので良しとしよう、終了まではまだまだ時間が有るし、まずはお茶を飲みつつ休憩だな。
『大会運営本部よりお知らせです、本大会は16時終了予定でしたが、ただ今を持って終了とさせていただきます、今から30分後に表彰式を行いますので会場までお戻りください。
繰り返します…』
うん?まだ11時だけどもう終わりか、恵里香さん達も計量を済ませて休憩中のようだが、まあ計量はもう終わってるからいいか。
「何かあったんでしょうかね?私達はもう計量を済ませて結果を待つだけだからいいのですけど」
「私達の釣ってきた物が全てレコードを超えていたからじゃないですか?計量している人の反応は薄かった気がしますが」
「そうですね…確かに反応が薄かったですね…おかっぱりかつこの時期で5400は十分優勝確実なほどなんですが…と言う事はやられましたね…」
「少なくともあちらの最低5人はそれ以上、予想通り7000台を持ち込んだんでしょうね…」
「表彰台はあちらが独占ですかぁ…」
「まだ、まだ可能性は…」
『それでは表彰式を行います、まず5位、ゲストDさん、11781グラム』
「うええぇぇぇっ!?」
「ばっ!…なんでそんなのが釣れてるの!?」
『4位、ゲストAさん11984グラム』
「これは…大会が急遽終了したのも納得ですね…」
『3位、ゲストCさん12114グラム』
「ラージマウスってそんなに育つんですね…しかもこの夏の時期に…」
『2位、穴釣りお兄さん12379グラム、そして栄えある1位はー、ゲストEさん、15616グラム!優勝おめでとう!ついでにもう誰も抜くことのできないレコードと国内最大記録おめでとう!
やらせや不正等が一切ないのは運営本部で確認しており、これは事実です、後日雑誌等で取り扱われると思いますが、実際の大きさはそちらでお確かめください。
それでは優勝者と入賞者の皆様には賞金が贈られます』
「いやー…ボロッボロですわぁ…15キロって何なの…フロリダとかピーコックなの…?」
「あまりにもな出来事に誰も拍手とかしませんね、むしろ何を言ってるんだって目で見ていますね…」
「あの釣りをしていた場所に何か秘密が有ったんでしょうね…魚探などでは一切わからない何かが…」
「いやー、アウラには負けたけどなかなか楽しめたね」
「やはりルアーが自由選択出来たのが大きいですね、楽に沈めれる分狙いやすかったです」
「あぁー…底に何かあったんだ…」
「回ったエリアにはそれぞれそのエリアの主と言える存在がいましてね、それの潜んでいる場所を狙い打って回っただけです、何所でリリースしようがちゃんと自分の穴倉まで戻る習性まで持っていましたね」
「それ普通に釣れるの…?」
「何所がどうなってるかを正確に把握できないとだし、その上で刺激して食いつかせるしかないし、たまたまそこに入るって事もまずないから無理じゃないかなぁ?」
「次回やる時は主は無しにしましょう…そんな物を引っ張り出されたら勝てません…」
「えぇー…」
「雑誌が発売されましたよー、と言う事で買ってきました、大会の特集ページはこちらですね、世界記録連発、幻のアマチュア大会…うわなにこれでかっ!太っているわけじゃなくて長いのか…それで11キロから15キロか…」
「まあ、釣られることはもうほぼ無いんじゃないかな?」
「それ以前にこんなのが掛かっても釣れる気が…いや…PE5号に一番頑丈なやつなら…」
「細いけど、無駄な脂肪がついてないだけでかなり力が強いよ?後場所的に擦られて糸が切れる、それとエンジン音が少しでもあると警戒心が上がるし、崖に張り付いて釣るのが正攻法だね」
「手漕ぎとかならチャンスは…?」
「ボート毎引きずり回されるか、潜り込んで切られて終わりじゃない?」
「なら諦めるしかないですねぇ…雑誌でどんな物かも見ましたし、後で動画データを人数分下さいね、これで惨敗!続きは別視点でってやってて、そっちのデータ待ちだから」
「あー、後で部屋に届けておくね」
「お願いしますねー、それにしてもこれだともう大会関係は出れそうにないですね、プロアマ問わず勝負にならないからと参加を拒否されますね、大会に参加シリーズは第2回を持って終了ですね、残念」
「まあ、今まで通りに気が向いたら適当な所で釣りをしてるのでいいんじゃない?」
「それもそうですね、それじゃ動画データ待ってますねー」
さてと、夕食の準備をしましょうかね、変換しすぎたお肉を早く使い切らないと…腐る事は無いからいいんだけどもね…
イカ釣りお姉さん、穴釣りお兄さん
餌木で優勝したり、穴釣り装備でブラウンを釣るなどをした結果何故か定着した
別にいつも使ってるわけではない、インパクトの問題か…?
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言うまでもなくルシフ、現在流通している物からしていない生産中止の物まで、全て取り揃えてくれた
穴釣りお兄さんチームの誰か一人に勝つ事が出来れば好きな車を一台買ってくれる、口約束ではなくキッチリ書類で契約済み
大会への参加
多分もうどこに行っても参加を拒否される、雑誌も一応ある程度添削されてやべぇ部分は削られてる、でもやべぇ部分は動画で見れる
参加を拒否されるだけで特別枠での出場なら可、結果発表等が終わった後にどれだけの物を釣っていたかを明かす、そんなエキシビジョン的な扱いで…




