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今日はシーズンモード ちょこちょこ増築してます

「いよーっす、今日はホワイトデー限定ケーキをいきなり食べながら実況プレイをやってくぞー、行儀が悪いとかいうなよー?昨日前半の出だしは良かったけど後半ピタッと出るのが止まりやがってなぁ…1時間ずーっと回しても出ないから1000連ガチャを怒りの100連打したら上振れて418個も出やがったんだよ、1000回で1個出ればいいなってのが400も出たんだよ…

それで限定だし処分するのも勿体無いし賞味消費の期限はゲームだから存在しないし…って事でこれからは少しずつケーキを食べて処分していかないとなーっていう、そんな状態になっちゃった、てへっ。

ホワイトデー限定ホワイトチョコケーキが出るガチャは今月の24日に終わりだから、まだ食べてないストックを作っておきたいって人は今のうちに回しておけよー?こっちで食べても現実の腹は膨れないけど、各種アレルギーとか体重とか気にせず食えるっていう利点はあるからな。

まあ、毒を持ってるキノコとか魚は食ったら普通に死ぬんだけどな、あくまでも正常な人の体でアレルギーは一切反応しないよってだけだし、毒物は正常であろうがなかろうが死ぬからな、それと同じで限度を超えた激辛料理も胃に穴が開いて出血からのショック症状で死ぬぞー?

激辛に関してはいくつかの店が何人ショック症状を起こして死にましたって張り紙を出してるから、怖いもの見たさでチャレンジするならありだぞ?ゲーム内だからリスポーン地点で復活できるしな、そして…ゲーム内で食べて死んだということは現実で同じ物を食べたら死ぬということだ、気をつけろよー?

さて、どうでもいい前置きをしたところで今日も元気にワールドウォーストーリーをやっていこー、今日のマッチは入退室自由というか、戦場に乱入していくタイプの部屋かな?

全滅したら終わりじゃなく期間中は常に戦闘が続いてて、24時間誰かしらが争い続けてるモードの部屋があるのよね、それ以外は基本的なマッチと変わんないかな?撃墜されたらそこで終わり、戦績に応じてポイントや残骸が貰えて工場のノーズアートやらペイントやらと交換に使うって感じ。

で、このモードの注意点、一応デスペナルティみたいなのがあって撃墜されたり撃沈されたりすると再出撃まで30分のクールタイムが発生してその間は部屋に入れなくなるちょっとハードな設定、その代り通常マッチだと装甲とかがボロボロになっても応急処置くらいしか出来ないけど、このモードだと占領している軍港陣地飛行場で2分くらい待機してれば完全に修復される、最前線だと空爆されるから修復中に壊されるリスクもあるんだけどね。

んで、何人まで同時に遊べるのかというと最大5万人同時プレイ可能…らしいよ?そこまで人が居るのは見たことはないけど、長寿なだけはあって結構な回数アップデートされてるし、技術の向上でサーバーから何までかなり強化されてるし、シーズンモードとでもいえばいいのかな?その部屋はなんだかんだで常時3万くらいは人がいるし、世の中時差というものがあるから世界中の人がその部屋に行くから人がいない時間帯が存在しないっていうね。

今日はその部屋でちょっくら暴れていきたいと思います、ハーちゃんとニャーちゃんも立ち回りやらなんやらが向上して直撃とか装甲を抜かれるって事はほぼ無くなってきたし、結構生き残るんじゃないかな?

後そうだねぇ…運が良ければどこかでエカテリーナに会えるんじゃないの?あいつは毎日シーズンモードをやってるし、ランキングも常に上位だし、戦車の撃墜数だけなら冗談抜きで常に5位以内に入るし、艦船の撃沈数も5位以内に入ってくるくらい頭おかしいんだよな…どれだけやってんだよと…」

「頭のおかしいお前に頭おかしいって言われるとかだいぶ酷いな」

「酷いなぁ、ボクはちょっと瀕死になったやつとか煽ってきたやつを煽り返してるだけだよー?分不相応な事をやってたり喧嘩を売られなきゃそもそも煽らないんだよー?」

「分不相応ってあれか、例のレギングとやらでカモフラを買って自慢げに持ち出してたやつか…あれは酷かったなぁ…アームショットとレッグショットで行動不能にして煽りまくってたし、相手発狂してたし、あれ声からすると冗談抜きで中学とかその辺りの子供だろ」

「子供であろうがなかろうがその場に来た時点でもう年齢は関係ないんだなぁ、それに実力に見合わない物を持つと他からもすぐ煽られるし、立ち回りとか成績が酷いとこいつやってんな?ってすぐばれるから発狂させてゲームを辞めさせて上げるのも優しさよ」

「嘘だな、楽しいからやってるだけだろ」

「うん!お小遣いで買ったダイヤカモフラを自慢してるキッズを煽るの超楽しい!こちとら不純物無しの天然ダイヤなんだよ、不純物混じりまくりの粗悪品人工ダイヤが勝てるわけねぇだろ!ガラスより割れやすいメンタルでダイヤつけてんじゃねぇよ!

とまあ最前線での一幕は置いときまして、エカテリーナがトップ5位に入ってくるのはさっき言ったけど、実は戦車と艦船の撃墜数1位を取った事が無いんだよね、これは上にが上がいるのか…って普通思うんだけど、実はそうじゃなくて、戦車と艦船の撃墜数共に5位以内に入るって言ったじゃん?

早い話あいつの場合どちらか片方だけに集中するって事はせず、爆撃出来る対象なら全部爆撃するって感じで戦車と艦船両方狙うからそればかり狙ってるやつには勝てないってだけなんだよ、実際撃墜数ランキングで2つ以上1桁台に入ってるのってあいつだけだからな?戦車の撃墜数1位のやつでも艦船相手には8万台だったり、航空機は10万台だったり、そんな感じで他はボロボロなんだよ、でもあいつは戦車と艦船2つで5位以内なんだよ、これを頭がおかしいといわずなんという!」

「あー…まあ…それなら確かに頭がおかしいといえるな…」

「プレイ人口はボクみたいなたまにっていうのを除いても300万人以上いるし、その中で…だからねぇ…頭ちょっと緩いけど…

とりあえずやって行くぞー、エカテリーナがどの陣営についてるかはわからんが…まあフレンド登録さえしてりゃ敵味方関係なく通信は繋げるし、適当に北軍でやっていくか」

「敵味方関係なく繋げる事ができるとか情報漏洩どころじゃねぇな」

「ゲームだからいいんだよ、それに情報が漏れたところで言う事を聞くようなやつなんてほぼ居ないよ、チームを組んでるならまだしもほとんどが周りに合わせてるだけの野良だぞ?エカテリーナ自身チームを組む事がほぼないソロというか野良だし」

「それもそうだな、昨日も指示を飛ばしてるやつはいたけど言う事を聞くやつなんか1割居るかどうかだったしな」

「聞いても飛ばしてるやつが纏め上げる力と引き連れていった味方の力量を把握する力がないと無駄に戦力を削るだけだし、飛ばすなら最後まで事細かく飛ばせばいいだけなのに最初に飛ばしてはいお終いとかあるし、長くやってるプレイヤーほど聞かなくなるっていうね」

「これ出撃地点が複数あるけどどこから出撃すればいいんだ?」

「マップ端にあるのが本陣でその周囲の基地とか軍港なんかが絶対に制圧出来ないところ、抑えられたらそこから出撃できなくなるし、リスキルが横行しちゃうからね。

で、青色が現在制圧してて出撃できる場所で赤が南軍が制圧してる場所、白がまだ未制圧でAIが防衛してる場所…だけどもう残ってるところは当然の如くないね、もう後半戦に入ってるし、後はどれだけ相手から奪えるか守り切れるかって状態だし。

とりあえず出撃は青くなってる基地や軍港からならどこでも、今攻撃しているされている場所は点滅してるから、安全に出撃するなら点滅してない場所、制圧の方法は基地や軍港を攻撃して耐久を削りきるだけ、戦艦による対地攻撃が届くところは戦艦と、届かないところは戦車隊と空爆隊で連携して…かな?

通常マッチに比べると役割がもっとはっきりしてる感じになってくるかなぁ?駆逐は兎に角艦船を狙って戦艦と空母の護衛、軽重は遊撃とかサポート、戦闘機は爆撃と偵察機の撃墜が優先、戦車も対地攻撃用対戦車用対空用、海に近い場所なら対艦も視野に入れてって感じになってくるね。

通常のマッチだと対空戦車なんてほぼ使わないけど、こっちだと対空戦車がいない場合急爆にやられ放題になるからかなり大事、戦闘機が抑えるのに失敗したら数十機からは飛んでくるぞー?それは船も同じだけどな、対空特化が空母とかの護衛についてないとあっという間に撃沈される」

「対地攻撃を考えると戦艦はあまり船を攻撃出来ない感じかぁ…」

「出来ない事はないけど出来るだけ無駄弾は撃つなよってやつだね、バンバン沈めたいなら駆逐、艦橋をぶち抜ける自信があるなら重巡でもいいんじゃない?」

「まあ…そうだなぁ…偏差も慣れたし、爆撃にも対応できる対空強めの重巡にするか、軽巡も悪くはないが速さより確実性がほしい」

「私は変わらず対戦車用の戦車ですね、危ない感じがすれば逃げたらいいだけですし」

「よーし、それじゃあ各自好きなところから出撃だー」


『ヘーイ、エカテリーナ大尉殿、今日も元気に兵卒虐めですかな?』

『これはこれは、イチゴ大将ではありませんか、隠居したと思っておりましたがまたお小遣い稼ぎに戦場へ?』

『まあそんなとこ、大尉と違って投げ銭は1日1000円までしか貰えないけどね』

『それはそれは…実に子供らしいお小遣いでとてもいいんじゃないですか?大人になればきっと上限額が増えますよ?』

『お前わかってて言ってんだろ』

『バレました?』

『バレないと思ってんのか、まあいいや、投げ銭がなくても稼ぎも上だし再生数もボクの方が上だし、負けてる部分はどこにもないし』

『あらあら…ワールドウォーストーリーでの知名度と人気では私の方が上ですよ?確かにコラボの時に人気は出ましたが、常に遊ぶわけではなく気が向いた時だけ、それに対して私は常に遊んでいますのでどちらの方が人気になるかは明白ですよねー?』

『ボクはお前と違っていろんなところから宣伝用にってゲームから来るからそっちも遊ばないとダメなんだい!

で、興味1人寂しく出撃ですかな?相変わらず大尉殿は友達という者がおりませんなぁ、でかい乳に群がる男の視聴者だけは多いというのに…』

『それを言うのであれば大将も友達は居ないではありませんか、一緒に遊ぶ相手がいるというだけで友達ではないですよね?後友達が居ないというのは訂正していただきましょうか、ボス殿とは一応フレンド登録していますしたまに一緒に遊びますし』

『その時はボクも一緒だろうに…』

『それがなにか?ですが今日は居ないみたいですね』

『主様はメインでやってる釣りチャンネルの方でお仕事中だよ、ボクのチャンネルか主様のチャンネルをみてりゃわかることだぞ?』

『他のチャンネルを見る事はほぼ無いですし、そういう情報もこちらには入ってこないもので』

『お前四六時中こればっかやってるもんな…たまには他のゲームとかチャンネルに目を向けただろうなんだ?同じ物ばかりやるのが悪いとは言わんが、主様は基本ボクに合わせてゲームをやるからこれをやるのは月に1回あるかどうかだぞ?』

『それでもいいんです、毎日遊ぶのが友達というわけでもないですし、オフの日はお宅にお邪魔してますし』

『お前それ爆弾発言だぞ?ファンが聞いたら発狂するぞ?』

『今は生配信はしてませんし、編集用の動画を撮ってるのでカットすれば誰も気づきませんね』

『ならいいんだが…配信中のポロリはやめろよ?ゲームのコラボの時にボクの部屋で一緒にプレイしたってのはファンは知ってるだろうけどさぁ、それは仕事としてだし、オフのプライベートでも来てるってのがばれたらクッソ面倒だぞ?』

『私としてはバレてもよかったりするんですけどね、チャンネルの登録者とファンが減るだけでやる事は変わりませんし、ただお宅にお邪魔しているだけであれば仕事の時の縁云々でというのも有りますし、意外とバレる事は…ないんじゃないですかねー?』

『あ、ダメだ、大尉になりきって真面目にやろうとしてたけど燃料切れたなこいつ…』

『やっぱり普通に会話しようとすると疲れますねー、私は本来大尉なんて堅苦しい役職なんて向いてないんですよー…でもなーぜか人気がでちゃったんですよねー…普段とのギャップがいいーとか、厳しく罵られたーいとか…

なーんでそんな人達ばかりが集まっちゃったんでしょうねー?そんなのだからもうバレてもいいって思っちゃうし、癒しを求めて通い妻みたいになっちゃうんですよー…だから今日も今からお邪魔させてもらいますねー?』

『それはいいけど主様はさっきも言ったように仕事で夜まで来ないからね?』

『だーいじょうぶだーいじょうぶ、タコ君とー、ベタ君のー、お部屋で2号ちゃんと一緒に癒されてるからー』

『大人しくしてるならいいんだけどね、後本当にやる事が無いなら主様が来るまで一緒に実況プレイしてくれ、気が向いたらでいいけどな』

『気が向いたらねー、それじゃー一足お先に帰還させて貰いますねー、それではまた後でー』

『はいよ、バレない様にちゃんと直通の転送装置で来いよ?』

『徒歩で行ってバレるかどうかを試すのも面白そうなんですけどねー』

『それは止めろ、ボク個人じゃなく主様目当てってのがバレたらお前のところから誘導兵器みたいに火炎瓶を持った部隊が放火しに来るから飛び火なんてものじゃなくなる…』

『冗談ですよー、それに登録者数30万届くかどうかの私のファンが勝てるわけないじゃないですかー』

『そりゃそうだけど、ボクのチャンネルは人数が多い分新規参入も多いし、ちょっとした事で爆発するやつも多いんだよ…ハーちゃんとニャーちゃんが一時的にゲスト参戦する事になった時もその新規がありとあらゆるところで火炎瓶を投げて主様を排除しようとしたんだから…』

『ハーちゃんとニャーちゃんですかー、初めての挨拶をしないといけませんねー、それじゃあ飛行場に無事着陸したのでこれでー、2分後にはそちらに窺うと思いますけどー』

『へいへい、準備は特にしてないけど待ってるよー』


「って事で、こちらエカテリーナ大尉をやってるバーチャルアイドルことエカテリーナ・フォン・シュミット、ボクと同じAIといえばAIだね、ゲームメーカーにバーチャルアイドルとして育てられたのはいいんだけど、自社のゲームじゃなく他社のワールドウォーストーリーにはまってからはそれしかしなくなっちゃってねぇ、結果としてクビというか…独立して繋がりをバッサリ切って個人活動をしてるっていう残念なやつ」

「えー…でもこれでよかったと思いますよー?独立して自由にできるようになりましたしー、あれをやれー、これをやれー、仕事だからー…って命令される事もなくなりましたしー、自分の好きな服装でゲームを遊べますしー」

「なんというかアレだな、見た目と言動が今一かみ合わんやつだな、パッと見物凄い真面目でカチッとした話し方をしそうな感じがするが…」

「見た目で判断するなというのはAIにも当てはまるという事ですね」

「メーカー公式のアイドルとしてやってた時は本当に詰まらなかったんですよー…自社のゲーム以外遊ぶ事ができませんしー、こういう見た目と体型ですので胸やお尻を強調した衣装ばかり着させられましたしー、フェスなどのイベントとなると少しきつくて面積が少ない水着やバニーを着させられますしー、終了後の打ち上げでお偉いさん方に酌をするということもありましたしー、触られるという事はなかったですが嫌でしたねー…お仕事とはそういう物だとわかってはいても嫌なものは嫌なんですよねー…」

「断ればよかったんじゃねぇの?」

「メーカーに育てられた公式のアイドルということは公式からの援助がすごいのよ、機材から何まで全部揃えてくれるし、お金の心配もしなくていいし、ゲームもまあ制限はあるけど旧作から新作まで用意してくれるし、不自由ではあるけど恵まれた環境ではあるのよ。

まあ、再生数とか登録者数が振るわない場合はメーカー所属時代のエカテリーナみたいに布地面積が少ない衣装で男を釣る、って方向になりがちだけどね、それでも見た目がただエロくて頭がちょっと緩い美人止まりで今一伸びず、しゃべりは緩いけど話す事もゲームの内容も普通すぎて逆に突っ込めない、それで一番多かった時でも登録者は6000人止まりで再生数も一番多いので水着がはじけてポロリしそうになった回の230万再生だったかな?」

「あれは危なかったですねー、用意された水着が小さすぎて肉に食い込んでましたしー、かなりきつくて呼吸をするたびに布地が引っ張られてほどけちゃったんですよねー、ほどけた瞬間腕で抑えたので事なきを得ましたがー、もう少し遅ければBANされてましたねー…」

「でー、そんな時ワールド…WWSだね、それに浮気をしたのが間違いの始まり、オフラインのソロゲーばかりやってたから新鮮に映って大はまり、最初は下手くそだったけどメーカーのお仕事ガン無視で放り投げて遊び続けて、クビになって放り出されて手元にはいろいろと抜かれた今までの再生数とポロリの時のマネーが残って、住むための家はゲーム内マネーで購入だから他のプレイヤーに交じって畑仕事で稼いで一番安いアパートを借りて、機材を購入して今に至る。

クビになった時にエカテリーナのデータがメーカーに送信されないよう、ルシエラカンパニー立会いの下接続が完全に切られて正式に独立した一個人になった、とかあるけどまあそれはどうでもいいか。

今はWWSで頭角を現してトッププレイヤーの仲間入り、そればかりやってるのもあるし、話し方は基本変わらんけど普通じゃない上手いプレイヤーがいるってなったら視聴者も増えていくし、何より見た目がこれだから上手くて強い美人のアイドルがいるぞってなってWWSプレイヤーの注目を集めて、登録者数がぼちぼち増えていって、それのみだから登録者数自体は30万程度だけど運営の目にも止まって大尉としてコラボしませんかーってなって今ではWWSの半公式アイドルみたいな状態かな?

ま、ボクは登録者数が登録者数だし、なんでもそつなくこなすから大将としてーだけどな」

「そんで、出会いはそのコラボの時?」

「いや、出会い自体はそれよりもっと前、間違いを犯した初日に主様とボクが実況するゲームをどうするかなー、依頼は来たけど面白くないんだよなー…面白くないなら最低限だけ触って他のゲームをやればいいんじゃね?って通信を飛ばしてたのを拾われて、通信に割り込んできて、いろいろ聞かれて、嫌な思いをして無理に面白くないことを続けるより、自分の意思を貫き通して面白い楽しいと思えることをやる方がいいんじゃない?って主様が言ってそれを実行した…だから付き合い自体は地味に長いよ?ボクの場合お仕事でいろんなゲームの宣伝依頼が来るから滅多にWWSをやらないだけで」

「あの言葉以来WWSは私の生きがいですねー、勿論面白いからこそずーっと続けているわけですけどもー」

「そういや衣装は自分でデザインしたと言っていたが、自分でデザインをして着る分には男を誘うようなのでも大丈夫なんだな?」

「そうですねー、嫌々着ているわけではないですしー、自分の容姿を理解しているからこそ似合う衣装を作って着ているというのもありますねー」

「ちなみにこいつの衣装部屋この家にあるから」

「この家にあるのかよ…」

「さっきも言ったけどエカテリーナの家は安いアパート、実況と最低限の生活をするためだけにって状態で衣装を置いておくスペースなんてないんだよ、だからこの家の一室を借りて衣装部屋にしてる、着替えも置いてあるから風呂もこの家で入るし飯だってここで食っていく事もあるぞ、泊まっていく事はほぼないけどな」

「なんつーか…もうこの家に引っ越したほうがいいくらいなんじゃないか…?」

「それでもいいんですけど空き部屋がですねー、ないみたいなんですよねー…それにこれ以上甘えるというのも…」

「いやもう十分甘えてるからどうなっても変わらんだろ」

「土地は養殖とかやってる都合上かなり広めに買って余らせてる状態だし、増築自体はすぐ出来るし、というかこの頭足類の部屋みたいにポンっとやっちゃうし、この家に住むからお部屋頂戴ーっていえばすぐ用意してくれると思うよ?上に増築されるか横に増築されるかはまだわかんないけど、元々人数が多いから1人増えようが2人増えようが特に何も変わらないしね」

「迷惑になりませんかねー?」

「だからもう今更だろ、着替えに衣装部屋に風呂と飯までって時点で一緒に住んでるも同然だろ、時間帯が合わないから会うことがほぼないだけで通ってるみたいだし」

「エカテリーナはこの辺はちょっと優柔不断なんだよね、WWSはもうスパッと決断したというのに」

「生活環境が変わるどころじゃないですし、いきなり大人数と暮らすことになるのでなかなか決心ができないでしょうね」

「そうなんですよねー、枕が変わると眠れないとは言いませんがー、メーカーに所属していた時も実況用のマンションで1人暮らしでしたし、今のアパートでも1人暮らしですからねー」

「ま、そんな物は慣れだ、最初は戸惑うが早けりゃ3日で慣れるさ、それにここには攻撃してくるやつは居ないだろうし、自分のやりたいほうにやっても度を過ぎなけりゃ何も言われないだろ、コイツですら何も言われないし」

「非常識な事をやらない限りは怒られないから大丈夫だね、非常識じゃなくてもやりすぎると怒られるけど、周りを巻き込むような事でなければ大丈夫!」

「それでもまだ決心はつかないので保留でお願いしますねー」

「寝る場所と実況する場所が変わるだけで変わらないと思うけどね、まあ無理強いしてもどうにかなるものでもなし、するにしても増築が必要だし、まずは主様に増築を頼まないとね」

「引っ越し準備のために?」

「それもあるけど衣装部屋がもう限界に近いんだよ、ボクとか主様、最近だとハーちゃんとニャーちゃんの衣装も作り始めて保管してあるし、それに加えてエカテリーナの衣装もあるだろ?だからそろそろ衣装を処分するか増築するかしないと部屋から衣装が溢れ出てくる」

「なるほどね」

「古い衣装も着るから毎日毎日新作…って事はないけど塵も積もればでな…」

「それは大変ご迷惑をー…」

「いいんだけどね、ボクの家ってわけじゃないし、主様がいいよーって言ってるわけだし、ダメなら最初からダメって言ってるよ」

「何かお返しができればいいんですけどねー、何かを欲しがるという方ではないですしー、お金なんかも私より持っているでしょうしー、ここまで女性に囲まれていれば彼女の1人や2人はいるでしょうしー…何を対価として支払えばいいのかさっぱりですねー…」

「要らない要らない、主様の場合単なる好意だから素直に貰ってありがとうだけ言っておけばいいのよ、与えるに値しないって判断してるなら部屋を貸したり自由に行き来したりできるようにしてないし、最初から寄せ付けないし、ゲームでフレンド登録をしたりもしないよ」

「だよなぁ、ニャルのところに訪れた時の事を聞くに興味を持たないやつに対しては何もしない、むしろさらっと流したりどうなろうと知ったこっちゃないとかそんな感じっぽいしなぁ、それを考えると俺は気に入られているほうか?」

「ですね、どうでもいいと思っているならそっけない態度でほぼ相手にしないでしょうね、ただ何をもってして、何が条件で好意を持ってくれるか、興味を持ってくれるかはわかりませんが、私の館に訪れた時はお客様が5人居ましたが興味を持たれたのは私だけでしたね」

「女の人だけに優しいとかなんですかねー?」

「いや、それはない、普通にスーパーのおっちゃんとか商店街の魚屋さんとか氷屋さん、酒屋さんによく利用してる漁協とか市場の人は男だけど普通に好意的に接してるし、女だから優遇するとかそういう事は一切ないよ?基本的に周りにいるのが女性だけでそう見えがちってだけで性別云々は関係ない」

「ま、興味や好意を持つ云々は置いといて、この部屋地味に広いよな…水槽もでかいし配管もその辺中に通ってるし、水槽の中に遊園地とかサーキットまであるし」

「主様はタコ君とベタ君が好きだからねぇ、ただ水槽で飼うだけじゃなく遊べるように遊具を作っては追加したり、何か思いついては追加したり、それの積み重ねでこうなった感じかな?今は2号が日課の散歩というか街の観光に連れて行ってるからいないけど、ここに居る時は遊園地の各遊具で遊んだり、サーキットを水中カーで走ったり、ドライブコースを縦横無尽に走り回ったりしてるのが見れるぞ」

「それ本当にタコか?」

「見た目がタコに近いってだけで中身はボクと2号と似たような物だよ、ミミイカとメンダコとクリオネを足して割ったようなやつ、短い脚に小さくまるい胴体、ミミイカのように小さい耳がついてるからミミダコっていう時もあるけど、捕食する時はクリオネなんだよなー…耳がついて頭に見える胴体がばかっと開いて餌の小魚とかシジミを食べるんだよ。

でもそれがいい、キモカワイイって人気があるんだよなー…世の中よくわからんよ…」

「魅了されているわけでもないみたいなんですよね、純粋に見てるだけで癒されるから…というのが一般の認識でしょうか?」

「タコ君とベタ君癒されますよねー…仲良さそうに水中で追いかけっこをしたり、かくれんぼをしたり、ブランコに乗っているタコ君を押してあげたり、タコ君も嬉しそうに目を細めたりしますし、感情豊かなんですよねー。

それに毎日一緒に苔が生えないように昔の友達のお墓をお掃除してますし、お花ではないですけどそれに該当するであろう水草もお供えして飾ったりしてますしー、可愛いくて癒されるだけじゃなく感動させてくれますよねー…」

「だからこそ人に人気が出るのでしょうね」

「ボクにはよくわかんないけどね、はい、ケーキのおかわり、ガチャで上振れしまくってバカみたいにあるから好きなだけ食ってくれ」

「いただきますー」

「なんであそこで怒りの100連打したんだろうな?」

「5000回回して3つしか出てなかったからかな…?」

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