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大漁イコール良い事ではない 嬉しくて自慢したくなるもの

 今日の特売は鮭の切り身とめかぶに赤イカ剥き身、卵が1000円以上の買い物で1パック99円が1人1つ限定の野菜はキャベツと大根、後はコンニャクだったり牛乳だったり、ここから導き出される夕食は…ちゃんちゃん焼きかめかぶとイカ刺しの和え物または丼、鮭もイカ両方ともフライでも良いしムニエルでも行けるし、めかぶ自体はそのまま出せるし、悩み所だね。

 こういう時は夕食は思いついたやつを上げてどれが良いかを聞きまして、選択肢が多いので意見が割れまして、一番多い物を選んで今日の夕食は鮭とイカのフライに決定、2種類だと今一つだからエビを追加の、チーズにナス、これ以上が流石に多すぎるのでフライは5種類のキャベツと大根、他には人参を足した野菜スープ…このくらいか、めかぶは買うだけ買ってまた別の日にまわそっと、よし、買い物に行くか。


「おお、嬢ちゃん、今日は何が入用だい?」

「広告の鮭の切り身とイカの切り身、後めかぶが5パックずつかな?」

「はいよ、そういや浜の方でキスが釣れたって話が出てきてたぞ、大きさも悪くないみたいだから近い内に行ってみたらどうだ?」

「キスか、いいねぇ…天ぷらに刺身に…」

「マゴチなんかも釣れるからキスだけじゃ無くてマゴチも行ける道具を持って行くといいぞ」

「いいねぇ、マゴチもお刺身が美味しいし、近い内に行って見るよ」

「おう、釣具屋なんかにはれの時期!って張り紙が出て、日曜は確実に人が多くなるから早めに行っときな。

場所は県を跨いだ先だからちょっと遠いが、車なら1時間って所だな、跨ぐと言っても横断していくわけじゃないしな、大体この辺りだ、この浜全体でキスが狙えて、波止場になっている所から小魚を使った泳がせか、ルアーを使えばマゴチが狙えるな」

「ふむ、ありがとねおっちゃん、エビも8パック追加しておいて」

「はいよ、まいどっ」

 キス、キスいいねぇ、マゴチも狙える、マゴチも狙えるならちょっとだけずれてるけどまだヒラメも狙える、これは行くしかないな…

 キスキスと呟きつつ、キャベツと大根、コンニャクと卵を籠に入れ、レジで支払いを済ませ帰宅、終始キスキスと呟いていたせいか、すれ違う人が何事か、若いっていいわねぇ、もう少し若ければ、そう言った目で見られていた気がしないでもない、そんな事よりキスだ、明日はキスにしよう、早々に数が釣れたらマゴチとヒラメ狙い、餌は買わないと駄目だからある程度は早めに出ないとね、日曜日は人が増えるとは言っていたが、明日はまだ平日、ほぼ貸切状態で釣りができるはず、楽しみだねぇ…


「明日は朝早い内から出かけるから、朝食とか昼食は自分で作ってね?夕食までには帰ると思うけど、面倒だったら自動販売機の方にお弁当やら麺類やらを追加してから行くからそっちで買って食べてね」

「恵里香にでも作らせますのでご心配なく、何方までお出かけの予定で?」

「県を跨いだ先…車で1時間って言ってたかな?ちょっと海の方まで」

「分かりました、こちらの事は気にせずに、事故にさえ気を付けていただければ」

 家に戻った後は葵さんに明日でかける事を伝え、夕食を作り、お風呂の前に自動販売機に各種麺類やお弁当、スープの原液を入れたタンクを取り換えれば準備完了、タンクは洗うだけ洗って置いて、明日帰ってきたら纏めて作るか。

 明日の朝は早い予定だし、お風呂に入って寝よっと、大漁だといいなぁ…キスだけでなくマゴチやヒラメも…


 ただ今の時刻は午前3時、今から歩いて行けば4時過ぎくらいにはつく計算、出かける前にまず道具の確認、釣り竿良し、リールは常にくっ付いているので良し、道具良し、何かあった時のためのテントに水が出る水筒、調理器具良し、お米も2キロ、お財布の中はカードとお札が10枚と収納に束が20、口寂しくなった時のための干し肉とスルメ、念の為の着換え2セットと予備の帽子、忘れてはいけない釣った魚を入れておくためのクーラーボックスと氷…よし、これだけ有れば何が有ってもどうにかなるだろう。

 音を立てない様に部屋を出て扉を閉め、車庫により朝食と昼食用のお弁当を購入、ミニ爆弾おにぎりとミニうどんセットでいいな、一口サイズで色々な具材を入れたおにぎりに、ざるうどん半玉に稲荷2個に梅の中巻き一本、ミニ爆弾は歩きながら食べれるのも良い、さて、出発しよう。

 目指すは県を跨いだ先に有る浜、釣具屋が空いているかどこにあるかは知らないけど、ソフトルアーでも釣れないわけでも無し、見つからなかったらソフトルアーで釣りましょ。

 おにぎりを食べつつ目的地を目指して歩き、食べ終わった後はお弁当箱を片付け、途中自動販売機でお茶を買い、空になったボトルはゴミ箱へ、1時間と少々歩いた所で目的地の浜に到着、近くに開いている釣具屋が有ればいいのだが…細かい所まではよく知らないので釣具屋を見つけるのに30分、店は開いていたので細めの青イソメを500円分購入、ついでにキス以外に何が釣れるかを聞き、ヒラメは出てこなかったが少し大きめのルアー、もしくは泳がせでマゴチ、沖に出ればソフトジグやエビでタイも狙えるとの事。

 でも今回の狙いはキスなのでタイはまた今度だね、さぁてと、浜に戻ってキスを釣るか、刺身と天ぷらにするとして、天ぷらは大きさにもよるけど1人辺り3匹は食べるとして…50が目標か、入れ食いならすぐ、渋いようなら仕掛けを弄ったり餌の長さを調整したりしてどうにかなればいいのだが…最大20は釣って帰りたい所だな。


 んー、大漁大漁、大きさにさえ気にしなければ…小さいのは逃がして大きいのは確保、釣れた数に対して確保できている数が少ない、投げれば釣れる入れ食い状態な分餌の消費も早い、でも釣れるのは逃がした方が良い大きさなので確保できず、沖に投げてもダメ、針の大きさと餌の長さを変えてもダメ、入れ食い状態だとこういう事が起きるのもまた釣りの楽しい所の一つでもあるのだが、夕食の食材を釣りに来ている以上今の状態は非常に不味い、このままでは魚屋さんで魚を買って帰る事になってしまう…まあキスが手に入ればどちらでもよかったりはするのだが。

 餌が尽きた所で確保できているキスは14匹…細めの青イソメだったから500円分でもかなり量が有ったんだけどなぁ…入れ食い状態と言うのが逆にここまで厳しい状態にしてくれるとは…仕方ない、餌の追加購入に行こう…細いのが入れ食いで釣れ過ぎて駄目なら大きめのに変えれば行ける可能性が無くも無し。

 道具を一旦片付け再び釣具屋へ、買う量は…今度も500円分でいいか、あれだけ入れ食いだと多少大きくても食いついてきそうだし、針も少し大きめの物にして…なんにせよ色々試してみるしかないね。


「で、細いのだと入れ食いでいいんだけど、小さいのばかりでねぇ、大きめのイソメにしようと思うんだけど、どの程度ならこれ位のが釣れやすくなると思う?」

「あー、そうだなぁ、それくらいの大きさなら…こっちだな、大きめのでいいと思う、針も6号より大きめの8号、これなら小さいやつの口には入りにくいし、大きいやつならスポッと入る、小さいのに餌は取られることはあるだろうけど、掛れば大体は20センチ以上のはず。

それにしても30センチ近いのだけを確保とか贅沢だねぇ」

「天ぷらと刺身にしようと思ってるしね、それじゃ大きめのイソメをまた500円分で」

「はいよ、それじゃがんばれよー、そんなに入れ食いなら店番を放棄して、私も今から竿を担いでいきたいくらいだ」

「うん、まあ、そこは仕方がないね…」

 新しいイソメを餌箱に入れて貰い、支払いを済ませて2度目の準備完了、今度こそお持ち帰りに適したキスを釣るぞー。


 餌と針の大きさを変えての1投目、反応はあれど針には掛からず、ゆっくり引きながらも少し大きな反応を探り、これかなと感じた所で少し停止、吸いこんだかなーと言う所で軽く合わせ、掛っていればそのまま巻き上げ、掛って無くとも餌の確認のために巻き上げ。

 暫く繰り返し、お昼前には目標よりは少ないが34匹ほど確保、30を少し超えた大物が3匹の、25前後が21、残りは20以上それ未満と…うむ、これだけ立派なら上等だね、一旦釣りをやめてお昼にしようかな。

 海水で適当に手を洗い、水筒の水で流し、クーラーボックスを椅子にしてお弁当の時間、机の代わりがないのはご愛嬌、うどんとお寿司を一つのお弁当箱に纏めた欲張りうどんセット、ちょっと贅沢な気分になれるね、うどんは半玉だけど。

 海を眺め、波の音を聞きつつ、うどんを啜る音でそれを台無しにし、稲荷を食べ、残りのうどんを啜り、梅の中巻きを出汁に少々つけて食べる、行儀の良い食べ方ではないが…クーラーボックスが椅子の時点で気にする必要も無し、中巻きが残り3個になった所で出汁も残りわずか、残しておいた薬味ネギを入れ、水を注いでなんちゃって冷やしお澄まし、なんちゃってなので薄くなっただけの出汁と言う感じは消えないのがつらい所…ほんのりわさびも効いてて不味いという事は無いんだけどねぇ…

 昼食も終わり、お弁当箱を片付けたらお昼の釣りの準備を開始、午前中は10センチ前後のキスが大漁だった、と言う事はそれを狙う大型の肉食魚がいてもおかしくない、とは思うんだよねぇ…

 大きめのジグヘッドにソフトの組み合わせか、シンキングのミノーか…いっその事キャロライナにフローティングミノーをつけるのも良い…底から少し浮いている程度の位置…キャロライナにするなら30…長くても50くらいでいいとして、まずはソフトから試していこう、駄目だったらシンキングとかキャロライナを試せばいいや。


 1ヶ所で粘り続けるのもいいけど、浜はほぼ貸切状態なので何度か投げたら即移動、反応があれば少し粘って、食いつきが悪ければワームの変更、ワームで駄目ならシンキングやキャロライナとフローティングとあの手この手で探り、反応は今一だった物のキャロライナの方にまぐれ当たりで1匹、やっぱり小さかったのでリリース。

 色々試していった結果、普通のジグヘッドで落ち着き、大きさも大漁だったキスより若干大きめ、ピタリと当て嵌まるとまでは行かない物の、大小問わずマゴチが掛かり、小さいのは逃がして、60センチ以上はお持ち帰り、その場で絞めてクーラーボックスに入れて置く。

 時計を確認して今の時刻は4時前、マゴチが2匹追加されてマゴチが現在3のキスが変わらず、今から帰れば大体5時過ぎで夕食を作り始めるのにちょうどいい時間、でも今は潮の満ち引きを見ても丁度活性も上がり釣れやすくなる時間…時間通りに帰って予定通りか、それとも少し遅らせて夕食を一品増やすか…

 特に深く考えず一品増やす方を取り、波止場の先の方へ移動して青物狙い、今の時期は脂はそれほど乗ってないけど、ハマチ辺りが掛かるといいねぇ…


「ただいまー、ちょっと遅くなっちゃった」

「お帰りなさい、目当ての物は釣れましたか?」

「予定外の物も追加でちょっと豪華になった」

 近場では反応が薄く遠投で粘った所、少し痩せてはいた物の珍しくブリが釣れ、その場で絞めて確保、つい嬉しくなった勢いで午前中に利用した釣具屋に突撃したりもしたが、多分些細な事、のはず、釣果を見せて仕掛けやらの情報を渡し、少し遅くなりつつも帰宅、さぁて、予定よりちょっと豪華な夕食になるぞー。

「食堂では既に屍の山が築かれていますので、できるだけお早めに、餓鬼になる一歩手前になってますよ」

「なんで…?何が有ったの?」

「ただの下らない賭け事ですね、朝早く皆がまだ寝ている時に出かけたので、何所に行ったか何をしているか、そこまでは良かったんですけどね、お昼前辺りに何時に帰ってくるか、何を持って帰ってくるか、当たれば夕食のおかずを一品どころか二品ほど敗者から巻き上げると、それならお腹を空かせた方が美味しいだろうと今の今まで食事を抜いた結果…ですかね?」

「お昼の食事を抜いただけでそこまで酷くなる…?朝食を6時に食べたとしても12時間じゃない…」

「より空腹するためにと運動したり、食欲増進効果のあるツボを刺激したりしたからじゃないですかね?

私とロザリアは普通にお弁当を頂きましたけど、その結果が空腹が刺激されすぎて餓鬼手前になるまで飢えたあの屍ですね」

「まあ…夕食はお刺身が3種あるから、それから作るね…それなら切るだけですぐ出せるから…」

「お願いしますね」


「それで、結局賭けは誰が勝ったの?」

「恵里香がニアピン、春香と透が外れるとも遠からず、アリスとアヤカが魚違い、アキラとアスカとアイナが普通にハズレ。

まあ外れはハズレなのでニアピン賞と言う事で恵里香の一人勝ちですね、恵里香がアキラ達から2品、春香と透がアリス達から1品、と言う結果ですね」

「そう…まあ量は多いから、持って行かれても大丈夫だと思うけどね」

 刺身3種の盛り合わせを先に出し、ブリは全て刺身に、キスは天ぷら、マゴチは唐揚げ、食べている目の前で調理し、油がある程度落ちたら揚げ物を乗せる竹籠に紙を敷き、ちょっとお洒落に、魚だけでなく獅子唐にしいたけ、かき揚げも用意、一応勝者らしい恵里香さんには一番大きなキスの天ぷらを揚げよう、その次の大きいのは春香さんと透さんと、それでも満足しなかったのか、アキラ達の籠からキスの天ぷらとマゴチ唐揚げが恵里香さんの胃袋の中へ旅に出てしまったが、代わりにアキラ達には甘辛いタレをかけた大盛りご飯の上に、揚げたてのキス、かき揚げ、こっそり隠して置いたイカを天ぷらにして乗せて天丼に…2品奪って行ったが故にイカ天を失う…賭け事は程々にね。


「それにしても朝から釣りに行くなら誘って頂ければ車をお出ししましたのに」

「んー?アリス達は家での仕事があるから葵さんの許可が取れないと無理でしょ?」

「まあ、そうなんですけどね」

「また連休が取れた時にでも屋敷の方の川に連れて行ってあげるから、それで我慢してね?」

「はい、その時は皆で、ですかね?」

「休みが合えば、だね、アリス一人でも行きたい?」

「それは勿論、今はまだ禁止されている上流にも行って見たいですし、道具の限界も試してみたいので」

「そうだねぇ…今からでもちょっと行って見る?上流の方に、あそこは昼夜関係なく何時でも釣れるからね」

「連れて行って下さるのであれば何時でも」

「じゃあ、準備ができたら部屋に来てね、こっちもいろいろ準備しておくから」

「はい、ではまた後で」

 糸が耐えた場合竿は間違いなく折れる、糸が丈夫で切れなければ糸は全部持って行かれる、竿が折れなくても糸が切れなければリールは破損する…ちょっと痛い出費になるけど大丈夫かな?


「まず1本目の竿が折れて、2本目も、3本目はちょっと耐えたけど先にリールが壊れて…駄目ですね、この道具は200キロや300キロの魚でも耐えるって言われているくらい頑丈なんですけどね…一体ここは何が潜んでるんでしょうね…」

「魚自体は言ってしまえばここの下に流れる川と同じ、ただし大きさとかが全然違う、釣れてからのお楽しみだね」

「それにしても、3回投げただけで竿が2本、リールが1個、大赤字にもほどが有りますね、3本目の竿もガイドが吹っ飛んだり変形したり、糸は最後って言われたのがよく分かりました」

「何が有っても切れない糸だからね、糸は回収して置いたけどどうする?」

「暫くは箱の中に仕舞って置きます、切れないのは便利ですが、ここでは竿とリールが破損する一番の要因になりますので」

「はいはい、ここで大きいのを狙うのなら、竿も折れない壊れない、リールも壊れない、その他小道具、スナッフから針から、兎に角折れない曲がらない壊れない、これを揃えた上で切れない糸が必要だね。

揃えた上で挑むとどうなるか、それも体験してみようか」

「道具を借りて…と言うのも抵抗が有りますが、体験できるのであれば」

「はい、これどうぞ、竿はさっき折れた竿より細いけどインナーガイド、リールはスピニング、糸も見た目は細くて1号程度だけど、絶対に切れる事は無い、それと見た目にはそう見えないけど1キロほど巻いてある、使用ルアーはそうだね…これで行こうか、スプーン、今は夜で日が落ちてるけど、ここにいる魚達には昼間のように見えているからカラーはどれでも」

「こんな小さなスプーンでも食いついてくるのが不思議ですよねぇ…針も細いですし、口が裂けそうな気もしますが」

「意外と大丈夫よ、どれだけ引っ張ろうが物ともしないから、それじゃやってみようか」


「当分は体を鍛えないと駄目そうですね」

「焦らずゆっくりね、道具の事も有るし」

 掛けてから10分と言う短い時間で全ての体力を消耗し、引きずり込まれそうになっていたので終了、針をまっすぐにして掛った口から外して回収、アリスがここの魚を拝むのは何時になる事やら。

「それじゃあかえってお風呂にでも入ろうか、歩ける?」

「暫くは無理そうです、手も足も力が入りません…」

「まあゆっくりだね、焦らずゆっくり、ここより大きなのがいる所がまだあるって言ったらどう思う?」

「怖いですけど…ワクワクしますね、釣り好きの1人として大きい魚を釣るというのはロマンであり目標であり…こんな大きな魚を釣ったんだって、自慢したいですよね」

「そうだねぇ、まだ見ぬ大物、誰もが一度は憧れるよね」

 アリスを背負って川を下り、家に帰るために屋敷を目指す。

「そう言えば今までで釣った魚の中で一番大きなのって、なんです?」

「…アカエイかな…30メーターくらいの…」

「ここだとそんなに育つんですねぇ…」

「あれは後で突然変異ってわかったけどね…引き寄せてきたアカエイに桟橋は壊されるわ、岸壁は破壊されるわ、結構大変だったよ…」

 エイの尻尾はとても危険、気を付けないとね…


 家に戻り、まだ動けないアリスを一旦脱衣所にある椅子に座らせ、壊れた道具などをアリスの部屋に持って行き、着替えも用意してお風呂場に戻ってアリスと一緒に入浴、まだ腕が震えているので髪や体を洗ったりできそうにないし、アヤカはもう寝ているので仕方なし、アリスも特に気にしていないのでまあいいか、今は同性だし。

 アリスの髪を洗い、身体を洗いつつ軽く手足をマッサージ、泡を流してお風呂で程々に温まったらアリスのお着替え、最後にアリスをベッドまで運んで寝かせてお仕事終わり…ではないんだよねぇ…

 お休みの挨拶をした後、車庫の方の調理場へ行きお弁当や麺類の補充、スープの原液をタンク2つ分、洗い物に出されているお弁当箱や丼を洗った所で今日のお仕事は全て完了。

 忙しいという事は無かったが、何とも充実した1日だったな、食べるだけなら海で捕ってくるなり買ってくるなりすればいいが、釣るのは楽しいし、釣った魚は格別、一口も食べれなかったけども…少量でも小さいのも確保すべきだったか…

赤いか

肉厚で刺身でもフライでもソテーでも、用途が多い、ソデイカともタルイカとも、そもそも赤いかと呼ばれるイカが多い…

特売で売ってたのはソデやタルと呼ばれる大型で肉厚のイカ、1年足らずで30キロまで育つ、が…寿命も1年程度

マイナス20度以下で冷凍すればアニサキス等の心配は無し、一度冷凍してから食べるとモチモチして美味しい、冷凍せず生だと当たる可能性もあるし硬い


入れ食い

餌付けてちょいと投げればすぐかかる、500円分のイソメがあっと言う間に消えた

10センチ前後のキスがほとんど、大きいのが欲しいので20センチ以下は全部リリースした


ジグヘッド+ソフト

オーソドックスな仕掛け、幅広く使える

1つに拘らずヘッドの形を変えたりワームを変えたりするだけで狙える物の幅が広がる


キャロライナ+フローティングミノー

ソフトルアーの代わりにミノーを装着した物、そのまま使うと扱いが難しい上にあまり一般的ではない、岩場などではほぼ使えない、海で使えるのは砂地くらい

リーダーの長さ以上は浮かないのでそこに近い位置で浮かせた状態にできる


釣果報告

大漁かつ大物揃い、釣れたらいいな程度で狙った物が倍以上の大きさで釣れる、嬉しくないわけがない

午前中に餌を買った釣具屋に突撃、クーラーボックスを開けて釣果報告をした、流石に店番をしていたおねえさんもいきなりブリが出てきてびっくりした


禁止している上流

小さくても3メーター、大きくなるとさらに成長した7メータークラスのお魚さんがお出迎え、パワーも尋常じゃない、トローリングに使う竿と糸位なら簡単に折るし切る、針も折れる

そうでなくても前準備をしないとかけた瞬間体が湖の中めがけてすっ飛んでいくので危険、基本的にはトラウト系がメイン、バスとかそう言った魚は下流の一番下にある湖に生息

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