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ぶわぁちぁるりありてぃ あっちはあっち、こっちはこっち

『第1回対人から採取まで好きな物で遊びやがれ!イベント開始まで後1時間となりました。

イベント中は各特設マップをご用意していますので参加者はそちらへ移動をお願いします、また移動方法は所持している家、または借りている家に期間限定で転送装置を設置いたしますのでそちらから移動をお願いいたします。

対人戦は俺、私がナンバーワンだ!と言う方は闘技場へ、今後のために採取を!と言う方は採取用と書かれた所を選び、草原や森、山岳地帯等お好きな所へ、皆でワイワイ戦うのが好きだ!と言う方達は臨時斡旋所と書かれたマップまでお願いします。

告知にもありました通り、特設マップでは死亡時にアイテムロストや所持ペッタンコが減る事は有りません、また採取マップはゲーム内1日2時間制限は有りますが、翌日には元通りで採り放題、妨害行為等も不可となっております、討伐戦ま参加人数は無制限、1人で挑むもよし、仲間内だけでワイワイやるも良し、師団を率いるも良し、使用兵器も制限は有りません、ただし大量破壊兵器等を使用したい方は討伐戦参加前に申請をお願いいたします。

各イベントの簡易説明はこちらとなります。

対人戦、闘技場にて総当たり戦、勝ち抜き戦、バトルロイヤル、100人斬りを用意、エキシビジョンマッチも有りますが心を折られない様お気を付け下さい。

総当たり戦、10人1組で10グループまで、最後に各グループの1位で総当たり、100人の中の頂点を決める、応募者が多い場合は最大100グループまで拡張いたします。

勝ち抜き戦、1グループ16人の4グループ64人での勝ち抜き、こちらも応募が多い場合は拡張して対応します。

バトルロイヤル、参加人数により専用マップを拡大縮小いたします、常に逃げ続けて勝つ事ができない様定期的に参加者がいる所から信号弾が打ち上げられます、またキルカウントも公開いたしますので、最後まで生き残ったとしてもキルカウントが極端に少なければチキンの称号が送られますのでご注意ください。

100人斬り、参加者の中からランダムで選ばれた100人と戦い生き残る、1度当たった方と当たる事は有りませんのでご安心ください。

また、総当たり、勝ち抜き、バトルロイヤルはシングル、タッグ、チームの3部門をご用意してあります。

1チーム3人から6人まで、控え等は無し、少数で挑むかフルメンバーで挑むか、よく相談した上で参加するように。

討伐戦、参加人数無制限、1人から連隊、軍団まで、代表者が依頼を受けてから1分後に依頼書に書かれている場所まで移動します、討伐対象は野生動物の群れからファンタジーの王道、ゴブリンやコボルト、スライムの群れ、他にも様々な討伐対象をご用意してあります、実力を見極めて依頼を選びましょう、また、クラーケンや海竜と言った大物、特殊な環境で生息している特別な個体も用意してありますので、一度チャレンジしてみるのも良いでしょう。

大物や特殊個体は大幅な弱体化、一部は相手の苦手な場所での戦闘となっています、ただし特殊個体は生息している環境そのままですのでお気を付けを。

採取、通常とは違い時間制限はある物のいくらとっても翌日には元通りになる、森以外にも森の深部、山岳地帯や特殊な環境の所まで。

妨害行為などは出来ませんが、特殊な環境での採取は対策なしだと死に戻りの可能性が有ります、採取した物は持ち帰れますのでいわゆるゾンビアタックでの採取も可能です、またイベント中は通常のバックパックでも破損する事は有りません。

更に詳しい情報を知りたい方は掲示板からアクセスできるイベントページ、または公式ホームページをご覧ください。

イベント開始まで残り30分、ごゆっくりお待ちくださいませ』


「適当にぶち込んだイベントだけどどうなるかねぇ?」

「さぁ…?」

 ガス抜きだ何だと色々兼ねたイベントが始まったがこちらは関係なし、今日やるべきことは…

「おう、お客と話し込むのも良いけど、アユとかヒメマスとかさっさと捕ってこい、私達は街から出られないんだからそれくらいはそっちでやれ」

「大変だねご主人様」

「口は悪いけど色々気が利く子だよ、新しい子も短期で教育終了してたし、伝えておいた仕事はちゃんと終わらせておいてくれるしね」

「まあ、私は暫くここでイベントの様子でも眺めてるよ、何所で何の問題が起こるか分からないし、大量破壊兵器の申請も出てるし、何かもうやりたい放題やりそうな気がするね」

「どの程度の物かはわからないけど、なんか不都合とか有ったりするの?」

「特には?仮想空間だし、どれだけ派手に壊しても元通りになるし、汚染もないし。

ただ討伐イベントは倒した野生動物や生き物から素材が剥ぎ取れるんだけど、そんな物使ったら何も剥ぎ取れなくなる、着弾場所は目視で指定しないと駄目、規模によっては間違いなく全員巻き込まれる、そうでなくても何人か確実に巻き込まれて死ぬ。

使用回数も制限が無いから、報酬も何も無くていいのなら手当たり次第に落として遊ぶこともできるね」

「話し込んでないでさっさと捕って来いっつったろ!後追加でサクラマスかマスノスケ捕って来い」

「イッテキマス」

「はいはい、行ってらっしゃい」

 アユとヒメマスは近くの川と湖に居るから別の良いのだが…サクラマスは上流だし、そもそもマスノスケとかこの辺りに居たっけ…

「サクラマスは湖に水が流れ込んでいる所、マスノスケは更にその上で川幅が50メーター以上のとこ!下流からアユ、ヒメ、サクラ、マスノスケって釣って来い!餌は冷蔵庫な!」

 うーん、サクラマスかマスノスケのどちらかだったのが両方になってしまった…これ以上注文が増えないうちに釣りに行こう…養殖用だから…雄と雌が最低1匹ずつだな…


「ほっふっふっほーん…」

 アユが5匹の雄3雌2…雄2匹は逃がして雄1雌2にしてと…次は川を上って湖に行きましてー…仕掛けと針と餌を変えてヒメマス…これ先にアユ届けないとアユが弱るな、一旦帰ろう。

「ちょっと早いけどただいまー、弱りそうだったから先にアユをお届け、雄1雌2ね」

「おう、手長の養殖任せてるやつに渡してこい、それとついでに手長を50貰ってこい、それが終わったらまだ釣ってないやつの続きな?」

「へーい」

「ご主人様大変そうだねぇ」

「まあ今だけ、今だけだから…一通りそろえたらもう後はゆっくりできるはずだから…もう少しがんばれば養殖している物を組合に下したりして生計を建てれるから…」

「ゲームなのに生々しい生活を送ろうとしてるねぇ、殆どの人はイベント参加して採取なり仲良く殺し合いをしたりしてるのに、ここだけ魚の養殖卸売り業者やってるし」

「やってる事が普段とあまり変わらない気がするんだよねぇ…」

「アユがくたばる前にさっさと持って行け!」

「うえぇぇい…」

 まだ死ぬまでは大分余裕があるが、養殖場までアユを運び、養殖を担当している子にアユを渡してついでに手長エビを50尾貰い、カトレアに渡して再び釣りへ、次は…ヒメマスか、船を出さないとねぇ、サクラマスと生息域も近いし、纏めて持って帰ってマスノスケに集中するのが良いかな?

 釣り竿を担いで再び街中を歩き、次は湖に繰り出すので貸船屋で小型の手漕ぎ船を借り、釣り場へ移動途中で何やら話している人達とすれ違うが…イベント?に参加してる人達っぽいなぁ。


「何なんだあの採取場所は…5分経ったら凍死したぞ…」

「こっちは立ち入るなり炎上、死に物狂いで片っ端から詰め込んだけど2分で焼死…」

「凍死に焼死か…こっちは圧死だったな…急激な圧力の変化でこう…ぷちっと…」

「うわぁ…」「うへぇ…」

「でも貴重っぽいアイテムは取れたから死んでも行く価値はあるかもしれないね」

「なんにせよ凍死を防ぐ装備を作らないとなぁ…」

「こっちは炎上と焼死の対策、移動した瞬間炎上を始めるのは流石に」

「圧力は…なんだ…耐圧スーツ?でもあっと言う間に押しつぶされるのを防ぐのってどれくらいの物がいるんだ…」


「大量破壊兵器無双で討伐依頼もサクサクこなせると思ったら報酬が出なかったでござる」

「申請した時に送られてくる注意書きをちゃんと読めよ、使用した場合剥ぎ取りも出来なければ報酬も出ないって書いてあっただろ」

「そんなもの!」「よむわけが!」「ない!」「でござる」

「はいはい、次は大量破壊兵器無しでちゃんとやるぞ、今いけそうなのは…」

「スライム!スライムでヌルヌルに!」

「ゴブリン!やっぱりファンタジーと言えば最初はゴブリンでレベル上げ!」

「このゲームそもそもステータスも経験値も全てマスクデータで表示されないけどな、本当にあるかどうかすら怪しいし」

「でも拙者あの建物の屋根までなら軽くジャンプで飛べるでござる」

「マジデ?」


「悲報、闘技場が人外どもに荒される」

「嫌な…事件だったね…」

「まだ終わってないんだよなぁ…まだ初日でゲーム内でも3時間たってないし…」

「悲報、意気揚々と現代兵器を持ち込んだ人が100人斬り2人目で敗退」

「現代兵器で斬りっていうのかな…?」

「100人…100人…狩り?狩られてたけど」

「発砲されてから回避余裕でした」

「どういう身体能力と動体視力してんだよと…反射神経もだけど…」

「悲報、まだイベント始まって3時間」

「まだ闘技場に行って遊ぶ?それとも採取か討伐でも行って見る?」

「まずは掲示板で情報を集めてからだな、採取は1日2時間制限あるらしいから後で行こう」

「あー、採り放題なんだっけ?」

「そうそう、行った事が無い所も行けるらしいし、採掘も含まれるらしいから鉱山で金属掘りたい」

「掘ってー掘ってー担いでー担いでー」

「いやー、真面目にそろそろ刃物に変えたい、下手に死ぬと死んだ場所にアイテム全部ぶちまけるから、刃物とか借家に置いてる包丁くらいしかない」

「同じく、やっぱその辺で拾ってすぐ使える木の棒最強」

「悲報、現在100人斬りトップ100人斬り達成の武器が木の棒」

「え?良くない?いくらでも拾えるし、石を括り付けて投げる事も出来るし、簡易な鈍器にもできるし、縄とか結べば鞭にもスリングショットにも」

「悲報、100人斬り達成者の思考が原始人」


「次あっち行って見ない?」

「どっち?討伐?対人?」

「対人はなんか怖いから討伐で、今掲示板覗いてみたけど、倒した敵から素材が剥ぎ取れるんだって、出現数は多いけど全部倒せば素材全て丸々手に入るとかなんとか」

「数と時間によるかなぁ…」

「チャレンジ中は復活できないけど、1人でも残ってる状態でクリアしたら復活、剥ぎ取りもクリア後に斡旋所の人がぱぱっとやってくれるらしい、分配は斡旋所の人から見た貢献度で公平に、だって」

「ひたすら傷薬投げてるだけだと低そー」

「ちゃんと余裕を持って回復できているか、危ない所を見極めて的確回復できているかも評価対象だって」

「あ、ならいいや、でも傷薬が心許無いんだよなぁ…」

「イベント用の傷薬は無し、消耗品は基本自己責任で持ち込み、でもクリアできれば素材の買い取りで大幅な黒字」

「とりあえず薬未使用のお試しで行って見よっか、どんなのが有るんだっけ?」

「野生動物からファンタジーなゴブリンとかスライムとか」

「野生動物はちょっと…何か罪悪感が…」

「じゃあ適当にゴブリンだね、規模はどうするー?」

「4人しか居ないし、装備も現地調達するとして良い所20体じゃない?」

「残念ながら大量発生なので最小規模でも100です、でもまあ、籠城か野戦か選べるし、適当に罠を仕掛けて籠城、駄目だったら最初から敵陣突っ切って暴れればいいでしょ、ゴブリンって言う替えの利く武器が幾らでもあるし」

「同じ女としてその発想はどうかと思うわ、せめて剣を振り回すなり槍を振り回すにしなさい、ゴブリンを振り回して武器にするってどうなのよ…」


「バトルロイヤル無理ゲー」

「何所まで生き残れた?」

「残り80人の時点で狙撃されて死んだ、から採取まで好きな物で遊びやがれ!イベント開始まで後1時間となりました。

イベント中は各特設マップをご用意していますので参加者はそちらへ移動をお願いします、また移動方法は所持している家、または借りている家に期間限定で転送装置を設置いたしますのでそちらから移動をお願いいたします。

対人戦は俺、私がナンバーワンだ!と言う方は闘技場へ、今後のために採取を!と言う方は採取用と書かれた所を選び、草原や森、山岳地帯等お好きな所へ、皆でワイワイ戦うのが好きだ!と言う方達は臨時斡旋所と書かれたマップまでお願いします。

告知にもありました通り、特設マップでは死亡時にアイテムロストや所持ペッタンコが減る事は有りません、また採取マップはゲーム内1日2時間制限は有りますが、翌日には元通りで採り放題、妨害行為等も不可となっております、討伐戦ま参加人数は無制限、1人で挑むもよし、仲間内だけでワイワイやるも良し、師団を率いるも良し、使用兵器も制限は有りません、ただし大量破壊兵器等を使用したい方は討伐戦参加前に申請をお願いいたします。

各イベントの簡易説明はこちらとなります。

対人戦、闘技場にて総当たり戦、勝ち抜き戦、バトルロイヤル、100人斬りを用意、エキシビジョンマッチも有りますが心を折られない様お気を付け下さい。

総当たり戦、10人1組で10グループまで、最後に各グループの1位で総当たり、100人の中の頂点を決める、応募者が多い場合は最大100グループまで拡張いたします。

勝ち抜き戦、1グループ16人の4グループ64人での勝ち抜き、こちらも応募が多い場合は拡張して対応します。

バトルロイヤル、参加人数により専用マップを拡大縮小いたします、常に逃げ続けて勝つ事ができない様定期的に参加者がいる所から信号弾が打ち上げられます、またキルカウントも公開いたしますので、最後まで生き残ったとしてもキルカウントが極端に少なければチキンの称号が送られますのでご注意ください。

100人斬り、参加者の中からランダムで選ばれた100人と戦い生き残る、1度当たった方と当たる事は有りませんのでご安心ください。

また、総当たり、勝ち抜き、バトルロイヤルはシングル、タッグ、チームの3部門をご用意してあります。

1チーム3人から6人まで、控え等は無し、少数で挑むかフルメンバーで挑むか、よく相談した上で参加するように。

討伐戦、参加人数無制限、1人から連隊、軍団まで、代表者が依頼を受けてから1分後に依頼書に書かれている場所まで移動します、討伐対象は野生動物の群れからファンタジーの王道、ゴブリンやコボルト、スライムの群れ、他にも様々な討伐対象をご用意してあります、実力を見極めて依頼を選びましょう、また、クラーケンや海竜と言った大物、特殊な環境で生息している特別な個体も用意してありますので、一度チャレンジしてみるのも良いでしょう。

大物や特殊個体は大幅な弱体化、一部は相手の苦手な場所での戦闘となっています、ただし特殊個体は生息している環境そのままですのでお気を付けを。

採取、通常とは違い時間制限はある物のいくらとっても翌日には元通りになる、森以外にも森の深部、山岳地帯や特殊な環境の所まで。

妨害行為などは出来ませんが、特殊な環境での採取は対策なしだと死に戻りの可能性が有ります、採取した物は持ち帰れますのでいわゆるゾンビアタックでの採取も可能です、またイベント中は通常のバックパックでも破損する事は有りません。

更に詳しい情報を知りたい方は掲示板からアクセスできるイベントページ、または公式ホームページをご覧ください。

イベント開始まで残り30分、ごゆっくりお待ちくださいませ』


「適当にぶち込んだイベントだけどどうなるかねぇ?」

「さぁ…?」

 ガス抜きだ何だと色々兼ねたイベントが始まったがこちらは関係なし、今日やるべきことは…

「おう、お客と話し込むのも良いけど、アユとかヒメマスとかさっさと捕ってこい、私達は街から出られないんだからそれくらいはそっちでやれ」

「大変だねご主人様」

「口は悪いけど色々気が利く子だよ、新しい子も短期で教育終了してたし、伝えておいた仕事はちゃんと終わらせておいてくれるしね」

「まあ、私は暫くここでイベントの様子でも眺めてるよ、何所で何の問題が起こるか分からないし、大量破壊兵器の申請も出てるし、何かもうやりたい放題やりそうな気がするね」

「どの程度の物かはわからないけど、なんか不都合とか有ったりするの?」

「特には?仮想空間だし、どれだけ派手に壊しても元通りになるし、汚染もないし。

ただ討伐イベントは倒した野生動物や生き物から素材が剥ぎ取れるんだけど、そんな物使ったら何も剥ぎ取れなくなる、着弾場所は目視で指定しないと駄目、規模によっては間違いなく全員巻き込まれる、そうでなくても何人か確実に巻き込まれて死ぬ。

使用回数も制限が無いから、報酬も何も無くていいのなら手当たり次第に落として遊ぶこともできるね」

「話し込んでないでさっさと捕って来いっつったろ!後追加でサクラマスかマスノスケ捕って来い」

「イッテキマス」

「はいはい、行ってらっしゃい」

 アユとヒメマスは近くの川と湖に居るから別の良いのだが…サクラマスは上流だし、そもそもマスノスケとかこの辺りに居たっけ…

「サクラマスは湖に水が流れ込んでいる所、マスノスケは更にその上で川幅が50メーター以上のとこ!下流からアユ、ヒメ、サクラ、マスノスケって釣って来い!餌は冷蔵庫な!」

 うーん、サクラマスかマスノスケのどちらかだったのが両方になってしまった…これ以上注文が増えないうちに釣りに行こう…養殖用だから…雄と雌が最低1匹ずつだな…


「ほっふっふっほーん…」

 アユが5匹の雄3雌2…雄2匹は逃がして雄1雌2にしてと…次は川を上って湖に行きましてー…仕掛けと針と餌を変えてヒメマス…これ先にアユ届けないとアユが弱るな、一旦帰ろう。

「ちょっと早いけどただいまー、弱りそうだったから先にアユをお届け、雄1雌2ね」

「おう、手長の養殖任せてるやつに渡してこい、それとついでに手長を50貰ってこい、それが終わったらまだ釣ってないやつの続きな?」

「へーい」

「ご主人様大変そうだねぇ」

「まあ今だけ、今だけだから…一通りそろえたらもう後はゆっくりできるはずだから…もう少しがんばれば養殖している物を組合に下したりして生計を建てれるから…」

「ゲームなのに生々しい生活を送ろうとしてるねぇ、殆どの人はイベント参加して採取なり仲良く殺し合いをしたりしてるのに、ここだけ魚の養殖卸売り業者やってるし」

「やってる事が普段とあまり変わらない気がするんだよねぇ…」

「アユがくたばる前にさっさと持って行け!」

「うえぇぇい…」

 まだ死ぬまでは大分余裕があるが、養殖場までアユを運び、養殖を担当している子にアユを渡してついでに手長エビを50尾貰い、カトレアに渡して再び釣りへ、次は…ヒメマスか、船を出さないとねぇ、サクラマスと生息域も近いし、纏めて持って帰ってマスノスケに集中するのが良いかな?

 釣り竿を担いで再び街中を歩き、次は湖に繰り出すので貸船屋で小型の手漕ぎ船を借り、釣り場へ移動途中で何やら話している人達とすれ違うが…イベント?に参加してる人達っぽいなぁ。


「何なんだあの採取場所は…5分経ったら凍死したぞ…」

「こっちは立ち入るなり炎上、死に物狂いで片っ端から詰め込んだけど2分で焼死…」

「凍死に焼死か…こっちは圧死だったな…急激な圧力の変化でこう…ぷちっと…」

「うわぁ…」「うへぇ…」

「でも貴重っぽいアイテムは取れたから死んでも行く価値はあるかもしれないね」

「なんにせよ凍死を防ぐ装備を作らないとなぁ…」

「こっちは炎上と焼死の対策、移動した瞬間炎上を始めるのは流石に」

「圧力は…なんだ…耐圧スーツ?でもあっと言う間に押しつぶされるのを防ぐのってどれくらいの物がいるんだ…」


「大量破壊兵器無双で討伐依頼もサクサクこなせると思ったら報酬が出なかったでござる」

「申請した時に送られてくる注意書きをちゃんと読めよ、使用した場合剥ぎ取りも出来なければ報酬も出ないって書いてあっただろ」

「そんなもの!」「よむわけが!」「ない!」「でござる」

「はいはい、次は大量破壊兵器無しでちゃんとやるぞ、今いけそうなのは…」

「スライム!スライムでヌルヌルに!」

「ゴブリン!やっぱりファンタジーと言えば最初はゴブリンでレベル上げ!」

「このゲームそもそもステータスも経験値も全てマスクデータで表示されないけどな、本当にあるかどうかすら怪しいし」

「でも拙者あの建物の屋根までなら軽くジャンプで飛べるでござる」

「マジデ?」


「悲報、闘技場が人外どもに荒される」

「嫌な…事件だったね…」

「まだ終わってないんだよなぁ…まだ初日でゲーム内でも3時間たってないし…」

「悲報、意気揚々と現代兵器を持ち込んだ人が100人斬り2人目で敗退」

「現代兵器で斬りっていうのかな…?」

「100人…100人…狩り?狩られてたけど」

「発砲されてから回避余裕でした」

「どういう身体能力と動体視力してんだよと…反射神経もだけど…」

「悲報、まだイベント始まって3時間」

「まだ闘技場に行って遊ぶ?それとも採取か討伐でも行って見る?」

「まずは掲示板で情報を集めてからだな、採取は1日2時間制限あるらしいから後で行こう」

「あー、採り放題なんだっけ?」

「そうそう、行った事が無い所も行けるらしいし、採掘も含まれるらしいから鉱山で金属掘りたい」

「掘ってー掘ってー担いでー担いでー」

「いやー、真面目にそろそろ刃物に変えたい、下手に死ぬと死んだ場所にアイテム全部ぶちまけるから、刃物とか借家に置いてる包丁くらいしかない」

「同じく、やっぱその辺で拾ってすぐ使える木の棒最強」

「悲報、現在100人斬りトップ100人斬り達成の武器が木の棒」

「え?良くない?いくらでも拾えるし、石を括り付けて投げる事も出来るし、簡易な鈍器にもできるし、縄とか結べば鞭にもスリングショットにも」

「悲報、100人斬り達成者の思考が原始人」


「次あっち行って見ない?」

「どっち?討伐?対人?」

「対人はなんか怖いから討伐で、今掲示板覗いてみたけど、倒した敵から素材が剥ぎ取れるんだって、出現数は多いけど全部倒せば素材全て丸々手に入るとかなんとか」

「数と時間によるかなぁ…」

「チャレンジ中は復活できないけど、1人でも残ってる状態でクリアしたら復活、剥ぎ取りもクリア後に斡旋所の人がぱぱっとやってくれるらしい、分配は斡旋所の人から見た貢献度で公平に、だって」

「ひたすら傷薬投げてるだけだと低そー」

「ちゃんと余裕を持って回復できているか、危ない所を見極めて的確回復できているかも評価対象だって」

「あ、ならいいや、でも傷薬が心許無いんだよなぁ…」

「イベント用の傷薬は無し、消耗品は基本自己責任で持ち込み、でもクリアできれば素材の買い取りで大幅な黒字」

「とりあえず薬未使用のお試しで行って見よっか、どんなのが有るんだっけ?」

「野生動物からファンタジーなゴブリンとかスライムとか」

「野生動物はちょっと…何か罪悪感が…」

「じゃあ適当にゴブリンだね、規模はどうするー?」

「4人しか居ないし、装備も現地調達するとして良い所20体じゃない?」

「残念ながら大量発生なので最小規模でも100です、でもまあ、籠城か野戦か選べるし、適当に罠を仕掛けて籠城、駄目だったら最初から敵陣突っ切って暴れればいいでしょ、ゴブリンって言う替えの利く武器が幾らでもあるし」

「同じ女としてその発想はどうかと思うわ、せめて剣を振り回すなり槍を振り回すにしなさい、ゴブリンを振り回して武器にするってどうなのよ…」


「バトルロイヤル無理ゲー」

「何所まで生き残れた?」

「残り80人の時点で狙撃されて死んだ、やっぱりギリースーツを着たスナイパーは隠れられると見つけるのがつらいわ」

「近代兵器マジお手軽高火力、対人なら当たり所が良ければ有無を言わさず即死だ!」

「今使ってる斧を止めて近代兵器に乗り換えるか悩む…」

「斧のままでいいんじゃないか?近代兵器だと既に火力が頭打ちになってるって噂だぞ」

「そうなん?遠距離から対物ライフルで一撃とか強いと思うけど」

「それが通用するのは普通の人間とか野生動物、後は人型の一部モンスターまでらしい」

「ほー…」

「どこかの国の軍だか特殊部隊だかがテスト運用にって、討伐に戦車を持ちこんだら一発で大破したらしい、ダメージを与える事はできたけど倒すにはまだまだ火力不足だし、持ち込みアイテム扱いだからぶっ壊れてロストして大赤字だってさ」

「何所からそんな情報持ってきてるのさ…」

「普通に掲示板から、普通に駄目だったぜHAHAHAHAって大笑いしながら特攻していいって死んでるのが最高に笑える、あちらさんああいう大物と戦うの好きそうだしね」

「で、それと比べても何で斧の方が良いのさ?」

「斧の方が断然コストが安い、人間やめたら遠くから狙撃されても撃たれてから回避が余裕になる、当たらない近代兵器より安くて接近戦で確実に当てれる斧の方が良いだろ?」

「まあ、確かに…」

「後最終的に投石の方が威力でるって計算してたやつがいる」


「運営馬鹿だろ?」

「いや運営じゃなくて開発じゃね?」

「どっちもじゃね?あんなもん勝てるか…」

「アレで大幅に弱体化してますって言われても誰が信じるんだか…」

「人数で強化されたりするとか?」

「質問を投げたら人数による強さの変更は一切ない、だって、んで、あれで本来の1割らしい」

「うへぇ…」

「戦闘機並みの速度で飛ぶ鳥が飛んでくる時点で対処の使用が無いのに、特殊環境だから入ったら焼死するし…」

「別の所だと凍死したとか、森の中で木が揺れたと思ったら全員の首が飛んでたとか」

「倒させる気ないだろうこれ…」

「顔みせ程度なんじゃない?こんなのがいますよーって、後こういう環境で戦う事になりますよーって」

「まあ、まだ始まってそんなに経ってないし、いきなりエンドコンテンツみたいなのが倒せるわけもないしな…」

「取り敢えず何か程よく簡単で稼げるの無いかなぁ…」

「お口直しにクラーケンでも行って見る?公式が言うには相手の苦手な場所での戦闘らしいし、ワンチャン有るかもしれない」

「まあ、行くだけ言って見るか…駄目だったらゴブリンでもコボルトでも…」

『30分後にエキシビジョンマッチを行います、観戦をご希望の方は闘技場、または最寄りの掲示板より観戦をするをお選びください、観戦するをお選び頂いた方は闘技場の空いてる席、または特設会場のモニター室より観戦する事が可能です』

「…どうする?先に観戦しに行く?」

「そうだね、どんな人たちが戦うのか見てみたいし、何所まで人間離れしてるかも見てみたい」


 ふっふふーん、ふっふふーん、サクラマス7匹目ー、今度はどっちかなぁ…雌…よし、サクラマス終り、これでヒメマスとサクラマスは終わったし、また一旦帰ってから最後のマスノスケだな、いやー順調順調、今日だけで養殖場がもう3つも埋まったし、後1つマスノスケで埋めれば目標達成、しかしやってる事が本当に養殖と卸売りの業者だなぁこれ…手長だけでも儲かってるし食事に困る事もなく、売れると言う物をさらに増やしているだけからいいんだけど…それは兎も角として元気なうちに持ち帰って早く渡してしまおう、終わったら最後の大物が待っている…

 借りた船は一度返し、家に戻って確保してきたサクラマスとヒメマスを渡し、再び船を借りて湖までトンボ返り、そしてそこから更に上流を目指して舟を漕ぐ、大体川幅が50メーターくらいになれば生息しているとの事だが…手漕ぎでバックトローリングも出来そうにないし、岸に舟をつける事も出来そうにないし、適当に錨を下して釣らないと駄目そうねぇ。

 適当に錨を下し、良そうなところにいくらを着けた仕掛けを投げ込み暫し待つ、今日は何かと調子が良く、それほど待つこともなく1匹目が食いつき、釣れたのもマスノスケで出だしも好調、この調子でもう一匹釣るぞーと思った所で何やらお知らせが届き、取りあえず投げ込んで釣り糸を垂らしたままお知らせを読んでみると…


『青コーナー!俺が世界最強のプレイヤーだ!プロゲーマー、アンヘル!

なおこちらに届いている情報では名前を変えてはいますが確かに団体に所属しているプロゲーマーで有る事が確認されています。

まだ開始して1週間との事ですが、エキシビジョンマッチの意気込みを聞いていましょう』

「俺が後々このゲームでトップとなるプレイヤーアンヘルだ!エキシビジョンでも軽く勝利してプレイヤースキルの違いと言う物をお見せしよう!」

『はい、有難うございました。

続いては赤コーナー!巷で話題のマフィアのボスか!?それとも下っ端か!?名も無きプレイヤー!

普段は生活基盤を整えるために各所へ奔走、ゲームなのに養殖・卸売り業を営み始めたそうです、ではエキシビジョンマッチの意気込みを聞いてみましょう、どうですか?』

「マスノスケ釣ってたらいきなりここに飛ばされたんだけど…仕掛けはぎりぎり回収できたけどさぁ…」

『はい、有難うございます。

何所からどう見ても釣り竿を担いだマフィアのボスか下っ端ですね、それではまもなくエキシビジョンマッチが始まります。

さぁ、括目してみよ!これが現在トップを走るプレイヤーだ!』


 戻される場所が飛ばされる前の場所でよかった…さて、マスノスケの雄も釣れたし、帰りましょ、後はこれを養殖場に持ち込めば今日のお仕事は終わり、また何か拡張して育てるとか言い出さない限りは大丈夫でしょう…

「明日は海でウナギとアナゴ、それとアサリとハマグリな?許可証も貰ってくるの忘れんなよ?」

「はい…」

ごった煮イベント

対人やら討伐やら採取やら、取りあえず目先の問題をちょっと解消するためのイベント

第1回なので対人は最初の内は現代兵器を持ち出す奴が強い、討伐も、採取はゲーム内2週間で1日2時間の制限はあるが1人1人違う所に飛ばされるので妨害等の心配がない


マスノスケ

別名キングサーモン、川の上流、湖よりさらに奥に進んだところに生息

普通そんなところには居ないが奥地の方が色々と過酷なのでそこに配置されてる


忍法大量破壊兵器の術

討伐の〇〇大量発生を大量破壊兵器で無双、当然味方もろとも全滅した、微塵の術!

忍者プレイしてたら身体能力がえぐい事になってきてる、2階建ての家位なら軽く屋根まで飛べる


人外ども

ストイックに己を鍛え続けた結果、人間を無事短期間で卒業した

でもまだまだ先は長い、ござるも一応卒業してる、エンジョイ忍者


ゴブリン

基本的のその辺の木から切りだした棍棒、たまに落ちていた金属製の装備を使う、間違ってもゴブリン自体が武器ではない、たまに野犬に襲われているが集団になると強い

群れの頭を潰すとその次に偉いやつ、そいつを潰すとまたその次にと、命令系統は意外とちゃんとしてる


エンドコンテンツ

実質ゲームの終わり、最終目標とも言える

なおぽっぽちゃん達はまだ入り口


エキシビジョンマッチ

上と下の比較をするのにちょうどいい試合

イベントは参加禁止だけどエキシビジョンは強制召集、勝っても負けても何もでない、時間だけが持って行かれる


プロゲーマーアンヘル

一応団体に所属、後でばらして脅かせるために名前も変えてる、FPSやTPS、格闘ゲームで鍛えたプレイヤースキルを引っ提げて今参戦!

動画を見て研究し、所属団体から装備等の支援を受けてエキシビジョンで初お披露目、公開されている動画をみて自分ならもっと凄い動きができると思ってた

現実は人間をやめたござるとか思考が原始人とかゴブリンは武器とか一部のやべぇ奴らが動画を公開していただけである、皆が皆出来るわけではない、今の所は…


プレイヤースキル

FPS、TPS等を始め、RPG等でもタイムアタックであれば操作制度なども問われてくる大事な物

色々とリアルなゲームにそんな物はない、どれだけストイックに鍛えたかである


マフィアのボス、もしくは下っ端

白銀のファーコートにストローハット、アロハにハーフジーンズ、サンダルにサングラスに釣り竿、何所からどう見ても怪しい人である

現在養殖と養殖した魚の卸売りをしている、最近はボスの指令で海産物の養殖にも手を出した

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[気になる点] 前半の 「バトルロイヤル無理ゲー」 「何所まで生き残れた?」 「残り80人の時点で狙撃されて死んだ、から採取まで好きな物で遊びやがれ!イベント開始まで後1時間となりました。 辺りからし…
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