カタログだけじゃわからない 道具のテストは壊してなんぼ
「はてさて、毎年恒例の祭典まで後1ヶ月を切ったわけですが、今日はその祭典で発表される新製品の一部を使いながら紹介していこうと思いまーす、公式HPなんかにあるカタログだけじゃわからない事が多いですし、実際に祭典でも展示されてるだけで試用出来ない物も多いですし、実際に買って使ってみるまでわからないってのは怖いですからねー。
というわけでこちら!マキシマから約6年ぶりの更新となるエントリーモデルのバスマスター!メーカー希望は以前よりちょい上がって13000から15000円程度になりましたが…まあお値段が上がった分性能は上がったのでいいんじゃないでしょうかね?
まず旧型と変わったのがパッと見てわかるガイド、トラブルレスではないですがゴミ巻き込みのトラブルをある程度解消出来てかつ穂先のライン絡みを防止できるVガイドを採用、例えばこんな感じに穂先にPEがくるっと絡んだとして、普通なら手で解消するなりしないとダメなんですが…
こんな感じに、するっと抜けて即絡みを解消、絡みによる高切れや穂先の損傷も防いでくれる大変素晴らしいガイドとなっております、トラブルレスと違ってヨレまでは解消できませんがエントリーなので十分ではないでしょうか?
次に変わった部分が継ぎ方ですね、並み継からインロー式に変更かつナノフィットで継ぎ目と竿全体の強度を向上、グリップもEVAからコルクに変えて高級感を演出、エンドもコルクのモノコックで軽量化をしつつ感度の向上ですね。
でー、ここまではカタログにある通り、これから実際に使ってみるわけですが…まあ普通に使ってたら面白くない、小さい魚を釣って強度なんかわかるわけないだろ!というわけでこちら!はいドン!
え?これが何かわからないって?ちょっとした釣り具メーカーにはあったりなかったりする色んな魚のデータが入った体験マシーンです、国内でもGTロッドを作ったりそれ用のラインを作ってるところにはあったりするやつですが、それのもっと幅広いバージョン、メダカからサメまで色んな魚のデータが入ってるやつですね。
今回はミディアムのバスロッドですので…20キロくらいのヒラマサにしましょうか、普通に考えたら折れてもおかしくない相手ですが、折れるにしても折れた時にかかっていた力がここに記録されますので参考にはなると思います、ではレッツチャレンジ!」
「なおこの実験は道具のイメージを下げるためのものではなく、どこまで耐えれるように作られているかを試すものであるという事をご了承ください」
「まあ不良品だと200グラム程度の負荷でも折れる時は折れちゃうんだけどね」
「はい、ヒラマサ20キロチャレンジは失敗に終わり折れちゃったわけですが…まあドラグフルロックで28キロまで耐えてたので十分じゃないですかね?というよりエントリークラスのバスロッドとしてはオーバースペックもいいところではないでしょうか?」
「バスのみを対象とするのであれば大きくて大体5キロあるかないかだからフルロックで10キロも耐えればいい方だしねぇ、折れはしたけどカタログではわからない強度はこれでわかったという事で」
「ですねー、あ、それでも折れないロッドがいいんだ!という人はハイエンドをお買い求めください、マーメイディアとかワイバーンとかクリムゾンウルフとかアルマディンフェンリルとか、あの辺りは何を釣ろうとしたら折れるの?ってくらい折れませんので」
「とりあえず500キロくらいのサメなら100キロのドラグをフルロックしても折れるどころかきしむ事すらないのは確かだね、軽くて強くて持ち運びやすくファイトもしやすいので沖堤防沖磯周りのサメ駆除なんかにもよく使われてます」
「マーメイディアとワイバーンに比べるとポセイドンとかセイルフィッシュの方がパワーがあるのでそちらの方が駆除に向いてますけどね。
そんな話は置いといて次はこちら、こちらもマキシマですね、こちらのリールは3年ぶりの更新になりまして、パワーギアローターから重量がより軽くハンドルもより軽く回せるフェザーローターへ変更、ナノモジュールに海水に付けた後10年放置してもあ錆ない特殊合金ギアにボディ、トラブルレスフィンにパーフェクトガードと呼ばれる防水機構。
これらを搭載したリールがなんとメーカー希望価格22000円から!店頭価格1万円台で買えちゃうお得さ!なのがカタログにある通りのスペックとお値段、ここからは実際の使用感ですねー」
「巻き心地なんかは言うまでもなくもう頭打ちになってるので最近のリールはもうハイエンドと変わらず、ジャリつきガタつきも一切なくいい感じだね」
「マーメイディアなんかのハイエンドに比べると可変ギアが付いてなかったりしますが、あれは取り付けるだけでお値段がドカンと上がるので実売価格1万台ではちょっと…と言ったところですね」
「ドラグは引っかかる事なくスムーズ、ワッシャーもどれだけ酷使しようがほぼほぼ削れない、フルドラグで1年間ドラグを出し続けたら熱をもってちょっと削れたり変形するかなって感じかな?だから結構過酷な環境で使い続けても性能はまず落ちないと思っていいかな?」
「で、こちらの25ミラージュは発売前から結構注目が集まっていまして、ひょっとしたら店頭では売り切れが続出する可能性がありますので…まあ早い話が欲しかったらメーカーの方に直接予約注文をしてください、メーカー希望価格での取引になって店頭より高くつきますけど、その分メンテナンスオイルとロングハンドルにダブルハンドルが付いてくるのでそこまで損をするという事はないと思います」
「これが通常ハンドルでこっちがロングハンドル、さらにダブルハンドルと用途に合わせて付け替えて使用できるのがいいところだね、しかもメーカー純正だから何かあった時に保証も効いちゃう」
「純正ハンドルって意外と高いですからねぇ、メーカー希望価格そのままで買えばおまけでハンドルが2個ついてくるって思えば割と有りだと思いますよー?
それで使用感ですね、ドラグのではもちろんハンドルを回した時もかなり軽くスムーズに回りますし、500番から5000番までありますので渓流のネイティブトラウトからエリアトラウト、シーバスでもエギングでもジギングでもなんにでも対応できるようになっているので用途に合わせてお買い求めください、後4000番5000番は流石にダブルハンドルがついてこないのでご注意ください、ついてきても何に使うんだってなりますけどね」
「続いての新製品…というよりアップグレードはこちら、ワールドから出ているアジング用ロッド宵桜が4年ぶりの更新、これは何が変わったのかというとバスマスターと同じくVガイドの採用、グリップがより手に馴染みやすいようアップロックからダウンロックに変更、ガイドの間隔にリールシートの位置の見直し、グリップエンドの形状の見直し。
リールも同時にアップグレードでフェザーローターとトラブルレスフィンの採用、その他プロテクト等は依然と変わらずでお値段もそのままなのが25宵桜かな?」
「ミドルクラスのアジングといえばこれな宵桜ですが、アジング用という事もありあまり注目は集まってない感じですね、ロッドもリールも希望価格3万台、店頭でも2万を超えてきますし、悪くはないんですがカタログスペックしかわからないと購入の時にちょっと尻込みしてしまうかもしれませんね。
というわけで実験2回目行きますよー?今回はアジングという事でアジの仲間、20キロのカンパチで行ってみましょう!あ、リールは流石にバスマスターと同じでクリムゾンウルフを使っていきまーす、宵桜で合わせた方がいいっちゃいいんですけど…アジングリールなので最大2キロしかないんですよね…」
「普通アジを狙うのにドラグ50キロかける人はいないし、2キロもあればちょっとした小さい青物も釣れるっちゃ釣れるから十分ではあるんだけどね」
「それじゃ実験行きまーす、果たして宵桜は何キロまで耐えてくれるのか」
「一応メーカー側から折ってくれと頼まれているのでやっているのであって悪意は一切ないことを伝えておきます」
「とまあ色々紹介してきましたが、やっぱり注目が集まっているのは25ミラージュですね、こうやって今現在実際使ってみていますが、既存のミドルハイと同等かそれ以上の仕上がりになっているというのは確かですね、つまりミドルクラスに調整されているマーメイディアとワイバーンと大まかな部分はほぼほぼ同等、ただし後者は可変ギアを搭載していたりその他の部分で優っていたりするので超えたという事はないんですけどね。
ただ言えるのは25ミラージュは現在のマキシマにおけるフラグシップみたいな状態ですかね?これから発展していけばマキシマ独自の技術を搭載したハイエンドが出てくる可能性もある、という事ですかね?」
「ハイエンドのマーメイディアなんかと比べるのは酷だけど、その他メーカーのハイエンドの性能に迫る勢い…というよりそれ以上かな?老舗だけあって価格を抑えつつ性能と技術を向上させる方法を知ってるし、後2年か3年もすればドカンと10万台のハイエンドクラスを出せそうな気はするね」
「今現在マキシマから出ているお値段のランク的には2つ上のリールより総合性能が上になってますし、これは今から始めようという人と狙っている人日は本当にお勧めのリールですね、値段設定を間違えてるんじゃないかってくらいの仕上がりです」
「ただ悲しいかな、今年はエントリーからハイエンドまでのマーメイディアとワイバーンも更新でミラージュはちょーっと厳しい戦いになる可能性もあるのよね」
「まあメーカーの好き嫌いがあるので住み分けにはなるでしょうけど、程よい値段で性能を追い求める人からすれば悩みどころではありますね」
「そういううちのチャンネルもミラージュはほぼほぼ使わないだろうしねぇ…」
「お高いタックルを使うこともありますが基本的にはRシリーズでお安く初心者にも真似しやすくがモットーですからね、スポンサーであるメーカー側からこの組み合わせでお願いと連絡が入れば使いますが」
「フカセも1本50万する昇竜を使う事もあれば1万程度で買えちゃう堤防シリーズでやる事もある、気分次第と言えばそれまでだったりするけどね」
「というわけで本日の配信はこれまで、それじゃねー」
「またねー」




