地味に大変なネタ探し 3割で危険人物になる
ふぅむ、シーズン突入でここの所エギング入門講座やらアオリイカとコウイカの狙い方の違いやら、お手軽ヤエン入門やらとイカ続きになってるなぁ…暖かい地域だと1ヶ月前にシーズンに入ってるし、他のチャンネルの釣り関係の動画も10本中4本か5本はエギングと動画までイカ尽くし状態、ヤエンは100本中2本か3本あるかないかと結構少ないけど…
このままだとうちのチャンネルも5本連続イカ釣りになる…のはまあチャンネル名的に何も問題にないんだけど、さすがにそればかりというのは見てるほうも飽きが来るのでというよりもう飽きてるかもしれないので…
特に新しいというわけではないけどお手軽な物…エビングはサーフからでもやろうと思えば可能の、レイクジギングもやろうと思えば岸から可能の…うーん…まあいいや、店長さんのお店に行ってから考えよっと。
「動画のネタねぇ…」
「シーズン突入でイカが続いたし、他のチャンネルもエギングの動画を投稿してるし、同じようなというかほぼ同じ物ばかりが続いたり並んだりするのもねーって」
「それで案として出したのがサーフからのエビングと岸からのレイクジギングと、エビングといえば船に乗ってキハダ、レイクジギングと言えば広くそれなりに深い湖でトラウトだけどどっちも岸から出来なくはないね」
「ポップフロートなんかが表層でソフトやマイクロベイトを使うのに対して、エビングはメタルジグで飛ばして中層から下をソフトルアーで、レイクジギングはそのまま、湖でメタルジグを投げるだけと簡単でお手軽に始める事が可能と、どっちも季節的には悪くないんだよね」
「まあ、確かに簡単だしお手軽ではあるし、タックルも使い回しが出来るからお財布には優しいけど…今の時期はサワラもいるし、ポップフロートでぶん投げるか普通にトップかジギングでいいんじゃない?居るってだけでまだナブラが起きるほどは入ってきてないけど」
「サワラかー…サワラをやるならジギングだけじゃなくてたまにはフカセもありかなぁ?養殖してるホタルイカもここに卸すか沖漬けとか天ぷらにして食べるだけで餌として活用できてないし、ホタルイカを泳がせて居るかどうかわからないサワラを狙うのも楽しいかもしれない」
「キビナゴとオキアミ、それとクロダイグレ用のコマセを撒いて寄せて来れば確率は上がるんじゃないかな?中頃か末にはナブラとかボイルがその辺中で発生するだろうからキビナゴだけでいいと思うけど、そこの堤防でまだ2本しか上がってないからやるなら沖堤防かな?」
「じゃあ渡しの予約をどこかに入れておかないとなぁ、それと久々の沖堤防だしかぶせもやろうかな?水温的にはイシダイも丁度いいくらいだし、ホタルイカだけじゃちょっと心配だからアオリも餌にする事を視野に入れてエギも用意して…」
「すいませーん、グレやクロダイを初めてやるならどの竿がいいですか?」
「はいはい、まずは予算とリールの有り無しを聞こうか」
「ルアーはやってるので2000番は持ってます、予算は2万くらいです」
「磯と堤防どっちでやるの?」
「まずは堤防でやって慣れてから磯に行こうかと」
「じゃあリールも新しいのを買ったほうがいいね、磯は根擦れとの戦いだから小さいリールだと太いラインが負けないから最低4000番、そこのうんうん悩んでる妹ちゃんみたいにグレとかクロダイだけじゃなく、もっとでかいのも釣ってやろうって場合はC5000から6000番、それ以上となるともうオーバースペック」
「そういえばグレとかクロダイってリールはレバーブレーキのほうがいいんですか?」
「別にレバーブレーキでなくても大丈夫、一般的なレバーブレーキって要はローターを逆回転させてフリー状態にしてラインを送り出してるだけであって、ドラグを細かく調整して全部対応できるなら必要ないのよ。
で、初めてやる場合は大体30あるなしとかそれ以下のコッパグレでドラグフルロックのぶっこ抜きできるサイズ、だからレバーブレーキなんて物は要らない、多少大きいのがかかってもドラグを緩めてラインを出して上げれば十分対応出来る。
ドハマリしてグレの50とか60を狙うようになったり、もっとでかいやつってなった時にレバーブレーキの購入を検討するのがいいかな?それに予算2万だとまともなレバーブレーキがないし」
「8000円くらいのレバーブレーキを作って売ってるメーカーがあったような気がするんですけど、それじゃダメなんです?」
「レバーブレーキは基本的に値段イコール性能よ、安いのを使うと逆回転してる時に放すとそのままストッパーがバキッと折れて壊れるし、ブレーキを引いてなくても逆回転したり、そもそも機能したりしなかったりで安定しなかったりだからあまり安いのは止めた方がいいね、買うなら最低でも3万からはするやつで中古じゃなく新品ね」
「んー…とりあえず堤防でコッパ狙いから…なので4000番ですかね?」
「ロッドとリールだけで2万?それともバッカンやらなんやら全部込み?」
「全部込みで」
「はいはい、メーカーの好き嫌いは?」
「ワールドが好きです」
「じゃあそれで揃えるとして、上物竿がオープンプライスの530にリールもオープンの4000番でまず11000円の、コマセ用バッカンはずーっと使えるからちょっといいやつで5000円のやつ、ミキサーも砕きやすくて混ぜやすくて丈夫なちょっといいやつで2000円の柄杓は何でもいいから安いプラ性の500円…その他もろもろ餌もコマセも合わせて19927円、これでどうだ!」
「2万で用品全部合わせて揃う物なんですねぇ…ちょっと足が出るかと思ってました」
「長く使うものは壊れて買い替えなくて済むようちょっといいやつ、壊れてもいいなんならガムテープで補修してもいい柄杓やホルダーはワンコインの安いやつって感じで節約するとぎりぎり揃う。
まあ、本気でやるなら上物竿とリールは今選んだこれで練習して、柄杓もちょっと頑丈で遠くへ飛ばしやすいやつ、ホルダーも柔軟性があって壊れない物に交換して、浮きとか針とかハリス、がん玉になんだかんだとズラーっと揃える事かな?
それと上物取扱いの注意点、穂先は絶対に曲げるな、最近は折る人が多すぎてエントリーの場合穂先からガイドの2番目3番目まではフルグラスにして折れないようにしてあるけど、上物竿はこんな感じて穂先から2番目3番目はかなり細いのよ、そして細いからって柔軟性があるわけでもないからかなり折れやすい、上物で竿を折るって言ったら大体穂先でその次が2番目3番目の部分。
で、どうやって折るのかっていうとラインを通して穂先から1本ずつこうやって伸ばしていくでしょ?この時にトップガイドから出したラインを掴んで穂先を曲げるとポキっと簡単に折れるし、仕掛けを先に付けるのはいいんだけどその時にベールアームを倒してラインが出ない状態になってるとガツっと当たってぽきんと折れる。
次に多いのが釣った時に垂直に立てて穂先に負荷をかけて折る、仕掛けをキャッチする時に巻きすぎたってなって仕掛けを引っ張って折るの2つ、前者は別にぶっこ抜いてもいいんだけど、その時は絶対に垂直になるまで立てない持ち上げない、45度くらいで止めてそのまま体を横に向ける、でもこれは左右に人が居ない時限定だね、大体60度80度くらいまでは行けるから、水面近くまで上がってきたら水平かそれ以下まで下げて真っ直ぐあげて真っ直ぐ抜く、この時ラインは巻きすぎない、巻きすぎてると抜いた魚を掴んだ時に穂先に負荷がかかって折れる。
魚とやり取りしてるときは引っ張られてる方向が下方向だから、上に引っ張ってもなだらかな山なりになってて穂先には負荷がかかってないから折れないんだけど、自分の手元でラインを引っ張るとこう、鋭角に近い形で力がかかって穂先だけに負荷が行くのね?だから魚を抜くときは穂先が引っ張られないようラインに余裕をもって遠くから抜く、大体竿の長さプラス50から1メーターくらいで余ったラインがちょっと風に流される程度にすると穂先が曲がらなくて済む。
で、仕掛けをキャッチする時も同じ、かなり余裕を持たせた状態から回収、仕掛けを掴む時は浮きじゃなくて浮きの下のラインを掴むようにする、針を掴んで餌を付ける時にラインを下に引っ張らない、引っ張りそうなほど巻き取っていたらラインを出して余裕を持たせる、これを守るだけで折る確率はかなり下がるよー?」
「結構扱いが難しそうですねぇ…」
「慣れよ慣れ、後さっきも言ったけどあまりにもそうやって折る人が多すぎたから、最近のエントリーは穂先から3番目のガイドまではフルグラスになってて折れないようになってる、メーカーによって違いはあるしフルグラスにしてないところもあるけど、ワールドは3番目までフルグラスになってるからまず折れない。
仕掛けを掴んだ時に穂先が曲がってたらベールアームを起こしてすぐラインを緩める、それで穂先がしの字にならない長さを間隔で掴むといいかな?
最近のロッドは全体的に折れにくくなった、もうほぼ折れないといっていい状態になった、とはいってもそれは一部のブランクスだけだし、昇竜とかワイバーンに使われてるブランクスはロッドを作ってるチームが別で他のロッドには使われてないから、上物みたいに先が細いロッドになると結構折れるのよ、ベリーとかバットとかはちゃんと折れにくいんだけどね」
「通販なんかでも中ほどから折れたっていうレビューとかはほぼほぼ見かけないですね、穂先ばかりで」
「よくある勘違いとして、細いからやわらかくて曲がるという先入観で穂先だけ曲げて折る、穂先が細くて扱ってる時に竿先がふにゃふにゃ曲がっているように見えるじゃない?でもあれ穂先は曲がってないのよ、20度30度くらいまでならまあ行けるんだけど、それ以上となるともうほぼ無理、というかこれはどの竿でも同じ、ルアーでものべ竿でも耐えるのはベリーからバットでどんな先調子だろうが穂先は普通曲げない、曲がるように作られていない」
「確かに、ルアーでものべ竿でも穂先だけを曲げるとかそういう事はまずしないですね」
「よくプロの個人動画とか釣り番組だとロッドを垂直に立てたり頭より後ろまで持っていったりしてるけど、プロはいくらでも道具が貰えるに等しい状態だから別に折れても全く痛手にならない、釣り番組でプロが道具を紹介しながらやってる場合はむしろ折る気でかなり無茶をしてテストと宣伝を兼ねてやっているだけ、なので絶対に真似をしちゃダメよ?
ロッドの使い方は長くなっても短くなっても種類が変わっても同じ、穂先は曲げない竿は垂直にしない、耐える時はベリートバットで立てても45度から60度くらいまで、それを忘れずにね、はいお釣り、用があればまたどうぞー」
「でー、どこまで決まった?」
「そうねぇ、サワラをフカセで狙うのは確定、かぶせは持っていく餌が増えるからまた今度やるとして、ホタルイカとキビナゴが今一だった時用にアジングタックルを1つ持っていくくらいかな?」
「1人で行くの?」
「だね、恵里香さんは決算だなんだで忙しくなってるし、ジュリアさんはキャンピングカーに乗って出かけて今頃は四島でアカメを狙ってるだろうし、リオは春物のモデルで帰ってくるのが中頃になるし、華ちゃんも牧場だけじゃなくボチボチ本社の方の経営も云々で忙しくなってるし、アイナ達も言わずもがな」
「今じゃ皆忙しくなって月に1回帰ってくるかどうかだもんねぇ、動画自体はたまに上がってるけど名前もわからない道路沿い池とか用水路とか、どこか知らない河口だったり浜だったりでぽつぽつって感じよね、大きいのも特に狙わずとりあえず釣れる物って感じで」
「会社の方に今居る場所にこれを送ってーっていう連絡はちょこちょこ来るんだけどね、今日もここに来る前にエギをアイナとアスカの会社に送ったし、アヤカは海沿いを移動してるからアジングタックルを一通り、アキラは今内地で海がないところに居るからショア用タックルをこっちに戻して代わりにバスとトラウトどっちも出来るライトタックル一式、アリスも山の方で薬草やら漢方の栽培をしてる農家を回ってるからトラウトタックルを一式…って感じで」
「皆色んなところに散ってるねー、アイナちゃんとアスカちゃんはどこかに行くという事もなく自分の会社に居ついてるけど」
「アキラは集積場やら配送所を作る場所の視察に一通り走らせてみてどこが一番いいか、どこはどの車種で回るのがいいかの確認、アヤカはいつもの様に耐震装置の説明会にリフォーム案内、それとモデルハウスを作るための土地探し、アリスは国内各地で薬草と漢方を栽培している農家と交渉、または余らせている畑で薬草と漢方栽培の提案と、結構忙しく国内を走り回ってるね。
アキラもアヤカもアリスも1回ではい終わりってわけじゃないし、アキラは集積所と配送センターの建設が始まるまでは現地で説明会に社員の募集、アヤカも説明会の後に依頼があればリフォームの手配にリフォーム中の仮住居の手配やらなんやら、アリスも薬草と漢方の栽培方法に使い道と効能の説明、キロいくらで買い取るかの交渉で1ヶ月2ヶ月はそこに滞在するって事もあるからねぇ、休みが取れたら帰ってくるけど」
「営業にやらせたらいいんじゃないかとは思うけど、社長自ら出向いて交渉するところがいいんだろうね」
「まあ、そんな感じで、今月の動画はもうほぼほぼ私1人になるんじゃないかなぁ?1回行けば編集版は5つ6つ出来るから約1週間分の撮り貯めにはなるけど」
「毎日配信の辛いところだね、シエルちゃんとかゲストを呼んで誤魔化すとかどうなの?」
「シエルもねー…牧場経営とか焼肉屋で働いているとはいえ一応立場が立場だから政の方でもお仕事がねー…メイド達も釣りをするのは一部だけだし、やる事もあるから時間が合う時は合うけど合わない時はとことん合わないし、焼肉屋カレー小屋等の従業員はそもそも釣りはしない、誘えば休みの日に来るだろうけど何をどうすればいいの?ってのが多いし、牧場と農場の従業員も同じ、貴族出身もいるからその時の嗜みとか流行で釣り糸を垂した事はあっても餌をつけたり外したりは全部人任せ、使うのも2メーターあるなしの竹竿でほぼのべ竿かな?だからリール付きとかはなにこれ?ってなるし実際になった事多数」
「どこかに都合のいい人とか居ないの?」
「んー…まあ…居るには居るんだけど…うーん…多分大丈夫…7割くらい大丈夫だとは思うんだけど…長く生きてるだけはあっていろいろズレててねぇ…一歩間違えたら常識がない危険人物になる」
「7割よくても3割でダメになって危険人物になるのはいろいろ危険だね」
「でしょー?まあ、とりあえずはメイド達を誘ってみて、時間が取れなさそうなら農場とか牧場から、そこもダメなら1人でだねぇ」
「私も暇だったら付き合うんだけどねぇ、今はそうもいかないからまあ頑張って」
「とりあえずこの日に沖堤防の渡しよろしくー」
「はいよー」




