めいどのくさやきう お昼は戦場
張り替えよう張り替えようと思って忘れていたテントの張り替え。
居候中にも洗ったけど、どうしても染みは残る。
骨組みから外し、新しい物と交換、古いのは処分。
新しくなったテントを収納して張替え作業は終わり。
さて、外で遊んでるメイド達の様子でも見に行こうかな。
あ、その前にお弁当がいるんだっけ…?
お弁当は何が良いかな、おにぎりかただご飯を詰めただけか…
動いてるからおにぎりよりはぎっりし詰まったご飯が良いか。
調理場へ行きご飯を炊き、お弁当ならこれだろうと甘めの卵焼き、辛口の塩鮭、ほうれん草の胡麻和え、きんぴらゴボウ…後梅干しだな、これで良し。
お弁当箱にせっせと詰めて行き、おかずで1段、ご飯が4段の5段重ね。
塩鮭も5切れ、卵焼きも1本そのまま、ほうれん草ときんぴらは添え物程度で。
塩辛い焼き鮭で白ご飯をがっつり食べる、から揚げなんかもいいけど、動いた後となればこれだよね。
お弁当箱を包んでバッグの中に大事に仕舞いこみ、メイド達が遊んでる場所へ。
屋台も出しては有るけど、それはそれこれはこれ、らしい。
飲み物は…屋台で飲み物も出てるだろうし、お弁当を食べる時は温かいお茶を淹れればいいか。
「まわれまわれー!」
「走れ走れー!」
「後1点で逆転だぞー!」
おー、やってるやってる。
メイド達は首輪や指輪をつけて制限をかけた状態でスポーツを楽しんでいる。
居候中にテレビでスポーツ中継などを見て面白そうだと思ったらしい。
ルールブックなどを購入して各自で読んでルールは覚えたみたいなのだが…
制限を着けずに試験的に遊んでみると、道具は強化すれば耐えられる、しかし打ったボールは文字通りにお星様になったり、どんなカス当たりでも一瞬で塁に出たり、もしくはアウトになったり。
大味かそもそもゲームにすらならなかったりと、色々調整をして行った結果、球場は通常の3倍の広さ、ベースの設置間隔も4倍、その上で制限をかけて何とかゲームとして成立するようになった。
少し作業をしてて遅れたが、まだ1試合目のようだ、終了寸前だけど…
お昼にはまだまだ早いので屋台で串焼きの盛り合わせと麦ジュースを注文。
発酵もしてなければ発泡もしていない、まだビールになる前の麦汁を少し薄めて香りをつけただけの物ではあるが、甘くて飲みやすいのでついつい沢山飲んでしまう。
少し塩多めのしょっぱい串焼きに甘くて飲みやすい麦ジュース、ついついどちらもおかわりをしてしまうのも仕方の無い事か…
「続きまして第2試合ー、勝てばお酒飲み放題対ゴミはゴミ箱への試合です」
分かり易いんだか分かり難いんだか…
後お酒飲み放題とか聴いてない、一体何所からそんな情報が…?
まあ…狐さんかルシフしかいないか…
「さぁ、気合を入れていきますよ!」
「勝ったら飲み放題、勝ったら飲み放題…」
「余った分は持ち帰っても良い…」
うーん、欲望がだだ漏れしてる…もしこのまま勝ち残って行ったらお酒を用意しないといけないのか…
「皆さん、行きますよ」
「はい」
「お酒しか見えてないような者達には負けません」
こちらはいつも通り…のようで何か違う気もする、参加しているメイド達は少なからず、皆何か目的があるのは確かだろう。
「両チーム整列!礼!」
並んで礼を交わした後は攻撃と守備に別れて散っていく、さて、どっちが勝つのやら。
先に試合をしていたメイド達が集まってきたのでお弁当を渡していく。
おかずが他に欲しい場合は屋台で貰ってくればいいだろう、先ほど頼んだ串焼きの盛り合わせの他にも、注文を受けてから揚げる各種揚物、うどんにそばにラーメン、ケバブにステーキなんかも有る。
単純にご飯を炊いているだけの屋台も有るので、ステーキやケバブを注文しておき、ご飯の屋台で器にご飯を持ってもらい、そのままステーキかケバブの屋台でステーキやケバブを白ご飯の上にドンっと乗せて貰う、もちろんタレやソースもたっぷりと。
天ぷらを注文してうどんか蕎麦と言うのも有るし、当然カツ丼も作れる。
ただし焼き魚の屋台は無い、こういう時の焼魚はお弁当の塩鮭の方が良いから、らしい。
でもキスの天ぷらは作ってるんだよなぁ…焼き魚じゃないからか?
お弁当を渡し終わった後は屋台めぐり、麦ジュースのおかわりと串とお皿の返却。
何を食べようかなぁ…天そば…カツラーメン…からあげ丼も有りか?
いろんな組み合わせを楽しみたいのでまずはそばを1玉、盛りで食べる。
食べ終えたらすかさず今度は3玉、今度は冷やかけで、揚物の屋台に行き天かすを貰い冷やのたぬきそば。
食べている間にちくわとエビ、それと鶏の天ぷらを注文。
1玉分食べ終える頃には揚がっているので、揚げたての天ぷらを乗せて貰い天ぷらそば。
今度は肉を焼いている屋台に行き、醤油と砂糖で牛の薄切りを味付けして貰い、天ぷらの無くなった器に甘辛い牛肉を入れれば肉そばに。
そばを立ち食いで堪能した後は麦ジュースを多めに貰い、試合の観戦に戻る。
今はどっちが勝ってるのかねぇ?
「伸びる伸びる!打球はどんどん伸びていくぞー!
これはー…入ったぁ!逆転!逆転ホームランだぁー!」
「いよっしゃあぁぁぁぁ!」
酒飲み放題が勝っていたようだが、ゴミ箱が逆転ホームランを決めたらしい。
最終回の裏なのでサヨナラ、そばに夢中で試合運びは分からなかったが…
1試合30分程度で終わるので展開は早い、ルールも少し変更して、実際は9回までの所を3回までに短縮、延長は5回まで、コールド有。
コールドは早々ないだろうけど、念の為らしい、他にも色々あったりするが。
リーグ戦で1チーム1日2試合なので、数日に渡って行われるが、1日当たりの試合時間は短いので最初から全力、ペース配分はそれほど考えない。
持てる力を出し切っている。
午前中に5試合、早ければお昼前に午前の部が終わって早めにお昼休憩になるくらいだけど。
2試合目はゴミ箱の勝ち、4-6と割と競り合っていたようだ、退場者も無しで午後に響くこともなさそうだ。
3試合目はどうなるかねぇ。
「ご主人様ー、お弁当ー、くーださーいなー」
「はいはい、渡すからちゃんと並んでね」
試合を終えたメイド達が続々と集まってきてお弁当を要求してくる。
1人ずつ布に包んだお弁当箱を渡していき、受け取ったメイドは適当なところに座り込み、布を解いてお弁当箱を取り出している。
おかずの入っている弁当箱とご飯の入っている弁当箱の蓋をあけ、蓋に冷えた麦茶を注ぐ。
塩鮭にかぶりつき、ぎゅうぎゅうに詰め込んだご飯をぐいぐいかきこみ、蓋に注いだお茶を飲み流し込む。
何とも漢らしい食べ方で…
お弁当箱を空っぽにした後は屋台で空いているお弁当箱に追加のご飯や揚物、ラーメンを入れて貰い豪快に食べている。
短時間とは言え全力で動いているから平気と言う考えなのか、それとも実際大丈夫なのか…
答え合わせは明日だな、夕食をそれほど食べなければ問題はあるまい。
午前の部が終わり、今からお昼休憩…なのだが…
「ラーメンにんにくマシマシ、にんにく抜き餃子20個」
「うどんざる特大、温玉4個とちくわ天5本」
「ごはん小、ステーキ100グラムにかけそば小」
「カマボコとネギと卵の焼き飯大盛り、ラーメン小、から揚げ4個」
「もやし丼もやし抜き、ラーメン大盛り麺抜き」
「変な注文入れてるの誰だ!この忙しい時に変な注文するんじゃない!」
観戦していたメイドも屋台に一斉に押し寄せ、注文が殺到。
分散させるために麺類もうどんとそばとラーメンで3つに分けたが、雀の涙だな…
「ラーメン小もやし大盛りから揚げ8個乗せ」
「山菜冷やかけ温玉天かす並」
「盛り10玉つゆ濃い目ネギ無しウズラ1個」
「ご判並盛、串焼き盛り合わせ串抜きでご飯に乗せて」
「親子丼、親はから揚げで」
「こっちはカツで」
「牛の卵とじそば並と梅おにぎり2個、海苔付きで」
「一斉に注文するんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!」
おー、ヴリトラが吠えた、それでもちゃんと注文通りに渡して行っているのは流石だなぁ。
私もそろそろ追加で何か食べようかな。
「盛りそば超特盛、ざるうどん超特大、冷やしつけ麺超大盛り、そばとうどんは薬味とつゆ多め、つけ麺はチャーシュー5枚メンマ大盛り、鶏のから揚げ10、以上を各5つずつで」
「こっちは一度に注文する量が多すぎなんじゃボケェェェェェェ!!!」
「いったぁぁぁぁっ!」
お玉が光速で飛んでくるとともにカーンといい音が響き渡った…
「…っぅー」
食べたいから注文しただけなのに多すぎって怒られた…落ち付いた頃に出直すか…
「ヴリトラ、ちょっと此方へ」
「いまいそがし…!…はい…」
あ、ヴェスティアに引っ張って行かれた。
「いやぁぁぁぁぁぁ!!ごめんなさぁぁぁぁぁい!!!」
「謝るのは私にではなくご主人様にです!」
「謝ります!謝りますから!この格好は止めてくださいいいい!お願いしますうううう!」
「駄目です!今日1日はこの恰好で過ごしなさい!」
「いやだぁぁぁぁぁ!!あっ…」
ポカンと軽い音と思にヴリトラは沈黙、そのまま屋敷まで引きずられていった。
屋台放置して大丈夫なのか…?
ヴェスティアとヴリトラが抜けた穴を埋めるために屋台で調理中。
注文は止まる事が無く、皆これでもかと食べている。
そろそろ午後の部が始まるけど大丈夫か?
「そろそろ第6試合を始めますので、両チームグラウンドまで早く来るように」
「あっ、早くいかなきゃ」
「もうちょっとで食べ終わるから待ってー」
あまり大丈夫ではなかったようだ、急いで流し込んでいる。
しかし、お弁当を食べた上で約2時間ある休憩時間中2時間も食べ続けるとは…
短時間とは言えそこまで消耗するのか。
整列して礼をした後、屋台に殺到していたメイド達も観戦に行き、やっと解放された。
ので再度注文。
「さっき注文した奴、10ずつで」
屋台で働いてたメイド達は代わる代わるだったけど、こっちはぶっ通しだったからなぁ…
さっき注文できなかった分がっつり食べてやる…
屋台の近くにある席に腰掛け、注文した物を食べているとヴェスティアとヴリトラが帰ってきた。
ヴリトラは顔が真っ赤だし少し泣いてるし、お尻押さえてるし、ヴェスティアはやたらと機嫌がいいし、なにをしてたのやら…
「先程はすみませんでしたご主人様…」
「んー?別にいいよー、大量に注文したのは確かだし」
「せめてもの償いとして精一杯務めさせていただきます」
「なにを?」
「で、では少し失礼します…」
ヴリトラは膝の上に座ってくると、お箸を手に取り食べかけだった唐揚げを取り。
「あーん…」
なるほど?
「あーん」
ヴリトラの差し出してきた唐揚げを食べる。
ヴェスティアは頷いているし、ヴリトラはやけにもじもじしてお尻を動かしているし、でもその割には嬉しそうだし。
よくわからんね…
それと膝がやけに暖かい…着けてない?
食べ終わる頃には第8試合まで終り、残すところ後2試合。
高く飛んでいった球が跳ね返って地面にめり込んだり、球が爆発したり、派手なので見ていて楽しくは有る。
ヴリトラが膝から降りないので器などは屋台にいたメイドに下げて貰い、そのままヴリトラの頭を撫で続ける。
身体も撫でたが、下着の感触は有ったのでちゃんと着けているようだ、ただやたらと生地が薄い。
体温が直接伝わってくるし、触れた時の感じも直接肌に触れているのと近い。
指を滑らせると身体を跳ねさせるし、お尻の方まで滑らせると抱きついて来て擦り付けてくるし。
ただ薄い生地とかに着替えさせただけではなさそうだなぁ…観戦に集中できない…
ヴェスティアの指示なのか屋台のメイド達は見て見ぬ…いやばっちり見てるね、と言うより何かを期待するように見ている。
もう何もしてないのにヴリトラの体温もどんどん上がってるし、さっきより激しくなってるし…
このままではいかんね…
ヴリトラを抱きかかえ、試合の観戦は中止して屋敷に戻る。
今この状態を如何にかしない限り、明日もこの状態が続くだろう…
寝室まで連れて行き、ベッドにヴリトラを寝かせる。
お尻をやたらともじもじさせていたのでうつ伏せに寝かせ、スカートを捲り上げる。
すると下着は紐で後ろは完全に丸見え…この感じだと…前もだろうなぁ…
ただそれより目立つのは赤くなったお尻と左右両方にさらに赤い真っ赤な紅葉。
あぁ…なるほどね…お尻ペンペンされたのね…
ずーっと腰を振ってお尻をもじもじされている辺り、痛痒いのを我慢してるらしい。
ちょんっと指先で振れると背中をのけぞらせ、その後押しつけてきたので痛痒いのは確かかな?
薬を取り出し、真っ赤なお尻にしっかり塗り込む、その間に声というか嬌声というか…を上げたりしていたが…
少しひんやりした温度を保つ濡れタオルをお尻に乗せ、患部を軽く冷やしてやる。
最後にヴリトラを少し落ち着かせるために膝枕をして頭を撫でてやる。
暫く撫で続けていると落ち着いてきたのか、寝息が聞こえてきた。
今日はもうこのまま動けそうにないし、夕食は全部ヴェスティアにお任せだなぁ…
ちなみに今日の試合は、まきう24球、打法31回、大爆発22回、大ホームラン6回だったらしい。
ルールブックで読んだ野球と違う気がするのだが、これもルール変更の一部か?
お弁当
大きな塩鮭5切れがメインのおかず
塩鮭で白飯をドカ食い、胡麻和えときんぴらでちょっと一息、少し疲れた体に甘い玉子焼き
鮭の身を解してご飯の上に乗せてお茶をかけても良い
ドカ弁
制限
能力測定で使う物よりさらに強力なやつ
これが無いと全力で遊べない
空を飛んだりとかは別に制限は掛かってない
球場
別にドームとかにはなってない、適当に平原を整備してあるだけ
一応フェンス位は置いて有る、屋台と観戦はフェンスの外
麦ジュース
別にビールではない
ホップを加えたりなんやかんやしてビールになる前の麦汁、甘い
少し薄めて色々と香りをつけてある
屋台
色々でてる
試合が終わったメイドや観戦だけのが利用
かき氷やクレープ、コーンに乗せるタイプのアイスも揃ってる
白ご飯を丼に盛り、揚物屋台で天かすを貰い、うどんとそばの屋台に行き出汁を少し貰って狸ご飯もできる、組み合わせは利用するメイド達次第
お昼時は戦場、変な注文をすると張り倒される
ルール変更
キャッチャーとピッチャー、ファーストからサードまでは普通、それ以外の守備は外野に2人だけの7人チーム
その代りポジションチェンジは表裏1回につき3回までは自由
きわどいプレーは映像判定有
*乱闘有、映像判定が不服なら殴って捻じ曲げろ!負けたら判定に従う事、特にペナルティは無い、試合が終わるまで治療が受けれないだけで
くさやきう
ドラッキ…ではなくメイドの
別に千本のックはしない、でもまきうと打法はある
打法は打つと月まで飛んでいく、回収が大変なので一定高度まで行くと跳ね返ってくる
まきうは打ち損じると大爆発する、煤だらけになる
メイド達は多分このやきうを元にルールを弄り回した
光速
光速で投げても大丈夫な調理器具
当たると流石に痛い、でも特に怪我はしない、安全設計かつ当たった本人も頑丈、でも痛い物は痛い
お仕置き
紐並に細い下着で辛うじて大事な所が直接見えないだけ
一応上からメイド服は来てる、でも透けてないだけでかなり薄い生地
脱がされた後、着替えさせる前にも色々されてる、主にお尻が真っ赤っか、ヴェスティアの手形入り
その後の事を考えるとちゃんと飴と鞭になってる




