ゲームで遊べるようにしよう 負けるのはやっぱり悔しい
「えーと、これをこうして、ここをこうして…」
恵里香さんの所持しているゲーム機と同じ物を購入し、お部屋で少々作業中。
ここと違って電化製品などと言う物は無い、なので屋敷の何処かに発電機や変圧器を作り、電線を引いてある部屋を作らないと動かすことはできない。
設置してもいいけどそこそこ大掛かりになるし、これは私個人の楽しみなので、その為だけに増設したり新しく建てるのもなーと言う事で、ゲーム機を電気が無くても動くように改造中。
「此処から電気が流れて行ってー…」
「ご主人様何してるん?」
「んー?」
いつの間にかルシフが部屋の中に入ってきていた。
「電気が無くても動くようにと改造中」
「ああ、うちには電気ないもんね」
「このためだけに発電機とか買ったり作ったりするのもなんだかなーって…
これで良しと」
改造が終わったので早速起動、問題なく動いてるね。
「それで、本体だけじゃなくてコントローラーとかモニターも電気が必要なわけだけど」
「…そだね」
本体だけ買ってきてテレビを買ってきていない、コントローラーは…付属の物だけで足りるか。
「それにしても、ご主人様がゲームに嵌るのも珍しいねぇ」
「あまりやる事が無かったからねぇ、何となく初めて見たらつい」
少々急ぎでルシフと一緒に買ってきたテレビを改造中、電気が有れば大体なんでも動いて便利ではあるのだが、電気がなくなった時が大変そうだなぁ。
「ちょい遊んでたゲームのデータみせてみせてー」
「うん?まだ2つしかクリアしてないよ?」
「大丈夫、見るだけだから」
ルシフはそう言うとテレビをつけ、ゲーム機を起動して遊んでいたゲームがどうなっているかを見始めた。
「んー、どれどれ…」
「面白いようなものは無いと思うけどねぇ」
「他の人のデータを見るだけでも面白い物だよー。
なんかやたらとレベル1のキャラが多いね、キャラ名も…ぶきとかぶき2とか、倉庫…?」
「倉庫だね、預けれる所が無いから、持ちきれなくなった分は全部詰め込んであるよー」
「1キャラ装備したのを含めて8個までしか持てないからねぇ、倉庫の中身は何じゃろなー…
これはまた何とも…」
「特に面白い物も無いでしょ?」
倉庫として作ったキャラは今まで拾った戦利品を全種類詰め込んであるだけだ。
「綺麗に並べてあるけど、パッと見全アイテムコンプリートしてるねこれ」
「机の上に纏めたノートも有るから、漏れはないはず」
「どれどれ…うわぁ…全階層の地図も書いてあるし、どこで何が出るとか全部書いてるね…」
「多分全部埋まってると思うんだけどねぇ…何が有って何が無いとか分かんないし」
何所で何が出る、なんて書いてないし、自分で出た物を纏めるしかない。
「うん?このキャラなんだろ…うげ…これまじ?」
最終的に余りに余った物を詰め込んだキャラを見つけたらしい。
「これを拾うのが真のゲームクリアって言われる位のレアアイテムなんだけど…
MI・NE・U・CHIが16本って流石というかなんというか…」
「それ最後まで出なかったんだけど、1本目が出た後は拾う物全部それだったんだよね」
何となく16本確保しただけで、200本以上は売り払っている。
「ご主人様らしいと言えばらしいね、ゲームを最大限楽しんでからもうこれ以上何もないよってなってるし。
この感じだと2作目も…」
終了させて2作目を起動してキャラを確認している。
「こっちもそうだねぇ、装備とか全部そろってるし、地図も出来てるし」
「1作目と似た様な感じだったから、そんなに時間はかからなかったかな?」
戦利品は1作目とほぼ同じだったので、装備面も苦労する事は無かった。
「他のゲームには手を出してないの?」
「まだそれの3作目を遊んでいる途中かな?」
「なるほどねー、所で、古いゲームと違って貸し借りなんかは出来ないから、新しい本体の方で購入しないと遊べなくなるけどそれはいいの?」
「…本当に?」
「本当に、データも移せないね、ははは」
そうか、そうかぁ…
「それに回線も繋がないといけないねぇ、アカウントを作って回線を繋いで、さらにそこから課金して、ご主人様できそう?」
「何言ってるかさっぱりだね」
テレビとコントローラーの改造も終わったので、これで何時でも屋敷で遊べるぞーって思ったんだけどなぁ…
「起動とモニターへの出力等は問題なし、回線は今は此処の物を借りれば大丈夫だけど、屋敷に戻った後が問題だねー」
「どうにかならないかねぇ…」
回線がつながってないと何かと不都合があるらしい、どうしたらいいものやら。
「まあ、どうとでもできるんだけどね。
まずはアカウント名…は適当にご主人様でいいや、で、ちょっと回線を借りて接続、これでアカウントの情報がネットワークを介して大元に登録されるから…
ちょっと電話するねー」
「はいはい」
「あーもしもし、私私、番号で分かってると思うけど、いま作ったアカウントの情報がそっちに行ってると思うけど、1億くらいチャージしておいてね。
アカウントの正確な情報は…」
何やら誰かに命令しているようだ。
「はいはい、おつかれさん。
はい、これでこのゲーム機で遊べるゲームは全部買えるねー、最近は移り変わりか激しいから、使い切る前に新しいハードが出るかもだけどね、ははは」
「ふむ」
「さて、チャージされてるかなー…されてるね、よしよし。
配信されているレトロは全部購入でダウンロードっと。
何か気になるものが有ったら買っておくよー」
「何があるのかさっぱり」
「それもそうだね、後はこのまま1日置いておけばいいかな?
明日には買ったゲームが全部遊べるようになってるよー」
「ありがと」
でも逆に言えば明日まで遊べないというわけで…
「別に今すぐ遊ぶこともできるよー、最近の物じゃない限り一つ一つの容量は大したことないからねー。
試に何か遊んでみる?」
「そだね、何か違う物も触ってみようかな?」
「これやろう、これ、2人プレイ可能で協力して遊ぶこともできる奴」
「ふむ?」
「物は試し、ささ、やろやろ」
はて、どんなゲームなのやら…?
「さっきからやってるそれ何…?」
「ちょっとした仕様とバグを利用した移動方法」
こちらがゆっくりと移動しているのに対し、ルシフは高速で飛び回っている。
それも前に向かってではなく、後ろに向かって高速で吹っ飛び、壁にめり込んだり、吹っ飛んだと思ったら壁にくっついて上昇して行ったりしている…
どういうゲームなのか分からない…
ルシフの操作しているキャラが掛け声?を出すたびに吹っ飛んでいく、そして飛んでいったと思ったら戻ってくる。
「それが普通なの…?」
「一部界隈では?でも今はもう遊ぶ人が減ったからほぼ全滅じゃないですかねー?」
「ふーん…あ、骨になった…」
頑張っては見た物の、じりじりと削られ体力が尽き、お墓が建って操作キャラが骨になった。
「はいはい、蘇生薬蘇生薬っと、あ、私も死んだ」
高速で飛びながら戻ってきたが、着地地点に敵がニョキっと生えてきて直撃、体力1にして遊んでいたルシフも骨になり失敗に終わった…
「吹っ飛んでいる間は急降下とか、その場で停止する手段がないと解除できないんですよねー」
「ほーん」
「まあよくある事故死ってやつだね!ははは」
自分で体力を1まで減らし、高速で飛びまわっていただけなので、事故死と言っていいのかどうか…
「もうちょっとのんびりしたの無い?忙しないのはちょっと」
初めてだったから操作も分からなければ、高速かつ精密な入力を求められるのは流石に…ねぇ?
「のんびりした奴ねー…何が良いかなぁ…」
ルシフが選んでいる間、ルシフの膝の上から降りて身体を伸ばし、解しておく。
「協力ではないけどこれなんてどお?サイコロ振って止まったマスの物件を購入したり、踏んだ相手に買い物費用を支払わせるやつ。
最大6人まで遊べるから、コンピューターも入れて6人対戦しよー」
「はいはい、とりあえずやってみようかね」
身体を解し終えたので再びルシフの膝の上に座り、後ろから抱きつかれた状態で遊び始める。
「結構な数のキャラクターがいるけど、何か違ったりするの?」
「何も?ただ見た目が違うだけだねー、複数の人数で遊ぶことを前提にしてるから、その分選べるキャラが多いってだけだね」
「なら適当でいいや」
人に混じって犬や猫、鶏に魚と…タコ?
「昔想像されていた宇宙人だね、後やたら目が大きいのも同じ」
「なるほど、まあ魚にしておこう」
「じゃあ私は猫で」
コンピューターのキャラは自動で選ばれゲーム開始、物件を買ったり増資して資金を増やせばいいらしいが、どう動けばいいのやら。
「これはひどい」
「皆借金背負ってるね」
遊び始めて1時間、ルシフを含む全員が少なからず借金を背負っている。
「空地ももうないし、逆転はもう無理だねぇ」
「後どの位で結果発表だろ」
「15年に設定してあるから後1年だね、もう消化試合と言っても良いね」
「ふむぅ」
もう買える所も無い、増資できるところも無い、ただサイコロを振るだけになっている。
ルシフの言う通りにもう何もする事は無い、完全な消化試合。
ただただ、適当にサイコロを振り、今まで建てた物件などを巡るだけ。
「ご主人様は気楽でいいよねー…こっちももうある意味気は楽だけど、如何に相手が建てたり買収した物件を踏まないかが大事なのに、行く所全部既に物件が建ってたり買収済みでお金だけが減っていくし…」
「そう言われてもねぇ…?」
物件を立てたり買収した所に皆飛び込んでくるので資金は尽きず、どんどん物件を建てたり買収したりとしている内に、全て私の所有物となっていた。
「やっぱりご主人様相手にこの手のゲームは駄目だねぇ、どうやっても勝てる気がしない」
「サイコロを振るゲームって時点で何かそういう予感は有った」
屋敷にもすごろくは有るけど、参加禁止になってるしなぁ…
「腹いせに思いっきり抱きしめて置く」
「はいはい、ご自由にどうぞ」
ゲームは終了し、ルシフは抱きついたまま後ろに倒れ込み、抱き枕状態にされる。
最初のゲームの時はやりたい放題やってたのにね。
ルシフの抱き枕になり30分ほど経過した所でルシフの機嫌が直り解放された。
「まあ、これなら屋敷に持って帰ってもいつでもゲームは出来るね、ただ回線は繋がらないけど」
「これの続きがやりたいって場合はどうしようね?」
「んー、その度にここへ来て回線を借りるしかないね」
「そもそも狐さんかルシフに連れてきて貰わないと駄目だけどねぇ…」
単独でも来れなくは無い、ただ屋敷と此処を繋がないと駄目なわけで…
「別に繋いでも良いと思うけどね、もうそれほど影響はないと思うし、今はもうここいら一体私達の物になってるし?」
「それならそれで改造する必要が無かったような…?」
まあここに入り浸るわけにもいかないし必要があったという事でいいか。
「ご主人様だけじゃなくて、メイドの娘達も遊ぶだろうし、明日明後日辺りは追加で何台か購入して改造だね、ははは」
「そんなに要る?」
「ゲーム機同士を回線で繋いで対戦って事も出来るからねー、勝負事に飢えているメイド達には持って来いだね」
「なら頑張るかぁ、もうどう弄ればいいかは分かったし、後は数揃えればすぐできる…かな?」
「1日では終わらないと思うけどね、今急いで作らせてるけど、ハードだけでもまだあと数種類あるし?
互換性が無いから実機が必要なのも有るし、互換性があるのは省いてるけど、それでも6種類。
全部で大体50台くらいかな?
それに合わせてモニターも台数分必要だね、ははは」
「おおぅ…」
「ゲームなんかも台数分、酷いの以外は全部集めてるから…屋敷に帰ったら遊戯室の拡張も必要だね!」
「新築したばかりなんだけどねぇ…」
「もしくは新しい部屋を作るかだね、今ある狐が作ったやつだと一応横が見えない様にしてるけど、隣に座って遊ぶ感じだしねぇ、2部屋位使って部屋を跨いで接続して対戦できるようにするのが良いんじゃない?」
「同じゲームを置くのに部屋を別けるという発想は無かったな、じゃあその方向にするかー」
「一番いいのはハードごとに部屋を別けちゃう事だね、2部屋使うハードが3種、1部屋で良いハードが3種の9部屋、出来るだけ順番待ちが発生しない様における台数を増やしたいから…
1部屋10台として…90台だね!追加で発注しておかないと」
「もう屋敷の中じゃなくて新しく建てた方が早いねそれ」
「だねぇ、後で狐に頼んでおこっと」
ゲーム機を遊べるようにして持って帰るだけのはずだったのだが、何時の間にやら新しくゲーム機を設置する家を建てる事になった。
あれぇ…?
翌日、ルシフが追加で注文した分も含め、90台のゲーム機とモニター、今までに発売されていたほぼ全てのゲームが新品の状態で届けられていた。
積み上げられているゲーム機の箱にまだ封が開いていないゲームの山…
これは暫く徹夜だな…
あぁ…後狐さんにも新しい建物を建てて貰わないとなぁ…
やる事が山積みだ…
電化製品
屋敷に電気は通っていないので動かない
動力が電気じゃないだけでちゃんと一般家庭にも空調などは有る
MI・NE・U・CHI
峰打ちではない
4回当たって1回辺り10%の確率で首が飛ぶ
レトロ
カセットに始まりディスクメディアに移った初期頃まで網羅
権利の問題で配信されてない良作も多数有る、はずなのだが、ご主人様の持つ本体にはなぜか入ってる
仕様とバグを利用した移動
ムッムッ
オンラインには極めた変態達が跋扈していた時期がある
6人対戦できるすごろく
空き地に物件を建てたり、最初から物件が建っている所を買収したりしながら資産を増やすゲーム
お助け的な物はあれど別にカードゲームになったりはしない、お助けアイテムも当然リスクがある
ノーリスクハイリターンは無い、お助けで借金を0にしても他の所から借りて返済、と言う状態になるので、勝算も無く借金を0にすると利子が増えてまた借金地獄
此処にでるド…
温泉街とか北に住んでる元王女の家にはついてる。
別に一方通行ではない、遠慮してこないだけで屋敷には何時でも行ける
ゲームの山
既に生産が終わっている物も新品で10個ずつ揃っている
ルシフに用意できない物はほとんど無い




