軽トラックと一緒 見たことのない料理を求めて…
昨日から仕込んで置いたカレーに肉を漬けておいた方のカレーを混ぜてー、少しだけ加熱して後は夜まで放置して馴染ませれば出来上がり。
市販品のおかげで手間が大分省けるのが良いねぇ…
最後に少しだけ味見をして足りない物が有れば足しておく、足りないようなものは無く、これが我が家のカレーと言う味だったので良し。
夜が楽しみだねぇ…
夕食の仕込みを終えたら一旦部屋に戻り、昨日買ってきた本をバラバラにしてしまう。
各国毎に別ければ読めるようになるので、目次を見ながらバッサリ切って別けていく。
別けても1ヶ国辺り数百ページは有る、切り分けた後も劣化したり傷ついたりしない様に加工。
なかなか時間がかかるね…
切り分けては加工して国名を書いて綴じる、これを最後のページまで繰り返す。
3時間ほどかけ、全体の十分の一位の切り取りと加工は完了、残りはお昼を食べてからだね。
さ、お昼を作りに行こう。
お昼はシンプルに昨日お土産にと買ってきた練り物を使う。
カマボコの澄まし汁、ちくわやつみれの煮物、はんぺんに醤油を塗り焼いただけの物。
後は以前ルシフが買ってきた漬物の残りを添えて出来上がり。
「練り物尽くしですね」
「まだまだ余ってるから、酢の物なんかや揚物もできるね」
ちくわ天にはんぺんを使ったクリームコロッケに、カマボコの酢の物なんかも出来る。
「それはまた後日の楽しみにしておきましょう、所で」
「うん?」
「今テレビに映っているこれ、あなたですよね?」
昨日ルシフと商店街で買い物をしていた所が放送されている。
「そだね、昨日買物をしていた所だね」
「練り物だけで大方30万って正気ですか…?」
「そお?メイド達へのお土産とか、今こうやって出してる分も含まれてるからこんな物だと思うけど?」
何時ものスーパーで売られている練り物と違って味などは段違い、自分で作れなくもないが、材料がねぇ…
『とても高そうな高級車に乗っていても商店街でお買い物をなさるんですねー。』
『んー?ここは練り物が有名みたいだったからお土産にだねー。
あ、天ぷらとはんぺん、それと野菜天とか全部130枚ずつお願いします』
これははんぺん等を買っている所だなぁ。
「高級外車を乗り回すセレブの大人買いならぬセレブ買い。
買っている量はそうですが、練り物と言うのがまた何とも…」
『伊達巻も買う様です、伊達巻も全種類注文しています。
何とも豪快ですねー』
『美味しくなかったら買わないけどねー、美味しかったから買ってるわけだし』
「伊達巻は1人1本じゃないんですね?」
「結構長かったからねぇ、半分に切ってちょうどいい位?」
テレビには買っている伊達巻が映し出されている。
「確かに…結構長いですね」
「あの長さと美味しさで1本650円…かなりお買い得なんてものじゃないですねー」
「昨日も出したけど、まだあるから要るなら切ってくるよー」
「ではお願いします、早めに食べた方が味も落ちないでしょうし」
「それもそだね」
一旦調理場に戻り、伊達巻を切りお皿に並べ、追加で食卓に並べる。
「はいお待たせ」
「その辺の伊達巻だとやたらと甘ったるいけど、これはそう言う事が無いよねー」
早速お皿に箸を伸ばす恵里香さんに葵さん。
『注文を終えた後は喫茶店などで時間を潰す様です、こちらもお邪魔してみましょう』
次は喫茶店か、ここはルシフが何か適当に受け答えしてたな。
『ここで少しお話を伺ってみましょう、少し宜しいですか?』
『はい、構いませんよ』
『ではズバリ、あの高級外車のお値段は?』
「あ、それは私も興味が有りますねー、まだ発売されてないとしか聴かされてませんし」
「私も興味ある、まだあれに乗せて貰ってない」
「ルシフがほぼ毎日乗って行ってるからねぇ」
今日もあの車でお出かけ中、また夜にはルシフの話題で持ちきりだろう。
『そうですね、あれ1台で70億位ですね、まだ未発表の物を卸して頂いてます。
エンブレムなどは外して貰っていますので社名は伏せますが、今年には発表されるモデルですね』
「なっ!70億!?まじですか…?」
「さぁ…?ルシフがそう言うならそうなんじゃない?」
「興味が有ったけど値段を聞いて乗る気が無くなりました…ちょっとでも傷が入ったらとんでもない事になりそう…」
「今も家に並んでる見たことが無い奴もひょっとしてそれに近かったり…?」
「怖いこと言わないで…毎日メイドさん達とあれに乗って走りに行ってたんですから…」
『な…70億ですか…凄まじいですね…』
『まだ安い方ですね、乗りやすいのを選んで乗ってきているだけですので』
「…まじすか?」
「あれで安いって言った…今絶対安いって言った…」
『70億で安いですか…凄いですね…ちなみに一番高いのはおいくらほどで…?』
『そうですね、そちらも未発表の物になりますが250億位でしょうか?
此方も今年に発表されますが、今卸して頂いてる物を除き、1台のみの販売だそうですよ?』
「つまり今家にあるうちのどれかが250億で、後1台しか生産されないと…?」
「お嬢様の車が安物に見えてきますねー…」
「私の車でも新車で3000万なのですが…」
「もしどこかにぶつけたり、事故を起こして壊そうものなら笑えませんね…」
「そういえば」
「何かありましたか?」
「今日の夕食の時にルシフがこっちに食べに来るから、その時に聞いてみたら?どれが一番高い奴か」
「そうですね…聞いて触らないようにします…」
その後質疑応答が続いていく。
『で…では次に、それほどの車に乗っていらっしゃるという事は、御召し物などもかなりの物とか…?』
『はい、ご主人様に仕える身として、みすぼらしい物を身に着けるわけにはいきませんので。
此方のメイド服もオーダーメイドで1着辺り8千万ほどでしょうか、予備も含めて1人5着、それが約100名、人数分揃えております』
「なんなんですかもー…可愛いからって体格の似たメイドさんに借りて着させて貰ったけど、そんなに高い服だったとか思わないよー…」
「普通にあの服を着て農作業をしている人も居ましたよね…」
『1着で8千万…それが1人5着で4億…それが人数分で…400…億…?』
『そうですね、服だけでそれくらいでしょうか』
「なんかもうこの番組見続けるのが怖くなってきました…」
「練り物で20万以上使ったというインパクトなんてもう吹っ飛んでますねこれ…」
「15時前くらいまで受け答えしてたから、小一時間位は話してたねー」
「編集カットはされているでしょうが、ほぼノーカットな気もしますね…」
番組はまだまだ続く。
『気を取り直しまして…そちらの薬指に指輪が嵌められているようですが、その指輪もお高い物だったりしますか?』
『此方の指輪は手作りの物になりますので、値段は付けられない物ですね。
何よりも高い大切な物、と言っておきますね』
『と言う事は誰かとご結婚なされているという事で?』
『はい、そちらにいるご主人様とメイド達全員は、こちらで言う結婚をしていますね』
『同性かつ全員と言う事は100名以上と、と言う事になりますが問題は無かったのでしょうか?』
『何一つありませんね、そういう事に縛られる方ではございませんし』
「はぇー…あのメイドさん達全員と結婚してたんですねぇ…」
「まあ…形だけだけど…」
形だけ、形だけね、皆それで納得してるし、誰かが抜け駆けしようものなら…
『それはまた…なんども…
コホン、次にご主人様というのはこちらの方であっていますか?』
『はい、名前を教える事は出来ませんので伏せさせていて抱きますが』
『わかりました、では、こちらのご主人様、身に着けている物はメイド服よりも更に高い物ですか?』
「あの服は何時もの仕立て屋に仕立てて貰った1着4万円くらいの服ですね」
『いえ、服はこちらに来てから仕立てて頂いた物で、1着4万円ほどですね、帽子も2万円ほどです』
『意外と安い…いえ一応高い方には入るのでしょうが、随分下がりましたね?』
『今御厄介になっている所の方に仕立てて頂いたので、友好の証のような物ですね、値段以上の価値がある、と言う事です』
『なるほど…』
「実際どうなんです?」
「最近外出用にと着てた服のまま行っただけ」
「真実なんてそんなものですよね…」
これはこれで動きやすくていいんだよね、内側には尻尾を隠す所が作られているし、帽子も耳が隠しやすいように作られている。
何時もの服だと尻尾を出す様に作られてるからなぁ。
『此方のバッグなんかも友好の証か何かですか?』
『バッグやお財布はご主人様の手作りですね、使っている素材はこちらでは大変貴重な物なので、バッグだけでも7億、お財布に至っては300億ほどでしょうか?』
『流石に300億は冗談ですよね?』
『いえ、こちらの価格に合わせると適正価格ですね、ご主人様、少々バッグなどをお借りしてもよろしいですか?』
『んー?』
『ではこちらのバッグから、こちらに使われている毛皮、毛の1本でも切ったり千切ったりできれば車を1台差し上げましょう』
『本当ですか!では早速!
んぎぎぎぎぎ…!』
『ハサミなどを使っても構いませんよ』
『はぁはぁ…で…では…カッターかハサミは…ある、コホン。
では気を取り直して…ぐぎぎぎぎ…』
『どうです?切れそうですか?』
『ぷはぁ!…駄目ですね、ハサミの方がまいってしまいました…
一体これは?』
『ただの毛皮ですよ、こちらでは希少な物と言うだけで』
「毛皮って、あの以前みせて頂いた?」
「だねー」
「ハサミの刃が欠けてるんですが…」
無理に切ろうとして壊れたハサミがアップで映し出されている。
『と言う事はお財布に使われている革もそれ以上に貴重な物と?』
『そうですね、バッグに使われた毛皮よりも貴重で、さらに頑丈ですね、お財布の素材はメイド服にも使われています』
『なるほど、ありがとうございました』
「毛皮の毛を一本でも切れたら本当に車をプレゼントしたんですか?」
「したんじゃない?嘘は言わないし」
「また何とも…」
『では次にですが、今世間を騒がせているルシエラ・フロウラヴィ氏とのご関係は?
お乗りになられている車が同じ物のようですが?』
『ノーコメント…と言いたい所ですがそうですね、関係は有る、とだけ言っておきましょう。
彼女もまた一人の女性ですので』
『と言う事はこちらにいる方と親密なご関係に?』
『そこは想像にお任せいたしますね』
「これはまた、随分な爆弾を落としましたね」
「今日の夕方のニュースは間違いなくこの話題で持ちきりですねー、より一層報道局が張り付くようになりますよ」
「同性愛者と言う事で叩く層も出てきそうですが、相手が悪すぎですね。
迂闊に手を出せば個人であろうが問答無用で潰されます。
彼女の機嫌を損ねるような事をする人が出てこなければよいのですが…」
「同性愛…でいいのかなぁ…?」
「少なくとも世間は同性愛者としてみるでしょう、あなたの体質を知る人が居ませんし」
「それもそうか」
『では最後に、お宅に訪問などは?』
『それはさすがに駄目ですね、お世話になっている相手方にご迷惑になりますので』
『わかりました、長々と有難うございました』
その後車に乗り去っていく様子を最後に放送は終了した。
「商店街に突如現れた謎のセレブ、まさかのルシエラ氏の関係者だった、ですか…」
「これ地方局ですから、他の局はこれ知らないみたいですね、此処以外は今まで行った所の場面や映像の繰り返し、何故そこへ訪れたのかと意味のない話し合いばかりですよ」
「此処の局の方が今日の突撃で昨日の事の質問をしたら、文字通りに爆弾を落としたのと同じことになりますね…」
「口止めも一切せず、これほぼノーカットみたいですから、いつかは他の局などにも知れ渡りますけど。
今現在では大手などを出し抜いて、世間を揺るがす情報を持ってるのはこの地方局だけですねー」
「地方新聞にはもう載ってそうですね…」
「取り寄せますか?」
「いえ、取り寄せなくてもいいわ…今晩には特番が組まれそうですし…」
話を続けている葵さん達は置いておいて、片づけと夕食の仕込みをしないとなぁ。
じゃが芋を洗い、皮付きのままくし切りにして塩水に漬けておく。
ブロッコリーも適度な大きさに切り分け、後は茹でるだけにすれば添え物の準備は終わり。
カレーは食べる前に少し煮込めばいい状態まで持って行ってあるので特に手をつける必要はなし。
後はお米を洗い、水を張ったボウルに入れ、冷蔵庫の中に入れて冷やしながら浸水。
これで準備良し、カレーもご飯を炊きはじめてから煮込めばちょうどいい位だね。
準備が終わったので部屋に戻り、午前中の続き。
切り分けては加工して綴じてを延々と…
4時間ほど没頭してやっていたので気が付けば5時半過ぎ、今からご飯を炊けばちょうどいい位かな?
調理場へ行き、カレーを煮込みつつご飯を炊き、ブロッコリーを茹で、塩水につけておいたじゃが芋の水分を拭き取り油で揚げる。
カレーは弱火で、肉が崩れない様にゆっくりと回すように混ぜ、20分ほど煮込めば完成。
ご飯を蒸らしている間にちょうど良くなるのでこれ以上は煮込まない。
そうこうしているうちにご飯の蒸らしも終わったので、お皿にご飯を乗せ、カレーをご飯にかけ、肉を6個入れる。
彩に茹でたブロッコリーと上げたじゃが芋を添えれば夕食の出来上がり。
お一人様お肉は7個の予定だったが、ルシフも食べるから仕方なくお一人様6個に…
割り切れず数でよかったと言えばよかったか…
食卓にカレーを7人前並べて準備完了、ルシフは既に帰ってきており、椅子に座って待っていた。
「これが今日のカレーですか」
「お肉は…6個ですね」
「ちゃんと皆同じ個数だから喧嘩はしない様にね?」
カレーに入っているお肉の個数で争いが始まる事も有る、なので割り切れないときは割り切れる様に余った分は崩して混ぜてしまえばいい。
「さ、食べよ食べよ、今日も大変だったからねー、これを食べて癒されないと」
肉を一個口の中に放り込み、ゆっくしと咀嚼して食べている。
「んー…味のが良く染み込んだお肉がこう、口の中でとろけて崩れていく感じが…」
「筋肉ならもっととろっとした感じに出来たんだけどねぇ、一昨日のお昼の残りのお肉使ってるから、サシが多いお肉なんだけどね」
「それはそれで美味しいので良し」
カレーを食べつつ何時ものようにテレビをつけて鑑賞。
「特に何も放送されてないねぇ」
「各地で起きた事件や事故などが主ですね、特番が急遽組まれたとしても7時くらいでしょうか?」
「何か見たい番組でもあるの?」
「お昼にあなた達がお買物をしたりしていた物が放送されていたので、それに関する物が放送されていないかと」
「あー、あれねー」
「並んでいる車の中に250億の物があるそうですが…本当ですか?」
「本当だよー、何一つ嘘は言って無いしねー」
「参考までに、どれがその車かを教えて頂きたいのですが…」
「軽トラックの真横に並んでる5台がそうだね、その5台から隣に10台までが150、そこから最後までが50から100かな?」
「おおおお…軽トラックの真横に250億…それも野ざらし…」
「軽トラックはいうまでも無く、1台80万程度だね、ははは」
「もう少し、高い物は高いと分かるような扱いをできませんか…?
色々と心臓に悪いです…」
「車庫を作っても良いなら車庫に停めておくけど?」
「許可しますのでお願いしますね?
後もしも、もしもですが、事故などで破損した場合は…?」
「んー?修理費とかは特に要らないよー?修理とか改造が得意な娘達がいるし、私自身もどんな状態からでも直せるからねー。
だからガンガン乗り回して、レース場なんかでぶつけまくっても大丈夫だね、ははは」
「それを聞いて安心…していいのかなぁ…」
「慣れだよ慣れ、ご主人様と友人として付き合うってだけでも、こういう事はよくあるだからね」
「慣れた方が良いような良くないような…」
「何時までたっても謙虚なままの夫婦もいるし、感謝している人達もいるし、何も変わらない人もいる。
結局どうなるかはその人達次第というわけだね。」
「私達の場合はどうなんでしょうねぇ…出会った時は何となく保護しただけでしたが…」
「好きにすればいいんじゃないの?お風呂でご主人様の耳とか弄り回してるみたいにさ」
「…知っていたので?というか何所で…」
「ははは、ご主人様の事はちゃんと見てるからねぇ、あまり離れすぎるとよく見えないけど。
まあ拒否してないってことは気に入られてるって事だよ。
興味が無い場合はただ身体に触ったりするだけならその時の気分次第、耳や尻尾は駄目だね。
不快にさせた場合は例え相手が1国の王でも触れる事すら許されない、まあ不快になる事は早々ないけど。
共通しているのは、気に入ってる人達以外の命は何とも思ってないって所だね」
「それはまた…」
「ま、そういう人だけどご主人様は気にいってるみたいだし、仲良くしてあげてよ。
何か煩わしい事が有ったら力になるからさ、何か邪魔な人が居れば明日には全員消すことができるよー。
今すぐできなくもないけど、お仕事の時間は過ぎてるので拒否しまーす」
「…まあ何かあったら相談します」
「うんうん、ここには1ヶ月しか滞在しないけど、それでも十分な効果は出るし、帰った後の連絡先も渡しておくから、何かあったらそこにかけてねー。
1回コールするだけで近くにいる人が飛んでいくから、飛んできた人に相談すれば全部片付けてくれるよ」
「お嬢様もとんでもない人を拾ってきたものですねぇ…」
「ただ見た目が良いから旦那候補に保護して来たのかと思ってた」
「私は男性と結婚する気はないと以前からあれほど…
連れて帰ってきたのは、たまたま視察に行っていた病院で出会っただけで、本当に何となくです」
話しながら食事をしているのはいいけど、空になったお皿を掬っても何も食べれないと思うの。
「いやー、美味しいカレーだったねぇ」
「確かに、少し食べ足りない気もします」
「ルーだけならまだちょっと残ってるけどね、具はもう無いけど」
「ルーだけでも良い気はしますが…肉が入ってないと微妙な気もしますねー」
「残っているルーはまた明日にでも少し味を変えてスープに使うから、また別の楽しみ方ができるよー」
「そう来ましたかぁ…」
「カレーピラフにもできるけどね」
「どちらも捨てがたい…」
ははは、悩むがいい、もうスープにするって決めてあるけど。
「さて、それじゃあ特番でも見ようか、あまり面白い物ではないけど」
チャンネルを変え、ルシフの事を取り上げている番組を鑑賞する。
内容は…昨日とあまり変わらないな。
「地方局の人達の質問で結構騒ぎになったけど、昨日の映像の所有権はその局の物で、他局で流せないからねぇ。
大手や他局は映像などを交えて報道したい、でもできないって状態だね。
だから明日辺りじゃないかな?独占的な情報を引っ提げて特番を組んでくるのは」
「ほーん」
チャンネルを変えてみてもどこもかしこも同じような内容ばかり、質問している人は違うのに質問内容が同じとか、映っている角度が違うだけとか、何の意味があるのやら…
特に変わった事も無かった特番が終わったので、部屋に戻って作業再開。
チラッと見ただけでも、地面に埋めてじっくり焼く料理も有るので、やってみたい気もするんだよねぇ…
…徹夜で頑張るか…
お風呂に入った後も作業を続け、作業が終わる頃には夜が明けていた。
うん、今日もいい天気だ。
お高い車
今家に並んでる車の8割は1台しか存在していない
外見と内装のデザインは当然ルシフ、部品の一つに至るまで全てルシフの指示で作られている
軽トラックと一緒に野ざらしになっている
手作りのバッグ
野兎の毛皮の端材をうまく繋ぎ合せて、ふわふわもこもこで可愛い感じに
高級感は無い、でもなぜかやたらと似合っている
手作りのお財布
ニールやティア、ヴリトラにハクにコウが脱皮した時の物の端材を使用
捏ねて混ぜ合わせて1枚にして面積を確保した
混ぜ合わせて一つにしたので耐久性などが向上している、破壊できるのは作った本人か屋敷に住んでるメイドのみ
カレー
玉ねぎの他に、リンゴとニンジンを擦り下して入れてある
野菜等は全部溶かしてお肉がごろごろ
茹でたブロッコリーや皮つきのじゃが芋を揚げて添えてある
冷蔵庫で冷やしながら浸水
お米を浸水させる方法の一つ
お米を炊く前に取り出し、冷えている状態のまま炊く
1ヶ月滞在
1ヶ月…温泉街…あっ…
多分葵さんの家に住んでいる人は病気にかかりにくくなるし、怪我をしてもすぐ治るようになる
他にも色々恩恵がある




