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違法?合法?多分違法 そして誰も信じない

「いやー、ごめんごめん、色々あって迎えに来るのが遅くなっちゃった」

 飛ばされてから体感6ヶ月ほど立った所でようやくお迎えが到着、家も増改築を繰り返した結果、豪邸と言えるほどの物になった気もするが、不思議と愛着も何も湧いてないんだよなぁ…ただ寝泊りするだけのホテルというかなんというか…

「体感だとほぼ6ヶ月なんだけど実際はどうなの?」

「ここ以外だと大体1ヶ月かな?時間の流れが他より大分早いからね、植物以外にほぼ存在していないのは適当にツールで貼り付けた結果かな?

変に弄り回した結果、自分で繁殖する力が無くなってるから遅かれ早かれ全滅、もう後は廃棄されるのを待つだけの状態になってる所だね、飛ばされたのは廃棄が決定される前に設定した自動サーチのせい、どうにかしてくれそうな人を適当に呼び出す用にしてたのにご主人様が引っかかった感じ、もう廃棄決定になってるから誰も管理してないけどね」

「ふぅむ、なら作った物は全部解体してから帰ろうかね、人形とか食器はお持ち帰りの、竈とかは解体、変換ボックスも潰しちゃうか、変換率が狂ってるし」

「その程度狂ってるの?」

「木材100キロで一番いいお肉が何所でも2トン、多い時で5トン、海苔だと5枚だけど佃煮にすると20トンとかになる」

「大分おかしい事になってるね」

「お肉の確保は問題なかったんだけどねぇ、野菜だけは多くて1キロ、少ない時で100グラムとか、肉からの再変換だとどれだけつぎ込んでも0」

「それで禿山が出来上がってたのね、まあ帰ろうか」

「そうだね、帰ろう帰ろう」

 何所かもわからない場所とようやくお別れ、デチューンして性能を落としたリールもやっぱり物足りなくなって改造、更におかしい事になってしまったが、設定さえ噛み合えば絶対にバックラッシュもしないようになったので良いか、一発ネタで恵里香さんとかをびっくりさせるのに使ってみよっと。


「これお土産、大したものではないけど」

 暇潰して作っていた食器などの焼き物となんて事のない人形をお土産、それと余ったお肉をちょっと放出、まだまだあるから遠慮せずにお食べ、廃棄されるという事で帰る前に片っ端から伐採、変換してきたので文字通り食べ放題、ついでに海苔の佃煮も変換しておいたので佃煮が好きな人にはたまらないね。

「これは何人形と言ったらいいんでしょうね…?美少女フィギュアとかその類…?それにしては透き通って見えたり、質感がリアルになったり…何でしょうねこれ?」

「台座にボタンが有るからそれで色々弄れるよ、髪だけ透き通った色にしたり、無色透明にしたり、下から光を当ててみたり」

「無駄に多機能なフィギュアですね…一番のお土産は大皿でしょうかね?これ売ったら1200万くらいするんじゃないですか?」

「ただ土を捏ねて焼いただけなのに不思議な物だねぇ?」

「これとか特殊な釉薬使ってます?」

「特に使ってないかな?コーティングするのに無色のを使ってるくらい、模様も焼いてる時に自然とついただけ」

「焼くだけでこんな模様がつくなんて聞いたこと有りませんし、人によっては結構な値段をつけたり、その道の人も興味を示すんじゃないでしょうかね?」

「まあ、使うために作った物だから適当に使っちゃって、お肉もお土産にあるし、その大皿にでも切って乗せて出そうか?」

「収集家が見たら泣きそうな扱いですね、薄造りならまだしも焼き肉用の肉を乗せると模様も何も見えないですし」

「食器は使って何ぼだよ」


 大皿を持って厨房へ行き、お土産とは別にお肉を取り出し、食べやすく火が通りやすい厚さに切り大皿に盛って行く、お米は無しで野菜を少し、兎に角お肉、生でも美味しく食べれるのでお刺身は別のお皿に、タレも醤油と味噌と塩、薬味もたっぷり。

「おー?久しぶりに見たと思ったら今日はお昼から焼肉ですか、何か用意するものあります?」

「んー、空気清浄機と七輪、後取り皿とかその辺りかな?」

「はいはい、あ、炭が無いのでください」

「はいどうぞ、使い終わった炭を入れるのはこれね」

 七輪や取り皿などの準備は任せて大皿にお肉を山盛りにして行き、切り終った所で食堂に運び込み、皆が揃った所で炭に火を入れて準備完了、今頃は屋敷の方でも食べ放題をやっている頃であろう、幾らなんでもちょっと変換しすぎた…ような気がするけど大丈夫かな?その気になればいくらでも食べれるし、以外でも何でもなくすぐ無くなるかもしれないね。


「今度は何所まで行ってたんです?買い物から帰ってこないと思ったらルシフさんがすっ飛んできてその後すぐ何処かに行ってましたけど」

「この星ではないどこか…?廃棄予定の所で廃棄待ちになってたみたいだけど、何もないからただただ物を作ったりリールを改造したりしてたよ」

「釣りとかはしなかったんですか?」

「水は有っても魚とか動物が居ないんだよね、ただ一部の植物が有るだけ、兎に角広いだけの湖で性能テストをしてたくらいだなぁ…」

 おかげでリールの性能はとんでも無い事になってしまったし、細くて頑丈な糸に巻き替えておかないとなぁ…

「ほほーう…更に性能が向上したリールですか…実際のところどれほど向上したんです?」

「それは見てからのお楽しみかな?見た目はこんな感じで見た目だけは何も変わらないね」

「どれどれ…随分軽いですね?このリールは元々250グラム位あった気がするんですが、私の持ってる改造済みでも100は有りますし、それより軽い?」

「これでもかと弄り倒して20くらい…?竿の方も軽量化と強化も施して、2つ合わせて70かな?強風が吹いたらたぶん飛んでく」

「ビッグベイトより軽いリールって何なんでしょうね、使う分には疲れなさそうでいいですけど、慣れるまでは逆に軽すぎて疲れそうな気もしますね」

「これでもこっちで再現は可能にはなってるね、重量は兎も角、いつかは同じ物が作られるんじゃないかな?」

「値段がエッグい事になりそうな気がしますね、改造前のそれが6万位ですし、ごく一部の人やメーカーから提供される人以外は使えそうにないですね…一般的にはいくらか性能を落としたお手頃価格の方がメインになりそうです」

「そう言えばこっちも弄り倒したね、お値段が4分の1くらいでほぼ性能が変わらない物だったし、研究がてらに。

一部欠けていたり、制御する物が無かったり、ブレーキが変わってたりしたけど、その辺りも弄ってかなり良くなったよ」

「あー、これですか、これ安い割にいいんですよね、スプールが太いので余り太い糸は巻けませんけど、無茶をしなければこれで事足りてしまう位には」

「投げた時の音は違えど、糸を巻ける量も5号で200は巻ける様になってし、より飛ぶようになってるよー、バックラッシュの心配も…ちゃんと設定していれば何とか…」

「廉価版的な扱いの物何に大元がまだ辿り着いていない所に到達しているとか、メーカーの人が泣いて燃やした設計図とかを投げつけながら譲って下さいとか言ってきそうですね、適当に違法改造をしてみたって題名をつけてキャスティングテストをしてる動画でも撮りますか?」

「それこそ恵里香さんが言っていたようにメーカーの人が泣くのでは…?」

「廉価版のロゴがばっちり入っているのに、なぜかカラーリングは変わっているわ、ブレーキが何か変っているわ、でも皮は間違いなくそのメーカーの出している廉価版だわ、常時モザイクでも入れておかないと酷い事になりそうですね」

「キンキンの金ぴかってよくない?ちょっとした刃物ややすりで削っても傷一つつかない、お手入れも適当に水でジャバジャバ洗うだけ、洗わなくても別に故障しない、金属部品のみだけどまず錆びない」

「メーカーの人が自分の所の開発室を爆破するぞと言う謎の脅しをかけつつ奪い取りに来そうですね」


 で、それからまた暫く立った後に何時もの湖へとやって来たのだが…

「本当に撮影するの?メーカーの人が泣くって言ってなかったっけ?」

「大丈夫ですって、やばい部分はモザイクを入れますので、違法改造したらこうなったって感じで、改造前の全く同じ物も用意しましたし、これで比較テストと行きましょう。

竿もカラーリングが変わってますが許容範囲内でしょう、じゃあまずは糸を巻いていない状態からスプールの説明、3…2…1…」

「え、えぇ…?あー…スプールはこのままだと糸がそれほど長く巻けないので、巻き取れる量を限界まで増やし、それによる性能の低下を防ぎつつ、それどころか更に性能の向上、改造前の物は16lbで100メーターほぼジャストの所を倍以上、250メーターは巻き取れるように、では巻いてみましょう。

見ての通り極限まで細くはなっていますが耐久性も上がっており、他の部分にも何ら悪影響は出ない様になっています、えーと計測器はどうやって…あ、こう?じゃあこのまま巻いて行きまーす。

…はい、このように16lb、4号ラインですと大体270メーターですね、隣で巻いて貰った純正品は104位ですね、では同じ竿、同じ重さの重りを付けて投げてみましょう、まずは純正品から遠投してみましょう、よい…しょっと、これでも大体90メーターくらい…かな?糸を張ってこれに着けて巻き取って…90…2、では後9回ほど投げまーす。

…はい、純正品は平均して94メーターですね、では次に同じ力、同じ投げ方でこっちを投げまーす、ブレーキ等の設定も純正と出来るだけ同じになるようにしてます、それじゃ1投目、よい…しょっと、まだ飛んでます…今着水しました、それでは巻き取って行きましょう、多分140は飛んでいると思います。

…10回投げた結果、平均は143ですね、同じ力と方法で投げましたのでこの状態でも飛距離が出るのは良く分かりますね、次はちょっとブレーキを弄ります、ここをぱかっと開けて、ブレーキを1つ緩くして、メカニカルはそのまま、それじゃまた同じように投げてみます。

…大体平均が20メーターほど伸びましたね、多分モザイク?が掛かると思いますがブレーキ周りとかはかなり弄繰り回してます、かなり細かくなって純正の倍、純正の設定が2で有ればこちらは最大の8で一番飛ばないようにしている状態で飛ぶ、と言う事ですね。

遠くに飛ばすには投げる技術も必要になりますので皆が皆150以上飛ばせるというわけではない、と言う事は忘れずに。

次は竿を変えてまた純正品を投げてみましょう、この白金色がまたいいですよねぇ…リールの金色と相まってまた…あ、関係ない?じゃあセットしまして、竿の硬さは先程と同じミディアムになります、これで投げると…糸が全部なくなりましたね、投げる時にかかる力も効率的に掛かるようになり、糸がガイドに触れた時に掛る摩擦もほぼ無くなっています、かといって竿が丈夫じゃないという事も無く、このように根元まで曲がっても折れません、一番折れやすいティップ、竿先も360度1回転させても大丈夫です、誤って竿を立てても安心ですね?

この竿と改造したリールを一番飛ぶ設定にすると今巻いて有る糸はほぼほぼ空っぽ、250は投げ方次第で飛びます、重りも重い物に変えるともっと飛ばしやすい…かな?

ロゴが残っているのと形からわかるように元は同じ物です、廉価版…?で性能は控えらしいですけど、これでもかと弄ればこうなります、もはや廉価版の皮を被った何かと言われました、次は今年出た最新モデルの方ですね、こちらもカラーリングは金、白金色の竿と合って…あ、さっきもやった?こちらは純正品の組み合わせと、改造品の組み合わせてやってみましょう、純正品は遠投するために両手を使います、改造品はかるーく片手で投げます、多分酷い事になります。

まず純正品のこちら、廉価版の時と同じ力で投げますと…普通に糸が全部なくなりましたね、あと9回投げても結果は同じになるので投げません、糸は120メーター巻いてありますので、115以上は飛ぶという事ですね、次はこちら、廉価版と同じく270ほど巻いてあります、投げ方は少々変えまして、片手でかるーく…目測でも70は飛びましたね、これもコツが有りますけど、その気になれば片手でも130以上は軽く飛びます、両手だと糸が無くなりますね、それとよく飛ぶからと言ってバックラッシュがどうのとか有るかもしれませんが大丈夫、クラッチを切ります、指を放すと勝手に回転して落ちます、地面に着くとピタッと止まります、巻き取ってまたクラッチを切って叩きつけるように投げます、着水と同時にピタッと止まります、重りを持ってもらって、後ろで何かが引っかかっている様な感じで思いっきり振り切ります、竿に負担が掛からないように糸が出るだけでほぼ回転しません、こちらは中に仕込まれている物を弄って制御してあります、廉価版の方はこの機能を付けていませんので、普通に投げる分には兎も角、叩きつけたり引っかかったまま振ると流石にバックラッシュはします、それでもこのように…軽微で済みますが、投げる時はちゃんと後方確認、叩きつけるような投げ方をしない事ですね。

では少し交代して他の人に投げて貰いましょう、どっち投げる?廉価版から?じゃあはいこれ」


 喋り続けて疲れたのでちょっとお茶を飲みつつ休憩、アリスと交代して後ろからのんびり眺めるだけ、アリスも綺麗に投げるよなぁ、無駄な力が掛かってないし、ピタッと止まるから糸に負荷がほぼかからない、目測でも150は飛んだかな?

 投げた本人がびっくりしてるけど、普段使いする分には純正品でも何の問題もない、遠くを狙えるというのは武器ではあるけど、ちゃんと魚を掛けられなければ何の意味も無し、まあ…一発ネタだな…海でジギングをするにはいいんだけどね、基本的にはしゃくりあげるだけで良いしね。


 編集された物が動画サイトにアップされたらしいが、肝心の部分はモザイク、出ている人の顔もモザイク、モザイクだらけで結局何もわからないという事で、多分合成や編集だろうという事で信じる人は出なかった。

 後やたらと悪趣味なカラーリングとも書かれていた、金色のリールに極彩色の竿などは普通に売っているのに…なぜだ…

廃棄予定の星

滅茶苦茶に弄り回したらどうしようもなくなったのでごみ箱に捨てる感覚で廃棄

自動召喚を止めてなかったので相当締め上げられた上にご主人様と入れ替わりで星に置き去りにされた、廃棄は一応取り消されているので何もない所でツールも無しに余生を過ごすしかない

家なども全て解体済みなので植物と水位しか残っていない


更に改造されたリール

16lbが270メーターも巻ける、20lbでも楽々200以上巻ける

本気で投げると糸が全部なくなる


動画をアップ

登場人物モザイク、ブレーキシステム等モザイク、声も変えてある、ちゃんと距離は測っている、やたらと輝いているロッドとリールが目立つ

怪し過ぎ編集し過ぎでよく分からないので誰も信じなかった、当然のごとくメーカーにもタレコミが入った、後やっぱりやたらと輝くロッドとリールが目立つ

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