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少しだけ変わる日常 ゲーム1日…?

「あー…約1ヶ月ぶりの我が家…でもないか」

 何度か食材は取りに来てるし、ゲーム部屋を作る時も戻ってきてたし。

 色々とやり残したことが有る様な気もするが、何かあれば直接言いに来るだろう。

 行き来は自由にできるようになっているので、特に宴会もなく、車庫とログハウスもそのまま。

 ログハウスはメイド達がたまに掃除に行くようになっているのできっと大丈夫。

 車は滞在費や迷惑料の代わりのような物として全部葵さんに譲渡されているし、1ヶ月少々狐さんやルシフ、メイド達が滞在したので環境が温泉街に近くなったので、もう病気や老化とは無縁だろう。

 ほんの少し人より長生きするだけだし、多分問題はないはず…

「さて、お店の様子でも見に行くか」

 お酒の供給や宝石店の商品はメイド達がしてくれているので、欠品などは無いとして、注文書がどれだけ溜まってるかだよなぁ…


「旅行は如何でしたか?」

「んー、まあぼちぼちかなぁ…?

お土産も特に無いけど」

 お酒を持って帰るにしても、此処に卸してる物の方が美味しいしなぁ…

「そうですか、こちらが今来ている注文です。

特に変わった物も無く、指輪ばかりですね」

「はいはい、いつも通り奥で作ってるから何か飛び入りでもあったら呼んでねー」

 注文書を受け取り、奥に引っ込んで注文の指輪を作成。

 んー、サファイアとルビーを螺旋状に絡ませた指輪とは珍しい。

 継ぎ目は無しで他に宝石や金属は必要なしと…

 ルビーとサファイアを取り出し棒状に加工、糸をより合せるように、出来上がった2本の棒をより合せて1本の棒に。

 後は指に合わせたサイズの指輪に加工して出来上がり。

 特に難しい物ではないけど、変わったデザインだねぇ…

 光にかざすと紫っぽく、遠ざけると赤と青の2色に。

 ルビーとサファイアの色を合わせてアメジストっぽい色も出す、色ガラスなら兎も角、実際に宝石を使って継ぎ目も無くこれを作るのは此処以外では無理だろうなぁ…

 変わった物は無いって言ってたのに、変わった物が有るじゃないか。

 やはり今一でもお酒をお土産にすべきだったか…


「できたよー」

 出来上がった指輪を全て渡し、確認してもらう。

「有難う御座います、注文は以上ですが、隣の酒販店でお酒に合わせたグラスなどを置きたいので、5種類5個づつお願いします」

「はいはい、どれが良いの?」

「ロック、ショット、シャンパンのフルート、カクテル、ゾンビの5種類で。

デザインや最終的な形はお任せします、素材はクリスタルで」

「それじゃ適当に作ってみるかね」

 特に細かい作業も必要ないので、仲居さんの隣でこねこね。

 ろくろで回すようにクリスタルを回しながら形を整え、まずはロックから作っていく。

 ロックの次はゾンビ、カクテルと作って行き、模様無しで5種類、5個のグラスを作り、仲居さんに渡す。

「どれどれ…」

 渡したグラスを1個1個確認している、指で軽くはじいて音も確認している。

「はい、大丈夫ですね」

 グラスを緩衝材を入れた木の箱に入れ、各種1箱だけ中身が見えるようにし、酒販店のショーケースの中に納めていく。

 お値段は…

「各グラス1個で銀貨20枚か…」

「まあ安い方ですね、ガラスやクリスタルガラスではなく、ちゃんとしたクリスタルですし。

大量生産のグラスは銅貨10から20枚程度ですので、ほぼ贈り物用…ですね。

そもそもちゃんとした本物の宝石を使ってグラスを作るなんて店長以外まずいませんしね」

「たしかに」

 テレサやフローレンスでさえ使うのはクリスタルグラスであって、クリスタルそのものは使わない。

 でもなぁ…使っても使っても減らないんだよねぇ…

「もういっそ宝石の塊を置いてみるのはどうだろうか…?」

「駄目です、買う人も居なければ加工する人も居ません。

そもそも商売目的で仕入れに来る人は居ませんし入れません」

「だよねー」

 お土産か何かの記念にと、そういう物を求めている人しか見つけられないし入れない。

 日々とか、定期的とかでもなく、唐突に在庫が増えるのはどうにかならない物だろうか…

 ならないだろうなぁ…


 宝石店でのお仕事が終わった後は食堂で山菜うどんと海老天を2本、さらに数量限定の大きな昆布天1枚と言うちょっとした贅沢。

 狐さんの海で捕れたものを使っているので海老に尻尾は付いていないが、その分大きいので食べ応えがある。

 最近までいた所だと…この大きさは1本で4000…5000円は取られそうだなぁ…そう考えるとやはりかなり贅沢。

 昆布はそれほど変わらない気もするけどね。

 うどんを啜り、乗っている山菜もつつき、天ぷらを出汁の中に入れて齧る。

 んー…幸せ…

 久々と言う事も有り、うどんは5玉の大盛りだったが、ちょっと物足りない気もするなぁ…

 …2周目行くか。

 うどんと天ぷらを全て平らげ、もう一度並んでおかわり。

 温玉2個と山菜の山掛けにしようかな、天ぷらもイカ天ゲソ天、白身魚天に海老天をもう2本、かき揚げも行っちゃえ。


 食堂で満足いくまでうどんと天ぷらを食べた後は温泉で一休み。

 手足を広げ、大の字になりぷかぷかと浮かび、漂う。

 漂うのに飽きたらお盆を取り出し、良く冷やしたジュースを浮かべ、ちびちびと飲み、温泉から上がり少し体を冷やす。

 冷めきる前に再び浸かり、芯まで温まったら温泉から上がり、浴衣に着替える。

 そのまま饅頭屋まで行きお饅頭を購入、旅館に持ち帰り景色を楽しみながらお饅頭とお茶を頂く。

 雪が降り積もっていくのを眺めながら、普通の餡子に加え、芋餡栗餡と食べて行き、食べ終わる頃には夕暮れ時になっていた。

 そろそろ帰らないとなぁ…

 浴衣から普段着に着替え、女将さん達に挨拶をしてから屋敷に帰る。

 さて、夕食を作らないとねぇ。


 屋敷に帰ってきたんだなぁと実感しつつ、夕食を作り、夕食を食べた後はメイド達とお風呂。

 翌日から本格的するための下準備として、髪や尻尾、羽なんかの手入れを軽く済ませておく。

 軽い手入れを終わらせた後は湯船にゆっくりと浸かり、1ヶ月少々空いていたという事も有り、狼三姉妹達がお風呂の中でじゃれ付いてくる。

 アヒルのおもちゃを渡し、浮かべながら相手をし、追加でやってきたルビー三姉妹も一緒に遊び始めた。

 湯船の中で騒いでいるので飛沫が上がっているし、近くにいるメイド達も頭からお湯を被っているが、被っているメイドは一緒に混ざって遊んでいる。

 お風呂の中でメイド達とアヒルさんレースをしたり、飛びついて来た狼三姉妹とルビー三姉妹達を如何にか受け止め、一緒に温まった後はお風呂を上がり、それぞれに部屋に送って行った後は少しゲーム部屋へ。


 新しく作られたゲーム部屋へ行くと、ほとんどの部屋に名札が掛かっており、ティアやニールも遊んでいるようだ。

 2枚や3枚も掛かっているのは…中で一緒に遊んでいるだけか。

 一番奥にある専用に部屋に入り、居候していた時から遊んでゲームの続きを遊ぶ。

 ノートと鉛筆を片手に地図を作り、少しずつ少しずつ歩を進める。

 地図を作っている時に叩く音がしたので戸を開けるとダイヤがいたので招き入れる。

 するとダイヤは椅子に座り、膝の上をポンポンと叩いたのでダイヤの膝に座り、ゲームを再開する。

 ダイヤに後ろから抱きしめられながら1時間ほど遊び、少し早めに切り上げ。

 寝室にー…戻ろうにもダイヤは寝てるな…

 備え付けてあるベッドに寝かせ、布団の中に潜り込み一緒に就寝。

 でもその前に何となく作ったお休み中の札も付けておくか。

 札を着けた後はダイヤの服を脱がせ、折りたたんで籠に入れ、自分の着ていた服も皺にならないよう、ちゃんと折りたたんで籠に入れておく。

 布団に潜り込むとダイヤに抱き着かれ、抱き枕にされる。

 居候中も抱き枕にされることは有ったが、ロザリアが来てからは何時も一人だったからなぁ…

 狐さんやルシフと夜はすごしたけど、こういう感覚も久しぶり…かな…


 翌朝、ダイヤに抱きしめられ動けない状態で目を覚ます。

 しっかりと抱きしめられているのでなかなか動けない…

 体を捩り、何とか抜け出し、ダイヤを起こして朝風呂へ、部屋に戻り着替えも取ってきて置く。

 目覚ましにお風呂に入った後は朝食を取り、昨日の夜に軽く手入れして置いたメイド達の髪などを順次手入れしていく。

 少し荒れていた狼三姉妹から始め、ルビー三姉妹、6人に付き合った結果荒れたのであろうテレサとフローレンスと手入れをして行き。

 少し荒れていた髪や尻尾は元通り、後はルシフやユノー、ティアやニール達が自分好みに直すだろう。

 その前にティアとニール、ヴリトラにハクも徹底的に…だなぁ…

 コウは自分でもちゃんとしているからましなんだけどねぇ…

 パッと見は普通、でも荒れ放題寸前となっている髪に角に羽に尻尾、全て徹底的に磨き上げ、角もやすりで削っておく。

 ティア達が終わった後はルシアとルシエに手伝って貰いながらテラとノクスの髪のお手入れ。

 長い分洗うのとお手入れに時間がかかるので午前中はテラとノクスでお終い。

 続きはお昼を食べてから。


 お昼を食べた後は午前中と同じく、メイド達の髪などのお手入れ。

 夕食近くまで続け、夕食後は翌日に手入れするメイド達を手入れしやすいように軽く整え、お風呂から上がればまたゲーム部屋に籠り、戸を叩いてきたメイドを招き入れ、メイドの寝息が聞こえてきた所でゲームは終了。

 2日連続で此処にお泊りすることになったが…まあいいか、昨日のダイヤと同じく服を脱がせ、ちゃんと畳んでからお布団の中へ。

 もう暫くは此処で寝泊まりする事になりそうだなぁ…新しい娯楽ってなんてこんなに面白いんだろうかね…


 目を覚ました翌日もまた前日のように手入れで同じことの繰り返し。

 んー、これもこれで帰ってきた、と言う感じがするね。

 ただ違うのは…

「あなたとあなた、後あなたは暫くゲーム部屋の使用禁止です」

 3徹したメイド達がゲーム部屋の使用を一時的に禁止されていた…

 いくら楽しいからって3徹しちゃダメだよね…

 お昼ごろには狐さんからゲームは遅くても深夜1時まで、最低でも3時間は寝るようにとのお達しが有った。

「ご主人様は早めに切り上げて寝ているのは良いのですが、暫くはゲームから離れてメイド達の相手をする事。

あの娘達も色々とたまってますし、ちゃんと寝室で寝るように。

でないと皆を一斉にけしかけますよ?」

「…はい」

 暫くは寝室でメイド達の相手をしないと駄目だね…

 もう少しでクリアできそうな気がしたんだけどなぁ…

 ま、ゲームよりはメイド達の方が大事だし、ちゃんと相手してあげないとね。

お土産

特に無かった

仲居さんが少しへそ曲げた


在庫

収納の中には宝石の元となる砂やまだ消費してない宝石化した木がまだまだいっぱいある

色々と属性を内包した危険物は取り扱いがほぼ禁止されているので普通の宝石より在庫が沢山


おかわり

うどん10玉+天ぷらどっさり

おかわりする前を合わせるとうどんは15玉

これだけ食べても夕方には元に戻る、ある意味女性の敵


ゲーム部屋

防音仕様、外からノックする音はちゃんと聞こえる、でも中で発生した音は外には聞こえない

中はそこそこ広く、ベッドも有るので寝泊りも出来る、主に小休止とか仮眠用


色々たまってる

たまってるんです

狐さんとルシフは1日中相手にして貰ったのですっきりしてる

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