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何か増えてる…? ふりぃだむ

「今回は動画デビューかー、ご主人様も結構幅広くやろうとしてるねぇ」

「私は特にやる気はないんだけどね…」

 偽物だ、合成だ、編集による物だと荒れたりもしていたが、気がつけばそこそこ再生数が伸びたらしい、それでも2000位らしいけど、殆ど何が映ってるか分からないもんなぁアレ…全身モザイク、声も編集でよく分からない感じに、ここまでやれば身元の特定はできない、なんて言ってたけど、糸を巻いた時の長さとか、投げた時の飛距離、竿とリールの見た目しかわからないという…

「あそこまでガッチガチに編集を入れてると逆に気になりそうな物ですけどね、まあ無名だとそんな物でしょう、何事もこつこつとですね、それで、今度はどちらまで?」

「2つ隣りの所で小さな大会が有るからそれに参加するんだって言ってた気がする、車だけで目立つのもあれだから皆軽トラックで行くらしい」

「どっちでもいいと思うけどね、手段選ばず再生数稼ぐならそれこそ全員ハイパーカーに乗っていくのも有だと思うけど?」

「道具の運搬どうするのさ…あれ荷物全然乗らないじゃん…」

「恵里香ちゃんは軽トラックで行くだろうし、荷物は全部軽トラックでいいんじゃない?カメラは視点カメラ?」

「視点と両方だって、休憩がてら適当に手持ちの方を使うっぽい」

「カメラマンを用意してもいいけどそれだと何か違うか、2つ隣りの小さな大会は…これか、1匹の重さで優勝賞品は商品券10万円分と3位まで竿とリール一式、規模の割に結構奮発してますね」

「まあどうなるかは分かんないね、場所が何所だかわかんないし、初めての場所でどういう結果になるかという企画?っぽい」

「チャレンジャーだねぇ、まあ適当に応援してるよー」


 大会当日、会場入りは目立たないようにと言う事で全員軽トラ、見た目も溶け込むような地味な物に、撮影許可は貰ってるみたいなのでカメラを防止に装着、エントリーを済ませ、開会式前に恵里香さんがいつものサイコロを取り出し、使用しても良い道具を決める、ファイブAは来たことあるみたいだけど、初めての場所で道具制限ってひどくない…?

「よっしゃー、サイコロ振るぞー、まずは誰からサイコロを振るか…名前…番号でいいや、好きな番号を選んだら適当にコロコローっと…よし、2番を選んだやつサイコロを振れい!」

「9番9番9番9番!…15番…」

「15番は…シャッドだね、まあまあ当たりじゃない?次振るぞー…5番」

「これ引いたら詰んでる物が入ってない…?」

「気にしたら負けです、それと物は使い様ですね、バス用に改造してやればいいんですよ」

「いろいろと駄目な気がする…48」

「48は…スプーンですね、どんどん行くぞー、2は出たから振りなおして4番」

「何で餌木やタイラバが入ってるんでしょうね…61」

「61はソフトのシャッドテール、まあカラーやリグに制限はないから、意外とどうにかなるさね、次6番…は私か…23番の…餌木だね…」

「餌木ですね、自分で入れて置いて引くとか持ってますね」

「うるちゃいうるちゃい、次3番」

「一度引いたルアーは一覧から消えるのでやばいのを引く確率が減るのが嬉しいですよねぇ、9番」

「9、ワイヤーベイト、これはバズベイトも含まれるから大当たりだぞー、次1番ふれー」

「なにがでるかー…な?99、思うんですけど100面ダイスだと種類より多くありません?」

「意外と種類はある物なのだよ、ソフトからストレート、最後の人ー、覚悟を決めて振れー?」

「極端な外れは無くなっているので幾らか気は楽ですけどねぇ…12」

「大取の12番はー…何の面白みもないですね、ラバージグ、着けるワームも制限なし、9番に次ぐ大当たりですねぇ、これで負けたら恥ですよー?」

「ここはタイラバを引いてくるべきでしたね」

「嫌ですよ!?」

「それじゃあ各自番号が振られたボックスを開けて確認しろー?私は今から餌木の改造だ…」

「餌木でどうやって釣るんですかね…」

「やってやれなくはない!まずはお尻の針はいらないので1本残して落としまーす、次に針先も切り落として輪っかにします、強度が怪しいと思ったら2本残しでいいんじゃないでしょうかね?

次にダブルリングを着けまーす、ここにトレブル、もしくはダブルフックをつけて完成でーす、後は使い方ですね」

「そこまで行くともうほぼメタルジグと変わらない気もしますね…」

「場所に合わせて改造するのは基本よ、皆道具の確認は終わったかー?そろそろ開会式が終わるから要らない物は片づけて行くぞー」

 んーむ、スプーンか…色の種類が多いからそこを武器にするしかないか…


 初めての場所なので水中がどうなっているかは投げてみなければわからない、どうなっているか分かっていてもそこが居る場所かどうかも分からない、人が集まっている所は居る所なんだろうけど、密集しすぎていて近づく気にもならない…分からないことだらけだし、適当に投げて反応が無ければ色を変えて場所を変えてを繰り返すしかないなぁ…

 色に形に重さに大きさに…30回ほど替えた所でようやく1匹目、キャッチは幾つからだっけ…取りあえず水を入れて、エアーも起動して放り込んで、取りあえず計量か、1500位はある気がするけど、どうだろうかね…?

 1回目の計量を済ませ、重さはほぼ予想通り、これで勝てるかどうかはまだわからないし、もっと重いやつを釣ってこないとなぁ…


「んむむ…計量は先を越されましたか…でもまだ始まったばかり、餌木でもやれるって所を見せてやりましょう!と言っている間に掛りましたよー…結構大きいですねこれ…

お、お、おおー?いいサイズですねぇ、取りあえずこれを持って計量に行ってみましょうか、ここの平均サイズだとこれでも十分優勝は有りえるかもしれませんよー?ではいざゆかん、計量へ!」


「次々に計量へ行ってますねぇ…でも慌てず騒がず、まだ始まったばかりで後1時間はチャンスが有ります、こちらの手札はワイヤーベイト、小さい物だと反応が有りませんので思い切ってバズのビッグサイズで行ってみましょうか?」


「んふふふふ…どうですかこのサイズ、間違いなくキロは軽く超えてますね、リグに制限がないのであればストレートも良く刺さりますね、トップからボトムまで思いのまま、時間的にはトップに集まっている気もしますが、あえてのボトム、すると、このサイズ…ササッと計量を済ませてサイズアップを狙って行きましょう」


「地味目のシャッドの反応はあまり良くないですねぇ…デッドスローでボトムを這わせてみましょうか、トップに浮いて来ているのはぎりぎりキーパーに乗るかどうかのようですし、色も少し派手目に、そうですね…この川には居ないタイプのカラー、青のメタリックでラトル音は鈍い物、これにしましょう、音が鈍くてあまり影響しない様な感じしかしない物。

この川は流れが急な所と穏やかな所と綺麗に分かれていますが、その境目ですかね、急に深くなっている所があるんですよね、ボトムに着く頃に丁度そこに入るように狙うと…

んー、いい大きさ…これなら1本だけで優勝も狙えるかもしれませんね、計量に行ってみましょう」


「あえて、あえて何もつけないままのスカートのみのラバージグ、周囲にはだーれも居ない穴場チックな場所、ここは流れがほぼない場所、川から少し離れていますがここのちゃんとエリア内なんですよね、大会運営は分かってますねー、人が並んで釣りをしている場所とちゃんと繋がっていますし、小さすぎて見逃すほどの小さい溜まり、小さいからと言って油断をしてはいけませんよ…少し深くなっていますのでゆっくり音を立てないように落とすと…

はい、このように軽くキロは軽く行ってそうなのが釣れます、まあ、穴釣りと何が違うんだって気もしますが、ここは狭すぎていないときの方が多いですからね、時の運です、それでは計量いってきます」


「あえて巻かない、流れに乗せてたまに糸を止めてまた流す、流れの速い場所だからできる事…ある程度流して反応が無ければちょっと巻いて止めて、また巻いて止めて、それでもだめならカラーチェンジ、多分この川だと流れの急な所は岩陰辺りに虫や小魚が潜んでいると思われるので、そこから外れた、もしくは戻ろうとしているように見せかける、色は根付いていそうな魚よりちょっと派手なのが良いかな?キャロライナやスプリットも良いけど、それだと重りが邪魔で流れて行かないからノーシンカー、糸が出て行かない、または違う方向へ走ったら…

ほぼ丸のみですね、大きめのシャッドテールでしたが、ほぼ奥まで行ってますね、針に返しはついてないのですっと取り外してキープ、計量に行きますか」


「皆もう計量終わったの?」

「現在暫定何位かは分かりませんけどね」

「午前中の一番いい時間が過ぎたらそこからはサイズアップは難しいですし、ここでのんびりしている人達以外はまだ釣れていない人じゃないでしょうかね?」

「それで、改造餌木はどうでした!?優勝できそうですか!?」

「まあお立ち台は確定じゃないですか?重さは秘密ですがね、優勝したらこれが優勝ルアーだ!って掲げてやりますよ」

「そもそも大会で使用ルアー制限とかかなり無茶な気がするんですけど…」

「初めての場所で使用ルアー制限は中々に難しい所が有りましたね」

「そうそう、アウラの言う通りだね、何もわからない所でスプーンだけでどうやって釣れと…」

「何か人数が多いと思ったら居たんですか…こっそり混ざるのはやめてくださいよ…あー…心臓に悪い…」

「小さいから気が付かなかったのか、極々自然に混ざっていたから気が付かなかったのか、そもそもどこに潜んでいたのか…」

「普通に車庫から車に乗ってついてきた、あそこに人が集まってる車がそう」

「うげぇ…あれ車庫にある中で一番高いやつじゃないですか…後でモザイク処理をしてわからない様にしときましょう…」

 まだ終わるまで2時間は有るのでお茶を飲みつつ、ただ喋りつつある程度時間を潰し、程々に休憩した所で再び釣り場へ、最初に釣った重量を超える物が釣れるかなぁ…


 陽も高く、気温と水温も上がって来たので反応は鈍く、釣れても小さい物ばかり、残り30分まで粘ってみるも特に最初の記録を超える事は無く終了、これ以上続けると遅れそうだし、さっさと引き上げましょ。

 恵里香さんやファイブA、アウラも先に引き上げてきていたのか、適当に喋りながら使用タックルがどうのとカメラに向かって紹介している、でもアウラの道具はウルカンの作った道具だから何々の何、見たいな名前はないんだけどなぁ…個人製作の竿とリールと紹介でも大丈夫と言えば大丈夫か、私の使っているのも…あ、これ改造した奴だからそこも説明しないと駄目か…

 時間が来るまでは淡々と使用した道具、ルアーの紹介、今日はベイトではなく、スプーンなのでスピニングだったけど、アスカ以外は軽い物がメインなのでスピニングばかり、一部おかしい人がいるけど…禁止されてないからってバス釣りの大会で餌木を持ちだし、竿もエギング用にするという徹底っぷり、恵里香さん以外が餌木を引いてたらこれを渡されてたんだろうなぁ…

「うん…?餌木が更に改造されてない?」

「ああ、根掛かり対策にお尻が浮くように取り付けて、尻尾風にカラーリングしてみました、これで頭は底、針のあるお尻はほぼ常に浮いている状態ですね、浮力を強すぎないようにするのがポイントです、これで底を軽く引いたり、軽くしゃくったり、イカとはまた微妙に違う使い方ですね。

餌木本来の使い方ではないので動きも変になりますが、リアクションバイトは狙えますからね」

「改めて普通の道具を引けて良かったと思いますよ…ストレートワームは扱いやすいですからね…テキサスにスプリット、ダウン、ノーシンカー、ワッキー…噛み合えば何かしら釣れますからね…」

「まあ勝てるかどうかはまだわかりませんけどね!さて、そろそろ結果発表のお時間ですよー、地べたに皆仲良くお座りして待ちましょうねー」


『では優勝者と入賞者から一言頂きましょう、どうぞ』

「これが優勝ルアーとタックルじゃーい!後日動画をアップするからよろしく!」

「何でイカでも釣りに行くかーって道具で優勝してるんでしょうね…」

「初めての場所だし、スプーンだとこれ以上はもうどうにもならんね…釣れただけでも幸運と言う事で…」

「んー、惜しかったですねぇ、後10グラム重ければ優勝でした」

「今回の大会何かハイレベルすぎません?色んな意味で心が折れそうなんだけど…」

『以上、優勝者と入賞者の一言でした、優勝者には商品券10万円分とバス用のスピニングロッドとリール一式が送られます、次回参加する場合はぜひバス釣り用の道具で参加してほしいですね、はい。

2位の方には商品券5万円分、3位の方は3万円分、4位1万円分、それと5位の片まで道具が一式送られます。

普通はいないと思いますが、いくら禁止されてないからって餌木とエギングロッドでバス釣りの大会に参加するのはやめようね!?

多分次回から餌木とエギングロッドでの参加は禁止すると思います、そんなので優勝されたら笑いは取れても心が折れる人の方が多いですからね』


「いやー、ぶっちぎりでしたね、大会レコードも塗り替えましたし」

「大会運営は今頃頭抱えてると思いますよ、バス釣り大会でイカを釣りに来た人ってタイトルにでもしますか?」

「普通に餌木で大会レコードを塗り替えてみた、でいいと思います」

「取り敢えず入賞者4名と言う事で、全部で19万円分ですね、このすぐ隣にある釣具屋と、少し離れた所にあるちょっと大きめの釣具屋の2ヶ所で使えるようですが、何所で使います?」

「少し大きめの所でいいんじゃないですか?、軽トラック3台…と一番やべぇ車ですね、あれを含めて停めにはる広さがちょっと足りませんし、そこまで移動しましょうか、そこでパーッと19万円分使いましょー」

「アウラの稼ぎも勘定に入ってるけど大丈夫?」

「ええ、問題は有りませんね、持っていても使わないでしょうし」

「よーし、車に乗りこめー、今からお買物だー」


 大会終了から1週間後、編集が終わった動画は無事アップされ、今回からは周囲の参加者等を除けばモザイク無し、音声も一部を除きそのままで再生数は程々、モザイクだらけの物の倍以上にはなった、それでも7000ではあるが、内容云々よりファイブAやアウラの名前を聞き出そうとしているのが多いなぁ…名前が分かった所でどうにもならないだろうに…サングラス無しの素顔も見たいと言うのも有るな…

「んー、やっぱりモザイク無しだとこういう輩が湧きますねぇ、まあ無視して置けば何もできないので放っておきましょう、一番再生数が多いのは…私の視点ですね、コメントは…」

「何で川にイカを釣りに来てるの?ロッドもエギング用じゃねぇか、悲報、餌木君さらに魔改造される、何でこの時期にこんな化け物みたいなのが釣れるんや、これ大会レコード超えてね?とかいろいろあるね」

「まあ、私を含む上位4名が異常でしたからね、5位の知らない人がちょっとかわいそうになりましたよ、うちから入賞した4人は全員2300台のグラム単位での争いですし、5位の人は1200でほぼダブルスコアに近い状態でしたし…

他の人の視点でもこの川にこんなデカイのが最低でも4匹は居るのか、とかですねぇ、使い方次第で大物が釣れるという事も有って、普段は使わない物に目を向ける人も増える…のかな?」

「そう言う目的じゃなくて面白半分でやってるだけでしょうに…」

「普通に釣っても良いんですけどねぇ、やっぱりこう何かパンチの効いた物が欲しいじゃないですか、そこで使用道具の制限ですよ、竿とリールは自由、ルアーのみ制限でしたが、次回からは竿も制限してみましょうかね?サイコロで決める制限シリーズって感じで」

「好評だったらね…アイナ達も参加するかどうかは分からないし…」

「まあ場所は特に選ばず、気が向いた時にやる感じでいいんじゃないですか?まあ好評だったら…ですけどね」

「取り敢えずネタ枠を入れるのはやめない?インチクとかタイラバも使い方次第では釣れると思うけど…」

「明確な外れ枠がないとサイコロで決める意味がないじゃないですか、次回は竿にも制限をかけていきますからねー?」

「ワカサギ用の竿を仕込むのはやめようね?後タナゴ用ののべ竿、それでバスとかトラウトを釣れって言われても無理だからね?」

「むしろワカサギ釣りで青物用の竿を使うまで有りますね、まあ時期が思いっきり外れてるのでワカサギは無いにして、流石に無理そうな物は省きますよ、精々穴釣り用で青物を狙わせるくらいです」


 暫く立った頃、割と好評だったらしいので、許可を得てから各種釣り竿選びから購入まで撮影、リール付きで380円の安い物、ちょっとグレードが上がって980円リール無し、そこからちょっと上がって穴釣り用の竿、やっぱり購入ワカサギ用…さらに値段が上がって7000円ほどでリール付きの幅広く使える竿、場所が変わって安いのべ竿とタナゴ用…全部合わせて2万はしていないのでお買い得、ちゃんと使うとは言えこういう事をするから常にお財布が悲鳴を上げてるんじゃないかな…

「良いんですよ、使わないと経済は回りませんし、ちゃんと通帳はまだむにゃむにゃ桁を維持してます、動画も収入源にする気はないですしね」

「しかし本当に買っちゃったねぇ…ワカサギ用は短くて柔らかいだけでリールはほぼどれでも使えるから変なのを引かなければいけそうだけど…」

「タナゴ用はかなり安いですが良くしなるので、余程変な物が掛からない限りは折れる事は有りませんね、このまま帰るだけもあれですし、ちょっと何時もの湖まで行ってテストプレイと行って見ましょうか!」

「買ったばかりの竿がご臨終にならないといいけどね…」

 ホームと呼べるようにまでなっているかも知れない何時もの湖にてテストプレイを開始、碌な事にならない気がするんだけどなぁ…


「はい、撮影場所は変わりまして某所某湖、まあ見ただけで場所が特定できる人は出来るんじゃないでしょうかね?まあ住んでいる所からは結構離れてますけど、今回はこちら、はいどん!

ダイスでこの中からどの竿を使うか選びます、この湖での当たりはいうまでも無くルアーロッドですね、次いでフライ、5メーターほどののべ竿、この辺りがメインですね、それじゃダイスで決めますよー、まずは私から…14、特に面白みも無く先程買ってきたリール付きで1万円もしないやつ、6800円の入門用みたいなやつですね、流石に糸はこのままだとアレなので巻き替えますが、PEの1号を巻いて置きましょう、これなら対抗できます、竿が折られることは…まあないでしょうね、折れたとしたら私のせいですね。

次にこちら、悪趣味だなんだと言われている白金と金の竿とリールを使っている人ですね、ではコロコロー…4、えー…おめでとうございます、穴釣り用ショートロッドです」

「えぇ…」

「長いのも有るんですけども、短い方を引きましたねぇ、リールはどうします?」

「リールのは流石に自分のを使う…しかし60センチ程度の竿でどうにかなるこれ?」

「ウグイならまだ何とかなるんじゃないですか?取りあえず見ている人は真似をしないように!無茶な使い方をして折っても責任は取らないぞ?

さて、仕掛けを決めますか、えー…タコベイト…まあ普通にチューブワームみたいなものですね、次はー、ブラクリ、何でしょうね、湖で穴釣りを楽しめって事ですかね?」

「小さいワームあったっけ…」

「1と1.5インチがこちらに、ウグイは普通に釣れそうですね」

「トラウトが掛かったら泣きそう、ある程度は耐えてくれるだろうけど…」

「まあ特に勝負と言うわけでもなし、1時間くらい適当に釣って帰りましょうか」

 ブラクリは返しを削り取って、1インチをちょん掛け、投げるための竿ではないのでフリッピングで置いてくる感じだな、限界がどんな物か分からないのでまずはウグイから、いきなりトラウトが来たらどうしようかな…竿が持たなさそうならもう竿が要らない釣り方にするしかないな…


「そろそろ帰りますよー…って何やら格闘中ですね、ブラウンでもかかりました?」

「さぁ…?竿がもちそうにないからドラグを緩めて、それから好き放題に走られてるからよくわかんない」

 こっちに向かって泳いで来てくれればいいんだけどねぇ…なかなかそう上手くはいかないし、ちょっと時間かかりそうだなぁ…

「今掛かってるの以外は何か釣れました?こっちはバスが2のニゴイが3匹でしたけど」

「ウグイが4匹くらいかな?これはまだまだかかりそうだけどねぇ」

 少しずつ寄って来てはいるのでもう少しで上がりそうな気もするけど、スタミナを回復される前に勝負を決めないといけないし、どのタイミングで仕掛けた物かな…

 スプールの回転を指でちょっと押さえて緩急をつけつつ、頭がこちらを向いたタイミングで勝負を一気に仕掛け、15分ほどの格闘は終了、やっぱりブラウンだったかぁ…

「良いサイズですねぇ、65…70有ります?」

「んー…72かな?短い竿で釣るような大きさじゃないね…ドラグを締めたら糸は切れなくても竿は折れてたかも」

「柔軟性はあれど、限界はありますからねぇ、使い方次第では問題なく釣れるという事が分かったので良しとしましょう、リリースして帰りますよー」

「はいはい、もう小物用の竿を使っている時に掛るんじゃないぞー」

 ブラウントラウトに別れを告げ、道具を片付けて帰宅、それにしても安い竿でも結構行けるものだね、できる事ならちゃんと適正のある道具を使いたいけど…恵里香さんが飽きるか道具が全部限界を超えるまでは続くだろうな…


 テストプレイ中の動画もこれまたアップされ、少しずつ、少しずつ確実に再生数が増え、恵里香さん視点の大会動画と同じく、変人認定をされてしまった…なんでだろうね…

大会で縛りプレイ

やるのは個人の自由、でも大会でそれをやっちゃうのは如何な物か…

こだわりがあるのなら兎も角、サイコロで当日、その場で決める様な物ではない、やるなら身内だけの時にしようね?


全てはサイコロ次第

使用する竿、仕掛けまたはルアー等全てをサイコロで決める

道具の限界に挑戦


幻の7人目

車庫に眠る一番高いハイパーカーに乗り、極々自然に溶け込み、自分の分のサイコロを振らせ、その後合流するまでばれなかった

参加者250人の小さめの規模の大会にハイパーカーで乗り付けたので話題になり、ちょっと有名な大会になった


大会レコード

1487グラムが旧記録、5年くらい塗り替えられて居なかったが、頭のおかしい人が餌木で軽く塗り替えて行った

1位2371グラム、2位2369グラム、3位2364グラム、4位2362グラム、5位1218グラム

やらせ疑惑も出たが大会開始から釣り上げるまでの無編集動画もアップされているのでやらせ疑惑は直ぐ消えた

そして5位の人は今までのバス釣りの常識が砕け散った、でも別に餌木は使わないしタイラバも使わない、彼の迷走は始まったばかり


釣り竿色々

釣り竿とリールがついて380円でお得!でもリールは巻く度にカリカリ音が出てちょっとうるさい

ちゃんと竿に合った正しい釣り方をしましょう


変人

60センチくらいしかない1000円もしないちゃちぃ穴釣り用ロッド、2個入り198円のブラクリを使い72センチのブラウントラウトを竿を折る事無く釣り上げる変人

餌木とエギングロッドを使い、バス釣りの大会でレコードを塗り替える変人

真似をする人は多分でてこない、でも餌木とブラクリと穴釣り用ロッドの売り上げは気持ち程度伸びた

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