あっちへ行きこっちへ行き 正しいけど何か違う
お祭りそっちのけで宴会に突入しほぼ皆が酔い潰れた翌日、今日もお祭りは程々で主な目的は前日の見た目と年齢談義になるようだ…
まあ、うん…葵さん達がそれで良いならそれでいいんだけどね、あまりそういう事を気にしていなさそうな葵さんですら食いつくとは…
まだまだ気にするような年齢でもなかったし、もう気にする必要すらなくなっていても、隣の芝生は青いとでもいうのだろうか、自分よりは見た目が若い、または幼無く見えるメイドを話題に上げては見た目が自分に近い、またはそれ良し少し上に見るメイド達と一緒にお酒を飲んでいる。
参加しているメイド達は…狼三姉妹やミアとミウより少し前に来た…まだ比較的若い?と言えるメイド達なので少し気にしているのだろうか。
狼三姉妹やミアやミウと比べて比較的…と言うだけで、その姉妹達と比べても100以上は軽く離れているはずだし、葵さん達の所の人達にしてみればもう天寿を全うしている年齢は軽く超えている、こちらでも種族によっては既に天寿を全うしているが…
寿命が倍以上、もしくは無くなっても完全に気にならなくなるまでは長い年月が必要になるのだろう、個人差によるところが多いような気がしないでもないけど、狼三姉妹は今も昔も変わらずなので気にする事も無し、ミアとミウもそういう物だと認識しているので気にしない、同期で行けばフレールもそうだけどフレールも気にしてないし…コウに至っては屋敷に来たのがミア達と同じ時期と言うだけでティア達とほぼ変わらない位、元々寿命が無いに等しい種族なので今何歳だとかは全く気にしてなければ、何時生まれたかすらも覚えていない、これはティア達もそうだし、エリス達も当て嵌まる。
寿命が元々無いに等しい種族であれば最初から気にしない、そもそも種族による老化の速度が違いすぎるので気にしても仕方がない、そんな種族と年齢等を比べても…と言う事で特に気にしない人が多いのだが、それでも気になる人は気になって気になって仕方がない、特に比較的若いメイド達がその傾向にある…と言うのが今分かった。
あれかねぇ、気にしていない振りをして誤魔化していた、誤魔化している内に本当に気にならなくなりかけていた、でも葵さん達と出会って年齢の割に見た目がどうのと言い合える相手ができた、その結果今のこの空間が出来上がったのだろう、お酒の入ってない状態では話せない内容らしく、今日もお昼からすでに出来上がっている。
今日も今日とてよさげな料理を買い込み、別荘のリビングに荷物を纏めに来たらお酒を飲みつつ、あの子の見た目がどうのだの、あの見た目であの年齢とか詐欺だのと言い合っている所に侵入してしまった…
私は今から今日の料理大会の後半戦を見るんだ…この場に留まるわけにはいかないんだ!
「この鶏のから揚げ美味しいですねー、から揚げと言って良いのかはわかりませんけど」
「あー、それね、下味に塩だけ軽く振って、粉は片栗粉だけを少し粉っぽいくらい付けて揚げて、仕上げに甘酢の中に入れて軽く煮る。
片栗粉に甘酢の程よい酸味とか甘酢とかが入って、入る間に溶けだした片栗で甘酢にとろみがついて酢豚っぽくなる。
野菜を入れたら酢豚の豚がそのまま鶏になっただけだね、味付けは違うけど」
「チキン南蛮…のようで違いますね、あれは甘酢餡を纏わせるかかける物ですし、酢豚ならぬ酢鶏ですね。
軽く煮込んでは有りますけど、から揚げの衣の食感もちゃんと有りますし、豚と違ってこれはこれでいいですね」
「野菜が一切入ってないのが何とも言えないけど」
酢豚であれば玉ねぎやピーマンと言った野菜などが入るが、こちらは一切入っていない、野菜のパリパリとした食感にから揚げの食感が負けると言った判断をしたのかも知れない。
お摘みとしては野菜のない今のままの方が受けがいいのは確かだから何とも言えないけど…
狐さんとルシフは既に離脱してこの場にいない、多分湖辺りに居るんだろうけど、この場の会話を聞いたらなんと思うかな…まあ何とも思わないか、一番古株なのは自覚してるし正確な年齢なんてわからないし、見た目も誤魔化してるからまずわからないし…
「こっちの箱には何が入ってるのかなー…お、焼き鳥発見、腿に皮にレバー…それと砂肝、各種塩のみとタレの2種…んぅ?これは?」
「きんかんの串揚げ」
「普通はウズラの卵ですよね?」
「今日のお題目というか、食材が鶏肉だったからねぇ。
卵は駄目でレバーは大丈夫、レバーが大丈夫ならきんかんも大丈夫という解釈」
「じゃあこれは?」
「鶏胸の串カツ、一口サイズのサイコロ状になってるけど、ちゃんと処理してるからパサついてないし、結構柔らかいよ」
「じゃあ…これは?」
「鶏腿と皮をミンチにして、擦り下した玉ねぎを練り合わせてつくね風にした鶏メンチカツ、刻んだ長ネギが入っているのがポイントだね」
「なんかもう何でもありですね」
「指定されたお肉から取れるもの以外は野菜以外使わせてくれないからねぇ。
揚物炒め物は植物性油を使うか、自分で指定された肉から脂を取って使うかの二択。
長時間煮込んで取る様な出汁も持ち込み禁止、制限時間が長い分長時間煮込むような物は途中参加じゃなくて最初から参加して煮込め、らしい。
狙ってた鶏白湯が予想だと終了時刻ぎりぎりに出来そうだったから、午後の後半戦も見たかったんだけど…」
「それは…諦めましょう、というかここで作りましょう、というか作って下さい。
料理大会に出ていた料理の全て再現して私達に!
出来ればお酒に合いそうな物から優先して…」
「会場に戻れば出来上がった料理は買ってこれるんだけど…」
「ロザリアが居ませんので代わりの抱き枕…クッション…
にするので駄目です、今日はここから帰しません、帰りたければ料理をどんどん作って持ってきてください」
「はーい…」
抱き枕とかクッションの代わりにすると言いつつ、料理に掛かり切りになるとその抱き枕等の役割を果たせないのだが…そこはいいのだろうか…?
しかし葵さんも見事に壊れてるね、何がとは言わないけど、性格が少し変わるまで飲むとは…恵里香さんに近い性格になってる、それとも元々は恵里香さんに近い性格だったのか…
んーむ、ただの雇主と使用人、と言う割には年齢は同じだし、初めて会った頃からやたらと仲が良かったし、後者…かなぁ…?
料理大会で作られていた物だけでなく、串揚げと言えばこれと、玉ねぎにウズラの卵、はんぺんにエビにイカ…フライに留まらず天ぷらにから揚げも串に刺して揚げ始め…
食材より串の方が無くなりそうだ…ウズラの卵1個に対して串1本は流石になぁ…爪楊枝でも使うか、イカにせよエビにせよ、一口より少し小さい位の大きさを希望してくるので爪楊枝で十分と言えば十分、半端に余ってる串はもう使い切って次から爪楊枝にしよう。
「はいおまっとさん」
「うずら、うずら、えびうずら」
「はんぺんとイカ」
「イカ天エビ天かき揚げ」
あれだねぇ、爪楊枝に刺さってる一口サイズのかき揚げって何なんだろうねぇ…それもう玉ねぎの天ぷらでいいんじゃないかと思ったりもするのだが…かき揚げをそのまま一口サイズまで縮小して?とお願いされたので…玉ねぎだけでなく人参と桜エビ入り、ちゃんと見た目にも拘りました。
「それで、何か進展は有ったの?」
「何時までも子供のまま成長しないのは羨ましいですねー、と」
「んー?」
「アレですよ、ほら、カーラさんとかカミラさんとかカルラさんとか、それにミウさんとエキナセアさんも」
「アリサ達の場合は?」
「あれはあれで、色々と経験して中身も成長した完成形がアリシアさんだとすると、姿こそは成長すれど中は何も知らない無垢なまま、穢れなんて一切知らないと言わんばかり、飴ちゃん上げると言ったらちょこちょこと着いてきそうなあの感じがたまりませんね、見た目はアリシアさんとほぼ同じですのに」
「あー…無垢で純粋と言えばアリサ達が一番だろうねえ…狼三姉妹はあれでも敵とみなした相手には一切容赦しないし、ミウもそこの所は同じ、ただミウは見た目はあれでもちゃんと成長してるし…
エキナセアに至っては見た目が幼いだけでアリシアよりはしっかりしてるよ、この辺に関してはもうどれだけ長く生きたとかは関係ない気もするけど」
「なるほどー、でも可愛いは正義ですよねー…ロザリアも小さいまま成長が止まってしまえばいいのに…
穢れた世界の事なんて知らずずっと無垢なままで…」
「いやー、ロザリアにそれを望むのは無理でしょ」
「出来れば何も知らず無垢なままでいて欲しかったなーと言うだけです、生まれてすぐに色々とあったのは分かってますし、その後色々手伝いもしたのでさらに詳しい事も分かっていますし、最終的な調査ではあなたに向けて発砲していたことも発覚しましたし…
裁判等が全て終わった後に判明したこととは言え、追い打ちをしておく方が良かったでしょうか…」
「大分お酒が回ってるなー…」
話の内容があっちへ行きこっちへ行き、見た目から始まり年齢になり、可愛ければ全て良しとなったかと思えば、見た目だけ成長して中身が幼いままも良し、そしてロザリアも小さく何も知らない無垢な方が良いと言い出し、ロザリアと繋がりがあるせいか法廷で争っていた時の話に飛ぶ。
んー、完全に酔っぱらっていらっしゃる。
酔っ払い特有…と言って良いかどうかは分からないが、話しが飛んでいったと思ったら急に開始地点まで戻り、そこから明後日の方向に向けて発信していったと思えば急に正しく進むはずだった道に戻ってくる、順調に走り始めたかと思えば逆走していたり…
こういう時は…逃げるに限るね、料理を追加して隙を見て逃げよう…
「それで、逃げてきたのが此処だったと」
「お祭り会場まで呼びに来る事は無いと思うけど、ずーっと料理してて疲れたのもあるし、それなら近くてゆっくりできる所でーってことで」
湖のほとりで野点を出し、お茶を飲みながら屋台で買ってきたと思わしき饅頭や団子、煎餅を食べていた狐さん達と合流、ルシフにお茶を淹れて貰いほっと一息、甘い物も欲しいなと団子に手を出し一つ食べてみる。
「…なにこれ?」
「パッと見三色団子にみえる大福、赤が餡少な目イチゴと生クリーム入り、白がホワイトチョコで酸味の強いキウイをコーティングした物、緑が草餅」
「まともな大福と言えるのは緑色だけでは…?」
「一応どれも中身は違えど大福と言えるんじゃないかなぁ?
御餅で包めば大体は大福と呼べなくも…ないし?」
「どうなんだろうねぇ…」
草餅の香りに癒されつつお茶を飲んで口の中の甘さを消し、饅頭に手を伸ばして一つ食べてみる。
「変り種が今はやってるの?」
「さぁー?お祭りだからじゃない?」
饅頭の皮はバニラエッセンスで少し香りをつけ、饅頭の具材は砂糖控え目酸味少し強めの温かいイチゴジャム、確かに美味しいんだけどさぁ…
饅頭と言うよりはイチゴジャム入りの蒸しパン…でもちゃんと饅頭なんだよねぇこれ…
「こっちの黄色いのがピザまん、ちょっと辛目だから一気にはいかない方が良いね」
「中に何が入ってるの?」
「ピリ辛のザーサイと豚ひき肉と玉ねぎ、略してピザまん」
「普通に豚まんじゃ駄目だったの?」
「さぁ…?」
確かに美味しい、確かに美味しいんだけど…葵さんの所のピザまんを食べた後にこれを食べると何かこれじゃないという感じがしてくる…少しピリ辛で食感も良い美味しい肉まんではあるんだけど…
ピザまんかぁ…
「ルシフがさっきから食べてるのは?」
「これは普通のお煎餅だね、ただ潰して乾燥させた奴じゃなくて、ご飯をのして焼いたやつ。
味的には焼きおにぎりが近いかな、海苔を貼ってのしただけのやつを売ってて、各自好きな調味料を塗って近くに置いて有る七輪で焼いて食べるの。
焼きおにぎりと違ってのしてる分薄いから、先に軽く炙って温めて、仕上げに味噌か醤油を塗って軽く焦がせば焼きたてのお煎餅が出来上がり」
「その日のうちに食べないとおかゆにでもするしかなくなりそうだねぇ…」
1枚手に取り近くに置いて有る七輪で炙り、一味を混ぜた醤油を塗り少し醤油を焦がして簡単お煎餅の出来上がり。
一味を少量混ぜたので食べている内に少しピリッと来る感じがたまらんね、焼きおにぎりのパリパリっとした外側だけ食べている感じもするのでちょっとした贅沢気分にも浸れる。
醤油の次は味噌、味噌の次はバター醤油と色々味を変え、何だかんだで10枚以上は食べてしまった。
「量的にはそれほどなんだよね、10枚でお茶碗1杯分あるかないかくらいだし、薄く延ばしてる分大きく見えるだけで」
「ふぅむ、まあそれはそれとして今度うちでも作ってみようかな、円形じゃなくても纏めて大量に伸ばしたのを型で抜いたり、四角く切るだけでも良いかもしれないし」
「だねぇ、自分の好きな味付けをした焼き立てのせんべいを食べるってのはちょっと癖になりそうだよね」
パリパリ、パリパリと焼き立てのお煎餅を食べ程々にお腹が膨れたので小休止、お茶を飲みながら再び三色大福に手を伸ばす。
こっちもこっちで一口で食べれるのもあり、程よい甘みに果物の酸味、果物の酸味は強めなので少し酸っぱくなっている所で最後に草餅の餡子と香りで癒される、食べる順番を変えても釣り合いは取れるようになっているので締めを何にするかは好みと気分の問題か。
饅頭はおやつとしてのイチゴジャムまんと食事としてのピザまんを分けて考えれば概ね満足、同じ饅頭だとしても同じ饅頭として考えてはいけない…まあそれはそれとしてこのピザまんと言う名の豚まんは美味しかったので煎餅と同様に今度再現してみよう。
狐さんとルシフを膝の上に乗せ、2人の頭を時折撫でたり、少し強く抱きしめたりしてはボーっと湖を眺めること暫し…
酔い覚ましか、はたまた摘みの追加要請か、野点を目指して一直線に歩いてくる葵さんの姿有、酔い冷ましならともかくとして、摘みの追加だと一度屋敷に戻らんとねぇ…昨日と今日で別荘の備蓄食糧使い切っちゃったよ…
どっちかなーと考えていると葵さんの足が止り、こちらをじーっと見つめている。
視線の先は…狐さんとルシフ…?
膝の上で尻尾を抱えて両手で湯呑みを持ちお茶を飲む狐さん、もう片方の膝の上では気分の問題か、狼の耳と尻尾を生やし、これまた同じように尻尾を抱え込み両手で湯呑みを持ちお茶を啜るルシフ。
…葵さんお顔は…どう見てもお酒が抜けていないね、それでいて膝の上にいるのが誰か分かっていない御様子…
酔っていた時の話から推察…するまでもないね、無垢で純粋だったり、小さい物が好きだと言ってたし…
何やら深呼吸し始めたな、軽く筋を伸ばして体も解している、この後に予想されるのは…
「はい、もうしません、お酒も控えます…」
膝に抱えた2人めがけて突進、両腕に2人抱きかかえ毛氈の上で仰向けに寝転がり、声にならない声を上げつつ2人をもふりにもふった、狐さんとルシフも相手が酔っているのでまあ少しならと、されるがままなすがままになっていたのだが、もふっている間にか、それとも抱きしめている時に伝わった感触からか、胸部に実った果実に気が付き、尻尾や耳だけでは飽き足らず、胸にも手を出した。
飛びつかれた時点で浴衣は崩れ、もふった時にさらに崩れ、胸に気づいた時点で上はもう半分以上は肌蹴ていた、そしてその状態で揉みしだいたので…
「酒は飲んでも飲まれるな、とは言いませんが、流石に節度は守って下さいね」
「だねー、流石に誰か確認する前にダイブしてくるのは止めた方が良いよー」
「はい、ごめんなさい」
酔いが醒めてきた頃、再び膝の上に戻ってきた2人に説教されていた。
浴衣は着付けるのが面倒になったのか、わざとなのか、半分以上崩したままで肌の露出が多いまま、更には膝の上に座っているという状況も有り余り威厳なんてものは感じられない、それでも葵さん的にはかなり効いているようだが…
「初犯なのでこの程度で済ませておきますが、こういう事をする時はちゃんと相手の許可を得てからにするように」
「そうそう、いきなり襲われた上に弄り倒されても気持ちよくはないからねぇ」
「はい、すみませんでした…」
葵さんも程々に反省した所で用件を聞き、案の定摘みの追加だったので狐さんとルシフの毛並みを元に戻した後、一度屋敷に戻り食材の補充、ついでに爪楊枝と串も補充してから別荘に戻り串揚げやら、鶏のタタキやら、お酒を飲んでいる内にどういう話題が出たのか、鶏鍋も作る事になった。
んーむ、酔っぱらいの考える事は分からんね、じっくり煮込んでた白湯もほぼ出来上がってるし、これで濃厚鶏鍋にでもするか。
「で、葵ちゃんに弄られてる時なんで助けてくれなかったのさー」
「狐さんもルシフもわざとに浴衣を着崩して脱げやすくして、自然に気づきにくい様に肌蹴て行ってたじゃない…」
そもそも避けれるのを避けない時点でもうね、見えるように後ろから抱きかかえられる形にして、適度に胸を葵さんの腕に当てて感触に気づかせ、胸に手を伸ばした所で上の部分が完全に肌蹴て立派に育った果実が出てくると…
そしてそれを特に嫌がるそぶりも見せず、寧ろ触れ、揉みしだけと言わんばかりに押し付け、水のたっぷり入った水風船のように形を変える様をこちらに見せつけていた…
「せっかく狐に合わせた体形にしたし、狐に合わせてこっちは狼になってみたけど、ご主人様ずーっと食べてるかお茶飲んでるかで手を出してくれなかったじゃん」
「お昼を過ぎたころで夜まではまだまだ時間あったし、そもそも何時誰が来るか分からないような所で本当にしてもいいの?」
「う…」
「私は気にしませんけどね」
狐さんは気にしなくとも、ルシフは見られたら間違いなく暫く引籠る、それでもいいと言うのであれば構わないのだが…
「はいはい、旅館には今日は戻らない、戻って来たとしてもかなり遅くなるって伝えてあるから」
「…うん」
「今は誰もいない屋敷に戻ってから好きなだけしようね」
「一応施錠しておきますか?
誰も居なければ室内だけでなく、廊下でも、お外でも、好きな所で好きな様に出来ますよ」
「うー…おねがい…」
見られるのは恥ずかしい、不意打ちによるタッチも厳しい、でも誰も居なければ外でも大丈夫、狐さんと一緒ならどんなに恥ずかしい事でもできる、寧ろ進んでする。
んーむ、こういうのも葵さんからすると普段との差が激しくて可愛い、とでもいうのかねぇ…
酢鶏
そのまま豚が鶏になっただけ
下味は塩のみ、片栗粉多めで揚げてそのまま甘酢の中に入れて軽く煮込むだけ
きんかんフライ
鶏レバーはメインで使用できる、卵はメインで使っちゃダメと言う経緯があって生み出された物
色々と緩ければ判定も緩い、でも妙に厳しい判定もある
後に追加で出てきた事実
ご主人様も弾が当たってた、お話し中だったし痛くも無かったので気が付かず
迷子中に服が穴だらけにされていたのでその時の物と思ったら違う奴も混じってた
ただ服に撃たれた痕はあれど血もついてなければ撃たれた本人も怪我はしていない、撃たれても無傷とかまず誰も信じないし、全てが終わった後に判明したので特に何もしなかった
三色大福
赤白緑の御餅で餡子や果物などを包んでいる
赤:イチゴ+生クリーム、御餅には少量のイチゴ果汁を使い着色、餡子は少量かそもそも入って無い
白:ホワイトチョコ+酸味が強めの果物ならなんても、パリパリとしたチョコではなく、生チョコを使用
緑:ヨモギ+餡子、何所からどう見ても普通の草餅、でもそれが良い
ピザまん
ピリッと辛いザーサイ入りの豚まん、略してピザまん
名前だけ聞いて食べると一瞬あれ?って思う、中身を聞いて食べるとあー…ってなる
のし煎餅
炊いたお米をのして形を整えて焼いただけの物、芭蕉せんべいではない
煎餅と言うよりほぼ焼きおにぎり
濃厚鶏鍋
もみじをしっかり煮込んで出来た白湯を使ったお鍋
具材も腿肉だけではなくせせりも使用、お野菜は長ネギと白菜のみ
締めはご飯かうどんか、はたまた中華麺でラーメンか…
立派に育った果実
狐さんもルシフも天然物、狐さんは素の状態だと背丈は120に満たないのでかなりアンバランス
ルシフは素の状態だとバランス良く見えるけど狐さんに合わせて胸はそのまま、背丈だけ縮めたのでこちらもアンバランス
2人とも小さくなってたのは酔っ払いの会話の中に有った小さい子が可愛いと言った内容を聞いたからかもしれない




