プレイヤー用は大体現代建築 抜け道は一応ある
「んー?増築?またなんで?」
「いやー、エカテリーナの衣装も大分増えたし、ボクの衣装もそろそろ置き場が無くなってきたし、最近だとハスターとニャルの衣装作られてそろそろ廊下にはみ出てきそうなんだよね、古い衣装だから着ないって事もないし、売るわけにもいかないし、そろそろ増築してくれないと冗談抜きで衣装部屋がパンクする」
「そこまで酷いの?」
「酷い、見ればわかるけど取り出す時もパズルみたいに動かさないとダメな状態になってる」
「ふむぅ…じゃあちょっと確認してみようか、整理整頓でどうにかなるならいいんだけど、ダメそうならポンポンと広い部屋を2つ3つは増やさないとかなぁ?」
「俺もいつも渡されるだけだから知らなかったけど、昨日どんな物かと覗いたら割と冗談抜きで酷かったぞ…整頓していてこれなのかと…」
「ボクがいつも衣装部屋から戻ってくるのが遅い理由が分かった一件だったね、大きさは揃えてるからシンプルな15面パズルの規模と数が多い版だけど、目的の衣装にたどり着くためにはねー…」
「シンプルな15面とは言うけど2段になってるからなお酷いだろあれ、天井からも吊るしてあるし」
「私はそれほどなんだけど、1号みたいに毎日じゃないしメインでやってないからねぇ?」
「毎日新しい物になるってことはないけど塵も積もればだよ、というわけで到着ー、さぁ!括目せよ!これがボク達の衣装部屋の惨状だ!」
「おー、これはまたすごい、人1人分くらいしか入れる隙間がない」
「これを動かしながら目当ての衣装があるところまで進んで、入り口近くまで引っ張り出して、配信が終わったら戻して、また次の日にパズルに挑む、そんな状態なんだよ」
「この感じだと結構拾い部屋にしないとダメっぽいかな?」
「置き場所というか部屋が空いてないからハスターとかの衣装もここに詰め込んでるしさー、そろそろパズルをするためのスペースすらなくなりそうなんだよ」
「えー…この量だともっと見やすくもっと取りやすくするには…でー…衣装はまだまだ増えるから…もう中規模のお店並みの部屋を確保したほうがよさそうね、面積も広く2階建てでそれこそお店とほぼ変わらない感じで、そうすれば種類別に整頓できるし増えても大丈夫」
「1人1部屋で店並みに広い部屋を作るのか?」
「皆の分纏めて1つかな?衣装が増えてきて入りきらなくなって、じゃあとりあえず分けておこうかーって感じで分けてただけだし、この部屋に満杯ってくらいなら全部幅を取るような展示の仕方をしてようやく埋まるって感じだから、整頓したらかなりスカスカになるよ」
「なるほど」
「もう1つの案としてはちょっと一部日当たりが悪くなるけど家をもう一段上に伸ばして、3階を丸々物置として利用するか、ゲームだから建てたり建て増しするだけなら割増しになるけどワンタッチですぐおわるけど、どっちがいい?」
「んー…広さ的には変わらない感じかなぁ?元々この家結構広いし、3階が丸々物置としてーなら中規模の2階建てよりちょっと広いくらい?」
「そうだね、掃除に関しても部屋数が増えるだけで掃除する面積も大して変わらないからお好きなほうをどうぞ」
「ちょっとエカテリーナにも聞いてみるか」
「なぜにエカテリーナちゃんが?」
「いやー、あいつの衣装もここに置いてるし、着替えとかも色々纏めておいてあるでしょー?勝手に動かすわけにもいかないからとりあえず呼んで聞かないと」
「あー、それもそうね、じゃあ私はその間に費用を稼いでくるから、3階建てにするなら3階の間取りを、お店みたいな建物を建てるならそれの設計も適当にやっておいてー」
「あいよー」
「というわけでゲームをやってたところを中断さてちょこっと説明しました、ってな感じでそろそろ覚悟を決めろ、衣装で部屋が埋まっているからという言い訳ももう使えなくなるぞー?」
「そうですかー…じゃあこちらでお世話になると登録者の方達にも伝えませんとねー、急に声が入ったりワイプの誰かが映るかもしれませんしー」
「ま、それは引っ越しが終わってからでもいいだろ、それにしてもファンタジー世界とは思えないくらいの現代建築だなこりゃ」
「プレイヤー用の集合住宅はこんな物ですよー?ここはお家賃が毎月5000と一番安いところですけどー、自分で土地を買って建てる分にはファンタジーな家も建てれるそうですよー?」
「主様のところはまあ普通にお金持ちな貴族とかそういうのが住む家だから現代建築とあまり大差はないね、というか中身はバリバリ現代だし、僕の部屋だけでいえば近未来チックだし、頭足類の部屋とか種類は2種類しかいないけど個人水族館みたいな状態だし、ロールプレイしてない限りは大体現代建築の中身がちょっと近未来と一部ファンタジーみたいな感じになるよ」
「私はこちらで稼げるほど強くはありませんからねー、月に一度誰でもこなせる依頼でお家賃と最低限の生活費を稼ぐくらいですしねー」
「エカテリーナと同じようなやつはごまんといるけどね、というよりゲーム動画配信者はこっちのゲームで冒険してどうこうって方が少ないし、事務所に所属とかでもない限りはゲーム内マネーを稼いで支援してくれる専属の人がいないから、自分で稼がないと永遠に最底辺のアパート暮らしっていう」
「ゲーム内マネーを買うとかポンっと渡すとかダメなのか?」
「ダメなんだよねー、エカテリーナは元々マンションに住んでたってのは昨日言ったと思うけど、あれはエカテリーナの所有ではないんだよ、メーカーにこのゲーム内でお金を稼いでる人が何人かいて、その人達が購入した部屋を活動の場として貸し出してるだけ、簡単に言えば1人しか住んでないけど書類上は2人暮らしになってるとかそんな感じ。
そうやって支援するのはありだけどゲーム内マネーを買うとか、ただ上げるよーって渡すだけとか、価値のないものを高額で買うってのは不正行為になるからアウト、運営から警告が入るしちょっとした行動制限も付く。
ボクの場合は設定上は主様のペットだし、主様のゲーム内マネーをいくら使ったところで何てことは無いんだけどね」
「俺とニャルがガチャを回しまくってるのは問題はないのか?」
「そこは開発運営様が味方故」
「今見ている視聴者の方々に説明が終わりましたー、コミュニティノートの方にもイチゴちゃんのおうちに引っ越す旨を書き込みましたのでー、少しの間騒がしくなるかもしれませんがすぐに落ち着くかとー」
「よーし、それじゃとっとと荷物を纏めて引っ越し作業を開始するぞー、まだ部屋は空いてないからどこかに仮置きしないとだけど、主様が帰ってきたら後は間取りを決めるだけだし、それが終われば後は整理と設置を終わらせるだけだからすぐ終わるね、カトレアちゃん達もいるし」
「少し早いですがこれからよろしくお願いしますー、食事とお風呂以外では部屋からほぼ出てこないので会わない事も多いかもしれませんけどもー」
「そんなに出てこないのか?」
「長い時は1日20時間とか平気でやってるからなこいつ、短くても14時間とかやってるから本当に飯とか風呂以外じゃ出てこないよ、飯食って休憩したらすぐゲーム、風呂入ってすっきりしたら部屋に戻ってお休み、起きてご飯食べたらすぐゲーム、そんな生活」
「お前とほぼ変わらなくないか?」
「失礼な、ボクはちゃんと外にも出るしゲームをやってる時間は長くても1日8時間あるかないかだぞー?」
「そういやそんなに長くはプレイしないな?1回2時間か3時間で休憩はさんでコメント返して、朝昼夜とでそれを3回だから遊んでる時間自体は10時間いかねぇか」
「こちらのベッドはどうします?かなりの安物で寝心地も悪そうですが」
「それは冷蔵庫などと同じで元から備え付けてあった物なので持っていかなくて大丈夫ですよー?」
「じゃあ冷蔵庫は中身を全部抜いてコンセントを抜いておけばいいか、栄養ドリンクしか入ってねぇけど」
「ゲームじゃなかったら軽く2回くらいは死ねる量だな」
「そんなもの飲むなよ…」
「現実なら危ないけどゲーム内ならただの独特な味のジュースで何の影響もないし、水代わりに飲む人は結構多いけど、逆に言えばゲーム内で飲んでもドーピングには使えないって事だぁね」
「最低限は掃除をして綺麗にしているようですし、ゴミ等はないのでスムーズにいきそうですね」
「脱ぎ散らかした下着は落ちてるけどな、これどーすんだよ…」
「それはゴミに出そうとした時に漏れて落ちたやつですかねー?中の見えない黒い袋に入れておいていただければー」
「はいよ」
「配信用機材は全部取り外し終わったから一旦これを全部主様の家に運び込むぞー、というわけで台車に全部のせろー」
「1号の配信機材に比べると結構少ないな、まだ別のところから出てくるのかと思ってたが」
「1人だとこんな物だよ、ボクの場合は複数人でやる事もあるから買い足して言った結果がアレよ、オンラインで協力プレイとなると1台じゃできないし、そうなるともう一式必要で、3人4人になると…って感じで部屋も拡張して予備も含めて6人同時配信が可能って感じで揃えてるのよ?」
「多すぎる気がしないでもないが…不定期なだけで使用人も遊んでるってなると必要か」
「ボクが配信してる横で普通に遊んでたりもするし、それを考えるとあって困るものではないからね、全員が同じゲームで遊ぶわけじゃないし、3人で固まって同じゲームをする時もあれば1人でRPGをやってる時もあるし、配信部屋兼皆のゲーム部屋みたいな感じよ」
「全部積み終わりましたよー」
「はいよ、それじゃ一旦帰るかー、主様がいつ帰ってくるかはわかんないけど、急に押しかけて行ってもまず断らないでしょ、いいよーどうぞどうぞとは言うだろうけど」
「しかし、これ後でベッドとか買いにいかんとダメだな、寝具がねぇぞ」
「最近のゲーミングチェアは寝心地は悪くないけど寝具じゃないからねー、布団はカトレアちゃん達が作ってくれるけど、ベッドなんかはお店で買わないとね、そのくらいの貯金はあるよな?」
「投げ銭はほぼ使ってないので大分余裕はありますー、ゲーム内マネーがないだけでー」
「じゃあベッドを買うのはデパートだね」
「おかえりー、間取りは決めておいたからこれでよろしく、それとエカテリーナがここに引っ越してくるけどいいよね?」
「いいよー、空いてる部屋なら好きに使っちゃって」
「これからお世話になりますー」
「はいはい、えーと、3階建てで縦に伸ばす方向ね、でーここからここまでが壁を抜いて1つの衣装部屋、ここが空き部屋兼物置部屋で、エカテリーナちゃんの衣装部屋と1号の衣装部屋の壁を抜いて1つの部屋に、私の衣装を置いてた部屋は配信用の予備機材置場…はいはい、それじゃあ建築用のメニューを開きまして、建て増しとリフォームで…間取りがこうで…階段がここで…
はい、お終い、それじゃあお金を振り込んでくるから、衣装を移動する準備は…出来てるからいいか、階段は廊下の奥側と手前側の2ヶ所にできるから、そこから上に持って行ってねー?」
「はいよー、後でデパートにベッドなんかを買いに行くから早く戻ってきてねー?とは言ってもすぐ終わるだろうけど」
「一応土地やら建物やらの申請をするための役人さんが常駐してるしね、5分くらいで戻ってくるよ」
「よし、それじゃあ今のうちに衣装を全部引っ張り出せー、主様は下に降りるついでにカトレアちゃん達を呼んできてー」
「はいはい」
「エカテリーナのベッドはどれがいいかな?ウォーターベッドも悪くはないけど弾まないし押し返してこないから起き上がる時ちょっとガクって行く時があるし」
「へたらず硬すぎずほどよい反発で負担がないスプリングだとこれかな?シングルで12万のダブルで20万、シングルだとちょっと狭いから寝心地を考えるとダブルのちょっと大きめかな?エカテリーナちゃんは身長もそこそこあるし、ちょっと長めのクイーンで丁度いいくらいかな?」
「予算はたっぷりありますのでいいものを選んでいただければー」
「予算に糸目をつけないならそれこそ100万200万ってなってくるぞー?ゲーム内のみでの使用なら現物が現実に届かない代わりに4分の1だったり5分の1で買えたりもするけど」
「カトレアとか1号とかが使ってるベッドはデパートで売ってるやつよりいいやつだね、そっちも見に行ってみる?こういうのは拘った方がいいよー?」
「ではそちらの方にもー」
「ま、折角デパートに来てるわけだし、逆にそっちじゃ買えない冷蔵庫は買っていかないとね、というわけで家電のフロアに行くぞー、ボクの冷蔵ショーケースなんかはここで買ったやつだしね」
「世界中の家電メーカー直販だったり家電量販店だったりが入ってるから、安いところで買うのが節約のコツだね」




