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新しい広報活動の一環 どこにでもいるバカ

「そういやさー」

「どしたの?」

「動画配信をして稼いでるやつってぼちぼちいるんだろ?」

「動画配信だけで食べていけるのは極一部だけどね、昔いろいろあって審査基準とか物凄く厳しくなったし、収入を得る方法としてはスポンサー契約と広告の2種あるんだけど、広告の方も配信サイトが適当に自動で付けるんじゃなくて、配信者がこの企業の広告をつけたいと申請、企業がいいよーって出したら広告が付くんだけど、この広告は企業側が一方的に切れるようになってるし、企業側も配信者の動画内容をチェックするから、登録者数がどれだけ多くてもイメージの悪い人には絶対に広告がつかないようなシステムになってる。

だから登録者数が5万とか10万、100万行ってるような人でも広告収入もスポンサー契約もないって人はそれなりにいるのよー?」

「ボクのチャンネルはゲームメーカーの広告9割ハイスペックゲーミングPCとゲーム本体の広告1割って感じかなー?それに今の広告って表示されたら一律何円とかじゃなくて、この配信者なら何円この配信者なら何円って感じで変動するし、同じ広告でも一方は1回1円もう一方は0.2円とかそういう事もある、とりあえずボクのチャンネルは平均で5円とだけ言っていこうか」

「2号は登録者数だけなら今7000万人くらい居るんだけど、タコ君とベタ君の日常をそのまま垂れ流してるだけだから広告もスポンサーも付けてないんだよね、アクアリウムとかそれ関係のメーカーから広告をつけませんかと打診は結構来てるけど放置してる状態」

「あの2匹に関しては普通の水槽とか浄化装置じゃダメだし、水槽やらなんやらは全部主様の自作だしねぇ」

「広告を出すだけなら問題ないんじゃねぇの?」

「いやー、よくあるのよ、広告を付ける許可を出す代わりにうちの会社の製品を絶対使ってねってのが、他にもいくら出すからタイアップだなんだで紹介しろよーとか、そういうのがあるから2号は登録者数がかなり多いんだけど広告もスポンサーも付いてない状態」

「なるほどねー、寄付金だけでも運営していけるけど、どういう活動をしてるかも配信してみるのもいいかもしれんなぁ、世間一般には慈善事業団体って感じで広まってるけど、やってるのは災害時の支援等だけじゃなく孤児の教育やらなんやらもちゃんとやってますよーって」

「やってたんですか?」

「俺が直接やってるわけじゃないが、寄付金はなんだかんだでかなり多いし、災害なんてそう頻繁に起こる物じゃないから大分余らせてるし、世界中とは言わんけど孤児院もいくつか運営してるし、本拠地では孤児院併設の私学も運営してるぞ?

読み書きと算数ができれば後はやりたい事を先行させてー…って感じだから、中学くらいになったら座学と職場で実学を半々って感じだな、給料も出るからそっちばっかに行くようになるやつも出てくるが」

「でー、配信するのはいいとして、最低でもハンディタイプのカメラに編集するパソコン等が必要なわけなんだけど、そこは大丈夫なの?寄付金が集まるって事はホームページとかあるんだろうけど」

「あるぞー?寄付金の使途とか全部公開してるし、こういう活動を主にしていますって広報担当がホームページを運営してる、でも写真のみで動画とかはないからなぁ、収益目的ではないが動画投稿サイトなんかにも登録して動画を上げるのもありだな」

「ま、その話は置いといて、そろそろ殲滅完了するからさっさと落ちてるアイテムを回収しろー」

「はいはいっと、今度はいい武器出るかねぇ?縛ってるアーマーばっか増えても仕方ないんだが」

「これに関してはもう完全に運だから仕方ないね」


「よし、それじゃあ装備を整えたところでぼちぼち本編を進めていこうか、ここから先は当分武器レベルの暴力でサクサク進むぞー?」

「それはそうなんだろうけど武器威力1000万の武器とかどこで使うんだろうな?」

「まさかサブミッションでシリーズ恒例のおまけ武器が出るとは思わなかったわ、大体難易度コンプリートのおまけで入手だし、基本的に全部爆発物で半径150メーターとかあるからすんごい扱いにくいんだよね、あえてそれでクリアするっていう縛りもあったりするけど、地下ステージだと狭すぎるから絶対巻き込まれるっていう」

「これ使用制限ねぇの?」

「チームを組んだ時の設定でレベルいくつ以上の武器は禁止って制限を設けなければ無制限、おまけ武器はオンライン協力プレイが可能になってからレベル1000とか5000とかぶっ飛んだ数字になってるし、今回のおまけ装備はレベル9999だから適当に1000以上禁止って制限を付けていれば使う事は出来ないね、まあ設定してないから使い放題なんだけど」

「使い放題でも使わねぇよ、半径広すぎて使い辛いんだよ」

「弾速超早い当たり判定普通ホーミング無しで狙ったところにまっすぐ飛んでいく素直な軌道、だからこれまたシリーズ恒例ともいえる平地で真正面から一気に大群が押し寄せてくる後半のミッションで使うと物凄く楽なんだよね」

「でも本来ならクリアしてからの入手だからそのステージはとうの昔にクリア済みと」

「そだね、オンライン実装前の旧作はデータを持ち寄って協力プレイってのは出来たから、それで片方が持ち出して接近される前にそれで減らせるだけ減らしてー…ってのはあったんだよね、オンライン実装直後はバランス云々でおまけ武器も消えてたんだけど、おまけがないからコレじゃない感が出て、アプデで追加されて、4人全員でぶっ放して数多のゲーム本体を沈黙させたという」

「本体を沈黙させちゃダメだろ」

「大丈夫大丈夫、処理しきれずに安全装置が働いてフリーズするだけで本体へのダメージはそれほどないから」

「ダメージあるのかよ、沈黙っていうか永眠させてんじゃん」

「ここの開発はどれだけ性能のいいゲーム本体を作ろうが必ず処理落ちさせてやる、みたいなのがあるからねー、でも今回ばかりはある意味開発の負けとも取れるのかな?1世代前のゲーム機だとまず即死するレベルの処理をさせても処理落ちなし読み込みなし、一度に万単位の人をオンラインで集めても遅延なし、おまけ武器を同時に発射しても一切処理落ちなしと。

だから一切処理落ちのないPGFに感動する人もいる傍ら、処理落ちしないことを残念がるプレイヤーも居たりする」

「俺はこれしか知らんから何とも言えんけど、こういうもんじゃないのか?」

「他のメーカーが作った14世代目と呼ばれる最新の本体でも普通は処理落ちするよ、というかOzニュージェネレーション2版PGFはまずこれよりエフェクトがかなり控えめ、一度に出てくる敵の数も半分以下、オンラインも最大4人までと大分押さえていても処理落ちする。

だからPGFはOz版と今使ってるルシエラカンパニー製のハイスペックゲームマシン版で攻略情報が全然違うっていう」

「ゲーム機本体の名前がハイスペックゲームマシン?」

「そう、いろいろとリアルなゲームと同じくネーミングはかなり適当なんだよ、でもスペックは何もかもぶっ飛んでる、ハイスペマシンとか社名の頭文字も入れてLHGって略したりまあいろいろ、ゲームを開発する場合それ用のAIレンタルとかもあるから意外と製作費がかからない、外注やらなんやらで十数億とか使わなくても1億から2億くらいでこのPGFみたいなゲームが作れちゃう。

だから開発費がかかるOzやらその他のゲーム本体メーカーからは撤退するところがぼちぼち、PGFも製作費自体は2億ちょっとなんだけど、Oz版もLHG用のAIを使用したとはいえローカライズに1億ちょっと、さらに販売する前に本体を作ってるところに申請して許可を取らなきゃいかんのだけど、その申請に500万ほどと、余計にお金がかかるしさらにマージンも取られるからOz版はLHG版よりゲーム価格が3000円も高くなるというデメリットもあるから、LHGが出てから他のところからは撤退した所がかなりある。

Ozを作ってるところが出してるOz専売とか、Netsを作ってるところが出してるNets専売とかの自社製造ゲームがあるから今すぐ消えるってことはないし、本体価格はLHGが17万に対してOzとNetsは4万くらいで、本体価格でいえばOzとかが圧倒的に勝ってる分そっちを買うって人も多いんだよね。

まあ勝手蓋を開けてみればこれが17万とか安すぎない?ってなるんだけど」

「よくわからん、わかるのは値段以上で凄いってところくらいか」

「まあ、見ての通りLHGだけじゃなくちゃんとOzとかNetsとかレトロを超えてオールドまで行ってるゲームを収録したマイクロとかミニの本体も全部揃えてるんだけども」

「LHGだけじゃいかんのか?」

「これだけでもやっていけるけど、さっきも言ったように専売で他の本体じゃ遊べないゲームがあるんだよね、だからそれを遊ぶためにちゃんと本体は全部揃えてある、後LHGは性能がいいけど高いから持ってないって人も多いんだよね、だから最前線異常無しみたいなFPSをやる時は人口が多いOzなんかで遊ぶのよ」

「でもこれを遊んでみた感じだと結構持ってるやつは居るっぽいがどうなんだ?」

「確かに居るけどOzとかに比べれば10分の1以下とかだね、なおOz版はオープンワールドモードは容量と処理の都合で大分縮小かつ画質もかなり荒く、移動中に戦闘機が飛んで行ったりバトルマシンが歩いていたり戦闘をしていたり、というランダムミッションの演出が全部カットです、もう本当にポンッとポップアップが出るだけの簡素な物、でなきゃ常に処理落ちして本体へのダメージがえぐいとかなんとか」

「あー…あの戦ってるところに救援で緊急参戦するぞっていう演出がないのか…」

「ないんだよ…2人が帰国してる間にOz版をイージーでざっと進めて違いを確かめてみたけどなかったんだよ…すんげぇ味気なかった…

ただまあ、最高難易度をクリアするだけならOz版がいいかな?LHG版より敵の湧きとか初期配置数とかは少ないけど攻撃力耐久力は据え置きだし、あの苦労した360度から一気に敵が襲ってくる1種の壁と言われてるミッション、初期配置が少ないし湧き数も少ないから2層くらいしかなくてすぐに抜けれるしクリアにかかる時間も短い、かなり楽な感じだったよ」

「LHG版だけがぶっ飛んでるとかはねぇよな?」

「多分ぶっ飛んでる、表示限界なし処理落ちなしでぎりぎりクリア出来るであろう設定にしてあるっぽいから、間違いなく難易度が爆上がりしてる、というよりローカライズされたOz版が多分いつもの難易度」

「なるほどね、まあ俺的にはこっちのほうが楽しいけどな、ところで初回からずーっと気になってたんだけどよ」

「何?」

「ゲームをやるのにこの服を着る必要があるのか?」

「ある、横のモニターを見ればわかるようにそれぞれのプレイヤー、ボクとハーちゃんとニャルちゃんと主様4人の視点がそれぞれ映ってるけど、その右下にワイプでボク達の姿が映ってるじゃない?」

「映ってるな」

「そのボク達の姿を見に来る視聴者も沢山いるから服を変えるのは大事なんだよ」

「だからってこれはなぁ…スカート短すぎねぇか?ちょっとでも下から映すとパンツ丸見えだぞ」

「足広げても自分からスカートを上にあげない限りは見えない角度になってるから大丈夫だよ、太腿が映るのが嫌なら主様みたいにカメラを拡大して鳩尾より上だけを映るようにするといいよー?

ちなみに今日のコーデは魔法少女とその魔法少女に裏で何かやっているかもしれないしただ仕えているだけかも知れない執事コス、ボクがストロベリーレッドでニャルちゃんがピーチピンク、ハーちゃんがカリーイエロー」

「なんて俺だけ果物じゃねぇんだよ」

「イメージにピッタリでいいじゃないですか、あなた自慢の衣もカレーで黄色く染まってますし」

「たまにこぼして黄色い染みになる事はあるけど1枚丸まるカレーで染めた事はねぇよ、ちゃんと染料を使って染めてるよ、それよりお前の場合胸がぎちぎちだし少女っていう面でもねぇだろ」

「ところがどっこい、そういうニャルちゃんも需要がかなりあるんだよなぁ、ちょっと無理をしてるような服装や髪形は結構需要がある、ハーちゃんみたいに褐色プラチナヘアーのツインドリルも人気があるんだけどね。

逆にボクみたいなロリっ娘レッドショートツインは有り触れてて人気のない配信者だと特に受けないし、物凄い下品なコメントしか付かないからおすすめできない」

「例えば?」

「連絡先を教えてとか住所と名前を教えてとか、やったら一発で停止されるけどパンツ見せては序の口、一晩いくらとか本気で買おうとしてくるやつとか経験人数やら初体験はいつとか聞いてくるやつがゴキブリとか蛆虫の如く大量に湧いて出てくる。

ボクのチャンネルは大体排除し尽したけど、それでもたまによそのチャンネルから追い出されて流れてきたそういうやつらがねー、今もハーちゃんに対してパンツを見せてとか、ニャルちゃんに対して乳首を見せてとかコメントをしてるのがいるでしょー?」

「居るな、見せるわけねぇだろバカか?」

「それでもたまに見せちゃうバカがいるからそういうやつらも止めずに次から次へを河岸を変えてコメントをしていくんだよなー…とりあえず自動通報機能をオンにして追い出して終わり、パンツやら乳首やら言ってきたのは国外の人だね」

「同じ和語に見えるが…わかるのか?」

「コメントも今話してる言葉もも見ているというか設定してる言語にリアルタイムで翻訳されるから、ちょーっと分かりづらいけどそれなりにやってると大体この国のやつだなってのはわかるようになるよー?

完璧な自動翻訳ではあるけど若干癖という物は出てくるからね、ニュアンスとかそういうのも完璧であるがゆえにこいつこの国のやつだなってのがわかる」

「じゃあ今排除したやつらはどこの国のやつなんだ?」

「パンツも乳首も東側の多種多様な民族が住む国の人だね、見せた時のスクリーンショットやら動画を保存して脅してくるのが無効の基本的な手口、娼婦みたいにお金で買おうとしてくるのが今滞在している国の手口」

「これもまあ昔の名残りだろうね、旧都で流行ってた売春の名前を変えただけの行為にどっぷり浸かってた人は結構いるし、今も完全になくなったわけじゃないし、その感覚で配信者を買おうとする人は結構いるよね、俺金持ってんだけど1番これくらいでどお?って釣りチャンネルの方でも割りと来てたし」

「まあ売るわけないんだけどね、それにそういう事言うやつって絶対金持ってないぞ?ただ人気のある配信者とやりたいだけの脳味噌下半身についてるやつだぞ?」

「俺も売る気はねぇな、身の程をわきまえろってやつだ」

「私も勝手に1晩2万と値を付けられてますが、命知らずが多いんですかね?」

「俺は15000だな」

「ボクは3万だね」

「私に対しては男は消えろとか死ねとかのいつもの暴言だけどこれも同じ流れ者かな?いつも見てくれてる人は特に何も言わないし、たまに呪詛は飛んでくるけど」

「ボクが主様の膝の上に座ってやってる時とかねー、でもそういうものだってわかってるから冗談で言ってくるだけだし、よそから追い出された流れ者みたいに本気で言ってはこないからねー」

「しっかし、そういうやつらを動画サイトから追い出す事は出来んのか?ここでこの感じだと俺のところでこういう活動をしてますっていう紹介動画にも買うだのなんだのってかなりきそうなんだが」

「来るだろうねー、自分の方が立場が上と勘違いしてるバカってどこにでもいるし、そういうのは粛々と処して行くしかないよ」

「んー…まあいいか、面倒な事になったら俺が出張って行けばいいだけだしな」

「それが早いだろうね、それじゃ気を取り直して再開するぞー、レベル380武器の火力で圧倒してくれるわ!」

「おまけを除く今持ってる中で一番高い600とか700は使わないんだな」

「さすがにオーバースペックというか、火力が高すぎたらイージーと変わらんからね、立ち回りも大事になるような調整は大事」

「なるほどね、じゃあ俺も300から400の武器にするか」

「あ、そうだ、言い忘れてたけど配信が終わったらケーキを用意してあるから食べてね?一応14日だし」

「おー、そういえば今日は3月の14日だったね、主様には特に何もあげてないけどお昼のおやつとして喜んでいただきまーす」

「そういえばそういうイベントもあるんだったな、俺も何も上げてないけどありがたくいただくか」

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