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欠陥だった住宅紹介 配置には拘ってる

「えー、今日はゲームをちょっと放置して軽く新しくなったお家紹介をやっていきたいと思いまーす!でも全部紹介するのは面倒なので変わったところだけ紹介しまーす、まずは外観!以前は2階建てでしたが現在はご覧の通り3階建て、横に伸ばすか縦に伸ばすかで話し合いをした結果縦に伸ばしてみました。

日当たりが一部悪くなるけど、洗濯物には影響のない部分だし、まあ誤差だろうという事でニョキっと、一応家自体がそれなりに広めなのもあるし、横に伸ばしてもかかるお金は大して変わらないなら景色が良く見える3階建てにするよねー。

で、現在2階がどうなっているのかというと…まあ移動しながらぼちぼち話すとして、このゲームで土地を買って家を建てた人ならわかるけど、追加でお金はかかるけどやろうと思えば1階と2階を丸々入れ替える、ってのが出来るじゃない?

その機能を使って後から2階と3階あーだこーだとパズルの様にがっちゃがっちゃと、入れ替えまくって完成したのが現在のボクの実況部屋兼皆のゲーム部屋ってわけだぁね。

いやー…主様には悪い事をしたよ、3階の間取りを決めたのはいいんだけど、2階とのバランスというか、防音材とかそういうのを入れるっていう指定を忘れててねぇ…ボクも言ったと思うし、エカテリーナも自分のチャンネルで言ったと思うけど、エカテリーナがアパートを引き払って先日引っ越してきまして、もともと衣装部屋として使っていた部屋の壁をぶち抜いて拡張、エカテリーナ用の実況部屋にしたんだけど…

うん、まあ入ってないよね、防音材とかちょっとした振動を吸収する装置とか…だから防音材とかしっかり入れてるボクの実況部屋も含め一旦2階と3階を入れ替え、誰も居ない2階をクッションにして音が1回まで出来るだけ行かないようにしてリフォーム中でございまーす」

「建て増しして2日目で即リフォームとか完全に欠陥住宅だよな」

「いやー、昨日の夜中にエカテリーナの部屋の前を通ってびっくり、音が外に漏れてるんだもん、台パンしたり叫んだり椅子をガタガタ揺らしたりはしないけど、実況しながらプレイはしてるじゃない?だから声がずーっと部屋の中からね?

そしてその時にそういや元衣装部屋は防音材とか振動を完全になくして周りに伝わらなくする装置とか入れてなかったなーって…

そして問題になってくるのが主様の使用人、いろんな種族がいるから1階でも聞こえちゃうのも居る、どういう仕事かは理解してるから怒られる事はないけどどうしても気になっちゃう、それでちょっと集中出来ないー…ってなって急遽ね?」

「で、そんな欠陥住宅にした1号から何か言うことは?」

「特にないね、入れ忘れちまった物はもうどうしようもない、なら出来る事をやるしかないよね」

「でも工事を手伝うという選択肢はないと」

「ないね、手伝える事はあるけど居ても居なくても変わらないのは事実だし」

「あのペースだと確かに居ても居なくても変わらんな」

「でしょー?だから元3階の部屋を紹介しつつ、現3階を紹介していこうかなーって、後ボクの部屋を占領してるエカテリーナも後で引っ張り出さないとね」

「別に占領はしてないだろ、予備機材の方でやってるだけだし、十分遊べるっちゃ遊べるだろ、声は入ってくるかもしれんが…」

「まあ確かに声くらいならいいんだけどね、騒ぐわけじゃないし、むしろボク達の方が騒ぐし、でも今日の気分はこれってやつだね、というわけで本来3階に設置される予定だった衣装部屋に突撃ー」

「ざっと見るだけで終わりそうだな」

「こんな感じの部屋だよーって見せるだけだし、ざっと見るだけでいいんだよ、1着1着説明したら日が暮れるどころじゃないし」

「それもそうだな」


「今の2階を紹介した次は3階、現在ドリルやらネイルガンやらの音がだだっ広い廊下に響いているけど、工事中の立札がかかった部屋は後回しにしよう、開けたら廊下が埃っぽくなっちゃうし」

「そうだな、壁をぶっ壊して防音材やらなんやらを前面に埋め込んで行ってるし、風で外に飛ばしてるとはいえ多少なりとも漏れ出てくるだろうしな」

「というわけではいこちら、いつものボクの実況部屋です、ワイプやら休憩中のカメラ移動でちょこちょこいろいろ映ったりはするけど…こうやって入口からどうなってるかをちゃんと撮るのは初めてかな?

こんな感じで実況用の器材やらモニターやらがずらーっと並んでて、一番奥でエカテリーナが使ってるのが予備機材、壊れる事はまあないんだけど、使用人も一緒になってやる事もあるし、その時に台数が足りないと音声のみになるし、誰視点誰視点ってのが撮れないし、ワイプでプレイしてるところを映せないからこれくらいは必要だよね。

そしてその反対側、お菓子を入れた棚にジュースを入れた冷蔵ショーケース、そして大人数プレイ用超大型モニターと座ってプレイしている皆を映せるカメラとそれらを配信する機材、このモニターなんかはあまり映り込む事はないかな?」

「こっちのクローゼットも多分あまり映り込んではいないんじゃねぇかな?」

「一応角度は気を付けてるからね、横一列じゃなくて弧を描くように配置して、1番から予備の5番6番を含む機材で配信した場合はお菓子の棚と冷蔵ショーケースが映り込んでそれ以外は映り込まないようにしてるし、超大型モニターもソファの後ろに白い仕切りをして後ろの機材が映らないようにっていう気遣いはしてるんよ?」

「機材の後ろもなんか色々置いてるよな」

「いろいろというか、人の手が入りにくいところを清掃してくれるやつだね、壊れたり火事になったりすることはなくても埃は放っておくと積もるし、定期的に自動で掃除してくれるマシンくらいは設置しておくよねって。

実際掃除しようとしたら潜り込んで行ってさらに手を伸ばして…ってなるから、こういう広い様で狭い入り組んだところを掃除するのには必須なのよ」

「なるほどね、動いてるのを見た事は無いが」

「動くのは寝てる間だから、動いてるところを見たいなら0時から4時の間にこの部屋に来るといいかな?

それじゃ次の部屋に行くぞー、次の部屋にはこの部屋に足りない物がほぼすべて置いてあるから、普通の人からすればかなり羨ましい光景になるぞー?」

「アレ総額いくらなんだろうなぁ?」

「そんな感じでゲームに集中しつつ実況してるエカテリーナを放置して隣の部屋へ」

「あの感じだと今日も引きずり出さないと昼飯も晩飯もジュースで済ませそうな感じだな」

「ゲーム配信をするために育てられたAIはどうしてもねー、基本的な知識がある状態から育成開始になるけど、食事は二の次三の次、ゲームだから栄養バランスがどれだけ偏ろうと死なないし、固形物を食べなくてもお腹は十分満たせるし、エナジードリンク飲んで1日14時間から18時間配信が普通、ってのが割といるんだよねー、ついでに味覚もちょっと死んでる、食育とかそういう事は必要ないししてないから舌が結構ボケてる。

エカテリーナに関してはうちにちょこちょこ来るようになってからは固形物も摂取するようになったし、味覚も主様に鍛えられて普通の人と変わらないくらいにはなってきてるんだけど…まあ習慣ではないから引っ張り出さないとどうしてもねー…

って話したところで到着、隣だからそう時間がかかるような距離ではないしね、ではおーぷんざどぅぁー」

「そこはセサミじゃないのか?」

「鍵はかかってないからこれでもいいんだよ」


「さて、この部屋に入ってまず目につくのはズラーっと並んだゲーム、この部屋はロムカセット時代のゲーム専用で、初代にその次の世代のニュー、ディスクに移行し始めた時に出た3世代目のメガのゲームを全部揃えてます。

まあ、現実じゃなくてゲームの世界だから全部完品だし、本体も付属パーツのフロッピーメディアも現役で動いたりするし、現実だと15万するような中古のレアゲーが300円で買えるからありがたみは一切ないんだけどね。

ここにあるゲームは公式は配信とかミニなんかの登場でほぼ観賞用になってるけど、たまに配信されてなかったり収録されてなかったりするものもあるから、そういう時はここから引っ張り出してプレイする感じだね。

ただ…ロムカセット時代のゲームは4人対戦とか5人対戦が出来なくもないんだけど…そこまでの人数で対戦出来るゲームの方が稀で、マルチアダプタとか公式から出てるはずなのにほぼ他社のゲーム専用になってるっていうね」

「なんで公式は自社のゲームじゃ使わない物を作って出したんだろうな?」

「一応当初大人数で遊べるパーティーゲームとか作る予定はあったらしくて、じゃあもう先に付属品を作っておこうかって作ったのはいいんだけど、そのゲームがボツになったらしく、結局マルチアダプタだけが発売されるという流れになっちゃったっていう落ち」

「遊べるゲームがないのに発売するとか正気か?」

「とりあえず出しておけば後から作って出す事は出来るし、先走って作っちゃった物を廃棄すると大赤字どころじゃないし、腐らせておくのもって事で販売されたのよ。

んで、別の機種で一足先にマルチアダプタで5人対戦ゲームを実現していたところがニューに参戦してきまして、移植ではなく新シリーズとして発売、最大5人大戦が出来るって事で小学生の間で人気に、その後最初から本体に最大4つのコントローラーを接続できるメガに移行して、それ以降は対戦モードなしの新シリーズが光学ディスクメディアの方で発売、オンラインゲームの時代に入ってオンライン対戦ゲームとして再び復活、でも黎明期で回線落ちも酷く1年でサービス終了、復活の声はでるも会社は倒産、吸収されて権利を買い取った他のメーカーが自社のゲームキャラと組み合わせて再び復活、今度はアーケードにPCに家庭用でDL販売と多機種で発売、アーケードだけは独立してるけど、PCや家庭用ゲーム機だとマルチリンクでゲームさえ持っていれば機種問わず対戦可能と、消えたり復活したりと繰り返したけどなんだかんだで大人数対戦ゲームとしてはかなり歴史がある感じかな?

ボクのおすすめはPC版かなー?PC版が一番年齢制限が緩いし、アップデートなんかの差は一切ないけど、被弾した時の露出がPC版が一番多いんだよ、初期状態のコスも露出が機種によって違うし、露骨なまでに面積を増やして大破しても全然破れないっていう機種もあるんだよ、だからPC版がおすすめ。

と話しがずれたから修正して、マルチアダプタを出したけど結局パーティーゲームは開発が再開もされずそのまま終了、メガの時代になってようやく発売という変な歴史もあったりするんだよー?」

「結局ボツになった理由ってなんだったんだ?ならなきゃ普通に発売されてたんだろ?」

「単純に社長の意向です、5人も集まってゲームをするわけないだろもっと常識的に考えろ、って一喝してボツった、社員は社長の意向には逆らえないからね、ぶっちゃけると当時の社長は小学校のころから友達が居ないボッチだったんだよ、だからゲームは一人で遊ぶ物、コントローラーも初代から最低2つってなってるけど初代も1つあれば充分だろって言ってたとかなんとか。

社員は一応こっちの接続がダメになった時用の予備です、コントローラー自体が壊れた時に取り外しできるようにしてます、って感じで2Pのコントローラーを付けたとかいう逸話もあるね、そのおかげで家庭用でも対戦ゲームが出たりもするようになったし、当時の社員によくやったと言ってやりたいね。

ではこの部屋は置いといて次のお部屋、こちらはカードタイプのロムと当時では完全にオーパーツともいえるエンジンを積んで、さらに光学メディアを真っ先にゲームに取り入れたパソコンメーカーが作ったゲームを取り揃えてあるお部屋。

一応ゲーム専用機ではあるんだけど、物自体はほぼ当時のパソコン、ニューなんかが最初からゲーム機として作られたのであればこれはパソコンをゲーム機として改造したような物かな?だからゲームなんかのセーブデータは本体とそれ用の当時としては大容量のカードロムで管理、ゲームロム自体にセーブ保存機能を求めていないから容量に余裕が持てる、結果としてこの小さく薄いカードロム1枚でニューのロムと同じかそれ以上の容量を使えるっていう割と画期的なゲーム機だったんだけど…

あまり流行らなかったんだよねー…流行らなかった理由は単純明快、パソコンをゲーム機として作り直したってだけだから高いのよ、初代とニューは2万前後、最終的には価格競争で1万円切ってたけど、こっちは5万超えてたんだよね、だから敷居がちょっと高くて手が出せない人が多くて…って感じで流行らなかった、この次に出した次世代機もパソコンベースだから高くてゲームもそれほどでないまま終わった、でも名作は結構あるし、CDDAっていう当時としてはオーパーツな物をゲーム用のマシンにぶっこんで来てるからBGMなんかは最近のゲームと大差ないぞー?」

「確かに、カードロム、ディスクはかなりあるが…次世代機とやらの方はゲームが数十本しかねぇな」

「ちなみに次世代機の方は本体にプレミアがついていればゲームも全部プレミアがついてるし、配信もされてないから現実で買うとすんげぇ高いよ?ここにあるやつ全部揃えるだけで800万くらい飛ぶし、動くかどうかわからんジャンク品でも本体が7万超えてくるんだよね」

「えげつねぇな」

「ま、主様は現実の方で全部揃えてるんだけどね、幻といわれる基盤の完品を2つ持ってるくらいだし、そのくらいは大した事じゃないよねって」

「俺がバーストしたアレか、そっちは飾られてる完品じゃなく稼働させていたほうだが…」

「アレは主様が修理出来るからよかったものの、出来なかったらあの一撃で2000万近く飛んでるからね?」

「うん、それはもう反省してるし、そうならないようにするために壊れても大丈夫なこっちで遊んでるわけだし」

「今のところ台パンも破壊もないし、そのままでいてくれた方がいいけどね、それじゃ次の部屋…の前にぼちぼちお昼時だし、エカテリーナを実況部屋から引きずり出してお昼ご飯にしたいと思いまーす」

「今日の昼飯は何かねぇ?」

「最近はご飯物が続いてたし、そろそろ麺類が来そうな予感はするかな?下に降りるまではわかんないけど」

「パンという可能性も無くはないな」

「パンならサンドイッチがいいなぁ、卵とシーチキンと生ハムをマヨネーズたっぷりで食べたい、トマトとかレタスなんかの野菜は抜きの単品で」

「サンドイッチなら俺は慣れ親しんだチーズサンドがいいな」

「ハーちゃんのいうチーズサンドってあれでしょ?親の仇のようにチーズを削ってかつ玉ねぎやらトマトやらキュウリやらチキンを挟んで5段にして重量がそれ1つで500グラム行くとかいう」

「そうそう、バターもたっぷり塗るしマヨネーズも塗るし、塩マサラで軽く味も付けるから結構上手いんだよ」

「それが美味しいのは認めるけどさぁ、気軽に食えないアレをサンドイッチと呼んでいいものかどうか…」

「アレが俺の国の一般的なサンドイッチだからいいの、複数種類小分けして作るより最初から一纏めにしてドカンと重ねて作る、手間を省いて合理的に作った結果ともいえるな、それに軽食じゃなくがっつりとした食事として食べるからそれくらいがちょうどいい」

「んー…まあまだ何が出てくるかは分かんないし、下に降りて待つかー」

「だな、それじゃあとっとと引きずり出しに行くか、着替えは…」

「ひん剥いて着替えさせたほうがいいね、跳ねたり零したりして衣装が汚れるとあとが面倒」

「はいよ、それじゃあ降りる時に衣装部屋に放り込む感じだな」

「うむ、それじゃあ行動開始ー、続きはお昼からー」

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